今日もクルルとドロロは二人して2列目の席に座った。
二人そろって欠伸までして、明らかに眠そうだ。
眠そうなクルルは侵略会議で何度も見てきてはいるが、
ドロロが眠そうな表情を見せるのは滅多になかった。
それが、ここのところ、顔を合わせるたびに眠そうな顔をしているのである。
「ドロロ先輩たち、昨日も遅かったんすかね~?」
なんてタママに、小声で子供ながらも鋭い推理力を披露される。
別に、当人たちから直接聞いたわけじゃないが、
この二人が付き合っているのは周りの目から見ても明らかである。
ボディーソープの影響なのか、二人とも同じ匂いがするし・・・。
よりによってあの男に取られてしまったなんて・・・。
だいたい、付き合い始めたなら何でそれを言わないのだ?
俺は、決定的な言葉がほしいのだ。
そうじゃないと、俺はドロロを諦めきれない。
----------------------------------------
「つうことで、本日の侵略会議は終わりであります!」
「ドロロ、ちょっといいか?」
相変わらず内容のない侵略会議の後、俺は会議室を出ようとするドロロを呼び止めた。
心なしか、クルルが
「チッ」
と言ったような気がする。
「ここのところ、なんだか眠そうだぞ。寝不足なのか?」
「えっ・・あぁ、まあ・・・」
「クルルが寝かせてくれないとか?」
「えっ・・・えぇ!?あ・・・まあ・・・そんなところかな?」
「隠され通すのも嫌だから聞いておくが、お前、あいつと付き合ってるんだよな?」
「・・・うん・・・」
「なぜそれをもっと早く俺に言わないんだ!?
小さいころから、何かあったら言うってのが、俺たちの約束だろう?」
「あっ・・・それは・・・。」
「どうした?」
「何故かクルルくんが、“言ったら面倒なことになるかもしれない”
って言ってたから・・・よく判んないんだけど・・・」
「クルルが・・・か?」
「うん・・・」
俺の気持ちを察してのことなのか?あいつが?
「ギロロ先輩、とりあえず早くドロロ返してくんねえかなぁ?」
「どわっ!!お前、いつの間に?」
「いつの間にって、ずっとあそこで話し聞いてたぜぇ。
人の話を盗み聞きするのは、俺の趣味なんでね、ク~ックックック~」
相変わらず嫌なやつだ。
「クルル、お前にも話があるんだが・・・?」
「にょ~?判った・・・ドロロ、先に戻っててくれ」
「あっ・・・うん・・・」
空気を察してか、クルルはドロロに先に戻ってるよう指示をした。
「お前・・・本当にドロロを愛してやってるのか?」
「いきなり本題かよ、オッサンは気が早くて困る・・・」
「ちゃんと答えろ!本当に、愛してるのか?
ただ単に、あいつはお前に弄ばれてるだけなんじゃないのか?」
「心配するなよ、オッサン・・・」
「!?」
「俺はちゃんと、ドロロのこと愛してるぜ?
もちろん、遊びなんかじゃない。
俺は、あんたがドロロを思ってる以上に、ドロロを思ってる。」
「やっぱり、知ってたのか・・・?」
「知らないとでも思ってたのかぁ?
気づいてなかったのはドロロ本人くらいで、
隊長も、ガキも、他の奴らも、あんたの気持ちには気づいてたぜぇ?」
「付き合ってることを言わなかったのは、俺への気遣いか?」
「そんなんじゃねえよ、ただ、俺は面倒なことにドロロを巻き込みたくなかっただけ。
でも、安心しな・・・。もしあんたがドロロと付き合った場合よりも、
俺はあいつを幸せにしてみせる。」
「随分とストレートな台詞だな?」
「当たりめぇだ、半端な気持ちなんかで、あいつと付き合えるかよ。
まっ、本人にはこんなこと恥ずかしくて言えねえけどな、ク~ックックック~」
「ドロロを泣かせたりなんかしたら・・・判ってるだろうなっ?」
「あぁ、判ってるさ。でも俺、そんなこと絶対しねえ!」
「・・・そうか・・・幸せにしてやってくれ・・・」
「言われなくても・・・な・・・・」
珍しく、クルルの瞳が真っ直ぐだったのは、気のせいではなかったはずだ。
Fin
【あとがき】
もうわけ判らん!!
