切明義孝ブログ

切明義孝が発信する公衆衛生情報です。気になるニュースや話題を紹介します。

発がん物質ヨウ素131を含む食材が流通、セシウムは生物濃縮される

2011-05-31 21:43:25 | 切明義孝ブログ
グリーンピースによる海産物放射能検査結果が発表されました。魚や海藻、貝類、なまこ、ヒトデなど海洋生物が暫定基準値を大幅に上回る放射性ヨウ素と放射性セシウムに汚染されていることが判りました。福島県の調査でも海藻や魚介類、淡水魚から発がん性の明白な放射性ヨウ素が検出されていますが国の暫定基準が高く設定されているため一部が流通した恐れがあります。福島第一原発から30キロ以上離れた内陸部の淡水魚からも放射性物質による汚染が見つかっており人間だけが例外と考えるのは楽天的と言えます。農水省はセシウムについて「生物濃縮はかなり低い」などと発表しましたが、根拠として提示されたデータを見ると大型の魚では約100倍に濃縮されています。 . . . 本文を読む

災害情報0530 福島で学童疎開始まる。

2011-05-30 22:04:49 | 切明義孝ブログ
放射能から守りたい 小中学生の県外避難広がる 福島・福島原発、年内の収束絶望的 避難見直しに影響も・福島県HPが山下俊一アドバイザーの「助言」の数値をこっそり訂正・東電社員2人250ミリシーベルト超えか 放射性ヨウ素取り込む・甲状腺に多量のヨウ素=被ばく量、上限超える可能性-東電社員2人・福島第1原発・福島・飯舘村で積算20ミリシーベルト超 文科省測定、原発から33キロ・福島のアユ漁解禁延期へ 淡水魚から基準超セシウム続々・医療従事者向けメールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」・離職するじん肺有所見者のためのガイドブック . . . 本文を読む

災害情報0528 子の被ばく年1mSvまで、福島産が給食に使われる

2011-05-28 22:32:17 | 切明義孝ブログ
・今年度に学校で子どもが受ける線量は、当面、年間1ミリシーベルト以下を目指す。・室井佑月、武田邦彦、孫正義の疑問 「福島県産を給食に使うべきでない」・ウメから放射性セシウム=出荷自粛を要請-福島県・東電、中性子測定を22回に修正 未公表データで・玄海原発、想定以上の劣化か 専門家指摘「廃炉に・2011年05月27日 ドイツの溶血性尿毒症症候群(HUS)流行の原因として生野菜が疑われています。・被災地での健康を守るために・日本の定期/任意予防接種スケジュール . . . 本文を読む

4号機の原子炉で核燃料が燃焼中! その2

2011-05-27 22:57:07 | 切明義孝ブログ
4号機爆発事故の焦点は原子炉の核燃料です。東電は4号機の原子炉について点検中のため核燃料は取り出してあると発表しています。しかし、実際は4号機の原子炉の爆発により核燃料の大半が飛散したため、結果的に4号機の原子炉が空になったというのが正しいようです。正確には、4号機爆発後も核燃料は完全には飛散せず、原子炉内に若干の核燃料が残っており現在も燃焼しているようです。4号機の原子炉が白煙を噴き上げる動画もあります。これでも核燃料は無いことにして放置するのでしょうか? . . . 本文を読む

災害情報0526 放射能を含む食品が流通します「子供と女は食べないで」

2011-05-26 23:09:57 | 切明義孝ブログ
福島県で産出される野菜の出荷制限等の一部解除について!!放射性ヨウ素を含む食品が出荷されます!!子供と女性は食べないでください!!発がん性の明白な放射性ヨウ素が検出されています。放射性セシウムも暫定基準をやや下回るが高値です。・海藻から放射性ヨウ素を検出 柏崎刈羽原発周辺で採取・東日本大震災:共産党都議団、放射線量公表 葛飾・水元公園が最高 /東京・福島原発、半年後も燃料発熱続く 東電、計算結果を公表・被災地・避難所における食品媒介感染症対策強化について・腸管出血性大腸菌食中毒の予防について・平成23年度HIV検査普及週間の実施について . . . 本文を読む

