楽健法研究会 東光寺の楽健法セラピスト養成講座

楽健法セラピスト養成講座の記録・現在第12期(2012年)4月開講から来年3月まで毎月の記録です

第2回5月8日(1日目)その1

2010年05月16日 | 第10期楽健法セラピスト講座
愛のおむすびで始まった講習会


楽健法(17)

夜の演奏会に備えて、宥厳先生と西澤さんはお休み。で、今、宥厳先生はフリー


早坂さん登場!


足がバッタンコ、バッタンコ!危険を感じた幸子先生が…。

演奏会の準備





美味しいわよ~


東光寺で採れました~


これからどんどん土を重ねて行くらしいです。あれ、何だったかな?




バッタがいるの見えるかな?

「田嶋直士の尺八の夕べ」

5/8 18:30

毎年五月と九月にここで催し物をしています。今年は久しぶりに田嶋直士さんの尺八を聴いていただく企画でやることになりました。それと、最初にお願いしておきたい。携帯をいま持ってる人はスイッチを切っといてくださいね、みなさんね。私が前に芝居してた時に携帯が鳴りだしてちょっと外へ出て大きな声で話をしだした人がいてビックリしたことがありますけど。演奏中に携帯が鳴ると集中できませんので、よろしくお願いいたします。

今日の田嶋先生はみなさんもいつも楽健法やりながら、BGMで美しい尺八の音を聞かしていただいてます。本来は先生が皆さんに聞かせたいのは古典の本曲というのがありまして、尺八のいわゆる虚無僧(こむそう)が吹くような、とても難しい曲なんですけど、まあ、それも後半に少し数を減らしてやっていただいて、前半は楽健法をしながらよく聴いている音楽を西澤真由美さんのピアノと共演でお聴きいただきます。
先生に無理やり私がお願いしまして、こういう企画が実現しました。先生は大阪音大の講師もしていられますが、いろんなお話も交えながら、今夜は楽しくやっていただきたいと思います。終わりましたら下の道場で歓談しながら、ご馳走を食べようかというような用意をしておりますので、ゆっくりと楽しんでいただけたらと思います。

それじゃあ、どうぞ、お入りください。西澤さん、どうぞよろしくお願いします。(拍手)

それじゃ、先生、後、お任せしますのでどうぞよろしくお願いします。


(田嶋先生)今、ご紹介にあずかりました田嶋直士です。ときどき無理を言ってはこちらで
演奏をセッティングして頂いています。今日はご紹介にありましたように、尺八の本曲という特殊なものを徹底的にと思ったんですが、まあ、それもいいんだけど、聞きやすいのもやってもらえんか、という風なことでございまして、それで、西澤さんのピアノでそういう曲をまず前半で聞いて頂いてというように思っております。で、まあ尺八というのは知っているようで知らない人が多いんですけれども、皆さん楽健法をされている方々は私のCDがずっと並べられていて、耳にタコができてもう嫌だというくらいお聞きいただいているので、尺八のイメージも、うんと一般の方々とは違うと思うんですけど、だいたい尺八と言うと、なんかかび臭いとか退屈だとか、年寄りがやるだとかほとんどほめ言葉が見当たらないようなひどい評価なんですけれども、今日その、特に前半演奏するような曲などは、それが尺八!というような、意外性のあるビックリするようなプログラムになっております。

これも自分がビックリしてるんですけども、私も始め尺八なんてそんなもんだと思って始めたんですけどこういう曲をレパートリーにするたびに自分でビックリしてるくらい、尺八って本当に何でもできるんだなって、多彩な表現ができるなっと言う風に思っています。で、お寺の本堂でって言うことで本当に清々しい、今日は一日ですね。新緑で空気もおいしいし、天気も素晴らしいし、本当に素敵な一日ですけれども、本堂でやるには誠に申し訳ないような曲ばっかりを選んでまして、何でもありという宥厳先生の世界であれば、これもまたいいかな、という風に思います。

まず最初に「オンブラマイフ」っていう曲ですけれども、ほとんどがCDの中に入っている曲…全部そうですかね。ですので聞かれていると思いますが、ヘンデルのクセルクセスですかね、オペラの中のラルゴというアリア、「オンブラマイフ」というアリアですね。それを尺八でやってみようと思っています。まずは「オンブラマイフ」です。


