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亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

甲状腺ホルモン不応症の鑑別をお勉強中♪

2009-04-14 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
今日は久しぶりの雨で、なんとなく気持ちがほっとした感じ。雨が好きなわけじゃないけれど、日差しも穏やかで、少しだけ楽でした~。

さてさて、ただいま、甲状腺ホルモン不応症の鑑別について、お勉強中です♪
特定疾患の研究者が書いた診断と治療に関する報告に、甲状腺ホルモン不応症の診断を確定するために確認する、他の病気の可能性がいくつかリストされていました。

●甲状腺ホルモン高値
 TBG増多症
 異常アルブミン
 抗T3抗体
 抗T4抗体

●TSH高値
 ヒト抗TSH自己抗体
 ヒト抗マウスIgG抗体(HAMA)

まずは、甲状腺機能正常で、甲状腺ホルモン高値という場合について。

TBG増多症、異常アルブミン症は、血液のなかで、甲状腺ホルモンを運ぶタンパク質がうまく機能しない病気です。甲状腺ホルモンは、
 ・サイキロキシン結合性グロブリン(TBG)
 ・サイロキシン結合プレアルブミン(TBPAか、トランスサイレチン(TTR))
 ・アルブミン

の、3つのたんぱく質と結合して、血中を循環します。

循環している状態では、T4の99.97%、T3の99.7%はこういうたんぱく質と結合している状態でいるのです。ごくわずかのたんぱく質から離れているものだけが、フリーの甲状腺ホルモン=遊離甲状腺ホルモン(FT4,FT3)として、活動するそうです。

甲状腺ホルモンを運ぶタンパク質のうち、TBGは、特に、血中で循環しているT4、T3の70%を運んでいます。ほとんどがこれです。
ホルモンの10-15%、特にT4をTBPAが、残りの10-15%をアルブミンが運ぶそうです。

こういう甲状腺ホルモンを運ぶタンパク質に異常がある場合、血中に甲状腺ホルモンがあるのに、うまく機能しない状態が起きることがあります。甲状腺ホルモン不応症と同じ症状が出るわけです。

どのくらいの頻度かというと、白人の罹患率は、0.08-.017%という報告がありました。『世界がもし100人の村だったら』では30人が白人でしたから、60億人の30%の0.08%というと、14.4万人になりますか。
ヒスパニック(スペイン)系の人には、意外にたくさんの報告があります。アジア系には少なくて、日本や中国での報告も幾例かあるようです。アフリカ系の報告は、まだないようです。
報告患者数は、1995年の段階で29人まで見つけられました。)

治療が必要な例は少ないようですが、甲状腺ホルモンへの抵抗性の症状がある場合は、それに対する治療を行うことになるようです。

抗T3抗体、抗T4抗体は、文字通り、甲状腺ホルモンT3やT4への抗体で、甲状腺ホルモンの測定に干渉して、正しい値が見えにくかったり、作用自体もじゃまをすることがあるようです。
たしか、抗T4抗体は、保険適応がない検査なので、大学病院のような研究機関でないと、なかなか検査できないかもしれませんし、抗T3、抗T4抗体の影響を受けない甲状腺ホルモンの測定方法も開発されたので、最近は、あんまり気にしないようではあります…。

ヒト抗TSH自己抗体がある場合は、TSHが見かけ上、高いような測定結果が出ることがあるのですが、こちらも、標識TSHを用いない測定法が出てきて、あんまり影響がないようです。
ヒト抗マウスIgG抗体(HAMA)は、昔のマウスで培養した質の悪いワクチンを打ったとかいう場合にできる抗体だとか言われますが、このHAMAがあると、TSHが実際の値より、高めに測定されて、抑制されていないように見えるそうです。

こういう可能性を打消し、打消し、やっぱり甲状腺ホルモン不応症っぽいね、という結論が出て行くわけなのでした。わたしの場合は、この鑑別のステップはクリアされているように見えるのですが、なんとなく甲状腺ホルモン不応症では説明できない症状があるんですよね。よく聞いてみなくちゃ♪