フランスIRSN「さらに7万人が避難すべき

2011-05-26 00:48:32 | 切明義孝ブログ
フランスのIRSNは福島原発事故の評価について「さらに7万人が避難すべき」と発表しました。これは、フランスで原子力事故時の公衆の安全基準となっている年間被ばく線量10mSvに基づく勧告です。日本では子供の年間被ばく線量上限を20mSvに引き上げてしまったため大人も避難しにくい状態になっています。IRSNは10年、70年と継続して住み続けた場合の積算被ばく線量を試算しているが最大4080mSvになるという。最初の一年間で健康影響が現れることは無くても、汚染地域に住み続けることが健康へのリスクになることを示唆している。 . . . 本文を読む

空気中のテルル129mが半減期1600万年のヨウ素129になる。ACRO、他

2011-05-24 22:56:05 | 切明義孝ブログ
アクロ(ACRO)というフランスの民間組織による日本の放射能モニタリング結果をご紹介します。特別に新しい情報ではありませんがマスコミがこれを取り上げない理由が理解できません。何か諸事情があるようです。アクロの調査は福島第一原発周辺の広範な地域がチェルノブイリ事故時の避難地域あるいは強制避難地域並みに土壌汚染されていることを再認識させました。アクロは更に、土壌からテルル129mが検出されたことを懸念しています。テルル129m(半減期33.6日)は崩壊して半減期1600万年の放射性ヨウ素129に変化する困った物質です。ヨウ素129はヨウ素131同様の発がん物質です。このような物質が土壌や空気中に広く存在しており食事や呼吸を通じて体内に取り込まれる可能性があります。 . . . 本文を読む

災害情報0523 非難するよりも避難を

2011-05-23 23:22:46 | 切明義孝ブログ
福島の親たちが文部科学省前で要望書を提出しました。国を相手取って争っても時間の無駄になるので避難できる人から早く避難した方が良いと思います。放射線量も国や県の発表では低くくても住民が測ってみるとトンデモナイ高値の様です。福島県のアドバイザー山下俊一先生も責任回避モードに豹変し「その頃には私は死んでますから責任取れません」と言ってます。放射線量の高い郡山市と福島市だけでも約50万人いますから、公費で対応できる規模じゃないです。補償なんか不可能です。子供と妊婦、妊娠可能な女性に優先順位を付けないと対応出来ない規模になっています。国が面倒を見れる状況でないことを理解した方が良いです。 . . . 本文を読む

ヨウ素剤は県の判断で投与中止 (補足)

2011-05-22 16:19:23 | 切明義孝ブログ
1歳児の甲状腺被ばくが“100mSv”を超える地域が福島第一原発から30キロ圏外にまで広がっています。保安院は半径“20キロ”圏内の避難者にヨウ素剤投与を指示していますが、県の判断で投与されませんでした。ヨウ素剤の投与は県の判断で中止されたので、今後は甲状腺がんの発生が心配されます。 . . . 本文を読む

ヨウ素剤は配布されたのか?、IRSNの食品警告

2011-05-22 11:00:38 | 切明義孝ブログ
IRSNはIAEAやフランス大使館等を通じて福島第一原子力発電所の事故に関する資料を収集し、独自の分析結果をHPに公開しています。ただし、日本の分析結果とは一致しません。この中に「“100mSv” は日本政府が設置したヨウ素剤服用勧告の規制量です(フランスでは50mSv)」という一文があります。そこで日本の原子力安全委員会が発表した「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の試算について」を読んでみると、1歳児の甲状腺被ばくが“100mSv”を超える地域が福島第一原発から30キロ圏外にまで広がっています。一部自治体ではヨウ素剤を配布したようですが十分だったのでしょうか? . . . 本文を読む