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APC Smart-UPS 500(SMT500J)のキャリブレーション・テスト

2023-01-07 11:00:00 | UPS
Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナット12SN9に交換」で2年経過してバッテリー不具合が発生してもBattery constantが変化していなかった。定期的なバッテリーキャリブレーションで調整する必要があるようだったので、APC Smart-UPS 500のキャリブレーションテスト(Recalibrating the UPS Runtime)を実行してBattery constantの補正を試みた。


(1)現状
2020年10月 SMT500J導入時のパラメータ(「APC Smart-UPS 500(SMT500J)でsmart protocol(J606)を使う」)
SMT500J(2020/10)
0=BA
4=09
5=B4
6=10
P=18.2
j=0084:
現在は、SMT500Jの負荷状態が異なる。
SMT500J(2023/1)
0=BA
4=09
5=B4
6=10
P=35.1
j=0044:
導入から現在まで一度もバッテリー駆動状態(停電)にならなかった。定期的にバッテリーテストが実行されていた。Battery constantに変化無し。





(2)キャリブレーションテスト
SMT500Jは、USBケーブルでDS220J、 シリアルケーブルでDebian10に接続されている(「APC SMT500J にSynology DS216J (USB)とDebian10(Serial)から同時接続」)。Debian10のターミナルでapcaccessを1分毎に実行しDATE, STATUS, LINEV, LOADPCT, BCHARGE, TIMELEFT, OUTPUTV, ITEMP, BATTV, CUMONBATTを記録する。
get-apc-status.sh
#!/bin/sh
if [ $# -gt 0 ] && [ $1 != "" ]; then
    while true
    do
        tmp=`apcaccess | grep -e ^DATE -e STATUS -e ^LINEV -e LOADPCT -e BCHARGE -e TIMELEFT -e OUTPUTV -e ITEMP -e ^BATTV -e CUMONBATT -e 'END APC' | sed -e s/$/?/g`
        echo $tmp | sed -e s/?/\\n/g >> $1
        echo $tmp | sed -e s/?/\\n/g
        sleep 60
    done
else
    apcaccess | grep -e ^DATE -e STATUS -e ^LINEV -e LOADPCT -e BCHARGE -e TIMELEFT -e OUTPUTV -e ITEMP -e ^BATTV -e CUMONBATT -e 'END APC'
fi
SMT500Jでキャリブレーションテストを起動する。
キャリブレーションテスト時のパラメータ
DATE : 2023-01-06 10:41:47 +0900 
 STATUS : ONLINE 
 LINEV : 102.9 Volts
 LOADPCT : 35.1 Percent
 BCHARGE : 100.0 Percent
 TIMELEFT : 44.0 Minutes
 OUTPUTV : 102.2 Volts
 ITEMP : 22.0 C
 BATTV : 27.2 Volts
 CUMONBATT: 0 Seconds
 END APC : 2023-01-06 10:42:00 +0900 

DATE : 2023-01-06 10:43:01 +0900 
 STATUS : CAL ONBATT 
 LINEV : 102.9 Volts
 LOADPCT : 37.7 Percent
 BCHARGE : 64.0 Percent
 TIMELEFT : 28.0 Minutes
 OUTPUTV : 100.3 Volts
 ITEMP : 22.5 C
 BATTV : 23.6 Volts
 CUMONBATT: 8 Seconds
 END APC : 2023-01-06 10:43:01 +0900 

DATE : 2023-01-06 10:44:02 +0900 
 STATUS : CAL ONBATT 
 LINEV : 103.6 Volts
 LOADPCT : 37.7 Percent
 BCHARGE : 81.0 Percent
 TIMELEFT : 33.0 Minutes
 OUTPUTV : 100.3 Volts
 ITEMP : 22.0 C
 BATTV : 24.0 Volts
 CUMONBATT: 69 Seconds
 END APC : 2023-01-06 10:44:02 +0900 

---=== 省略 === ---

DATE : 2023-01-06 11:09:12 +0900 
 STATUS : CAL ONBATT 
 LINEV : 103.6 Volts
 LOADPCT : 35.7 Percent
 BCHARGE : 25.0 Percent
 TIMELEFT : 10.0 Minutes
 OUTPUTV : 100.3 Volts
 ITEMP : 27.0 C
 BATTV : 22.4 Volts
 CUMONBATT: 1580 Seconds
 END APC : 2023-01-06 11:09:13 +0900 

