「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

新しい出発と新しい年号

2019-04-02 | 2019年イベント
4月1日に英国北アイルランドに再び戻ってきたので本ブログを再開します。
英国に戻る頃には「Brexit(EU離脱)の後だな、どうなっているのかな」と思ったものですが、合意なき離脱を避けるための交渉が続けられており、今のところ英国はEUに留まっています。ヒースロー空港でもボーダー(入国審査)で「UKとEU」と「Non-EU(EU圏外)」に相変わらず分けられており、「全然変わってないな」と安堵しました。
2ヶ月も何をしていたのかを説明するのは一言で難しいですが、あえて言うならば「変化」というところでしょうか。実際、私をとりまく色々なことが変わりました。とはいえ、留学当初の目標は変わりません。大学院留学は今年で終わる予定です。頑張ります。

新元号「令和 Reiwa」が発表されている時は機上にいました。
ヒースロー空港に着いた時に新元号を知りましたが、意外な言葉で驚きました。令という字は「令嬢の令」だなという印象があり、尊いというか、敬われるという意味があることは知っていましたから、令和というのは「和を以て尊しとなす」という聖徳太子の言葉をなんとなく想起させられました。元号としては、悪くはないのではないでしょうか。

ところで上の写真はBBCのものですが、元号をimperial eraと訳す向きが英国にはあります。
imperial eraというのは直訳すると「帝国の時代」になります。たしかに現在の元号法では「元号は皇位の継承があった時に改める」とされていて、元号は皇位の継承と今は無関係ではありませんが、imperialという表現はちょっといかがなものかと思いました。明治以前の改元では皇位の継承とは無関係であり、ただの紀年法の一つでしかありませんでした。そのような成り立ちを知る私としては、なんとなく違和感を覚える訳し方ではありました。

なんとなくではありますが、元号が変わると、リセットされたような気になります。
平成は過ぎてゆくのだなということが身にしみて判るというか、一つの時代が終わるという寂寥感を覚えますが、一方で新しい時代が始まるというワクワク感もあるのです。私も新しく頑張っていきたい。新たな出発としたいと思いました。


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