ギロロは夏美一筋だから、他の人を思ったりすることがないようにしてたのにぃ~~~。
最初ブログを立ち上げたときの誓い、見事崩壊ww(爆)
二人そろって欠伸までして、明らかに眠そうだ。
眠そうなクルルは侵略会議で何度も見てきてはいるが、
ドロロが眠そうな表情を見せるのは滅多になかった。
それが、ここのところ、顔を合わせるたびに眠そうな顔をしているのである。
「ドロロ先輩たち、昨日も遅かったんすかね~?」
なんてタママに、小声で子供ながらも鋭い推理力を披露される。
別に、当人たちから直接聞いたわけじゃないが、
この二人が付き合っているのは周りの目から見ても明らかである。
ボディーソープの影響なのか、二人とも同じ匂いがするし・・・。
よりによってあの男に取られてしまったなんて・・・。
だいたい、付き合い始めたなら何でそれを言わないのだ?
俺は、決定的な言葉がほしいのだ。
そうじゃないと、俺はドロロを諦めきれない。
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「つうことで、本日の侵略会議は終わりであります!」
「ドロロ、ちょっといいか?」
相変わらず内容のない侵略会議の後、俺は会議室を出ようとするドロロを呼び止めた。
心なしか、クルルが
「チッ」
と言ったような気がする。
「ここのところ、なんだか眠そうだぞ。寝不足なのか?」
「えっ・・あぁ、まあ・・・」
「クルルが寝かせてくれないとか?」
「えっ・・・えぇ!?あ・・・まあ・・・そんなところかな?」
「隠され通すのも嫌だから聞いておくが、お前、あいつと付き合ってるんだよな?」
「・・・うん・・・」
「なぜそれをもっと早く俺に言わないんだ!?
小さいころから、何かあったら言うってのが、俺たちの約束だろう?」
「あっ・・・それは・・・。」
「どうした?」
「何故かクルルくんが、“言ったら面倒なことになるかもしれない”
って言ってたから・・・よく判んないんだけど・・・」
「クルルが・・・か?」
「うん・・・」
俺の気持ちを察してのことなのか?あいつが?
「ギロロ先輩、とりあえず早くドロロ返してくんねえかなぁ?」
「どわっ!!お前、いつの間に?」
「いつの間にって、ずっとあそこで話し聞いてたぜぇ。
人の話を盗み聞きするのは、俺の趣味なんでね、ク~ックックック~」
相変わらず嫌なやつだ。
「クルル、お前にも話があるんだが・・・?」
「にょ~?判った・・・ドロロ、先に戻っててくれ」
「あっ・・・うん・・・」
空気を察してか、クルルはドロロに先に戻ってるよう指示をした。
「お前・・・本当にドロロを愛してやってるのか?」
「いきなり本題かよ、オッサンは気が早くて困る・・・」
「ちゃんと答えろ!本当に、愛してるのか?
ただ単に、あいつはお前に弄ばれてるだけなんじゃないのか?」
「心配するなよ、オッサン・・・」
「!?」
「俺はちゃんと、ドロロのこと愛してるぜ?
もちろん、遊びなんかじゃない。
俺は、あんたがドロロを思ってる以上に、ドロロを思ってる。」
「やっぱり、知ってたのか・・・?」
「知らないとでも思ってたのかぁ?
気づいてなかったのはドロロ本人くらいで、
隊長も、ガキも、他の奴らも、あんたの気持ちには気づいてたぜぇ?」
「付き合ってることを言わなかったのは、俺への気遣いか?」
「そんなんじゃねえよ、ただ、俺は面倒なことにドロロを巻き込みたくなかっただけ。
でも、安心しな・・・。もしあんたがドロロと付き合った場合よりも、
俺はあいつを幸せにしてみせる。」
「随分とストレートな台詞だな?」
「当たりめぇだ、半端な気持ちなんかで、あいつと付き合えるかよ。
まっ、本人にはこんなこと恥ずかしくて言えねえけどな、ク~ックックック~」
「ドロロを泣かせたりなんかしたら・・・判ってるだろうなっ?」
「あぁ、判ってるさ。でも俺、そんなこと絶対しねえ!」
「・・・そうか・・・幸せにしてやってくれ・・・」
「言われなくても・・・な・・・・」
珍しく、クルルの瞳が真っ直ぐだったのは、気のせいではなかったはずだ。
Fin
【あとがき】
もうわけ判らん!!
ギロロは夏美一筋だから、他の人を思ったりすることがないようにしてたのにぃ~~~。
最初ブログを立ち上げたときの誓い、見事崩壊ww(爆)