DATE : 2023-01-06 11:09:19 +0900 
 STATUS : ONLINE 
 LINEV : 102.9 Volts
 LOADPCT : 35.1 Percent
 BCHARGE : 22.0 Percent
 TIMELEFT : 7.0 Minutes
 OUTPUTV : 102.9 Volts
 ITEMP : 27.0 C
 BATTV : 24.0 Volts
 CUMONBATT: 1583 Seconds
 END APC : 2023-01-06 11:10:13 +0900 
バッテリー駆動状態が1583秒(26分23秒)で終了。





バッテリー容量がキャリブレーション前の約84%となった。
Battery constantは、9Bに再設定された。
Battery constant
# sg dialout 'cu -s 2400 -l /dev/ttyUSB0'
Connected.
SM                   <- Y
9B                   <- 0
09                   <- 4
B4                   <- 5
10                   <- 6
035.1                   <- P
0036:                   <- j
100.0                   <- f
26.73                   <- B
~[debian-vaio].

Disconnected.
# 


 

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Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナット12SN9に交換

2023-01-05 17:00:00 | UPS
2022年9月頃よりSmart UPS 500(NEC designed by APC)からバッテリーアラート音がするようになった。

おおよそ9時間毎に約1分くらい鳴り続ける。前回のバッテリー交換から約2年(「Smart UPS 500 (NEC designed by APC) でDebian10 とDS216J(Synology) に電源供給」「Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナットRBC20J-Sに交換」)、今までに比べ、若干期間が短い。夏場の異常高温(「猛暑の中でAPC Smart UPSが」)による影響か?アラートが就寝時間帯にズレて来てうるさい・・・
バッテリーの「RUN TIME」が十分な長さを示しておりバッテリー劣化と異なる状態。「Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナットRBC20J-Sに交換」でバッテリー容量設定を変更している事が影響しているのか機器の不具合か?
バッテリー劣化と思われるが、20年以上使用している機器不具合の可能性も十分考えられる。バッテリー交換前にバッテリーか機器か特定する事にした。

(1)SU500の切離し計画
ひかり電話HGW(PR-600MI)、NVR510、NVR500、OpenWrt、L2スイッチ、Timecapsleが接続されている。OpenWrt以外shutdownやpoweroff機能が無い(電源off対応)。PR-600MIは、フレッツ・テレビ利用なのでテレビ視聴や録画予約時間を外して切り替える必要がある。また、ひかり電話利用なので話中でない時間に行う。

(2)SU500がバッテリー切離状態へ
11月6日にアラーム音が変化した。「ピッ・ピッ・ピッ」と1秒毎に鳴り続ける。バッテリー切離しが行われた。アラームを止めるにはUPS電源をオフにするしなかい。TV録画予約時間を確認し、SU500の電源をオフにした。接続された機器をSMT UPS 500へ接続変更した。

(3)バッテリー確認
バッテリーが切り離された状態だが「トリクル充電」は行われている。端子電圧は、27.4V。20秒毎にバッテリーチェックと思われる。バッテリチェック中に端子電圧がかなり低下する。短時間なので測定困難だが約20V位を示す。


バッテリーの接続を外し、バッテリー単体で27.05Vで正常そうだが、右側(直列のプラス側)バッテリー筐体が若干膨らみがある。


バッテリーを組戻してパネルスイッチからバッテリーテストを行うとバッテリー正常表示となる。バッテリー筐体の膨らみが気になるが機器の不具合も考えられる。靴乾燥機(145W)を接続してバッテリーテストを行うと瞬間にバッテリー切り離し状態となる。

靴乾燥機を外しバッテリーテストを行うとバッテリー切り離し状態のまま変化しない。
数日放置して再度バッテリーテストをすると正常状態に復帰している。

バッテリーを本体から取出し確認すると片側のバッテリーケースに亀裂が入っていた。亀裂の無い側も若干膨らみがある。亀裂のあるバッテリーは、20秒毎のバッテリーチェックで粗ゼロボルトまで落ちる。亀裂の無い側は、若干低下する程度。