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カルシウムと動悸のなぞ

2009-04-11 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
そろそろ、日焼け止めが必須の季節ですね。
周りのみんなが「今日は暑いね」と言っているのに、「寒いなぁ」と思う今日この頃(笑)息が苦しい感じがあって、後頭部から首の緊張なのか、軽い喘息なのかナゾです~。

さてさて、バセドウ病の場合、症状として動悸が出ることが多いのですが、ふつうは、インデラルというノルアドレナリン系βブロッカーを飲むことが多いです。この薬は、β受容体に結合して、心臓の心拍数をあげたり、収縮力をあげるノルアドレナリンが結合するのを遮断します。
でも、同時に、気管支を収縮させる作用があるので、喘息の発作を起こすこともあります。というわけで、喘息のある人には使えません。

そういう場合の、第2選択として、カルシウム拮抗剤のワソランを使用することがあります。正確に言うと、カルシウム・チャンネル拮抗剤。血管などの平滑筋の、カルシウムの通り道を塞ぐ作用なんだそうです。
通り道(カルシウム・チャンネル)は、L型、T型、N型、P型といろいろあるのですが、ほとんどの薬が、L 型カルシウム・チャンネルを邪魔するタイプだそうで、ワソランもこのL型カルシウム・チャンネルを阻害するタイプだそうです。

カルシウム拮抗剤というから、なんとなく、カルシウムをたくさん取ると効果が打ち消されるのかなぁと思ったり、かといって、甲状腺機能亢進の症状で、骨が溶けているというデータがこの間の検査で出ていたから、カルシウムは摂りたいなぁと思ったりして、ドキドキ。
わたしがお勉強した範囲では、たとえば、つみれをたくさん食べるくらいのカルシウムなら、影響はなさそうです。吸収されやすい形のカルシウム剤をガンガン飲んでしまうと、血中には溶けるのに、血管からの吸収が抑制されて、問題になるかな。

実は…、最近、近所で、「骨にカルシウムウエハース」というお菓子を売っていて、これが結構おいしいので、ポリポリ食べてしまってました(笑)カルシウムは、だいたい1日に600mg摂取するのがいいと言われますが、このウエハース1枚で300mgのカルシウムがとれるので、2枚くらいまでが目安です。でも、もっと食べてて…(汗)
何事も、食べ過ぎはいけませんね~。へんな胸痛がつづいているので、ちょっと食べ過ぎを反省してしまいました。
近所の整体の先生の解説では、わたしの場合の胸痛は、肺と小脳(整体の世界でいう小脳には下垂体のあたりや脳幹など、間脳も含まれます)が弱っていることから起きる、首から肩の硬直のせいじゃないかなという読みでしたが、どうなんでしょ。
そうそう、もうひとつ、なぞの下腹部痛については、「お腹の痛いのは、肝臓の反射痛じゃないの?お医者さんに聞いてごらん」って言ってました。たしかに、肝臓の反射痛が出るのは、ココとココと…と押していくと、どこも、ギャーー!!という痛さでしたから、妙な説得力がありました(笑)
バタバタしたあとだから、疲労が肝臓に出ても不思議ではないですね。

多少、カルシウムを摂りすぎたからって、頻脈になったりしないですよねって、先生に聞いてみようと思います♪

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妊娠とバセドウ病のお薬

2009-04-10 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
ちょっと外出したら、桜吹雪につつまれました♪ 気持ちがいい天気です~。

