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OpenWrt化WZR-HP-G300NHのアップデート(V19.07.4)

2020-10-19 13:00:00 | WZR-HP-G300NH
APC Smart-UPS 500(SMT500J)をOpenWrtで管理設定したので、しばらく実行していなかったシステムアップデートを行った。システムアップデートの後、導入したパッケージも再インストールが必要なので少し手間が掛かる。


(1)システムのアップデート
OpenWrt 19.07.4 update@10 September, 2020
WZR-HP-G300NHの「Firmware OpenWrt Upgrade URL」からダウンロードしてインストール。

インストールの前に「システム」「バックアップ/ファームウェア更新」「操作」タブのバックアップで設定ファイルのバックアップを取得

(2)パッケージの再インストール
今までにインストール済みパッケージ
「luci-i18n-base-ja」(日本語パッケージ)
「luci-ssl」(SSLパッケージ)
「ds-lite」(DS-Liteパッケージ)
「luci-app-ddns」(DDNSクライアントパッケージ)
「luci-i18n-ddns-ja」(DDNS用日本語パッケージ)
「luci-i18n-firewall」(Firewall用日本語パッケージ)
「strongswan-full」(IKEv2 VPN用)
「openssl-util」(証明書類の設定確認など)
今回導入したパッケージ
「apcupsd」
「apcupsd-cgi」
「kmod-usb-serial」
「kmod-usb-serial-ftdi」
「kmod-usb-serial-pl2303」
「msmtp」
「msmtp-mta」

パッケージが多いのでGUIからだとめんどくさい。sshでコンソールログインして下記コマンドで一括インストール
----------
opkg install luci-i18n-base-ja luci-ssl ds-lite luci-app-ddns luci-i18n-ddns-ja luci-i18n-firewall strongswan-full openssl-util apcupsd apcupsd-cgi kmod-usb-serial kmod-usb-serial-ftdi kmod-usb-serial-pl2303 msmtp msmtp-mta
----------

(3)アップデート後の確認

・uhttpdのサーバ証明書/etc/uhttpd.crtと/etc/uhttpd.keyが上書きされ消失
・msmtpの/etc/aliasesファイルが消された(バックアップもされていなかった)
・「/root」フォルダに配置したDDNS用の固定IPv6アドレスを設定するスクリプト「get-vpn-ip6.sh」が消失


「システム」「バックアップ/ファームウェア更新」「設定」タブで「/etc/aliases」と「/root/get-vpn-ip6.sh
」を指定して保存。
「現在のバックアップファイルのリストを表示する」「リストを開く...」でバックアップする設定ファイルを確認
証明書ファイル「uhttpd.crt/uhttpd.key」は、このバージョンでは含まれている。
「操作」タブで「バックアップアーカイブを作成」で保存。

(4)SoftwaereのUpdatesを実施
これも対象が多いとGUIでは、面倒。
sshでコンソールログインして
opkg list-upgradable | cut -f 1 -d ' ' | xargs opkg upgrade
で一括アップデートを実施した。

(5)msmtpのバージョン
最新の「msmtp-1.8.12」がインストールされていた。
しかし「msmtpd」が存在しなかった。独立したパッケージも無かった。
msmtp-1.8.12.tar.xz」には、「msmtpd」が存在しているが?だ。

APC Smart-UPS 500(SMT500J)用の「apcupsd」がlocalhost:25のsmtpサーバを想定しているのに対応出来そうにない。
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Smart UPS 500(NEC designed by APC)をOpenWrt化WZR-HP-G300NHで管理

2020-10-17 12:00:00 | UPS
OpenWrt化したWZR-HP-G300NHには、シリアルポートが無い。USBポートがあるのでUSB-Serial(DB9M)でSU500に接続した。


SU500 <-- 940-0024C --(DB9F)-><-(DB9M)--USB to Serial --(USB)-> OpenWrt(WZR-HP-G300NH)

(1)USB-Serial(DB9M)の接続
FTDI FT232RLチップのUSB-Serialを探したが価格高め。PL2303チップのUSB-Serialが安めなので1m長のDB9(Male)を選択した。
手持ちのFT232RLチップのUSB-Serial(RJ45)を接続して確認したためOpenWrtのUSB-Serialドライバーは、両者をインストールした。
kmod-usb-serial
kmod-usb-serial-ftdi
kmod-usb-serial-pl2303
USB-Serialを接続
[1052842.381499] usb 1-1: new full-speed USB device number 5 using ehci-platform
[1052842.580601] pl2303 1-1:1.0: pl2303 converter detected
[1052842.596853] usb 1-1: pl2303 converter now attached to ttyUSB0