「アヴェ・マリア」っていうのはマリア様を讃えるということですけれども、いろんなアヴェ・マリアがあります。で、このアヴェ・マリアはバロックの古い年代のカッチーニという人のアヴェ・マリアで、これはテレビのコマーシャルかなんかで使ってましたですかね。あの…えーっとですね、年代は1545年~1618年くらいの人がカッチーニという人の生きた時です。1545年ですから500年近く…400年くらい前の方ですね。それでは、アヴェ・マリアです。


(田嶋先生)平城山(ならやま)…この地域の曲ですよね。平城山、どこですか?永井さん。
(永井さん)あっちのほうですね。多分。北の方ですね。
(田嶋先生)とっても素敵な曲ですね。ここは…平城山の。


次は「死せる王女のためのパヴァーヌ」、これは亡き王女、ベラスケスというスペインの画家がいまして、その人が王女様を題材にした絵をたくさん描いています。で、その絵を見てラベルが曲を作ったのがパヴァーヌですけれども、一般的に考えると尺八に一番合わなさそうな題材の曲なんですけれども、こうして選んでいる曲は全然相談なんかしていなくて、私がやりたい曲を、これでって一方的にお願いして無理矢理に練習さされましてですね、ここで一緒にやっているという形で、CDが4枚あるんですけれども、その中の、だいたい15曲ずつくらいで、60曲くらいあるんですね。全部そのパターンで私がこれやってください、これやってくれということで、CDの場合は、僕の好みでCDの選曲をやってますけれども、そういう形で選んでいます。全部私の好きな曲で、西澤さんはそんな曲嫌だってとかって言っても、それは通らない話で(笑)。いやいややらされて、誠に申し訳ないと思いながら…パヴァーヌです。










(田嶋先生)いつも楽健法でね、CD聴いて頂いてるんですけれども実際にこうピアノと一緒にして頂いてどんな感じ?どんな印象ですか?尺八の音とか音楽とか、何か。
(西澤さん)私の楽健法のテーマ曲みたいになってていつもいつも聴いてるんですけれども心にしみてくるんです。曲目もとても何かもう尺八ってなんていうかこう親しみがなかったんですけど、こういう親しみのある曲をCDで聴いているのはすごく優しい音が出るんだと思いました。
(田嶋先生)何とかは体を表すと言いますが、多分その、そういう優しい雰囲気が自分が好きなんだろうと思うんですけど、大体選曲がこんな風な形になります。で、曲が自分に語りかけてくれるような気がするので、その語りかけてくれるのに対して自分がそれに乗っていくと言うのが連れて行ってもらえるとそんな感じで演奏して行って、で、自分がこの曲をこうしてこうやろうというのは全くないので全てその曲が引っ張って行ってくれるなって気がしています。




そして、次はこれはたっての願いということで宥厳先生のリクエストで、ステラオブあかねMエンジェルという曲があります。これは、特別な曲でこのCDがその記念のCDなんですけども、丸田あかねちゃんっていう女の子が家族と一緒にいるときに飲酒運転で暴走してきた車、150キロくらいのスピードが出ていたらしいですけれども、カーブを曲がり切れずに坂道の上を空中を飛ぶようにして直撃しちゃったんですよね。本当にそれで家族の人たちはもう苦しんで、苦しんで、そういう時に何とかしたいと言うみんなの願いの中であかねちゃんのための曲を作ろうではないかと、そういう風な運動が始まりまして、わたしの親しい前田智子さんっていう作曲家にお願いして出来たのがこのステラオブあかねMエンジェルなんです。本当に星が大好きだったあかねちゃんでこの星がアメリカの国会図書館っていうのが星を管理しているらしくて、新しく見つけた星に名前を付けることができるんですね、登録をしますと。それで、牡牛座の近くに新しく見つかった星にこの名前をつけさせてもらうということで、そういう思いがみんなのなかに広がっているということです。




で、今日は、ここの五種類の楽器があります。後半も使いますからもっとたくさん使うんですけれども、この短い楽器、一尺一寸という長さです。で、尺八は一尺八寸というこの長さが標準で尺八って言うんですけれども、今何種類も楽器を使っています。それによって音の色合いも変わりますし、それから、こうやって演奏する時に例えば#がいくつ付いているかとか♭がどうだとかっていうことで楽器を持ち替えるわけですけれども、その両方の意味で演奏が可能になるように持ち替える。あるいは、その音楽がもっとふさわしく響くように、この高さを選んでいくと言うようなことで使い分けています。特にこの短い楽器は高い澄んだ音がするんですけれども、星がキラっと輝いているようなそういう風な表現をすると言うのでこの曲にはこの一尺一寸管というのを使っています。ステラオブあかねMエンジェル。








