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シリーズ平成の本音―警察車両による追尾事故を防げ!

2015-02-25 | Weblog
シリーズ平成の本音―警察車両による追尾事故を防げ!
 12月20日午前9時過ぎ、東京都葛飾区西新小岩で、パトカーが追跡していた乗用車に女性がはねられ、病院に搬送されたが死亡した。運転していた男は逮捕されたが、警察車両の追尾活動でまた尊い命が失われた。所轄の警視庁葛飾署は‘追尾は適正だった’としている。
 この種の警察車両の追尾中の人身事故は、毎年のように全国で繰り返されている。
 2012年11月3日にも、午前1時前後に東京港臨海道路を走行していたオートバイが覆面の警察車両に追尾され、30代の運転者(男性)が死亡した。管轄の警察署は、オートバイが時速40kmオーバーのスピードで走行し、覆面警察車を追い越したので警告灯を付けサイレンを鳴らし追尾したもので、「追尾方法は適正であった」と説明している。
 警察車両による追尾による重大な死傷事故が全国各地で発生する度に、警察当局は一様に「追尾方法は適正であった」旨説明して来ている。
 しかし結果として重大な死傷事故を起こしておいて「追尾は適正であった」とする姿勢には、強い違和感を覚える。尊い人の命を奪っておいて「適正」とは何事だろうか。警察車両による追尾事故は、そのほとんどが夜間から深夜の人通りが途絶えた頃や道路で起こっているが、今回は通勤、通学の時間帯の午前中に起こっている。その他の自動車や通行人を巻き込んだ死傷事故も発生しやすい。
もとよりスピード違反や信号無視などは行ってはならない。ましてや飲酒運転などは行ってはならないので、運転者側の注意も促したい。だがスピード違反や信号無視などの交通違反で、人の命まで奪うことは行き過ぎであり、違反行為に比して警察権限の行使による事実上の罰が余りにも重過ぎる。人命軽視の取り締まり、警察行政、権限の乱用とも言える。業務上人の生命を守るという意識がもっとあって良い。人を守るための交通規則ではないか。規則が人命に優先するものではない。警察も国民の生命、財産を守るためにあるのではないか。その本旨を見失って、規則を守らせ、違反を取り締まるために国民の命を奪ってどうするのか。
警察当局にも、暗黙のノルマのようなものがあると言われている。月始めや月末に、警察官や白バイが物陰に潜んで一時停止や信号無視、右折禁止,Uターン禁止などを最近一般車両が事故を取り締まっている模様を見かけることが多い。同じ場所で行っている。違反を摘発し易いスッポトのようだ。重箱の隅をほじくるような取締を見掛けると、警察官が多過ぎて余程暇なのかと思わせる。そうかと思ったら、千葉県警で、交通死亡事故数を過小に報告していたことが指摘されている。交通事故死が全国でも多いことから、過小に報告していたとも言われている。やはり原点に戻って、国民の生命と財産を守り、国民が安全に生活出来るようにする大切な任務をしているとの意識がもっと欲しいものだ。そうでなければ国民の信頼は得られないだろう。
他方、最近事故を起こした場合、業務上の過失責任等が厳しく罰せられるようになった。警察権限の行使、取り締まりとは言え、もしこのような人命軽視の取り締まり等が続き、改善が見られない場合には、重大な死傷事件を招いた追尾事案については、事の重大性と一般車両の過失責任の厳正化との公平性を保つため、担当官の報告だけで判断するのではなく、少なくても第三者的機関による厳正な調査が行われることが望ましい。(2014.12.21.)

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