『人は死んだら星になる、だから、完全に死ぬわけじゃない。』
まだ幼い俺に、そう教えてくれたのは、俺の両親だった。
なのに、その後すぐに、両親自身が星になっちまった。
------------------------------
「クルルくん、今日は、流星群がペコポンに近づくんだって。
ケロロくんたちが、流星群見に行こうって!クルルくんも行くでしょ?」
「ん~?なんだって?」
「もう、人の話はちゃんと聞こうよ。流星群、クルルくんも見に行くでしょ?」
「ん~。俺は行かねぇよ。」
「どうして?」
「どうしてもだ。」
「つれないなあ・・・」
「そんなに行きてえなら、隊長たちと行ってくればいいだろ?」
「クルルくんが行かないんじゃ、ケロロくんたちと行ってもつまんないよ」
「二人だったらいい・・・」
「えっ?」
「俺とあんた、二人っきりで見に行くんだったら別に行ってやってもいいぜ」
「ほんと?」
「あぁ・・・」
「判った。じゃあ、ケロロくんには断っておくね。」
流星群か・・・そういや、もう何年も見てない気がする。
見てないっていうよりは、出来るだけ見ないようにしていたのかも知れない。
星を素直に見れなくなったのは、両親が死んでからだった。
------------------------------
「この山はね、よく修行に使うんだけど、
星がすごくきれいに見えるんだ」
「そうか・・・」
「どうしたの?クルルくん。あんまり乗り気じゃないね?」
「ん~、そんなことないけどな」
「クルルくん、星は嫌い?」
「嫌いじゃないけど・・・」
「じゃあ、どうしたの?」
「・・・・・・・・・・」
「???」
「死んだ奴は星になるって、両親から教わったんだ・・・」
「僕も、小さいころよく聞かされていたよ。」
「『死んだら星になる。だから完全に死ぬわけじゃない』って」
「うん」
「俺の両親は星になった。」
「うん・・・」
「だけど、せっかく綺麗な星になれたのに、
こうやって流れて宇宙の塵となって消えちまうなんて、あんまりじゃないか?」
「クルルくん?」
「流れ星に願い事をしたら、願いが叶うなんて言うけど、
その流れ星にも・・・死んだ奴らにだって、願い事はあるんじゃないか?
なのに・・・なのに、一瞬で燃え尽きちまうなんて、おかしいだろ?
平等じゃねえ、他のやつの願い事は叶えられるのに、
自分の願い事は叶えられないなってよぉ!!!」
「・・・違うよ、クルルくん・・・」
「・・・・・・・・・・」
「クルルくん、願い事があるのに燃え尽きるんじゃないよ。
願い事が叶ったから、燃え尽きるんだよ。
だから、他の人の願い事を叶えられるんだ。」
「そんなの、判らねえよ」
「ううん、クルルくんの両親がなった星は、
クルルくんをずっと見守ってるんだ。
クルルくんが立派になったら、流星になるんだよ。
だから、流星になることは悲しいことじゃない、むしろ嬉しいことなんだよ」
「じゃあ、俺の両親は、流星になれたかな?」
「なれたよ!クルルくんは立派な大人になった。
だから、クルルくんの両親の星は、綺麗に燃え尽きることが出来たんだ」
なんの確証もない、そんなこと、誰にも判るわけがない。
だけど、ドロロの言葉がすごく嬉しかった。
これからは、素直に星を見れるような気がする。
Fin
【あとがき】
まとまらね~まとまらね~。
1000文字超えると失速するね(えぇ?短編でも失速してるって?
えぇ、そうですわ/爆)
まだ幼い俺に、そう教えてくれたのは、俺の両親だった。
なのに、その後すぐに、両親自身が星になっちまった。
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「クルルくん、今日は、流星群がペコポンに近づくんだって。
ケロロくんたちが、流星群見に行こうって!クルルくんも行くでしょ?」
「ん~?なんだって?」
「もう、人の話はちゃんと聞こうよ。流星群、クルルくんも見に行くでしょ?」
「ん~。俺は行かねぇよ。」
「どうして?」
「どうしてもだ。」
「つれないなあ・・・」
「そんなに行きてえなら、隊長たちと行ってくればいいだろ?」
「クルルくんが行かないんじゃ、ケロロくんたちと行ってもつまんないよ」
「二人だったらいい・・・」
「えっ?」
「俺とあんた、二人っきりで見に行くんだったら別に行ってやってもいいぜ」
「ほんと?」
「あぁ・・・」
「判った。じゃあ、ケロロくんには断っておくね。」
流星群か・・・そういや、もう何年も見てない気がする。
見てないっていうよりは、出来るだけ見ないようにしていたのかも知れない。
星を素直に見れなくなったのは、両親が死んでからだった。
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「この山はね、よく修行に使うんだけど、
星がすごくきれいに見えるんだ」
「そうか・・・」
「どうしたの?クルルくん。あんまり乗り気じゃないね?」
「ん~、そんなことないけどな」
「クルルくん、星は嫌い?」
「嫌いじゃないけど・・・」
「じゃあ、どうしたの?」
「・・・・・・・・・・」
「???」
「死んだ奴は星になるって、両親から教わったんだ・・・」
「僕も、小さいころよく聞かされていたよ。」
「『死んだら星になる。だから完全に死ぬわけじゃない』って」
「うん」
「俺の両親は星になった。」
「うん・・・」
「だけど、せっかく綺麗な星になれたのに、
こうやって流れて宇宙の塵となって消えちまうなんて、あんまりじゃないか?」
「クルルくん?」
「流れ星に願い事をしたら、願いが叶うなんて言うけど、
その流れ星にも・・・死んだ奴らにだって、願い事はあるんじゃないか?
なのに・・・なのに、一瞬で燃え尽きちまうなんて、おかしいだろ?
平等じゃねえ、他のやつの願い事は叶えられるのに、
自分の願い事は叶えられないなってよぉ!!!」
「・・・違うよ、クルルくん・・・」
「・・・・・・・・・・」
「クルルくん、願い事があるのに燃え尽きるんじゃないよ。
願い事が叶ったから、燃え尽きるんだよ。
だから、他の人の願い事を叶えられるんだ。」
「そんなの、判らねえよ」
「ううん、クルルくんの両親がなった星は、
クルルくんをずっと見守ってるんだ。
クルルくんが立派になったら、流星になるんだよ。
だから、流星になることは悲しいことじゃない、むしろ嬉しいことなんだよ」
「じゃあ、俺の両親は、流星になれたかな?」
「なれたよ!クルルくんは立派な大人になった。
だから、クルルくんの両親の星は、綺麗に燃え尽きることが出来たんだ」
なんの確証もない、そんなこと、誰にも判るわけがない。
だけど、ドロロの言葉がすごく嬉しかった。
これからは、素直に星を見れるような気がする。
Fin
【あとがき】
まとまらね~まとまらね~。
1000文字超えると失速するね(えぇ?短編でも失速してるって?
えぇ、そうですわ/爆)