クローン病患者の生活

クローン病とは難病(特定疾患)であり、クローン病患者である私の生活を書きたいと思っています。

Vol.23 クローン病患者の生活

2007-06-26 | Weblog
インパクト主治医の続きです。
数日後、鼻チューブはとれ、腸が動く音が聞こえるようになったので、低残渣食が始まりました。
食べ物が腸管を通る音も聴診器を使わずに感じたので
「よし、即退院だな」
と思いました。
主治医が病室に来ました。
主治医:「食事しても痛くないか?」
私:「はい」
主治医:「検査するぞ」
私:「勘弁してください」
主治医:「なんでだ?」
勢いが凄まじいんですよね、会話をねじ伏せるような勢いです。
私:「検査はこりごりなので」
主治医:「今の状態を把握しとかないと後々最悪なことになるかもしれないぞ」
と最悪なことの説明を聞きました。が
私:「次の入院でお願いします」
主治医:「しょうがないな、わかった、退院だ」
私:「すみません」

数ヵ月後、同じパターンで入院しました。主治医が来ました。
主治医:「検査フルコースだぞ、前回約束したもんな」
私:「はい・・・」
主治医:「心配するな、痛くないようにするから」
私:「・・・」
ノラリクラリかわそうと企んでいたのですが抵抗できませんでした。
たくさんの患者を扱っているはずなのに、まさか覚えているとは。
検査が始まるまでは恐怖感でいっぱいでした。
検査が始まりました。
しょっぱなから点滴を介して痛み止めをガンガン入れてきます。
ラリってしまいました。

普通はある程度痛みを感じるようにしか入れてくれません。腸壁を破る危険があるので。

主治医:「どうだ、全然痛くないだろ」
私:「ふぁい」
主治医:「入れてしまったぞ」
私:「はや~」
主治医:「当たり前だ、オレは九州一だぞ」←定かではありません。
私:「うみゃい」
主治医:「ほれ、終わりだ、楽勝だったろ」
私:「あるぃぐぁとぅござラリルレ・・・」
検査室のベッドから降りることもできず、ストレッチャーで病室へ帰りました。
数時間寝たあと主治医が来ました。
主治医:「思ったより悪くなかったな」
私:「ありがとうございます」
主治医:「オレは近々別の病院に行く」
私:「なんでですか?」
主治医:「引く手数多なんだよ」←定かではありません。
私:「残念です」

主治医は去っていきました。
人格・腕共に、今まで出会った医者の中でダントツにインパクト医師でした(良い意味で)。

寂しかったです。

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Vol.22 クローン病患者の生活

2007-06-26 | Weblog
私の記憶にある入院生活の中で最もインパクトのある医者がいます。
入院の原因は腸閉塞です。
朝から痛みが出ていたのですが、お腹をさすり、なんとか腸を動かそうとしました。
徐々に痛みが強くなっていきます。
それでも諦めずにお腹をさすります。
無駄な抵抗です。
あまりの痛さで歩けなくなり救急車です。
このパターンが多いです。入院は大嫌いなので。
病院に運ばれると医者達が
「イレウス・・・イレウス・・・」
とつぶやきながら
「どこが痛いですかー、ここは痛いですかー」
とお腹を押します。
私はひたすら
「注射・・・注射・・・うって・・・早く・・・」
とつぶやきます。
ある程度状態がわからないと注射はうってくれません。レントゲン・CTで確かめてからやっと注射です。
このときは既に鼻にチューブが入っています。腸の圧を抜くためです。
注射のおかげで「ふわ~っ」と痛みがとれ、落ちます。
次の日、主治医が来ました。
主治医:「どうだ、痛みはとれたか?」
私:「ふぁい」
主治医:「うんうん」
すぐ去って行きました。
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疲れてきたので続きは次回書きます。