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リタイヤおじさんの日々

日常のほっとする風景を描いています

残ってほしい宿

2010-08-31 05:38:59 | 日記
 山形県、月山・湯殿山の麓、国立公園内に建つ古くからの宿です。先週、古道歩きの仲間と月山に登った後、泊まりました。

 なんら変哲ない平凡な宿、30人、50人は泊まれるだろうが部屋には扇風機があるだけでエアコンはない宿。(東京は猛暑の時期だというのに「必要ない」のだそうだ-----そのとおりでその晩、寝苦しさは感じなかった)

 質素だったが食事は絶品だった。笹に包まれたイワナと山菜がメインの夕食です。庄内平野の美味しいご飯、飾り気のないおかみさんの接客態度、ゆったりといただきました。
朝ご飯も美味しかった。同行した全員が満足した様子でした。

 旅籠(はたご)という呼び名がふさわしい(ような)、気負ったところがまるでない宿ですが、まったく今風ではない。
しかし意識してそれらを「売り」にして様子もない。

 国立公園内に建つ質素な宿、食事の美味さとおかみさん達の接客、これまで泊った多くの宿のトップクラスに入る。まぁ~、一言でいえば安らぎの宿です。

 そうは言ってもこの形は時代遅れになり現代の若い人たちからは多分、敬遠されるのだろう。事実、宿は空いていた。

 この現実から先代、先々代からの宿、次の代になるころは建て替えなければ客は来ないだろう、と、ちゃんと時勢を見抜いているようです。

でもこの雰囲気、いつまでも残ってほしい宿です。
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