「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

英国メイ首相ついに退陣へ ~Brexitはどうなるのか?

2019-05-23 | 2019年イベント
英国テリーザ・メイTheresa May首相が5月24日金曜日についに辞任を表明するとあちこちで報道されています。
フォークランド紛争を戦ったマーガレット・サッチャー Margaret Thatcher元首相のように女性首相はいつも英国が厳しい局面を迎えるときに登極するものですが、メイ首相もまた英国の2人目の女性首相として厳しい情勢がずっと続いていました。欧州連合(EU)からの離脱をついに実現できまま、離脱の是非について民意を問う2度目の国民投票の可能性を述べたのは記憶に新しいところです。第2次メイ内閣で庶民院院内総務だったアンドレア・レッドサム Andrea Leadsom女史からの最後通牒もあって、どうやら辞任を決断したようです。

次の与党・保守党党首も、誰になるのか判りませんが、状況はとても厳しいでしょう。党首選では、すでに出馬の意向を示している離脱強硬派が優勢を占めるとの見通しもあるようです。後任の首相は、さらに強引にBrexit(英国EU離脱)をすすめ、合意の有無を問わずEUから離脱しようとするのかもしれません。しかし、保守党の中にさえもEU残留派がおり、最大野党の労働党もEUへの残留を主張している現状を鑑みると、離脱を強行することは実際には容易ではないでしょうね。

今後の保守党の党首選と、新首相の動向に、これからの英国の命運がかかっています。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。