今は、妊娠の予定はまったくないし、体調からも環境からも考えられないんですけど(笑)、お片づけで資料がまとめて出てきたので、さわりをちょっと♪

以前、バセドウ病と言われていて、それがなかなか寛解しないどころか、薬への反応も悪い状況がつづいていた頃、妊娠はしない方がいいですね、と話したら、当時の若い担当医は「そんなこと言わないで、妊娠をめざしましょうよ」と話してくれました。それで、いろいろ勉強したことがありました。
ちなみに、同じとき、膠原病の調子がよくなかったので、膠原病の先生たちに相談したら、「妊娠を希望するなら、最大限の応援はするよ。でも、10ヶ月維持するのは簡単じゃないし、育てるのも、簡単じゃないからね。子どもから感染症をもらうだけでも、今の状態だったら、厳しいこともあるかもしれないよ。周りの人が助けてくれる環境をしっかり作るのがいいかも。」という話をしてくれたことがありました。

ともかく、万が一(?)のために、甲状腺の分泌を抑える薬は、メルカゾールでなくて、プロパジールを採用していました。
実は、メルカゾールの方が、効き目の切れ味もよく、安定していて、持続時間も長いと言われています。Anca関連血管炎に限らず、皮疹などの副作用も少ないという人もいます。でも、メルカゾールは8週未満の妊娠初期の使用で、いくつかの奇形の報告があるため、胎盤や母乳を通した影響が少ないと言われるプロパジールを採用することが多いそうです。

けっこう具体的に、いろんな先生に相談してみたことがあります。
意外と、メルカゾールできちんと甲状腺ホルモンの量をコントロールする方がいい、甲状腺ホルモンがコントロールできていないことの影響の方が大きい、という先生もたくさんいました。というのは、奇形というのは、薬を使っていなくても、ある確率(2-3%くらい)で生まれていて、因果関係がよくわからないという説があるからです。
ただ、別の先生は、メルカゾールの場合は、特に頭皮欠損のような特徴的な奇形の確率が高いという先生もいて、妊娠の予定があるなら、プロパジールに切り替えて、値が安定してから、妊娠した方がいいとおっしゃったり。
また別の先生は、メルカゾールで起きる奇形は、手術で対応できるものがほとんどだから、メルカゾールで母子の体調をよく管理しながら、対応するのがいいとおっしゃっていました。

定説が確立されたわけではないのですが、因果関係がきちんと解明される前に、メルカゾールの添付文書に副作用として書き加えられたようだ、ということは、いろんな先生がおっしゃっていました。
そんなわけで、妊娠の初期に、知らずにメルカゾールを使っていたからといって、中絶するなんてことは、今は、勧められないそうです。

じゃあ、わたしは、というと、副作用で使えなくなるまでプロパジールを使いましたが、案外、思い切ってメルカゾールに切り替えて、きちんと甲状腺ホルモンの値をコントロールすることを優先してもよかったかなと思ったりもします。あるいは、本気で妊娠を考えるなら、アイソトープを考えたかもしれません。
結果的に、わたしの場合は、甲状腺ホルモン不応症がわかり、どんどん不応の症状が進んでいるので、アイソトープしなくてよかったわけですが(笑)

それから、妊娠すると増えるHCGというホルモンは、TSHにちょっと似ていて、甲状腺を刺激するので、妊娠初期には、甲状腺ホルモンが増えてしまったり、逆に、TSHが抑制されたりしがちのようです。だから、切迫流産しそう、というような場合は別として、甲状腺ホルモンの値に右往左往しないようにするそうです。中期・後期には、値が安定することもあるので、様子をみつつ。
あとは、お母さんの甲状腺ホルモンに対して、赤ちゃんのホルモンの方が少なめであることが多いようで、少し高めの値に調整するそうです。そうでないと、赤ちゃんの発育に影響しますものね。

若い女性に多い病気だけに、いろんな人に「どうなんでしょう?」と聞かれます。
わたしはお医者さんじゃないし、定説もないから何とも言えないですが、やっぱり偏った一部の情報だけじゃなくて、先生によく相談しながら、しっかり自分で決断して進めるのがいいんだろうなということを、シミジミ思います…。