(2)apcupsd
apcupsd
apcupsd-cgi
をインストール
apcupsdの設定
/etc/apcupsd/apcupsd.conf
#UPSNAME ups1 #本体設定の名前を使うためコメントアウト
UPSCABLE smart #940-0024CだがsmartでOK
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyUSB0
apcupsd-cgiの設定
/etc/apcupsd/hosts.conf
MONITOR 127.0.0.1 "SU500 on OpenWrt"
MONITOR debian10.familyname "SMT500J on Debian10"



(3)OpenWrtからメール発信設定
apcupsdから通知メールが発信されるが、OpenWrtにメールシステムを導入していなかった。Debin10のapcupsdパッケージが「/usr/bin/mail」を使うのと異なり、OpenWrtのapcupsdパッケージは、メールサーバの25番ポートに接続する「/usr/sbin/smtp」がインストール使用される。イントラネット内にメールサーバーを構築していないので、ISPのメールサーバーを使用することになる。メール送信は、Submission port(587)かSSL port(465)を使いユーザ認証する必要がある。「msmtp」を導入する事にした。
「msmtp」には、「msmtpd」という25番ポートで待ち受け「msmtp」にpipeする機能があるためapcupsdの「/usr/sbin/smtp」などの設定がそのまま使える。しかし、OpenWrtの「msmtp」は、version 1.8.7で「msmtpd」が含まれていなかった。
msmtp
msmtp-mta
をインストール
「msmtp」関連の設定
/etc/msmtprc
account default
host v6mail.plala.or.jp
port 465
tls on
tls_starttls off
tls_trust_file /etc/ssl/certs/ca-certificates.crt
from %U@OpenWrt.familyname                                              
auth on                                                               
user someone                                        
password ********             
aliases /etc/aliases          
syslog LOG_MAIL
/etc/aliases
root: someone@anyserver.plala.or.jp

「apcupsd」の通知メール関連設定
/etc/apcupsd/apcupsd_mail.conf
MAILPROG="/usr/bin/msmtp"
MAILHOST="localhost:25"
FROM="apcups@OpenWrt.familyname"
TO="root"
HOSTNAME="OpenWrt"
「commfailure/commok/onbattery/offbattery/changeme」ファイル修正(赤文字が修正部)。
各ファイル共に緑文字部が異なる。「msmtpd」があれば、修正無しで良いはず。
/etc/apcupsd/commfailure
#!/bin/sh
. /etc/apcupsd/apcupsd_mail.conf
MSG="$HOSTNAME Communications with UPS lost"
#
(
   echo "To: $TO"
   echo "Subject: $MSG"
   echo
   echo "$MSG"
   echo " "
   /usr/sbin/apcaccess status
) | $MAILPROG -f $FROM $TO
# $MAILPROG -h $MAILHOST -f $FROM -s "$MSG" $TO
exit 0

(4)IPv6メールサーバ経由の接続確認
Transit DS-Lite接続を停止、WAN側IPv4停止、IPv6インターフェースが有効な状態で

OpenWrt上のシェルから
root@OpenWrt:~# (echo "Subject: v6 mail";echo; echo "mail via ipv6")|msmtp -f
 v6mail@openwrt.familyname root
OpenWrt上の送信ログ
Fri Oct 16 10:07:47 2020 mail.info msmtp: host=v6mail.plala.or.jp tls=on auth=on user=someone@anyserver.plala.or.jp from=v6mail@openwrt.familyname recipients=someone@anyserver.plala.or.jp mailsize=100 smtpstatus=250 smtpmsg='250 Message received: 20201016010747.SQBV16215.msc11.plala.or.jp@localhost' exitcode=EX_OK
着信メール
Return-Path: <v6mail@openwrt.familyname>
Received: from mspmv01.ake-mailbk.plala.or.jp ([172.23.13.201])
          by mta-eh11.plala.or.jp with ESMTP
          id <20201016010747.SUYT18750.mta-eh11.plala.or.jp@mspmv01.ake-mailbk.plala.or.jp>
          for <someone@anyserver.plala.or.jp>; Fri, 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
Received: from msc11.ake-mailbk.plala.or.jp (HELO msc11.plala.or.jp) ([172.23.12.101])
  by mspmv.ake-mailbk.plala.or.jp with ESMTP; 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
Received: from localhost ([2409:10:XXXX:YY00:21d:73ff:feaa:bbcc])
          by msc11.plala.or.jp with ESMTP
          id <20201016010747.SQBV16215.msc11.plala.or.jp@localhost>
          for <someone@anyserver.plala.or.jp>; Fri, 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
X-IronPort-Anti-Spam-Filtered: true
X-IronPort-Anti-Spam-Result: =?us-ascii?q?A-------------A?=
 =?us-ascii?q?Q-------------------------------------------E?=
 =?us-ascii?q?B-------------------------------------------A?=
 =?us-ascii?q?w-------------------------------------------i?=
 =?us-ascii?q?D-------------------------------------------H?=
 =?us-ascii?q?g-----------------Q?=
X-ipas-positive: YES
X-iron-level: 50
From: v6mail@openwrt.familyname
Date: Fri, 16 Oct 2020 10:07:46 +0900
Subject: v6 mail
Message-Id: <20201016010747.SQBV16215.msc11.plala.or.jp@localhost>
X-VirusScan: Outbound; mvir-ac11; Fri, 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
X-spam-judge: spam