バッテリー不良と判断する。

(4)交換バッテリー
Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナットRBC20J-Sに交換」では、SUPERNATTOのバッテリーキットRBC20J-Sを使用した。今回は、12SN9の2個セットを使用する事にした。

50mm幅の荷造りテープで2個のバッテリーを固定する。
底部に引き出し用のタブを付ける。
RBC20J-Sの直列接続用のジャンパーを付けて完成。


バッテリー接続後、UPSオンでバッテリーのテストが行われ稼動状態になる。


(5)不良バッテリー
不良バッテリーの片方は、どのような状態か確認してみた。
電子負荷を接続し、放電試験をしてみた。定電流負荷2.06A、放電終了電圧10.4Vで4線接続。放電時間は、2022/11/24 11:09から開始し、15:06に確認したら終了していた。放電終了後、5.920Ah、70.10whの計測値。計測値から放電時間は約2時間26分。このバッテリーは、まだ使える。

車用のバッテリーチャージャ(SB-750DX)で充電した。
対象容量が14AH-100AH。これが失敗だった。

12SN9の最大充電電流は、2.7A(WP1236W))なので、過電流、過充電で破壊したと思われる(14時間くらい充電)。
バッテリーは、熱で変形。破裂は無かった。発火しないで良かった(凄い臭気で大変だった)


(6)TIMELEFTのキャリブレーション
Smart UPS 500 (NEC designed by APC)のバッテリーをスーパーナットRBC20J-Sに交換」では、EXTBATTS(外付バッテリー定数)を「1」に設定し、LOADPCT=19.2%でTIMELEFTが138となるようBattery Constant(0=69)を設定した。設定後のキャリブレーションをしていなかったので確認してみた。
キャリブレーションは、LOADPCTが30%程度で50%を超えない負荷状態で実施するよう記載がある。
SU500は、500VA/320W出力なので30%負荷は96Wとなる。100W電球が良さそうだがLED電球が主流になったので入手できそうにない。手持ちの靴乾燥機が145Wなので計算上(145/320=)45.3%で50%を超えないはずだが、接続してみると57.7%になる(0=69, LOADPCT=57.7%, TIMELEFT=30)。
この状態でapctestの「Battery Runtime Calibration」(apctestからcalibration)を実行してみた。実行前にBattery Constant 0=69を0=FFに変更してから実施した。バッテリー残量25%で停止。TIMELEFT=31と表示されていた。停止後、確認すると「0=95, LOADPCT=57.7%, TIMELEFT=13」となる。フル充電後TIMELEFT=62。

100W負荷用の固定抵抗器100Ω/200Wを探す。入手しやすい47Ω/100W抵抗を直列接続(94オーム/200W)で対応する事にした。計算上は、33%負荷になる。靴乾燥機145Wから推察すると42%程になるが50%を超えない。

表記値47Ωx2=94Ωだが実測値は、47.3+47.3+0.7(ジャンパ線)=95.3オームになった。抵抗単体だと100℃を超えそうになったので放熱器(40x100x20)を付け扇風機で放熱。抵抗体72℃、放熱器60℃。

LOADPCT=45.2%となった。50%を超えていないのでこれで計測する。

実行前(負荷なし状態)
YSM
095
426
5EF
6F9
P000.0
j1015:
B27.33
C032.8
>001
固定抵抗負荷を接続、AC入力を遮断し、バッテリー駆動状態でシャットダウンさせる。1分毎にapcaccessからDATE, STATUS, LINEV, LOADPCT, BCHARGE, TIMELEFT, OUTPUTV, ITEMP, BATTV, CUMONBATTを記録した。Battery Constant 0=FFとせずにそのまま実行した。
実行時のモニター計測(11:00:00開始)
DATE : 2022-12-16 11:00:00 +0900 
 STATUS : ONBATT 
 LINEV : 102.7 Volts
 LOADPCT : 46.8 Percent
 BCHARGE : 100.0 Percent
 TIMELEFT : 78.0 Minutes
 OUTPUTV : 102.3 Volts
 ITEMP : 33.3 C
 BATTV : 26.1 Volts
 CUMONBATT: 0 Seconds
 END APC : 2022-12-16 11:00:01 +0900 

