「みぃちゃん」といっしょ

ねこの「みぃちゃん」との暮らし。そして何かを思い、感じたこと。そして、やりたいことを見つけたいです。

甲状腺機能亢進症

2013-03-24 08:07:19 | ねこ
昨日、みぃちゃんの健康診断として、血液検査をしに行った。
具合が悪いわけでもないのに病院に連れられるのがイヤだとわかるのか
車の中のキャリーの中でしきりに鳴いていた。

病院について、診察台に乗せようとしただけで「ふー!」って怒ったので
看護師さんがグローブ(動物に噛まれないようにするため)をして
つかまえてもらった。
しかし血液検査の注射も嫌がって暴れだしてしまった。

私もなんとかなだめようと手を出したら、右手小指を噛まれてしまった。
しかも爪を貫通するくらいに…
びっくりした。
先生が、水で流してください、とおっしゃったので、そのとおりにした。
そして消毒してくださって、塗り薬を(傷口保護のため?)そして
ガーゼで覆ってくれた。

化膿するかもしれないので、外科に行った方がいいかもしれないですよ、と。
動物たちの口の中は雑菌だらけで、感染して化膿してひどくなる可能性もあるらしい。

そしてみぃちゃんは、麻酔をしないと血液検査のための血液がとれないかもしれないと…
麻酔…
手術ならともかく、血液をとるだけのためだけに…迷った。
でも大柄のネコだし、暴れ方もすごい力…
検査はしたほうがいいかもしれない…
これまでのいろんな症状、下痢、嘔吐、水の嘔吐、水をよく飲む、など色々
気になっていたから…

結局麻酔をすることに…
注射で麻酔され、しばらくするとぐったり…
そしてしばらくすると吐いてしまった。
吐くこともあるらしいので大丈夫みたい。
そして血液採取…

ぐったりしたみぃちゃんを見ていた。
目は開けたままで黒目が大きい。
口元もゆるんでいるし、体全体がどろっとしたように身動きひとつしない。

以前飼っていた犬を思い出した。
死んだとき、ぐったりしてくにゃくにゃだった…

まるで、そう、死んだみたいに見えて、悲しくなってしまった。
麻酔が効いているだけ、と自分に言い聞かせたけど…
いつか…もしかして死ぬことになってしまったら…
こんなふうに、何も反応しない状態になってしまうのだろうか…
血液採取中、そんなことを考えてしまった。

しばらく診察台で様子をみた。
すると何かの音に反応したのか、首を持ち上げた。
もう帰ってもいいですよ、と言ってくれた。

検査結果は午後にまた、私だけが聞きに来ることに。

そして家に帰った。
帰る途中、キャリーの中でじっとしていて、すごくおとなしかった。
家へつき、キャリーのふたを開けると、ゆるゆると出てきて
足取りはフラフラ、千鳥足のように、もつれそうになり、倒れそうになりながら
自分の居場所へ行った。
それからしばらく放心状態で座っていたが、ちょっと歩き出し、嘔吐。
先生は吐くかもしれません、ということを聞いていたので難なく後始末。
それからしばらく、見たこともない表情をして座っていた。

麻酔の効き目が切れたかなと思えたのは、自分で餌を食べに行ったとき。
そして吐かなくなった。
私は外科に行かなければいけないと思っていたけど、みぃちゃんの状態が
落ち着かないと心配で…
でも午後3時くらいには、歩き方も普通になってきたし、餌も食べ水も飲み
トイレにもちゃんと行ったので、私は外科に行った。
まだ傷は化膿などしていなくて、抗生物質をいただいて帰った。

大急ぎで家に帰り、みぃちゃんを見た。すると出迎えてくれたので
すごく嬉しかった。

その後、だんだん普通になってきてくれて…
そして動物病院の午後の診療時間、午後5時に検査結果を聞きにいった。

「甲状腺機能亢進症」

T4の数値が異常に高い。
どんな病気かというと、(引用します)

甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの過剰により多臓器に傷害をだす疾患です。猫に多い疾患です。
この疾患は人で言うバセドー氏病です。人のバセドー氏病は若齢でおきますが猫は高齢になってでる傾向があります。
大多数の猫の甲状腺機能亢進状態は、ゆっくり進行します。
また食欲が良好に維持され、年齢の割には活発(あるいは過度に活動的)なため、
ほとんどの飼い主は病気に気が付かないことが多くみられます。
そのため病院に連れて行かなかったので症例が少ないと考えられています。
また最近の獣医師は甲状腺ホルモンを測る方が多くなりましたが、
以前は殆ど測られていなかった事情もあります。
10歳以上の猫では3割位 の猫がこの疾患にかかっているのではと報告している獣医師もいます。
愛猫が元気でも以下にあてはまる症状があったらぜひ動物病院にご相談下さい。

うちのネコ、年寄りなのに急に元気になった。よく食べる。
たしか避妊・去勢をしていたはずなのに、年取ってから発情しはじめたように興奮する。

10歳以上の年老いたネコが、なぜか眼がぎらつき、呆れるほどに動きが活発になってきた。
なぜか食欲が増してきてガツガツ食べる。しかし体重はかえって減ってきた。

このごろ妙に飼い主の体にまとわりつく。毛がところどころ抜けてまだらになった。
でも皮膚の状態は悪くない…

・よく食べるにもかかわらずほし猫が痩せてきたり、最近少し性格が変わったかな?と思ったら、甲状腺機能亢進症を疑うべきである。   

・高齢猫で健康診断をするならぜひ甲状腺ホルモンを測定してもらって下さい。

★このような状態が甲状腺亢進症で起きていたならば放置すると猫は短命におわります。
★甲状腺機能亢進症は多臓器に傷害をだします。突然死もあります。
★また心臓に障害が及んだ場合は不可逆的です。診断は比較的簡単です。必ず動物病院を訪れましょう。

とのことです。

そういえば食べるのにやせてしまった。
6キロはあったのに、4、6キロにまで体重は減っていた。
背中の骨がゴリゴリするくらいになっていたので心配だった。
そのせいだったのだ。

完治するかどうかわからない、しばらく投薬治療。
そして検査、という進め方になった。
薬は「メチマゾール」という薬。
毎日朝晩、半錠を与える。
副作用として吐くこともある。
T4値を下げないとキケンだそうです。
甲状腺の検査をして良かった。
このまま放置していたら…と思うとゾッとしました。

薬を与えるのに、口をひらかせるのがちょっと大変だけど、夕べも今朝も
なんとか口に入れることができた。
嫌がらず素早く口の奥に入れることが大切。
口元を開かせるときも、素早く確実に。
あまりもたもたしていると、次に薬を与えるとき、逃げまくるだろうし
暴れるだろうし…
集中と素早さが勝負どころ。


麻酔をしたことは、あのときはそうする選択しかなかった…
でもこんど検査、のときは、私がぎゅっと抱きしめてでも
なんとかして採血できないものかと考えている。
採血だけのために麻酔、だなんて可愛そう。
私も麻酔後があんなに切ない状態になるなんて思いもしなかった。
自分本位だった。
歯医者で麻酔をかけて治療するときのように、気軽なものではなかった。
私がいけないんだ、と思った。

今後、注意してみぃちゃんを看て行こうと思う。
私とみぃちゃんは一心同体…
私も元気でいなきゃ…
がんばらなきゃ…