mail via ipv6
( ブログ処理関係で<>は全角。メールアドレス、メールサーバ名、IPv6アドレスの一部匿名化。)
「spam」判定だが着信。Plalaのメールサーバ内部はIPv4でリレーされているが、IPv6送信を受け、送信されたことを確認。

 

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APC Smart-UPS 500(SMT500J)でsmart protocol(J606)を使う

2020-10-11 19:00:00 | UPS
APC Smart-UPS 500(SMT500J)のバッテリー定数( Battery Constant )を確認設定をするため、modbus経由のシリアルインターフェースでsmart protocolが使える方法を探していた。

Post-smart protocol, pre-MODBUS APC UPS Communication using a COM port on a 2010 APC SMT2200 running firmware 7.1(2016/3/21)」で基板上のコネクタJ606にUARTを接続してsmart protocolが扱えるビデオ記事を見つけた。その情報から「Hacking the newer APC ups's(2016/9/24)」で基板上のJ606コネクタのRxD/TxD/GNDのピン番号の特定方法を公開してくれた。
特定方法

初めにJ606のGNDピンを見つける。デジタルマルチメータを導通モード(導通時にビープ)にしてシャーシとJ606のピン間で導通のあるピンを探す(UPSをオフにして全ての入力ソースを外しておく)。3ピン2列のどちらかの真中を確認する。どちらかでビープ音がするはず。そのピンが5番ピン。5番ピンが自分に近い側に配置されているように基盤を観て、上側の真中のピンが2番ピン。2番ピンの左側が1番ピン。USB-TTL-uartのTXを1番ピンに、RXを2番ピンに、GNDを5番ピンへ接続する。 
基盤上のシルク印刷されたピン番号と異なるので注意が必要(なぜ番号を変えたか不明)。APC Smart-UPS 1500Iの基板写真と思われるがJ606の5番ピン(解説の1番ピン)印刷がボンヤリと観える。

(1)APC Smart-UPS 500 LCD 100(SMT500J)でJ606を探す
SU500を分解した事がある。SMT500JもSU500と同様に基板がバッテリー収納部上方から出力トランスの上方部にかけて取り付けられている。インバーターのFET類放熱板がトランスなどの固定金具と一体になっていたので取り外しに難儀する。とりあえず、バッテリー収納部の上方にある基盤を目視、どの辺にコネクタがあるか確認してみた。

操作パネル接続用ケーブルコネクタの右側に6ピンのコネクタが一つ。右の奥の方に6ピンのコネクタが1つ。奥のシャーシーにバッテリー接続用のコネクタが確認出来る。iPhoneのカメラを使って基盤を写した。

J606発見!一番取り扱いのしやすい位置にある。基盤を分解せずに済む。


奥のコネクタも確認。iPhoneのレンズ位置を上手く配置できないので、コネクタ番号を写すことが困難。


Olympusのデジカメで写す。「J602」。


「J606」のピン番号をシルク印刷のピン番号とする

デジタルマルチメータ で4番ピンGNDと各ピンを計測してみた。1,2番ピンは、+5ボルト安定。3,5番ピンは、変化し3.3~7ボルト。6番ピンは、3.3ボルト安定。3,5,6番ピンは、USB-uartのCMOS系入出力と思われる。
(1) V+(5.004V)
(2) V+(5.003V)
(3) RxD (3.7xV variable)
(4) GND (0V)
(5) TxD (3.27xV variable )
(6) Control (3.352V stable)