DATE : 2022-12-16 11:01:00 +0900 
 STATUS : ONBATT 
 LINEV : 0.0 Volts
 LOADPCT : 45.7 Percent
 BCHARGE : 96.0 Percent
 TIMELEFT : 76.0 Minutes
 OUTPUTV : 100.4 Volts
 ITEMP : 33.3 C
 BATTV : 24.8 Volts
 CUMONBATT: 61 Seconds
 END APC : 2022-12-16 11:01:02 +0900 

----==== 途中省略 ====----

DATE : 2022-12-16 12:07:25 +0900 
 STATUS : ONBATT 
 LINEV : 0.0 Volts
 LOADPCT : 45.2 Percent
 BCHARGE : 9.0 Percent
 TIMELEFT : 7.0 Minutes
 OUTPUTV : 100.4 Volts
 ITEMP : 36.4 C
 BATTV : 21.5 Volts
 CUMONBATT: 4045 Seconds
 END APC : 2022-12-16 12:07:26 +0900 

DATE : 2022-12-16 12:08:26 +0900 
 STATUS : SHUTTING DOWN
 LINEV : 0.0 Volts
 LOADPCT : 44.2 Percent
 BCHARGE : 5.0 Percent
 TIMELEFT : 4.0 Minutes
 OUTPUTV : 99.8 Volts
 ITEMP : 36.4 C
 BATTV : 21.1 Volts
 CUMONBATT: 4106 Seconds
 END APC : 2022-12-16 12:08:27 +0900 

DATE : 2022-12-16 12:09:25 +0900 
 STATUS : SHUTTING DOWN
 LINEV : 0.0 Volts
 LOADPCT : 44.2 Percent
 BCHARGE : 0.0 Percent
 TIMELEFT : 0.0 Minutes
 OUTPUTV : 99.8 Volts
 ITEMP : 36.4 C
 BATTV : 20.0 Volts
 CUMONBATT: 4166 Seconds
 END APC : 2022-12-16 12:09:27 +0900
4045秒から4106秒の間でshutdown状態になる。約68分。調整されたBattery Constantが0=85となる。TIMELEFT=69。
apctestのBattery Runtime Calibration実行後のBattery Constant
YSM
085
P044.2
j0069:
>001
B27.33
C035.1
f100.0
O102.0
-------
無負荷時
P000.0
j0906:


(7)雑感
夏場の高い室温が影響したのか約2年でバッテリー不良が発生した。
TIMELEFT値は、バッテリー駆動状態が発生しないと変化しないようだ。
Runtime Recalibraterationを年に1,2回実行した方が良いようだ。

 

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猛暑の中でAPC Smart UPSが

2022-07-07 10:00:00 | UPS
2022年7月1日(金曜日)午後2時6分ごろ
気温 37.9℃(外気)/ 37.5℃(室温) 湿度36%


APC SmartUPSの内部温度がすごいことになっている

SU500の内部バッテリー温度は、表示温度から約10℃ほど低い(実測予測値)
SU500/SMT500J共に劣悪環境下でよく動作している
停電してUPSが稼働するとさらに温度が上がるのだろう
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Smart UPS 500(NEC designed by APC)をOpenWrt化WZR-HP-G300NHで管理

2020-10-17 12:00:00 | UPS
OpenWrt化したWZR-HP-G300NHには、シリアルポートが無い。USBポートがあるのでUSB-Serial(DB9M)でSU500に接続した。


SU500 <-- 940-0024C --(DB9F)-><-(DB9M)--USB to Serial --(USB)-> OpenWrt(WZR-HP-G300NH)

(1)USB-Serial(DB9M)の接続
FTDI FT232RLチップのUSB-Serialを探したが価格高め。PL2303チップのUSB-Serialが安めなので1m長のDB9(Male)を選択した。
手持ちのFT232RLチップのUSB-Serial(RJ45)を接続して確認したためOpenWrtのUSB-Serialドライバーは、両者をインストールした。
kmod-usb-serial
kmod-usb-serial-ftdi
kmod-usb-serial-pl2303
USB-Serialを接続
[1052842.381499] usb 1-1: new full-speed USB device number 5 using ehci-platform
[1052842.580601] pl2303 1-1:1.0: pl2303 converter detected
[1052842.596853] usb 1-1: pl2303 converter now attached to ttyUSB0

