goo blog サービス終了のお知らせ 

楽器を始めよう

葦笛工房の楽器
Qホイッスル(ホイQ)
片手オカリナ
ニンジン・ちくわ笛
面白楽器
ハープ・ケーナ

良い音を出すために(3)

2012-03-24 20:11:20 | 楽器講座
 フルートを始めてから教則本を何種類も読んだのですが、喉を締めるなんて事はどこにも載っていないのです。以前先生に習っていたときもそんな話は一言も聞きません。逆に、喉は開放して、ビブラートも腹筋から、といくつかの教則に載っていたのでそのとおりにず~とやっていたのですが、どうにもいい音が出てこない。ある時本屋で目にしたフルート読本、アマチュア奏者が書いたものですが、買って読んでみると、そこには「専門家は喉を開けると言っていますが実際には締めるのです。締めなければいい音は出てきません。専門家は他人には上達してもらいたくないのでウソを言っているかのようです」なんて事が書いてあったのです。その日から、喉を締める練習、そして数ヶ月後にはいい音が出てくるわ、ビブラートはうまくかかるはタンギングは滑らかにいくわで良いことずくめなのです。
 喉を締める、と言っても良く分からないかもしれません。人に勧めるのは、志村けんの「ばか殿」の声です。単に高いだけではなく歪曲したような声、その状態でロングトーンをするのです。フルート系の楽器は最初は難しいのですが、オカリナ系は効果はてきめんです。ケーナの3オクターブ目を出すときにはさらに声帯を締めて腹圧が極限までかかるようにします。下図は木製オカリナにための教則本に私が載せたイメージです。

良い音を出すために(2)

2012-03-13 19:34:46 | 楽器講座
ケーナ、フルート、尺八、横笛などの種の笛に関してなのですが、口の形と機能のことを「アンブシュア」と言うらしいです。腹式呼吸と同等に音の性質を左右する要因です。個人個人の唇の形状が違うのはもちろんですが、向き不向きもあるようです。上唇の中心が出っ張っている人はなかなか難しい。工夫次第でできるのですが時間がかかります。どうしても効率良くフルートを吹きたいので手術して出っ張りを取ってしまった、という人もいるらしいです。
さて口の形はそれぞれ研究していただくこととして、要は唇と頬の力を抜くことが良い音を出すコツなのです。ところが高い音を出そうとして腹に力を入れて勢い良く空気を押し出しても、唇はキュッと締めなくては鳴らない、締めないと高い音が出てくれない、唇を緩めるとかすれるし、唇を緩めようと腹式を緩めるとさらに鳴らなくなる、と言うジレンマに陥るのです。その結果唇も頬もカチコチに。
ではどうしたらよいのか、それは喉を締めることなのです。喉を締めることによってそこで空気が圧縮されるので唇を必要以上に締める必要が無くなるのです。その結果よい音が鳴ってビブラートも自由自在にかけられるようになりさらにタンギングも鮮やかになるのです。その具体的な方法は次回に。

良い音を出すために(1)

2012-03-04 18:14:23 | 楽器講座
「楽器を始めよう」ブログを始めて数ヶ月、主題とは関係の無いようなオヤジギャグ絵ばかり載せて、あきれられている向きもあろうかと思いますので、それなりの記事も書いて行こうと思います。良い音を出すために、これは笛に限っての話になるのですが、笛吹き初級者の皆さんに参考になれば、と思います。ただほとんどが自己流ですので、それは間違っているよ、ということもあるかもしれません。
 私なりの笛の上達法5か条①腹式呼吸②口の形と機能(アンブシュア)③喉の使い方。④舌の機能⑤頬の脱力。今日は①腹式呼吸です。楽器をやるには腹式呼吸、それには腹筋運動は欠かせない、と特訓していらっしゃる方もいらっしゃいますが、普通の筋力があれば十分なのかな、苦しい腹筋運動なんか要らないのでは、と感じています。ただお腹が前に膨らむ腹式呼吸ではあまりよろしくないのです。横腹に手を当てて横に膨らむようでなくてはならないのです。腹筋でしっかり支えているため、前後には動かず、横方向にのみ動く、というわけです。これはオペラ系の歌手の方から聞きました。確かに、この腹式呼吸法を覚えてから音がふらつくことがなくなったのです。息継ぎもすばやく、楽にできますし。次回は口の話です。