(2)USB to/from UART変換
DSD TechSH-U09C2 USB to TTL Adaptorを使用した。

信号データの確認は、Debian10にcuをインストールして行った。2400bps 8N1で接続。Windowsでは、TeraTerm等を使う。USB to TTL AdaptorのTTL Levelは、3.3Vとした
root@debian10:~# sg dialout 'cu -s 2400 -l /dev/ttyUSB0'
3番ピンにRxD/4番ピンにGNDラインを接続して確認

この文字列が流れつづける。smart protocolの応答データ。

5番ピンにRxD/4番ピンにGNDラインを接続して確認

この文字列が流れつづける。smart protocolのコマンド。各コマンドの応答がRxDに流れている。3番ピンには、コマンド応答以外のデータも流れている。

Hacking the newer APC ups's」によれば、3番ピンにRxD/5番ピンにTxD/4番ピンにGNDラインを接続し、「Shift+Y」をキーインさせると信号が切り替わり「SM」応答が出力され、smart protocolが使えると記載されている。
が、「Shift+Y」を何度キーインさせても止まらない。

6番ピンの存在を思い出した。変化しない「3.3V」。制御入力の予感。「0V」信号を入れてみる。5番ピンの信号が停止。3番ピンの信号応答も停止。「Shift+Y」をキーイン。「SM」応答!
「1<pause 4 sec>1」「PROG」これで設定変更が可能。

Battery Constantを調べてみた
「4=09」「5=B4」「6=10」「0=BA」
何回かBatteryをRBC20J-Sと入れ替えているので「0=BA」が初期値か判らない。

5番ピンのコマンドを入れてみた「'8B\/bCulosqkX0LFPjOGf」「l」を忘れた。3番ピンの結果と符合する。

最終的に、6番ピンは、RTSラインを接続し、「cu」で接続するとRTS信号が0Vになり切り替わるよう接続した。
USB to Serial--------J606
RxD -------------------- (3)
TxD -------------------- (5)
RTS -------------------- (6)
GND ------------------- (4)

接続すると、SMT500J背面に接続した「USB」と「Serial」が切断されると共にフロントパネルの表示も止まる。

接続を断とすると「USB」と「Serial」が復活し、フロントパネルの表示も再開する。
フロントパネルの下からUSB-uart接続用のフラットケーブルが取り出せる。常時使用する事も無いのでフロントパネル裏に入れて置くか、使用する毎にJ606に接続するのでも良いかと思う。

(3)smart protocolでしか出来ない事
・Battery Constant の確認調整
純正品以外の高容量バッテリーを使う場合、SU500では、キャリブレーションで設定出来なかった
「Battery Constant」の設定が必要だった。
SMT500Jでは、不明だが、設定手段が確保できた。

・Trickle(float) 充電の電圧調整
バッテリー寿命に大きく影響してくる。過去の記事などでは、この電圧が高目でバッテリー交換頻度が高くなる設定がされているのではないか?との記事が見受けられた。最近では、「バッテリー保証」が含まれた製品を出しているのでどうなのだろうか?
調達したSMT500JのBATTVは、27.0V-27.1Vと低い設定だった。温度変化で27.0V-27.6Vの範囲に収まるか要確認
SU500のBATTVは、27.6Vで上限値だったが、27.3Vに変更した。この設定で時々BCHARGEが99%になる事がある。夏場から冬場への温度変化でどうなるか要確認。

「5=B4」:プロトコル「5」は、バッテリーと制御ボード間の配線抵抗に関連したパラメータ
「6=10」:プロトコル「6」は、バッテリー不良の判断に使用されるパラメータ
これらのパラメータに関する資料が無いので変更しない方が良いとコメントされている

 

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APC SMT500J にSynology DS216J (USB)とDebian10(Serial)から同時接続

2020-10-09 18:00:00 | UPS
APC Smart-UPS 500(SMT500J)にSynology DS216JとDebian10( XPS8300 )から同時接続してみる

APC SMT500Jでシリアル・USBを同時利用する」を観てこの機種を選定した。この例では、QNAP NASとWindows Server+PowerShute。

DS216Jは、USB接続。
Debian10(Server)は、apcupsdを使いUSB-Serial(PL2303)接続。


(1)シリアルケーブル
SMT500Jには、シリアルケーブル(APC 940-0625A)が付属している。本体側のコネクタ・ジャックがRJ50(10P10C)で、端末側がDB9F(DCE)となっている。信号線は、TxD/RxD/GND/FGの4本。
USB-Serialは、USB-RS232C([USB-CVRS9]サンワサプライ/ATEN UC232Aドライバー互換)を使った。