(2)apcupsd
apcupsd
apcupsd-cgi
をインストール
apcupsdの設定
/etc/apcupsd/apcupsd.conf
#UPSNAME ups1 #本体設定の名前を使うためコメントアウト
UPSCABLE smart #940-0024CだがsmartでOK
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyUSB0
apcupsd-cgiの設定
/etc/apcupsd/hosts.conf
MONITOR 127.0.0.1 "SU500 on OpenWrt"
MONITOR debian10.familyname "SMT500J on Debian10"



(3)OpenWrtからメール発信設定
apcupsdから通知メールが発信されるが、OpenWrtにメールシステムを導入していなかった。Debin10のapcupsdパッケージが「/usr/bin/mail」を使うのと異なり、OpenWrtのapcupsdパッケージは、メールサーバの25番ポートに接続する「/usr/sbin/smtp」がインストール使用される。イントラネット内にメールサーバーを構築していないので、ISPのメールサーバーを使用することになる。メール送信は、Submission port(587)かSSL port(465)を使いユーザ認証する必要がある。「msmtp」を導入する事にした。
「msmtp」には、「msmtpd」という25番ポートで待ち受け「msmtp」にpipeする機能があるためapcupsdの「/usr/sbin/smtp」などの設定がそのまま使える。しかし、OpenWrtの「msmtp」は、version 1.8.7で「msmtpd」が含まれていなかった。
msmtp
msmtp-mta
をインストール
「msmtp」関連の設定
/etc/msmtprc
account default
host v6mail.plala.or.jp
port 465
tls on
tls_starttls off
tls_trust_file /etc/ssl/certs/ca-certificates.crt
from %U@OpenWrt.familyname                                              
auth on                                                               
user someone                                        
password ********             
aliases /etc/aliases          
syslog LOG_MAIL
/etc/aliases
root: someone@anyserver.plala.or.jp

「apcupsd」の通知メール関連設定
/etc/apcupsd/apcupsd_mail.conf
MAILPROG="/usr/bin/msmtp"
MAILHOST="localhost:25"
FROM="apcups@OpenWrt.familyname"
TO="root"
HOSTNAME="OpenWrt"
「commfailure/commok/onbattery/offbattery/changeme」ファイル修正(赤文字が修正部)。
各ファイル共に緑文字部が異なる。「msmtpd」があれば、修正無しで良いはず。
/etc/apcupsd/commfailure
#!/bin/sh
. /etc/apcupsd/apcupsd_mail.conf
MSG="$HOSTNAME Communications with UPS lost"
#
(
   echo "To: $TO"
   echo "Subject: $MSG"
   echo
   echo "$MSG"
   echo " "
   /usr/sbin/apcaccess status
) | $MAILPROG -f $FROM $TO
# $MAILPROG -h $MAILHOST -f $FROM -s "$MSG" $TO
exit 0