真竹という竹の種類、だんだん少なくなってるんですけども、それを根っこから掘ってきてですね、そして、作るんですけども、なかなかこれが材料もなかなか大変ですし、作るのもとても難しいんですけれども、結構高いんですね。で、作るのもなかなか難しいと言われているんですけど、でもやっぱり日本の素晴らしい伝統的な芸術で、音楽。そして、こんなに素敵なことがいろんなことができるし、世界でも非常にたかく評価されている楽器なんですけど、なかなかこれを子供たちも皆さん方もやろうとしない、となかなか難しいんですけれど、








今、普及活動を色々していまして、今日たまたまかわざわざか水道管の尺八が来ておりまして、この地元の長井さんが作っておられるんですが、こう言う風にですね、これは水道管ですね。2cmの太さの水道管なんです。これが水道管を切ったものなんですけれども、これに長くするためのソケットがあってそれをはめん込んで行くともう少し形が整って、ちょっと吹きやすくなるんですけれども、これに同じように指穴をあけましてですね、同じ所に指穴をあけてそして、斜めに切れば尺八が出来上がるんですね。材料費を言ってしますと、これを売るのが売りにくくなるので、ちょっとそれはとりあえず内緒にして、これはおいくらで売ってるんですか?

(永井さん)2,000円。今日は特別に1,000円。
(田嶋先生)今日は1,000円!?
(永井さん)普段2,000円ね!
(田嶋先生)で、尺八はだいたい2~30万くらいするんですね。ですから、比べてみると水道管尺八は本当に安い。でも、ちょっとみっともないかなっということなんですが、これがまた便利でですね、竹の尺八は乾燥して割れたりするので大事にしなきゃいけないっていう、扱いが心配ですが、これだともうその辺に転がしとったって全然痛くも痒くもない。そういう形で、作るもの意外と簡単に作れるんですよ。
(永井さん)いや。難しいですよ!
(田嶋先生)あ、難しい?(一同笑) 難しいそうです。それでですね、どんな音がするかを。やっぱりこれ、安いだけの音しかしないなと、やっぱりいいもんがいいな、ということになってしまうとこれが売れなくなりますので、両方やってみます。では、まず本物を聞いてもらいますので、「鹿の遠音」というここが舞台の、「小倉山に鳴く鹿の声ぞ…」というのがありますけど、正しくここは鹿、秋口になるとね。

水道管尺八演奏

こんな風になりますね。これが虚無僧の本曲と言われているやつです。今の同じ節をやってみますね。



(拍手喝さい)


これ、あの今、チェックしたので特別2,000円に。(一同笑)ええ、まあ、そんなことで、これは子供たち、学校の授業の中でですね、作ることを奨励しています。で、今、先ほど大阪の大学という話が出ていましたが、子供が大阪の大学も音楽教育というものを地元の学校に普及したいと言うことで、でもやっぱりクラシック音楽、洋楽なんですよね。日本の伝統的なものはなかなかやりにくいと、そこにこれを持って行ってですね、みんなで作る、子供たちで作る、それから、それをわたしたちが指導しながら吹奏の体験をして、そして、音楽を聞いてもらおうという企画を立てています。この7月から始めて秋口には、できることならば、500人くらいの子供たちに一挙にやってもらって、マスコミで大々的に取り上げようかという話もしたりしております。水道管尺八はこういう優れモノです。

それでは、次は、これもびっくりするような曲、尺八にとってです。そういう曲ですけれども、ヨハン・セバスチャン・バッハというクラシックの神様がいます。で、その人の書いた「アリア」。ヴァイオリンのG線のいい音がするらしくて、それだけでメロディーを演奏したと言う「G線上のアリア」です。


(宥厳先生)西澤真由美!(大拍手)。
(田嶋先生&宥厳先生)ありがとうございました。
(宥厳先生)少し、10分足らず休憩を頂いて、ちょっと舞台を設営しますのでしばらくお時間を頂きます。

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