DB9M(DTE)なので940-00625Aと対向接続してロックネジ固定。

NVR510のコンソール接続に使うCableCreation製CD0495(FTDI-FT232RLチップセット内蔵)のRJ45(8P8C)プラグは、UPSのRJ50(10P10C)ジャックに直接接続できるが、信号線が適合しない。TxD(DTE)がGND(DCE)に接続されるので「挿入しない」方が良い。


市販のUSB-Serial(RJ45)では、信号線が適合しないと思う。RJ45プラグで変換ケーブルを作りRJ45ケーブルコネクタで接続する。SMT500Jでは、RJ50(10P10C)の1,10番ピンが使われていない。

APC ES/APC RS(BE/BR)系のUPSは、インターフェースポート(RJ50)がUSBポート用に使用され、1,10番ピンが5V+とDATA+なのでRJ50プラグが必要。「かしめ工具」もRJ50対応品が必要。APC RSは、同じRJ50ジャックに異なるケーブルを使いSerial対応となる。機種毎に確認が必要。

(2)USBケーブル
SMT500JのUSBは、TYPE-BジャックがRJ50(10P10C)の左側に配置されている。USBケーブルは、TYPE-BプラグとTYPE-Aプラグのケーブルで接続する。DS216Jは、UPSとのUSBケーブルを単独ポートで接続するよう記載されていたが、USBハブを介してUSB HDD2台と共に接続した。DS216Jのポートは、USB3.0でHUBも3.0。HDDは、2.0でUPSは、多分2.0。

(3)DS216JのUPS設定
USBケーブルでUPSと接続され認識すると下記画面が表示される。
接続されていない場合は、ネットワーククライアント設定の画面となる。
コントロールパネルの「ハードウェアと電源」「UPS」で「UPSサポートの利用」にチェック
「システムがセーフモードになったらUPSを停止します。」にチェックをしない。
「ハードウェアと電源」「全般」「電源復旧」で「電源の問題が修正されたときに自動的に再起動する」にチェック


(4)Debian10のUPS設定
SU500は、
SU500
UPSCABLE 940-0024C
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyUSB0
でシリアル接続出来た。smart protocolが基本。
同じ設定でSMT500Jは、接続出来ない。
SMT500J w/ Serial 接続出来ない
UPSCABLE 940-0625A
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyUSB0
シリアル接続は、SMT500Jの「セッテイ」「modbus:ユウコウ」として
SMT500J w/ Serial
UPSCABLE 940-0625A
UPSTYPE modbus
DEVICE /dev/ttyUSB0
modbusは、smart protocolを利用出来ない。
USB接続は
SMT500J w/ USB
UPSCABLE usb
UPSTYPE usb
DEVICE

upsのshutdownは、Debian10がkillpowerを発行する。DS216Jは、セーフモードで待機する。

(4)その他
Smart UPS 500 (NEC designed by APC) でDebian10 とDS216J(Synology) に電源供給」と比較して、NAS DS216JとサーバーDebian10(XPS8300)共にUPSと物理的に接続された事によりネットワーク関連不具合や障害と無関係に停電対応が出来るはず。また、停電検知がNASとサーバー相互に独立しているので作業時のリスクが少なくなった。

PR-S300SEのIPv4 DHCPとIPv6 Prefix Delegationを使用している
復電時にIPv4 DHCPでアドレス指定のリクエストが有効にならず起動順にIP配布されたため、IPの固定設定に変更した。
IPv6 PDは、固定設定が出来ない。IPv6機器の起動順位も設定出来ない。解決方法を模索中。

SMT500Jのsmart protocolによるトリクル充電電圧設定やバッテリー定数の設定が出来ていない。
スーパーナットなどの容量の多い電池に変更した時、バッテリー定数の設定が出来ないとSU500の例からも問題。
SMT500Jのバッテリー定数設定方法の調査が必要。

 

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Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナットRBC20J-Sに交換

2020-10-06 17:00:00 | UPS
SU500の電池交換ランプと定期的なアラーム


SU500標準のバッテリーRBC20J(12V5Ah x2)

少し膨張が観られる。価格¥13,000-ほどだった。

交換したスーパーナット(RBC20J-S

12V9Ah x2で容量がほぼ2倍。価格は¥14,000-(バッテリーキット)。
バラで購入してセルフキッティングすると約¥5~6,000-程度。
電池交換は、稼動状態で、電池の+/-接続端子(ファストン端子)を外し、電池交換、ファストン端子を接続で完了する。
交換後、セルフキャリブレーション(テストモード)が行われる。で完了。

