「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

Belfastに辿り着けば、そこは終わりの始まり

2019-08-04 | 2019年イベント
日本での滞在を終えて、8月の始めに英国北アイルランド首都のBelfastに戻りました。久しぶりのBelfastで見上げた空は青く、日本に比べるとカラッとした穏やかな夏の日を感じさせられました。
私事ではありますが、日本では家族が増えたり、相馬野馬追を観たり、南三陸病院まで足を伸ばすなど、色々と楽しい時間を過ごすことができました。
しかし、今秋の大学院修了に向けて、為すべきことを為さなければなりません。そのために私は北アイルランドへと戻ってきたのです。

さっそく、気合を入れるために、ギネスを一杯飲みました。




さて、帰ってきたら、博士論文 Thesisを書かなければなりません。
まだ第3章の途中まで、大体120頁くらいしか書いていませんが、これを200頁以上の完結した論文に仕上げる必要があります。論文だけでなく、8月には「ICRR 2019」という英国イングランドのManchesterで開催される国際学会もあり、忙しくなりそうです。
はてさて、どうなることやらと、ふとした瞬間に不安に思うこともあります。
私に、本当に博士論文なんて書けるのかと。

飛行機の中で、久しぶりに『Darkest Hour』という映画を観ました。
本作はヒトラー率いるナチスドイツと対峙した大英帝国首相チャーチルの孤軍奮闘を描いた物語ですが、特殊メイクを担当したKazuhiro Tsuji(辻一弘)という日本生まれのアーティストの方がアカデミー賞を受賞したことでも知られていますね。

チャーチルの言葉はすこし私を励ましてくれました。

Success is not final, failure is not fatal.
It is the courage to continue that counts.
成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。
大切なのは続ける勇気だ。


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