(4)IPv6メールサーバ経由の接続確認
Transit DS-Lite接続を停止、WAN側IPv4停止、IPv6インターフェースが有効な状態で

OpenWrt上のシェルから
root@OpenWrt:~# (echo "Subject: v6 mail";echo; echo "mail via ipv6")|msmtp -f
 v6mail@openwrt.familyname root
OpenWrt上の送信ログ
Fri Oct 16 10:07:47 2020 mail.info msmtp: host=v6mail.plala.or.jp tls=on auth=on user=someone@anyserver.plala.or.jp from=v6mail@openwrt.familyname recipients=someone@anyserver.plala.or.jp mailsize=100 smtpstatus=250 smtpmsg='250 Message received: 20201016010747.SQBV16215.msc11.plala.or.jp@localhost' exitcode=EX_OK
着信メール
Return-Path: <v6mail@openwrt.familyname>
Received: from mspmv01.ake-mailbk.plala.or.jp ([172.23.13.201])
          by mta-eh11.plala.or.jp with ESMTP
          id <20201016010747.SUYT18750.mta-eh11.plala.or.jp@mspmv01.ake-mailbk.plala.or.jp>
          for <someone@anyserver.plala.or.jp>; Fri, 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
Received: from msc11.ake-mailbk.plala.or.jp (HELO msc11.plala.or.jp) ([172.23.12.101])
  by mspmv.ake-mailbk.plala.or.jp with ESMTP; 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
Received: from localhost ([2409:10:XXXX:YY00:21d:73ff:feaa:bbcc])
          by msc11.plala.or.jp with ESMTP
          id <20201016010747.SQBV16215.msc11.plala.or.jp@localhost>
          for <someone@anyserver.plala.or.jp>; Fri, 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
X-IronPort-Anti-Spam-Filtered: true
X-IronPort-Anti-Spam-Result: =?us-ascii?q?A-------------A?=
 =?us-ascii?q?Q-------------------------------------------E?=
 =?us-ascii?q?B-------------------------------------------A?=
 =?us-ascii?q?w-------------------------------------------i?=
 =?us-ascii?q?D-------------------------------------------H?=
 =?us-ascii?q?g-----------------Q?=
X-ipas-positive: YES
X-iron-level: 50
From: v6mail@openwrt.familyname
Date: Fri, 16 Oct 2020 10:07:46 +0900
Subject: v6 mail
Message-Id: <20201016010747.SQBV16215.msc11.plala.or.jp@localhost>
X-VirusScan: Outbound; mvir-ac11; Fri, 16 Oct 2020 10:07:47 +0900
X-spam-judge: spam

mail via ipv6
( ブログ処理関係で<>は全角。メールアドレス、メールサーバ名、IPv6アドレスの一部匿名化。)
「spam」判定だが着信。Plalaのメールサーバ内部はIPv4でリレーされているが、IPv6送信を受け、送信されたことを確認。

 

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APC Smart-UPS 500(SMT500J)でsmart protocol(J606)を使う

2020-10-11 19:00:00 | UPS
APC Smart-UPS 500(SMT500J)のバッテリー定数( Battery Constant )を確認設定をするため、modbus経由のシリアルインターフェースでsmart protocolが使える方法を探していた。

Post-smart protocol, pre-MODBUS APC UPS Communication using a COM port on a 2010 APC SMT2200 running firmware 7.1(2016/3/21)」で基板上のコネクタJ606にUARTを接続してsmart protocolが扱えるビデオ記事を見つけた。その情報から「Hacking the newer APC ups's(2016/9/24)」で基板上のJ606コネクタのRxD/TxD/GNDのピン番号の特定方法を公開してくれた。
特定方法

初めにJ606のGNDピンを見つける。デジタルマルチメータを導通モード(導通時にビープ)にしてシャーシとJ606のピン間で導通のあるピンを探す(UPSをオフにして全ての入力ソースを外しておく)。3ピン2列のどちらかの真中を確認する。どちらかでビープ音がするはず。そのピンが5番ピン。5番ピンが自分に近い側に配置されているように基盤を観て、上側の真中のピンが2番ピン。2番ピンの左側が1番ピン。USB-TTL-uartのTXを1番ピンに、RXを2番ピンに、GNDを5番ピンへ接続する。 
基盤上のシルク印刷されたピン番号と異なるので注意が必要(なぜ番号を変えたか不明)。APC Smart-UPS 1500Iの基板写真と思われるがJ606の5番ピン(解説の1番ピン)印刷がボンヤリと観える。

(1)APC Smart-UPS 500 LCD 100(SMT500J)でJ606を探す
SU500を分解した事がある。SMT500JもSU500と同様に基板がバッテリー収納部上方から出力トランスの上方部にかけて取り付けられている。インバーターのFET類放熱板がトランスなどの固定金具と一体になっていたので取り外しに難儀する。とりあえず、バッテリー収納部の上方にある基盤を目視、どの辺にコネクタがあるか確認してみた。

操作パネル接続用ケーブルコネクタの右側に6ピンのコネクタが一つ。右の奥の方に6ピンのコネクタが1つ。奥のシャーシーにバッテリー接続用のコネクタが確認出来る。iPhoneのカメラを使って基盤を写した。