交換後、「apcupsd」で情報を観ると
APC      : 001,051,1158
DATE     : 2020-08-28 12:55:26 +0900  
HOSTNAME : debian10
VERSION  : 3.14.14 (31 May 2016) debian
UPSNAME  : UPS_IDEN
CABLE    : Custom Cable Smart
DRIVER   : APC Smart UPS (any)
UPSMODE  : Stand Alone
STARTTIME: 2020-08-28 11:44:09 +0900  
MODEL    : SMART-UPS 500
STATUS   : ONLINE LOWBATT 
LINEV    : 102.0 Volts
LOADPCT  : 44.2 Percent
BCHARGE  : 100.0 Percent
TIMELEFT : 3.0 Minutes
MBATTCHG : 5 Percent
MINTIMEL : 3 Minutes
MAXTIME  : 0 Seconds
MAXLINEV : 102.0 Volts
MINLINEV : 100.7 Volts
OUTPUTV  : 102.0 Volts
SENSE    : High
DWAKE    : 0 Seconds
DSHUTD   : 180 Seconds
DLOWBATT : 2 Minutes
LOTRANS  : 90.0 Volts
HITRANS  : 110.0 Volts
RETPCT   : 0.0 Percent
ITEMP    : 53.5 C
ALARMDEL : 5 Seconds
BATTV    : 27.9 Volts
LINEFREQ : 50.0 Hz
LASTXFER : Automatic or explicit self test
NUMXFERS : 0
TONBATT  : 0 Seconds
CUMONBATT: 0 Seconds
XOFFBATT : N/A
SELFTEST : NO
STESTI   : 336
STATFLAG : 0x05000048
DIPSW    : 0x00
REG1     : 0x00
REG2     : 0x00
REG3     : 0x00
MANDATE  : 01/30/01
SERIALNO : NS0105XXXXXX
BATTDATE : 01/30/01
NOMOUTV  : 100 Volts
NOMBATTV : 24.0 Volts
EXTBATTS : 0
FIRMWARE : 120.14S.A
END APC  : 2020-08-28 12:55:52 +0900
これでは、接続した瞬間にシャットダウンになってしまう。入手してから16-7年、製造から19年なので本体の問題なのか?、バッテリーに不具合があるのか?

バッテリー・ストア(南進貿易)に連絡してみると、確認済みのバッテリーを送ってもらえる事になった。
到着後、交換するも状態変わらず。
急遽、「SMT500J」を注文!(Serial/USBの同時接続使用が可能そうなので選択)

SMT500Jの表面パネルと裏面パネル


使用されているバッテリー(多分GSユアサのNP7-12)

コネクタで電池の挿抜だけで交換可能。
このバッテリーをSU500に接続してみる


SU500にSMT500Jのバッテリーを接続して確認

同時に負荷電流を計るため「20A/75mvのシャント抵抗」を挿入(安全対策のためマイナス側ラインへ)して計測
スーパーナットRBC20J-Sと変わらず。
SMT500JにスーパーナットRBC20J-Sを接続してみると同等のバッテリー稼動時間を表示。
SU500の問題と確定した
スーパーナットRBC20J-Sが¥14,000-なのでAPCのRS550とほとんど同価格の投資。。。
失敗か?調査してみると「キャリブレーション」の可能性が見えてきた

"Soft" Runtime Calibration
"Manual" Runtime Calibration
Resetting the UPS Battery Constant
順番に実施してみる事に

(1)"Soft" Runtime Calibration
100%充電されている事を確認し、「/etc/init.d/apcupsd stop」でapcupsdを停止する。apctestの「2) Perform a Battery Runtim Calibrtion」を実行する。LOADPCTは、40.5 %でTIMELEFTが6.0 Min。DS216Jの磁気ディスクがスタンバイすると35%と7.0 Min。
TIMELEFTが2 Minを切るとLOWBATTでキャリブレーション終了となる。バッテリー稼動時間は、約264秒。
何度か実行してみたが「変化なし」

(2)"Manual" Runtime Calibration
100%充電を確認し、入力電源を切断(Power failuer)でUPSがシャットダウンするまで実行する。
最終的にUPS出力が断されるので、ルータ・スイッチ類を外し、DS216J関連とXPS8300だけで実行するよう構成変更した。
この時のLOADPCTは、18.7%でTIMELEFTが21.0 Min。
シャットダウンまで950 sec(15m30s)だった。