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メルカゾールでもANCA関連血管炎ってあるのね

2009-04-09 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
家族が退院しました~♪
脳幹梗塞を根本的に治したわけではないし、心臓の大動脈瘤はステント手術など積極治療はせずに温存しているので、あいかわらず、梗塞を強力に溶かす血栓溶解剤は飲めない状況のままですが、何はともあれ、今年も桜が見られて、何よりです。

そんなわけで、ひと段落♪ 先月の、わたし自身の甲状腺の負荷検査の前後に、ひさしぶりに読んだ甲状腺の資料も、この家族の入院&お引越しでそのままにしていたので、少しずつ読み直しています~。

個人的に興味があったのは、ANCA関連血管炎とメルカゾールのこと。
抗甲状腺薬のプロパジール(PTU)を1~2年以上飲むと、細かい血管で、血管炎を起こすAncaという自己免疫抗体が陽性になってしまうことがあるという副作用があって、わたしも、その副作用で、プロパジールが飲めなくなりました。
プロパジールを止めたあと、カップも持てないくらい手が振るえて、亢進の症状があまりにつらくて、「お願いだから、別の薬(メルカゾール)を飲ませてください!!!」と懇願したのでしたが、内分泌の先生たちは大反対しました。
「あなたの病態がバセドウ病ではなさそうで薬を一生飲みつづける可能性があるけれど、メルカゾールでもAncaの報告例はあるから、長期で飲みつづけることは勧められない」という話でした。

当時、わたしが聞いたメルカゾールでのANCA関連血管炎の副作用が出たという報告は限られていて、「ほんとうにメルカゾールの副作用なのか、他の原因で起きたANCA関連血管炎なのか、わからないじゃないですか!?」と言ってみたのですが、今度は、膠原病の先生たちが、「そうは言っても、ANCA関連血管炎は発生のメカニズム(機序)がまだはっきりしていないし、発症すると、すぐ命にかかわったり、かなりつらい状態になる可能性がある病気だから、安易に考えない方がいいよ」と、すごく時間をかけて説明されました。

けっきょく、「リスクをちゃんと理解したうえで、ちゃんと観察するから、メルカゾールを飲ませてください」と主張して、膠原病の主治医も「じゃあ、そこまで言うなら、いざというときには、全力で救命の努力をしましょう」と言ってくれたので、内分泌の先生から、メルカゾールを飲み始める処方をしてもらえるようになりました。

そんないきさつがあったので、『抗甲状腺薬によるMPO-Anca関連血管炎』という伊藤病院の吉村弘先生の論文(月刊『M.P.』2009年1月号)には、おぉ!と反応してしまいました(笑)
そこでは、プロパジール(PTU)が、国内の学会報告49例を検証されているのに対して、メルカゾール(MMI)も18例で検証していて、統計情報としては少なすぎですが、メルカゾールでの症例報告もずいぶん増えたなぁ~と、ちょっと驚きました。

ちなみに、いつ出てくる?という点については、プロパジールの場合は、飲み始めてANCA関連血管炎が出るまで3年目あたりが多いけれど、メルカゾールの場合は、もっと長期に飲んで、10年とか30年以上飲んで、ANCA関連血管炎が出たという報告もあるようです。(って、30年も手術を適用せずにメルカゾールを飲みつづけたってこともすごいですね。)
どちらも飲み始めて1ヶ月で起きたという例から何年も経ってから起きた例まであって、飲み始めて2ヶ月以内が多いと言われる無顆粒球症と比べたら、起きるタイミングはバラバラ。予測できない感じです。飲んでいる量が多いと出やすいというようなことも特にないみたい。
MPO-Ancaが陽性でも症状が出ない場合も多いし、症状があっても、薬を止めてステロイドで炎症を抑えたら、そのあとはMPO-Ancaが陽性のままでも症状が出ないようで、抗体と症状の関係も、まだまだナゾのようでした。

