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YUKON

無数に分岐しふたたびひとつに戻っていく、ユーコン川の流れのように…

立山の植物

2007-09-03 | 旅行記・体験記
昨日に引きつづき、立山シリーズ。
登山中にふと心奪われる、小さくてかわいい高山植物の一部を紹介します。


・イワツメグサ
今回の登山で一番好きになった、純白のラブリーな花。



・トウヤクリンドウ
こんな色のりんどうは初めて見た。この色も素敵。



・ミヤマリンドウ
ブルーがきれい。



・リネンソウ
赤い実がふたつ。お隣さんも、ふたつ。仲良しの実。



・チングルマ
漢字は珍車?露に濡れてリーゼント状態だけど、乾くとフワーっと風になびいて、なんとも不思議。



・シラタマノキ
なんだかおいしそうな名前!



風がびゅんびゅん吹き荒れる高山でもけなげに咲いて、私たち登山者を楽しませてくれました。

立山登山

2007-09-02 | 旅行記・体験記
立山登山に、行ってきました。
9月1日、午前8:30出発。



浄土山~一ノ越~雄山。
ごつごつした道なき岩を、よじ登っていきます。

すぐに息があがってえらくなるけど、楽しいのはそこから。
しんどさが一旦峠を越すと、だんだんと周りの景色とその中にいる自分にだけ、意識が向くようになります。

息を吸い、一歩。
息を吐き、一歩。
自分の息づかいとそれに連動する身体の感覚に、次第に没頭していく。





↑頂上(雄山)で、一休憩。
安全登山のご祈念と、お払いをしてもらいます。

そして、さらに大汝山~冨士ノ折立~真砂岳と、尾根づたいに歩きます。



午後になると、霧に包まれました。
残雪の多くある、険しい道のりを進んでいきます。
広大で、静かで、なんだか人間の領域ではない場所に足を踏み入れた感じがしました。

そして、4:30に宿泊場所である内蔵助(くらのすけ)山荘に到着。



近くの展望台から、しばらく雲を眺めました。
辺りからは、音は何も聞こえない。
無音の中、みるみる形を変え続ける雲。
まるで、遊んでるみたい


・・・そして、その日は早めにお休みして、今日朝5時に山荘を出発。
暴風と霧に包まれやっとの思いで下山しました。

ふぅ。
無事で何より。
大きい山は、普段は感じることのできない何かを感じさせてくれます。
大変だったけど、ずっと心に残りそうな、いい登山でした

はるかな尾瀬

2007-06-18 | 旅行記・体験記
週末に2泊3日、職員旅行で関東・東北をめぐる旅に行ってきました。
前々から行ってみたかった日光東照宮や尾瀬ヶ原にも行くことができました。
ただ、この2ヶ所はあまりにも有名で観光地化されすぎてて、本来その土地の持つ壮大さや神聖さが少し薄れてしまっているような気がしないでもなかったのですが・・・。

だけどとにかく、天候にめぐまれて楽しい旅行でした。
一緒に行った同僚の人とも、またさらに仲良くなることができたし。

それに、やっぱり時々は見知らぬ土地に行くのって、いいです。
ふと日常から抜け出て違った世界を見たとき、また新鮮な視点で今の自分を見ることができる気がします。

旅行で行ったところは殆どが、深い深い緑の生い茂る大自然の中。
今回ばっかりは、但馬が都会にさえ思えてしまった(!)笑

休む間もなくいろんなところへ行ったので、家に帰ったらほっとしました。
さぁまたリフレッシュした気持ちで、今週も仕事がんばるぞ

(写真は尾瀬の湿地帯に咲いているミズバショウの花です。)

白山登山その4「今回の白山登山」

2006-09-06 | 旅行記・体験記
御来光を拝んだ後、朝ごはんを食べ朝6時に下山開始。
雲海が本当に美しかった。
だんだんと下界に下りてくると、気温が上がり、またいろいろな音が聞こえてくるようになりました。

白山(2702m)は、石川県と福井県の県境にある、日本三大名山です。
今回は職場の方19人で、ツアーで行きました。
ルートは、別所出合から砂防新道(さぼうしんどう)、エコーラインを通って室堂で一泊。
そして黒ぼこ岩、砂防新道を通って下山。
こんなにいい天気に恵まれることは珍しいそうです。
本当に、きれいな風景をたくさんみることができました。
帰りには、永平寺という大きいお寺にも寄りました。
職場の普段触れ合う機会のない方とも交流できたことも嬉しかった。
行ってよかった。

   白山登山シリーズ おしまい

白山登山その3「御来光」

2006-09-05 | 旅行記・体験記
朝3時。
外に出て風を受けると、冬の匂いがしました。
季節に匂いなんて、あったんだ。
寒い・・・。
見上げると、夜空に星がぎっしりと詰まっていました。
仰向けに寝転がってしばらく星を眺めていました。
手を伸ばせば届きそうな星たちが、うるさいくらいに瞬いてる。
でも、とても静か。
流れ星が、すーっと流れていきました。

そして4時半すぎたころ、東の地平線が明るくなりはじめました。
少しずつ、少しずつ、あたりが明るくなってくる。
草木はそこにじっと黙って、それを待っていました。
私は走って、もっとよく見えるところに行ってみました。
静けさの中、太陽が昇ってきました。
ここはいつも、とても静か。
自然の中ってこんなに静かだったんだ。
普段数え切れないほどの音にそして情報に囲まれて生きている自分に気付いた。
御来光を眺めながら、自分にくっついている余分なものがすぅーっと脱げて行くような気持ちでいました。

白山登山その2「雲の領域」

2006-09-04 | 旅行記・体験記
頂上にたどり着いたそこは、もはや人間の領域ではない感じがしました。
強くて冷たい風、自分より下に連なる山脈・・・。
いつもは見上げている雲が、自分の真横にいます。
しかも普段とは全然違う表情で。
強い風に吹かれて、みるみるうちに形を変えていく。
雲はまるでとっても楽しそうに遊んでいるようでした。
太陽が沈むまで、その雲の動きに見入っていました。
夕日に染まった雲が、とてつもなく広い空を流れていく。
そして、静けさ。
広大な中にいるちっぽけな自分が、静けさの中に溶け込んでしまって、無くなっていくような気がしました。


白山登山その1「頂上をめざす」

2006-09-03 | 旅行記・体験記
白山登山に行ってきました。
絶好の天候にめぐまれた中、頂上を目指し朝8時に出発。
繊細な高山の花々、どんどん近くなる真っ青な空、自分の横を流れていく雲・・・。
そして、静けさ。
標高が高くなるにつれ、水の流れる音がなくなり、風にそよぐ木々の音もなくなり、ただ静けさの中を歩きました。
息が上がって苦しい中、雄大な自然の中を一歩一歩踏みしめてそれに連動している自分の呼吸を感じて、無心になって登りました。