亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

アナフィラキシーで救急のお世話に…

2016-08-25 | よくわからない・・・
暑い日がつづきますね。体調もいろいろ起きます。
今回は大冒険で、長文です。

週末の朝、身体中がチクチクして目が覚めたら、背中や足やら全身にびっしりとじんましんができていて、大陸みたいに巨大なじんましんになっていました。
口許も何だかんだ痺れているので鏡を見たら、上唇が尋常でなく腫れてます! 赤ちゃんの握り拳を鼻の下に乗っけたみたいです。
わーー!血管浮腫って目や口なんかの粘膜があるところがドンと腫れるやつではないですか!?アレルギー?

まずは急いでアレルギーの薬のザイザルを追加して、汗を流すためにぬるま湯のシャワーを浴び、あとで説明するのに念のため写真も撮影。
尾籠な話ですが、どうも下痢っぽい感じもあって、お腹の粘膜も腫れてるかもという何だか不穏な気配です。

アレルギー?と振り返ってみるけれど、食事も薬も悲しいくらいいつもと同じものを摂りました。朝だから、運動で誘発されたわけでもなさそう。それとも寝苦しさで運動みたいな状態になったのかしら。最近のオフィスの引越でホコリを吸いすぎた?このところの体調不良に加えて紫外線や汗の刺激があったせいかしら…。
でも、急激なアレルギーの原因になりそうなことは思い当たりません。

2時間くらい経ったら、じんましんは消えたのですが、どうもお腹はゆるくて痛いし、空気の薄いところにいるような息苦しさが出てきました。気のせいか、酸素が足りないのか、よくわからないから手元にあったパルスオキシメータをつけてみたら、酸素飽和度は95% ほんとに下がってます!
高山病の人みたいに細く長く呼吸をしても97%
アナフィラキシーの始まりかなぁと予感して、エピペンを用意した方がいいかも…と考えはじめました。

エピペンというのはショック症状が起きているときに、自分でも打つことができるアドレナリン(エピネフリン)です。よくドラマの集中治療室で「エピ!」って言っているお薬ですね。
アナフィラキシーは、あれよあれよという間に粘膜が腫れ上がって、場合によって対策する間もなく窒息したりもするので、筋肉注射で即効果が出るエピペンがないと、救急車が来る前にあっさりと命に関わることもあるのです。

まずは、何かあると問い合わせが行きそうな主治医に電話してみたのですが、週末でやっぱりご不在。ふだんはそれで電話を切るのですが、電話に出た人が代わりの先生に相談されては?といつも以上におっしゃるので、研修医かな…と思いつつ、ご相談。
「アナフィラキシーが始まっていると考えていいので、近くでエピペンを打ってもらうか、救急車でうちに来てください」とキッパリ言われました。
皮膚と呼吸と消化器に激しい症状(グレート2)が出ているという判断なんでしょう、やっぱり。

安全を考えると救急車でいつもの病院に行くのが正解と思いつつ、お腹の調子もよくないから、救急車の激しい運転でちょっと距離のある病院に行くのも気持ちが悪くなりそうです。
近くの病院でエピペンを出してもらって、電車に乗ることにしました。…で、近くの病院に行ったところ、代打の先生が診察をしていて、エピペンは処方できないことが判明。まずい。ここでも酸素飽和度は95%。深呼吸してくださいと言われて97%になりました。
まずは、ザイザルはいざとなったら2錠飲んでいいよと言われて、即、投入。
代打の先生も、エピペンは持っておいた方がよさそうだけど、とおっしゃいます。ほんとうに窒息のような症状が出たら、口から飲むお薬では間に合わないですが、お守りみたいに、ステロイドのプレドニンとアレルギーを抑えるザイザル、胃を守ったり別の形でヒスタミンを抑えるガスターを持たせてくれました。

結局、そこから電車に乗って、いつもの病院に向かいました。
万が一、苦しくなって話せないときのために、アナフィラキシーが起きていて病院に向かっています、と病院名と電話番号、id(知らない人に名前は言いたくないから)を書いたメモをかばんの一番上に入れて、電車に乗りました。

週末の救急は忙しいに決まってます。迷惑かも…。
じいっと座っているともう大丈夫な気がするので、行かなくてもいいかなとも迷いましたが、お腹の調子はよくないままだし、立ち上がって歩くと呼吸がどんどん苦しくなって、丁寧に呼吸をしないと頭痛がしてきます。
アナフィラキシーは何時間も経ってもう一度ひどくなることもあるから、夜中に呼吸が苦しくなって、結局、救急搬送された方が迷惑かな、今後のためにカルテに記録が残るのも大事かな、と思いきって病院の救急に行ってみました。

体温は37度で、脈も血圧もわりと落ち着いています。しばらく座っていたら酸素飽和度も99%まで戻ってきました。それでも全身の感じとしてはげっそり感はいっぱい。わりと早く呼ばれて、若い先生にこれまでの経過をお話しました。
今は落ち着いているけれど、夜に苦しくなったときのためにエピペンがほしいんです、って。