わたしの場合は、腎臓の炎症を見る尿の検査も血液の検査も毎月しているから、見逃すことはあんまりなさそうですが、この間、膠原病の外来で先生と相談して、経過観察の意味で、1年半ぶりにAncaの抗体も測ってみてもらうことにしました。
あとで読んだ別の論文では、メルカゾールやプロパジールのような甲状腺の薬を飲みつづけている場合は、何もなくても、MPO-Ancaと補体(CH50)を1年に1回くらいは検査しておくといいと書いてあったから、膠原病の外来で毎月見ている補体にあわせて、MPO-Ancaを確認するのは正解だったのかな♪

お薬は、「ぜったい安全」なんて誰もいえないから、よく観察しながら、じょうずに楽になるのがいいですね。最近は、どっちかというと、メルカゾールがいらないくらい甲状腺ホルモン不応症の状態が進んでいて、その方が問題かもしれないけど(笑)

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わたしの甲状腺ホルモンは、何がうまくいっていないのかな?

2009-04-06 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
お日様がぽかぽか。すっかり春です~。

先月の負荷検査の結果は、まだ出そろっていなかったので、結果と説明は、次の内分泌の外来で、先生に教えてもらうことになっています。でも、なんだか、ナゾが深まっている感じがします。いくつか挙げてみると…

TSHの量に対して、甲状腺ホルモンが多い
わたしの場合、甲状腺を刺激するTSHが、血中に甲状腺ホルモン(FT3,FT4)がたくさんあるのに、分泌されつづけています。この甲状腺ホルモンに対して、TSHが多いというのが、甲状腺ホルモン不応症の症状の1つです。
とはいっても、わたしの場合、TSHは、低値ではないものの、だいたい基準値の範囲内です。TSHが高値で「どんどん分泌しなさい」と刺激しているわけではありません。だったら、甲状腺ホルモンも基準値でよさそうなものなのに、たくさん分泌されています。何に促されて、分泌されているんでしょう???
甲状腺自体に、刺激する腫瘍はみつかっていません。
バセドウ病で見られるような甲状腺を刺激する自己免疫抗体(TRAb、TSAb、TBAb、TPOAbなど)も、陰性。
大きさも約23g。小さくはないけど、大きいとも言えません。

ほかに考えられそうなのは、甲状腺がちょっと働き者のキャラであるか、見ていない抗体が刺激しているか。あるいは、少しの甲状腺ホルモン(T3,T4)から、さかんに活動性の高い遊離甲状腺ホルモン(FT3,FT4)への変換されているか?

もっとも、これは原因がわからなくても、しばらくは薬でホルモンの量を調整することが可能だと思います。TSHもFT3、FT4も異常高値でないから、原因究明はゆっくりしてよさそうな気がします。

甲状腺ホルモンに対する不応のある部位とない部位
甲状腺ホルモン不応症では、もともと、部位によって不応の程度が異なる、個体差が大きいと言われています。
この間の負荷検査をしたときにも、代謝は低いわりに、尿に骨が溶け出している反応があったようです。(データを見ていないから、尿中ハイドロキシプロリンなのか、検査項目が何かはわからないけれど。)ということは、骨については亢進に対する反応があったということ。
逆に、肝臓・腎臓は、特に反応が見られなかったようです。
ということは、どこの反応にあわせてホルモンを調整するのがいいか、よーく考えないと、全身の体調はいいけれど、骨粗鬆症になっちゃった、というようなことも起こりそうです。
先生に、聞いてみようと思います♪

後天性甲状腺ホルモン不応症
ホルモン不応というのは、分泌されている甲状腺ホルモンの質の問題か、それを活性化させるときの転換の問題(転換酵素の異常など)か、身体の各器官での受容体の問題か、各器官で受容されてから反応をするためのシグナル伝達の問題か…のどれかから起きるだろう、と言われています。
甲状腺ホルモン不応症は、一般に、β受容体に関する遺伝子異常から、受容体の働きがうまくいかなくなる病気と言われています。たいはんが先天的なもので、年齢とともに徐々に症状が現れる場合や、環境ホルモンや放射線の影響での遺伝子転移などで、後天的に起きる場合があります。

