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つくばの風力発電も破綻...

2006年01月03日 15時40分11秒 | エネルギー
 つくば市が市内の小中学校に設置した小型風力発電機の事業が破綻したそうです。(´ヘ`;) う~ん・・・

つくばの風力発電 「計画段階から破綻」 市民団体指摘
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/ibaraki/051227/kiji03.html
 つくば市が市内の小中学校に設置した小型風力発電機に不具合が生じ、稼働していない問題で、つくば市民四人で構成する市政ランダムクラブは二十六日記者会見し、「計画通りでも発電量より消費電力の方が大きく計画自体が成り立たない」と指摘。年明けに市と風力発電機の導入基本計画策調査を行った早稲田大学に公開質問状を出す考えを明らかにした。
 市の計画では、市内五十三校に風力発電機七十五基を設置することになっている。


 (´ヘ`;) う~ん・・・、子供たちに風力発電は使い物にならないことを教えるための事業になってしまいましたな...。(-_-;)

 風力発電の事業ですが、結構破綻する可能性の高い事業体があるのではないかと思います。
 次は、一昨年に書いた記事ですが、公共事業が減少した建設業界を食わせるための事業として風力発電事業が利用されているからです。

空楽 風力発電事業が破綻
http://kuraku.blog.ocn.ne.jp/weblog/2004/08/post_28.html

 d(・・。) 上の件は恵山の発電事業の破綻の件について書いたものですが、リンク切れとなった記事に大事な情報がありましたので、当時そこから引用した記事を紹介いたします。

破たん3セクの風力発電施設、町が無償譲り受け
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20040609c3c0901609.html
 恵山クリーンエネルギーの発電量は、風量が少ないため当初計画の4分の1程度にとどまるが、年間2000万円程度の売電収入は確保できる見通し。債務を分離して町が運営すれば、数百万円の利益を確保できると判断したもようだ。


函新トピック6月25日
http://www.hakodateshinbun.co.jp/topic_2004_6_25.html
◎恵山風力発電、業者債務全額負担で町と合意
 【恵山】自己破産した風力発電事業を行う恵山町の第3セクター「恵山クリーンエネルギー開発」の債権問題で、約4億8000万円を債務保証している町と、誤った風速計測データを無償提供した風車輸入業者は24日までに、業者が債務を全額負担することで合意した。 債務を負担するのは風速計測データ作成などにかかわった住友商事北海道、関電工、東洋設計、エヌ・イー・アイ・シー・ジャパンの4社。恵山クリーンエネルギー開発が設立される過程で提供した風況や発電量などのデータに重大な誤りがあるとして、事業破たんの責任を認めている。


 早い話が、最初に事業ありきで捏造したデータをもとに風力発電所の計画が立てられたと言うことですから、破綻するのが当たり前。
 経済オタク的な企業が自治体を食い物にしていることを示すような事例でありました。

 つくばの事業も最初に事業ありきのずさんなものであったようです。
 風力発電推進派の方が、残念そうに記事に書いていらっしゃいます。(´・ω・`)ショボーン

□風力発電関連雑記帳
http://homepage3.nifty.com/carib7/eng/wind/wind-topix.htm
情報元:
■石油とエネルギー■あぶら屋によるエネルギー問題考
http://homepage3.nifty.com/carib7/eng/index.htm
つくば市の風車が全く回っていない。環境詐欺?(新聞記事より)
■「つくばの小中19校に設置 風力発電機 『風任せ』で“空回り”? 発電量予定の600分の1 多額の税金使っているのに…」2005/11/10, 東京新聞朝刊
■発電風車、風足らず? 期待量の600分の1 つくば市で稼働4カ月 /茨城県
■「風力発電事業 年度内に存廃判断へ 茨城」中日新聞
この記事は知れば知るほど、腹が立ってきます。
風車の発電は、風速の3乗に比例する。もっとも基本的なことです。
他の記事でも見ると、この場所には風速2~3m程度しか吹かないようです。経験的にもつくばのような内陸平坦地では、良くてもその程度だと思います。
しかも、ちゃんとした風況調査もしていないようです。(計画ではつくば市内の学校の電力の1割を賄うとも言っていますが、今頃になって風況調査をする始末)
NEDO局所風況マップで見ても、高さ30mで、風速3.5~4.5m/s。
これはどうあがいても、発電は期待できないでしょう。
はっきり言って、これは犯罪ではないかと思います。私は、もうこれは撤去すべきでは無いかと思います。


つくば市の風車が回っていない。続報
 この小型風力発電事業ですが、環境省の平成17年の補助事業採択案件だったそうです。費用の補助は設備費用の2/3。補助金額は恐らく億の単位ではないでしょうか数ある補助金の中でも非常に高率ですね。
 地域通貨の発行や小中学生も巻き込んだビジネスの考え方は大変面白いとおもっただけに残念です。一番、ショックを受けているのは子供たちかも知れない。


 d(・・。) この辺の報道がマスコミにおいてきちんとなされないのが残念です。
 まぁ、調べていけばスポンサー様とご対面となるでしょうから、マスコミの限界と言えば限界でしょうかね。

 あちこちで建設されている風力発電のプラントのデータも信憑性があるかどうか疑問です。
 何年かたった後には、巨大な風車の墓場があちこちにできるかも知れませんね。

 都会の経済オタク的な企業が、地方をネタにして税金を喰っている姿が風力発電事業の破綻の件からも見えてきましたね。

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1 コメント

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微妙に... (空楽)
2006-01-03 16:22:51
 微妙に「住友商事」の字が大きいのは、ご隠居さんを意識してのことでございます。



 「エコロ」=「経済オタク」



 環境問題を喰いもんにしているのも、経済オタクだと言うことです。

 ちなみに、「エコロ」はご隠居さんが環境問題に熱心な方々を侮辱する言葉です。

 犬ころの「コロ」と「エコ」をくっつけた言葉なのでしょう。
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