あたしの病室は、ナースセンター入口の真ん前。
ライチ(40代)・K子さん(50代)・牢名主Sさん(60代)の3人である。
名付けて『3ババの部屋』。
入院も長くなると、お互いの身の上話・病気話にも飽きて、
昨今の話題は食べ物のコトばかり(笑)。
今朝の病院食はあまり良くなかったとか、
あの店はおいしかったとかまずかったとか、
この食材はこうやって調理したらいいよ~とか。
これがね、男ばかりの病室 . . . 本文を読む
昨日は10日ぶりにシャワーもし、
だんだん人間に戻りつつあるアタクシ。
Dr.T(主治医・推定年齢27歳・ちょっこしイケメン・紫の服の人)は、
「造影検査や血液検査をし、貧血具合の様子を見ていきたいので、
今週いっぱいは入院しといてください」って。
う・うう…ん(泣)。
早よ帰りた~い!
季節が変わってまうやろーーーっ!
姑様はおばあちゃんが捻挫しちゃった為、
鷹巣町(姑様実家)に行ってて留 . . . 本文を読む
同室の方から、お菓子や果物など、
よくお裾分けをいただく。
お気持ちは、ひじょーーーっにありがたいのだが…
正直、困る(笑)。
大きなりんご、まるまる1個とか
ホント、困る(笑)。
あま~いお菓子、
マジ、困る(笑)。
ゆで卵、
更に、困る(笑)。
健康な時ならペロリと食べられるが、
病気で弱ってると、それを消費するのがツラい。
枕元にずうっと置いてある、いただいたりんご…
はぁ…プレッシャー。 . . . 本文を読む
食堂にある自販機の珈琲で、乾杯~!!
今日は奮発して(笑)、キリマンジャロブレンド120円也。
はうあぁあぁあ!
うまし!
1週間ぶり、珈琲。
今朝、『紫の服の人』T先生から、
オシッコ袋解除が出た。
「T先生にオシッコ管抜かれるのかしらイヤーン。」
↑結局、看護師さんが処置。
…管が抜けて、えがった~!(号泣)
管抜く時、ちょっこし痛かったけど。
鎖から解き放たれた犬の気持ち、よう解る( . . . 本文を読む
オシッコ袋の管の痛みを忘れる為、
『ザ・テレビジョン』の嵐特集を見て、
気を紛らわせております。
…はあ~…
か・わ・い・い。
癒やされるぅ(ジュルジュル)。
嗚呼、ニノちゃん。
あなたは何故、ニノちゃんなの?
何故、そんなに爽やかで愛らしいの?
1度でいいから、おばちゃんに抱っこさせて。ギュッてさせて。
↑ライチ姐、だんだん壊れてきました。
気になるのは…大野くんとニノちゃんが異常にくっつ . . . 本文を読む
点滴の管はとれたが、オシッコ袋がなかなかとってもらえない。
もう立ってトイレに行けるのにさ。
管が入っている部分が、沁みるように痛い時があり、気持ち悪い。
オシッコ袋をセッティングするヒトが
あまり上手じゃないと、痛むらしい。
…嗚呼、嫌だ。
さっきウン●をする為、1人で歩いてトイレに行ったのだが(いつもは車椅子)、
往復するだけで滝のような大汗をかいた。
貧血がある場合、動くとそうなる。 . . . 本文を読む
お隣のベッドのK子さんは52歳。
恰幅の良い、優しいお母さん。
あたしは密かに、あだ名をつけた。
『なんちゃって看護師さん』。
彼女、自分のコトはもとより、
同室のあたしたちのことまで気に掛けて、こまごまと世話をしてくれるのだ。
Sさんが気弱になり、愚痴が多くなった時は、
カウンセラーのように話を訊いてあげ、
絶対安静のあたしに変わり、売店で買い物してきてくれたり。他にも色々。
まるで、この病室 . . . 本文を読む
同室の方々には、とても良くしてもらっている。
お2人とも、それぞれ子宮癌・卵巣癌を患い、
術後の治療&療養中である。
Sさんは68歳。
我が病室では、牢名主の位置(笑)。
