「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

音楽は絶えない

2018-12-11 | 留学全般に関して
本日は、心機一転、友人とコンサートを聴きに行きました。といっても、本学の学生有志による演奏会です。本学には音楽部が設置されており、主にそこに所属する学生さん達による活動が盛んなのです。友人はギターリストでもあり、とにかく音楽大好きな人なので、あちこちの音楽イベントに参加しています。そして、時折、思い出したかのように私を誘ってくれるのです。
持つべきものは、やはり、友かな。

彼は私と違って、学位取得後も、同じラボにポスドクとして留まるつもりみたいで、この英国北アイルランド首都の街が気に入ったみたいです。実は、彼は幼年期に戦争体験(内乱体験)があるようです。私も詳しいことは聞きませんが、20世紀末に東欧で幾つかの国々が独立した時に、彼はその地で過ごしたのでした。
音楽と平和を愛する苦労人の彼は、紆余曲折を経て、この街に辿り着きました。そして、今は欧州の製薬企業からのフェローシップを得て、本学大学院医学博士課程の学生をしています。すでにアルツハイマー患者における網膜の変化から幾つかのバイオマーカーを見出していて、それは新しい診断法の構築に結びつく成果になるかもしれません。

それにしても、音楽は良いものです。
学生さん達が奏でる演奏は、決してプロのような巧みさはありませんが、それでも伸び伸びとした自由がありました。ささくれた心を優しく慰めてくれたのでした。私も色々なことがあるとはいえ、生きてさえいれば、また新しい明日があることを知っています。だから今夜は音楽の調べに身を委ねながら、明日がきっと良い日になることを祈ったのでした。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。