ただ、わたしの場合、10代のころからずっと、毎日ミルクを1リットル近く飲み、卵を食べているのに、コレステロールが低値という亢進症の所見が出ていました。1年半前には、FT3が6前後でも、カップが持てないくらい手が振るえ、階段を数段のぼったら脈が上がりすぎて休憩する状態でしたが、先月は、FT3が13まであがっても、ふつうの生活ができました。おかしいですね。

最近の研究を読んでいると、受容体だけでなくて、伝達や作用に関する自己免疫抗体が後天性の甲状腺ホルモン不応症を起こすのではないか、特異的な遺伝子変異や薬物、毒素など、細胞の中での甲状腺ホルモン作用を妨げになるというような話や、慢性疲労症候群(CFS)や慢性腎不全(CRF)が影響するというような話もあるので、もう少し広がりが出てくるのかもしれません。

そういえば、もともと、わたしは、膠原病など自己免疫疾患もあるので、体質的には、検査していない「自己免疫抗体」という可能性は高そうだというのは、ずっと言われていました。
でも、具体的にどんな抗体があるのかは、よくわかりません。英文の論文を読む体力もないのですが、NaK-ATPase抗体とか、いくつか名前は挙がっていますが、何のことだか、まだ、よくわかりません~!!

先生としては、これについてものんびりと調査しましょうという感じでしたが、この、不応の反応の出方が、急激に変化しているというのは、気持ちが悪いものです。このまま不応が進むと、甲状腺機能低下症になるでしょうし、ふつうの場合のように、チラーヂンやチロナミンを飲んでも、不応がひどければ、うまく機能しなくなり、困ります。
ちょっと先生には、「困ります~!!」とお話してみようと思います♪

なんとなく、いろいろ複合的な要素がからんでいそうなので、どちらかというと、患者がセカンドオピニオンをもらいに行くより、先生の方でどこかの症例検討会に出してもらって、複数の先生たちで検討してもらった方が、思わぬアイデアが出るんじゃないかなぁ。

ただ、ちょっとお勉強をしてみたら、遺伝子変異以外の研究も増えているので、すこし希望が出てきました。もうちょっと勉強してみよっと♪

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しほ姐さんのことばが、本になりました

2009-04-05 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
以前、このブログでも紹介した、SLE&シェーグレン症候群だった、しほ姐さん。
こころをふんわりと暖めてくれるキャラクターをたくさん残して、旅立たれたのは、もう1年も前のことになるんですね。

この春、残されたお母様が、手記を出版されることになりました。
 『愛することを教えてくれた娘
 -膠原病SLEで若くして亡くなった娘からのメッセージ』
 林 美樹著 文芸社

実は、わたし自身、まだこの本を読めていませんし、同じような病気の方が読んで、どう思われるかはわかりません。ただ、すてきな作品を残された、しほ姐さんだから、すてきな言葉をたくさん残してくれたんじゃないかなと予想しています。

ふしぎなんですが、今日、ふと思い出して、しほ姐さんと牧野なおきさんがされていたブログを見に行ったところでした。そしたら、その直後にコメントをいただいていたようで、驚きました。そんなこともあったので、ぜひ読んでみようと思っています。

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4/14 読みました。見守られたお母様が回想されながら書かれた本です。
悲しみが癒えないまま書かれたものです。だから、今、病気の只中にいる方がどう感じられるかはわかりません。
でも、しほ姐さんの生きた証と、わたしたちにしっかり残して、今も生きているものを感じました。

どうやら代謝が下がっているみたい

2009-04-04 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
代謝がずいぶん下がっている感じがします。年齢のせいと言われたら、ごめんなさい…としか言えませんが(笑)

負荷検査の前でも、甲状腺ホルモンFT3は4とか5とか、正常値の倍近くありましたが、代謝率は標準値の1%くらい…。あんまりです。

実際、検査から1ヶ月近く経つのに、注射のあとがまだ残ってます(涙)
引っ越しでできた、ひっかき傷はしっかりミミズ腫れになってます。足はむくむし!