少女のような可愛いらしい女性で、話始めたら止まらない。
気っ風がいいので、ものはハッキリ言うし。真っ直ぐなヒトなんだな。
朝、カーテンを開けて、目の前の風景や天気を教えてくれる。
「ほら、あの山はね、観音様なんだよ~。
観音 . . . 本文を読む
「はぁ…。マジうざいしぃ。あ~信じらんね。
それって、超キモイ。」
ブツブツブツ…。
茶髪に長い爪。
窓際のベッドで、ケータイを手にボソボソ話しているコ、Mちゃん。
あたしが入院した次の日に、この病室に入ってきた。
こないだハタチになったばかりだけど、彼女、一児の母なんだって。
「あああ~タバコ吸いたぁ~い。」
…ダメだよ、我慢しな。
「あたしぃ~値上がりする前にまとめ買いしたんだよね~。
病 . . . 本文を読む
移動は車椅子、痛みもあり、まだまだしんどい。
だけど…毎日3食昼寝付き&イケメン医師の回診付き(笑)だし。
同室の方々との会話も、キャッホ♪ランラン♪と、楽しくて(笑)♪
主治医のT先生は、いつも紫のユニフォームだ。
昨日、「珍しく白衣だな?」と思ったら、
白衣の下に紫衣を着ていた。
色白なのでとてもよく似合ってる。
医療ドラマで、俳優がカラーのユニフォームを着てるが、
あんな綺麗な紫色のは初め . . . 本文を読む
お隣のベッドのKさんから『ザ・テレビジョン』を借りたら…
表紙が嵐!ニノちゃんだし!
嵐特集ということで、過去の写真も揃い踏み♪
翔君やマツジュンもいいな~と思った時期もあったけど。
やっぱりニノちゃん一番か~わ~い~い。
あたしは~『嵐の』ニノちゃんじゃなく~、
『俳優の』ニノちゃんが好きなの~。
…ってな感じで、病室の中心で
ニノちゃんを熱く(暑苦しく)語る、40代のおばちゃん。
…キモイで . . . 本文を読む
今回のオマタ点滴、別の医師が刺したものだが、
抜く時はT先生がやってくれた。
(どうやらオマタ点滴は医師にしかできないらしい。)
針を抜いた後、止血の為、オマタ付近をグイとおさえるT先生。
しばしの沈黙。
よく見りゃニノちゃんには似てないけど…
うつむいた目元、睫毛がクルンとして…妙にカワユイの。グフフ♪
「先生、私が急患で来た時、お休みだったんですか?」
「えぇ、遅い夏休みで…。
すみません . . . 本文を読む
お向かいのベッドのSさんの話だと、
T先生は2年前は研修医だったらしい。
…やはり。
あたしの血管は細い。
点滴や採血の時は、たいていの医師や看護師は苦心する。
ところが!
T先生の鮮やかだったコト!
針が入らず困惑してる看護師たちを見て、
サッとあたしのパンツをおろし(イヤ~ン)、
脚の付け根の血管をさがしだし、パパッと点滴針を刺した!
な~んも痛くなかったよ♪
自分が休暇中にあたしが再入院 . . . 本文を読む
「ライチさ~んライチさ~ん!」
あたしの名を呼びながら、
早足で廊下を歩いてくる若い男。
主治医のT先生だ。
「予定より生理が早まったようで。出血もかなりだったんですね。」
ベッドサイドに立った先生は、ちょっこしうなだれていた。
あたしが再入院するなんて、予想外のコトだったからだろう。
フフン!女のカラダはね、『神秘』なのよ。
あなた方が思うように、計算どおりにはいかないの。
坊や、まだまだ青い . . . 本文を読む
本来なら、先週末は初めての里親ボランティアに参加するはずだったのに。
体調が思わしくなく、再入院が決まり…
いきなり出鼻をくじかれた格好になってしまった。
悔しい。本当に残念でならない。
救急の処置室で、少しだけ、泣いた。
今は兎に角、このカラダを治すことに専念しよう。
そのことだけ考えよう。 . . . 本文を読む