忘れてもいいけど忘れない内に

2023-03-04 19:06:24 | 回顧録

■忘れてもいいけど忘れない内に

※.若干薄字のままにしてあります

 いや、本当に忘れてもいいかもしれないけど、忘れたくないような、さっさと忘れた方がいいような…。小学生~中学生、そして大人になってからの話です。他人が見ても面白くもなんともないと思いますが…初恋の話です。

 僕が女の子という物(者)を始めて意識したのは、小学4年の時だったと思う。当時、僕が何組だったかは忘れましたが、朝礼かなにかで全校生徒が整列した時に一つの隣の組にかわいい子がいるな~と(仮にSさんとしましょう)思った記憶があります。しかし、これはそれで終わりです。初恋って程ではないと思っています。ちなみに、のちにこの子と中学2年の時に同じクラスになっているのですが、何も感じることは無く、むしろ性格がアレだった(失礼)のが判明したのですぐ忘れて良かったなと思った思い出があります。

 本当にこれが初恋なんだなと思った、というより後々初恋だったと判るのが同じく小学4年生で同じクラスだったMさんです。住んでいる場所も同じ町内で結構近くだった。しかし、やっぱりこの年齢ではかわいいな~って思っても恋だという事には気づきませんし、そもそもかわいいと思っていたのかすら不明だって言う。

 なぜ後々になってそうなんだなって思ったかというと、実は僕はこの子と些細な事でケンカって程でもないけどちょっと言い合いになってしまったことがあって、共に担任の先生の前に呼ばれて怒られたことがありました。小学生の頃の僕はケンカなどしてこいつ嫌いだって思ったらとことん嫌いになる単純な奴だったのですが、不思議とこの子は嫌いにはならなかった(というのを後で思った)。さらにこの子と席が隣になった時に、明らかにこの子が原因の行き違いがあったんだけど、その時はまぁいいかって軽く流せてた僕が居た。

 子供の頃の僕は今以上に心が狭く単純だったと思うから、この行動はやっぱりこの子を特別な存在と意識してたのかなと。このMさんとは小学3年から6年まで同じクラスになれて、これはという個人的に非常に嬉しかった出来事が2つあります。

 一つ目は6年の2学期だったか(もう時期は記憶にない)、クラス内で班を決める出来事がありまして、まず班長になりたい人が立候補しその後残った人が順番に入りたい班を指名するという方式です。僕は友達が少なかったし、自分から他人の班に入るなんてなかなか勇気がいるなって思ったから、むしろ班長に立候補して待つ方向にしました(今よく考えてみたら逆に誰にも指名されなかったらもっとヤバいですね…)。で、多分8班くらいに分かれた中で、Mさんが私が班長をやっている班を指名してくれたのです。ん~多分町が一緒だし4年間一緒のクラスで比較的知ってる顔だから選ばれたのだと思いますが、個人的にはす~ごく嬉しかった。

 二つ目は、小学校も卒業が迫った3学期の事です。小学校に限らず学校では席替えってありますよね。一番いい席は校庭が見える窓側の一番後ろ。冬なので温かく、先生から遠い所、しかも後ろに誰もいない。僕は卒業前最後の席替えのくじ引きでそこを当てることが出来、それだけで喜んでたのに目の前の席にはMさんが…。いや、ネタじゃなくて本当の話です。個人的にはす~ごく嬉しかった(再)。
※.席替えにまつわる話はまた今度書きます

 それから卒業までの間にMさんとたくさん会話ができたという事は無かったのですが、なぜか、本当になぜか、二人の仲が男子の間に噂になるというある意味事件があった。当の本人たちは(少なくとも僕は)、親しいわけでもないし訳が分からんなっていう顔でしたけどね。正直僕自身は、小学6年のこの時期には彼女を好きだとはっきり意識してました。しかし、なんでそういう噂が流れたのか今でも判らない。男子の間ですらそういう話が流れるんだから、女子の間でもあったかもしれない。

 そういえば彼女が遊びに来た…というわけではないのが残念ですが、いつだったか忘れたけど何かの打ち合わせのために家に上がってもらった事があったような気がする。もう少し年齢が上の時に同じような状況になってればな~少しは勇気が出たかもしれないです。

 …という所で、基本的にはここで終わりです。

 Mさんとは中学ではクラスが同じになる事が無く、話す機会すら無かった…というのは僕の弱さだと思っています。勇気が無い、自分に自信が無い、だから告白まで繋げられなかった。高校は別々で、近所ですが顔すら見ていない…はず。以前、人生で二番目に後悔した事(一番ではないという意味)っていう記事を書きましたが、もう何が言いたいかお判りですね。

 一番はこの子に自分の気持ちを伝えられなかった事です。この後、僕はリアル女性を”恋愛的に”好きになった事は一度も無いです。かわいいと思ったことすらない。少なくとも記憶にない、もちろんそっちの趣味ではない。それだけ大きな存在だったと改めて思います。だからこそ、自分自身が前に進むためにも告白しなければならなかった。結果がどうであれ、ダメならダメで先に進めますから。