開始前の電池電圧は、27.42V(トリクル充電)。電池駆動状態に入ると24.97Vから低下し、シャットダウン時24.85Vだった。
電池の特性的にも「22.1V」位まで放電出来るはずなので、SU500のキャリブレーションが適切で無いようだ。

実行後も「変化なし」

(3)Resetting the UPS Battery Constant
apctestの「6) Enter TTY mode communicating with UPS」(シリアル端末を2400bps8N1で直接接続しても良いらしい)を使ってUPSの「Battery Constant」の確認と設定を試みる。ガイドに従い、現在の設定値を確認してみた。
root@debian10:~# apctest
2020-10-03 17:03:43 apctest 3.14.14 (31 May 2016) debian
Checking configuration ...
sharenet.type = Network & ShareUPS Disabled
cable.type = Custom Cable Smart
mode.type = APC Smart UPS (any)
Setting up the port ...
Doing prep_device() ...

You are using a SMART cable type, so I'm entering SMART test mode
Hello, this is the apcupsd Cable Test program.
This part of apctest is for testing Smart UPSes.
Please select the function you want to perform.

1) Query the UPS for all known values
2) Perform a Battery Runtime Calibration
3) Abort Battery Calibration
4) Monitor Battery Calibration progress
5) Program EEPROM
6) Enter TTY mode communicating with UPS
Q) Quit

Select function number: 6

Enter an ESC character (or ctl-[) to exit.

YSM
426
5EF
6F9
03A
P018.7
j0021:
B27.60
C050.4
^[
TTY modeに入ったら、「Shift+Y」を入力する。SMの応答があったら、PROGモードに入らず、「4,5,6,0」の応答を確認する(0は数字のゼロ)。
SU500の標準設定は、「4=26」「5=EF」「6=F9」「0=89」(apc calibration manual
12V5Ahのバッテリーの標準値なので「0=3A」は低値。
「P」は、LOADPCT値(%)。「j」は、TIMELEFT値(分)。「B」は、BATTV値(V)。「C」は、ITEMP値(℃)。
「0=89」に変更してみる
Enter an ESC character (or ctl-[) to exit.

YSM
03A
j0021:
P018.7
11PROG
03A
+3B
+3c
・・・途中省略・・・
+88
+89
089
j0063:
P018.7
RBYE
^[
「SHIFT+Y」を入力。SMの応答があったら、「0, j, P」を確認。
「1」4秒のポーズ「1」でPROG応答(1は、数字のひとつ)。PROGモードに入る。
「0」で3Aの応答。「+」で3B, 「+」で3Cと順次インクリメントさせ、「+」89までインクリメント。
「0」で89を確認し、「j」でTIMELEFT値を確認。「P」でLOADPCT値も確認。
「SHIFT+R」でBYE応答。書き込み変更終了。「CTR+[」「q」でapctestを終了。
この状態で、apctestの「2) Perform a Battery Runtime Calibration」を実行。
2919 sec(48m39s)でBCHARGE=25%、TIMELEFT=12.0 minで終了。終了時のバッテリー電圧BATTV=24.74V。
まだバッテリーの容量に余裕がある。

「Battery Constant」を「FF」にして「"Manual" Runtime Calibration」を実行すると自動調整されるらしいので実行してみた。

「0=FF」「j=0123:」「P=019.2」で開始。
「10:30」に開始して「12:48」にシャットダウン。
UPS出力が「DSHUTD=180」時間後に断。この時BCHARGE=9% 、BATTV=19.5V
計測中のapcupsdのapccontrolでshutdownとkillpowerの停止を忘れたため、経過のメモだけで詳細な計測値を失う。シャットダウン前から電池電圧の録画をしていたためBATTV値は正確。電池駆動時間は、8460 sec(141m0s)。
結果、SU500の「Battery Constant=FF」を超えており、自動設定されなかった。

12V55Ahの自動車用バッテリーを2個接続して「Battery Constant」を設定している例があり、外部電池 EXTBATTSを設定して調整できるようだ。
別記事だが、自動車用電池で稼働させている写真(最後の方)。

シャットダウン発生までの時間138分で「Battery Constant」を設定する事にした。後は、自動キャリブレーションの調整に任せる。外部電池の数量(EXTBATTS)は、「>(半角)」で設定。
Enter an ESC character (or ctl-[) to exit.