J606発見!一番取り扱いのしやすい位置にある。基盤を分解せずに済む。


奥のコネクタも確認。iPhoneのレンズ位置を上手く配置できないので、コネクタ番号を写すことが困難。


Olympusのデジカメで写す。「J602」。


「J606」のピン番号をシルク印刷のピン番号とする

デジタルマルチメータ で4番ピンGNDと各ピンを計測してみた。1,2番ピンは、+5ボルト安定。3,5番ピンは、変化し3.3~7ボルト。6番ピンは、3.3ボルト安定。3,5,6番ピンは、USB-uartのCMOS系入出力と思われる。
(1) V+(5.004V)
(2) V+(5.003V)
(3) RxD (3.7xV variable)
(4) GND (0V)
(5) TxD (3.27xV variable )
(6) Control (3.352V stable)

(2)USB to/from UART変換
DSD TechSH-U09C2 USB to TTL Adaptorを使用した。

信号データの確認は、Debian10にcuをインストールして行った。2400bps 8N1で接続。Windowsでは、TeraTerm等を使う。USB to TTL AdaptorのTTL Levelは、3.3Vとした
root@debian10:~# sg dialout 'cu -s 2400 -l /dev/ttyUSB0'
3番ピンにRxD/4番ピンにGNDラインを接続して確認

この文字列が流れつづける。smart protocolの応答データ。

5番ピンにRxD/4番ピンにGNDラインを接続して確認

この文字列が流れつづける。smart protocolのコマンド。各コマンドの応答がRxDに流れている。3番ピンには、コマンド応答以外のデータも流れている。

Hacking the newer APC ups's」によれば、3番ピンにRxD/5番ピンにTxD/4番ピンにGNDラインを接続し、「Shift+Y」をキーインさせると信号が切り替わり「SM」応答が出力され、smart protocolが使えると記載されている。
が、「Shift+Y」を何度キーインさせても止まらない。

6番ピンの存在を思い出した。変化しない「3.3V」。制御入力の予感。「0V」信号を入れてみる。5番ピンの信号が停止。3番ピンの信号応答も停止。「Shift+Y」をキーイン。「SM」応答!
「1<pause 4 sec>1」「PROG」これで設定変更が可能。

Battery Constantを調べてみた
「4=09」「5=B4」「6=10」「0=BA」
何回かBatteryをRBC20J-Sと入れ替えているので「0=BA」が初期値か判らない。

5番ピンのコマンドを入れてみた「'8B\/bCulosqkX0LFPjOGf」「l」を忘れた。3番ピンの結果と符合する。

最終的に、6番ピンは、RTSラインを接続し、「cu」で接続するとRTS信号が0Vになり切り替わるよう接続した。
USB to Serial--------J606
RxD -------------------- (3)
TxD -------------------- (5)
RTS -------------------- (6)
GND ------------------- (4)

接続すると、SMT500J背面に接続した「USB」と「Serial」が切断されると共にフロントパネルの表示も止まる。

接続を断とすると「USB」と「Serial」が復活し、フロントパネルの表示も再開する。
フロントパネルの下からUSB-uart接続用のフラットケーブルが取り出せる。常時使用する事も無いのでフロントパネル裏に入れて置くか、使用する毎にJ606に接続するのでも良いかと思う。

(3)smart protocolでしか出来ない事
・Battery Constant の確認調整
純正品以外の高容量バッテリーを使う場合、SU500では、キャリブレーションで設定出来なかった
「Battery Constant」の設定が必要だった。
SMT500Jでは、不明だが、設定手段が確保できた。

・Trickle(float) 充電の電圧調整
バッテリー寿命に大きく影響してくる。過去の記事などでは、この電圧が高目でバッテリー交換頻度が高くなる設定がされているのではないか?との記事が見受けられた。最近では、「バッテリー保証」が含まれた製品を出しているのでどうなのだろうか?
調達したSMT500JのBATTVは、27.0V-27.1Vと低い設定だった。温度変化で27.0V-27.6Vの範囲に収まるか要確認
SU500のBATTVは、27.6Vで上限値だったが、27.3Vに変更した。この設定で時々BCHARGEが99%になる事がある。夏場から冬場への温度変化でどうなるか要確認。

「5=B4」:プロトコル「5」は、バッテリーと制御ボード間の配線抵抗に関連したパラメータ
「6=10」:プロトコル「6」は、バッテリー不良の判断に使用されるパラメータ
これらのパラメータに関する資料が無いので変更しない方が良いとコメントされている

 

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