「アナフィラキシーというと、ふつうは一晩は入院してもらうんですよ」「僕もエピペンは処方できないから、誰か処方できないか、聞いてきますね」ということになりました。どうやら、指導医や膠原病の先生たちにも意見を聞いてくださったようです。とにかくポララミン(H1ブロッカー)とガスター(H2ブロッカー)のヒスタミンを抑えるお薬を点滴するらしい相談が遠くで聞こえました。

問診をする椅子のベッドの方に案内されて、点滴の常置針を刺されたり、見てなかったけど点滴に抗ヒスタミン剤を入れてくれたり、酸素飽和度を測る機械をつけられたり。

そこに、お電話した時にお話した膠原病の若い先生も来てくれて、「初めまして、先ほどはどうも」と、ごあいさつ。
「血管浮腫って言われてましたけど、何でその言葉を知ってたんですか」とずいぶん聞かれたけど、家族歴は聞かれなかったから詐病を疑ったのかなぁ。教科書にあるような話だから知ってるよね。

しばらくしたら、電話で話している声が聞こえて、「エピネフリンですね、わかりました!」という聞こえてきました。どうも主治医と電話で話したみたいです。
落ち着く方向に向かっている時に、10分くらいしか効果が持続しないエピネフリンを打つのか…と思いながら、呼吸が楽になったら、気持ちも楽になるかな…なんて考えていたら、研修医と看護師さんがやってきて、「どこに打ちますか」と囁きあいながら準備をしてくれました。
打つのもエピペンと同じ太もも。エピペンなら太ももの横に刺すんだけど、まん中をつまんで、えいって打ってくれました。大きい筋肉に打つ方が早く効くんでしたっけ。

眩しいし、お腹も痛くてしんどいので、目をつぶって丸くなって待っていたら、カーテンが動いて「気持ちよさそうに寝ているね」といういう声も聞こえたり。いや、そうでもないけど、と思いながら、じっとしていました。
カーテンの向こうでは臨月までもう少しの妊婦さんがいたり、事故で軽傷らしい患者さんが「待たされてウンザリ」と怒鳴っていたり、にぎやかだったのですが、聞かない…と心に決めて、下痢っぽくてトイレに行きたいのも、ま、いいかと我慢して、おとなしくしていました。

ドキドキなど大丈夫か1時間観察していたのですが、「こんばんはー、どうしたの?」と主治医登場!週末の夜に、ごめんなさい…。
とりあえず、経過をお話して、「それは大変だったね」と言ってもらって、ザイザルをしばらく1日2錠で様子をみましょうということになりました。
イケメン先生に、「泊まっていきたい?」と聞かれて、「もう帰ります」と答えて、無事に解放されました(笑)

途中からERの先生が退散して膠原病チームの方々も加わってくれて、何だかんだ安心でした。

余談ですが、甲状腺ホルモン不応症のせいで、心臓がドキドキしがちな体質です。病院の受付から診察室まで歩くと、簡単に100を越えてしまいます。でも、横になってぼぉっとモニターを眺めていたら、脈拍が58とか64とかに下がってます。
寝返りをうつと80くらいになって、起き上がると110くらいにストンと上昇してました。
甲状腺ホルモン不応症で、カテコラミン感受性があがっているというのがわかりやすい。って、てんやわんやのERのベッドでこんなにリラックスして寝てるのもどうかと思うけど。
その後、アドレナリンで眠れないかと思いきや、すぐに眠たくなりました。10-15分で消えるし、いろいろあって、ぐったりしていたのかしら。

ひとまず落ち着いて、ひと安心でした。


にほんブログ村 病気ブログ←参加中!
びっくりする症状の時はいつもの先生に安心するよね、と思ったら、クリックを♪


2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りかりん)
2016-08-26 20:11:06
ぷろぱさん、こんばんは☆
わぁぁ、大変なことになったのですね・・・・
怖かったでしょう。大変だった~~

本当にお久しぶりになっちゃって・・・
私は去年の夏に、教える仕事してて今まで一番の!?
ストレスにあって、年末から数値が上がり・・・
ステロイド増えちゃって、減らせなくって今10ミリ飲んでます。
でも、新薬のプラケニルがあってるみたいでそれをのみはじめてからこの夏は楽しく過ごしています!

今年はほんと気候安定しないし、また台風来てるし!
ほんとお大事にされてくださいね☆
ご無理されませんようにぃ!!!

返信する
Re: (ぷろぱ)
2016-08-26 22:12:30
りかりんさん、ごぶさたです!
そうなんです、ドキドキでした。
大丈夫な気がするけど、うっかりしたら死んじゃうかも…という微妙な緊張感がしんどかったです。
その後もよく原因がわからず。

わぁ、ストレスのダメージはしんどいですね。
プラケニルがあってるのは、よかったです!
私も始めようかと言っているけれど、どうなることやら。

へんな天気がつづいていますから、お大事にしてくださいね!
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。