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APC SMT500J にSynology DS216J (USB)とDebian10(Serial)から同時接続

2020-10-09 18:00:00 | UPS
APC Smart-UPS 500(SMT500J)にSynology DS216JとDebian10( XPS8300 )から同時接続してみる

APC SMT500Jでシリアル・USBを同時利用する」を観てこの機種を選定した。この例では、QNAP NASとWindows Server+PowerShute。

DS216Jは、USB接続。
Debian10(Server)は、apcupsdを使いUSB-Serial(PL2303)接続。


(1)シリアルケーブル
SMT500Jには、シリアルケーブル(APC 940-0625A)が付属している。本体側のコネクタ・ジャックがRJ50(10P10C)で、端末側がDB9F(DCE)となっている。信号線は、TxD/RxD/GND/FGの4本。
USB-Serialは、USB-RS232C([USB-CVRS9]サンワサプライ/ATEN UC232Aドライバー互換)を使った。

DB9M(DTE)なので940-00625Aと対向接続してロックネジ固定。

NVR510のコンソール接続に使うCableCreation製CD0495(FTDI-FT232RLチップセット内蔵)のRJ45(8P8C)プラグは、UPSのRJ50(10P10C)ジャックに直接接続できるが、信号線が適合しない。TxD(DTE)がGND(DCE)に接続されるので「挿入しない」方が良い。


市販のUSB-Serial(RJ45)では、信号線が適合しないと思う。RJ45プラグで変換ケーブルを作りRJ45ケーブルコネクタで接続する。SMT500Jでは、RJ50(10P10C)の1,10番ピンが使われていない。

APC ES/APC RS(BE/BR)系のUPSは、インターフェースポート(RJ50)がUSBポート用に使用され、1,10番ピンが5V+とDATA+なのでRJ50プラグが必要。「かしめ工具」もRJ50対応品が必要。APC RSは、同じRJ50ジャックに異なるケーブルを使いSerial対応となる。機種毎に確認が必要。

(2)USBケーブル
SMT500JのUSBは、TYPE-BジャックがRJ50(10P10C)の左側に配置されている。USBケーブルは、TYPE-BプラグとTYPE-Aプラグのケーブルで接続する。DS216Jは、UPSとのUSBケーブルを単独ポートで接続するよう記載されていたが、USBハブを介してUSB HDD2台と共に接続した。DS216Jのポートは、USB3.0でHUBも3.0。HDDは、2.0でUPSは、多分2.0。

(3)DS216JのUPS設定
USBケーブルでUPSと接続され認識すると下記画面が表示される。
接続されていない場合は、ネットワーククライアント設定の画面となる。
コントロールパネルの「ハードウェアと電源」「UPS」で「UPSサポートの利用」にチェック
「システムがセーフモードになったらUPSを停止します。」にチェックをしない。
「ハードウェアと電源」「全般」「電源復旧」で「電源の問題が修正されたときに自動的に再起動する」にチェック


(4)Debian10のUPS設定
SU500は、
SU500
UPSCABLE 940-0024C
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyUSB0
でシリアル接続出来た。smart protocolが基本。
同じ設定でSMT500Jは、接続出来ない。
SMT500J w/ Serial 接続出来ない
UPSCABLE 940-0625A
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyUSB0
シリアル接続は、SMT500Jの「セッテイ」「modbus:ユウコウ」として
SMT500J w/ Serial
UPSCABLE 940-0625A
UPSTYPE modbus
DEVICE /dev/ttyUSB0
modbusは、smart protocolを利用出来ない。
USB接続は
SMT500J w/ USB
UPSCABLE usb
UPSTYPE usb
DEVICE

upsのshutdownは、Debian10がkillpowerを発行する。DS216Jは、セーフモードで待機する。

(4)その他
Smart UPS 500 (NEC designed by APC) でDebian10 とDS216J(Synology) に電源供給」と比較して、NAS DS216JとサーバーDebian10(XPS8300)共にUPSと物理的に接続された事によりネットワーク関連不具合や障害と無関係に停電対応が出来るはず。また、停電検知がNASとサーバー相互に独立しているので作業時のリスクが少なくなった。

PR-S300SEのIPv4 DHCPとIPv6 Prefix Delegationを使用している
復電時にIPv4 DHCPでアドレス指定のリクエストが有効にならず起動順にIP配布されたため、IPの固定設定に変更した。
IPv6 PDは、固定設定が出来ない。IPv6機器の起動順位も設定出来ない。解決方法を模索中。

SMT500Jのsmart protocolによるトリクル充電電圧設定やバッテリー定数の設定が出来ていない。
スーパーナットなどの容量の多い電池に変更した時、バッテリー定数の設定が出来ないとSU500の例からも問題。
SMT500Jのバッテリー定数設定方法の調査が必要。

 


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