YSM
0FF
j0126:
>000
11PROG
>000
+01
j0378:
0FF
-FE
・・・途中削除・・・
-C0
0C0
j0277:
0C0
-BF
・・・途中削除・・・
-A0
0A0
j0226:
0A0
-9F
・・・途中削除・・・
-70
j0150:
070
-6F
・・・途中削除・・・
-61
-60
060
j0124:
060
・・・途中削除・・・
+69
+6A
j0140:
06A
-69
j0138:
P018.7
j0138:
069
RBYE
^[
LOADPCT=18.7%、TIMELEFT=138.0 minは、EXTBATTS=1、0=69となった。
EXTBATTSの設定値は、自動車用の55Ahバッテリーの場合、55/7=7.86なのでEXTBATTS=7とする。「0」で調整出来なければ、EXTBATTS=EXTBATTS+1とする。スーパーナットのRBC20J-Sは、9Ahなので9/7=1.29 、EXTBATTS=1。
SUA500のバッテリーRBC48Lが12V7AhなのでEXTBATTS=0 の時「0」で調整できる最大容量と判断した。

トリクル充電値も調整してみた。
電池端子で「27.4V」となるよう

設定
Enter an ESC character (or ctl-[) to exit.

YSM
11PROG
B27.87
-F6
-F5
-F4
B27.60
RBYE
^[
BATTVの設定値は、「27.6V」で「F4」。バッテリー接続ケーブルのドロップも考慮された設定になる。外部電池に細い線で引回すとケーブルドロップが大きくなり動作しなくなることが紹介せれていたので注意。
現在の状態
root@debian10:~# apcaccess
APC      : 001,051,1153
DATE     : 2020-10-05 17:26:01 +0900  
HOSTNAME : debian10
VERSION  : 3.14.14 (31 May 2016) debian
UPSNAME  : SU500   
CABLE    : Custom Cable Smart
DRIVER   : APC Smart UPS (any)
UPSMODE  : Stand Alone
STARTTIME: 2020-10-04 09:39:39 +0900  
MODEL    : SMART-UPS 500
STATUS   : ONLINE 
LINEV    : 103.3 Volts
LOADPCT  : 18.7 Percent
BCHARGE  : 100.0 Percent
TIMELEFT : 138.0 Minutes
MBATTCHG : 5 Percent
MINTIMEL : 3 Minutes
MAXTIME  : 0 Seconds
MAXLINEV : 104.0 Volts
MINLINEV : 102.7 Volts
OUTPUTV  : 103.3 Volts
SENSE    : High
DWAKE    : 0 Seconds
DSHUTD   : 180 Seconds
DLOWBATT : 2 Minutes
LOTRANS  : 90.0 Volts
HITRANS  : 110.0 Volts
RETPCT   : 0.0 Percent
ITEMP    : 45.9 C
ALARMDEL : 5 Seconds
BATTV    : 27.6 Volts
LINEFREQ : 50.0 Hz
LASTXFER : Line voltage notch or spike
NUMXFERS : 0
TONBATT  : 0 Seconds
CUMONBATT: 0 Seconds
XOFFBATT : N/A
SELFTEST : NO
STESTI   : 336
STATFLAG : 0x05000008
DIPSW    : 0x00
REG1     : 0x00
REG2     : 0x00
REG3     : 0x00
MANDATE  : 01/30/01
SERIALNO : NS0105XXXXXX
BATTDATE : 09/18/20
NOMOUTV  : 100 Volts
NOMBATTV : 24.0 Volts
EXTBATTS : 1
FIRMWARE : 120.14S.A
END APC  : 2020-10-05 17:26:25 +0900
もう暫く、製造後19年経つSU500が使用できそうだ。
ITEMP=45.9 Cだが、バッテリー表面温度は、37.0 C程度(外気温27.4 C時)
LOADPCT=18.7 %は、PR-S300SE/NVR510/GS116EとNVR500/WZR-HP-G300(OpenWrt)/AirMac Time Capsuleを稼働中
TIMELEFT=138 min
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DS216J(1TB mirror)/HDC2-U2.0(1TB mirror)/HDCA-U2.0(2TB)/XPS8300は、SMT500Jで稼働
LOADPCT=18.2 %, LOADAPNT=15.6 %, TIMELEFT=84.0 min
-------
上記全ての機材をSU500に接続すると
LOADPCT=49.9 % TIMELEFT=39 min

近隣の大きな停電事象
平成11(1999)年11月22日 航空自衛隊機墜落
(平成23(2011)年3月 東日本大震災・計画停電なし)
平成26(2014)年 6月12日 電線切断事故
平成28(2016)年10月12日 変電所火災
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コメント
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