一年半くらい前の、亢進が激しいときは、髪や爪がどんどん伸びる代わりに、キズもすぐ治った気がするんですけど…。
今も、手には、亢進のときみたいな汗をかくんですけどね~。

そんなわけで、急に心配になって、お肌のマッサージをしてみたりしてます(笑)

甲状腺ホルモン不応症は、原則的には、先天性の病気で、大人になってから症状が徐々に出る例や環境ホルモンで遺伝子が傷つく例はあるものの、後天的に、こんなに急に、不応が進む例は、聞いたことがないんですけど…。

次の外来で聞いてみよっと。「ナゾだね~」で終わるような気もします(笑)

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起きなくてよかった、甲状腺クリーゼ

2009-04-03 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
家族の入院とお引越しが落ち着いて、自宅に戻ってきたら、わたし自身の血圧も脈拍も、すっかり落ち着いて、「やっぱりプレッシャーだったんだなぁ」と、しみじみ。抗不安剤のデパスでも飲んでおけばよかったのかもしれません。

甲状腺ホルモン不応症は、個人差が大きく、不応が激しく出る臓器とあまり出ない臓器があるので、たとえば、ほとんど不応なのに、心臓と腎臓、皮膚では激しく症状が出るなんてこともありえるそうです。
バタバタしていたのが、甲状腺の負荷検査をした直後で、活性型の甲状腺ホルモンFT3が13以上(正常値の3-4倍)あったので、ちょっとしたストレスをきっかけに、甲状腺クリーゼという激しい発作が起きるかもしれない…と、ちょっぴり心配していました。

しんどいなぁというときに、ちょっと休めたらいいのだけれど、任せられる人もいない状況だから、危険だなぁ、ストレスはクリーゼのきっかけになるし、医療体制の弱い地方だから怖いなぁ、なんて。
どうしようもなくなったら、「引越しは無理だねぇ」と新しいお家の近くに倉庫でも借りて、送りつけて休もうとは思っていたんですが(笑)

そんなわけで、甲状腺クリーゼについて、事前に、ちょっとお勉強していました。
甲状腺クリーゼというのは、生命をおびやかすような甲状腺中毒状態のこと。今でも、致死率が10-20%という危険なものです。案外、甲状腺ホルモンの値が異常な値でなくても、身体的・精神的ストレスが強くかかると、起きるようです。

実は、診断には、長くBursh & Wartofsky診断基準というスコア表が使われてきたようですが、「クリーゼを強く疑う」とされる45点以上は、わたしの場合、簡単にでてしまいます。
たとえば、38.5度の発熱 15点、120回/分の頻脈 15点、下痢・嘔吐 10点、誘因となる既往 10点で、50点です。軽度の興奮 10点が加わり、頻脈 130回/分になると、65点。確診の域ですが、クリーゼではなさそう。

そういうわけで、日本甲状腺学会で昨年はじめに、あらたな甲状腺クリーゼの診断基準が作成されました! 甲状腺学会のサイトからpdfがリンクされていますが、すごーくわかりやすくて、救急の場面では、役に立ちそうです。

■必須項目
甲状腺中毒症の存在(FT3かFT4が高値)

■症状
1.中枢神経症状(不穏、せん妄、精神異常、傾眠、けいれん、昏睡、JCS1以上またはGCS14以下)
2.発熱(38度以上)
3.頻脈(130回/分以上)←不整脈のときは心拍数で
4.心不全症状(肺水腫、50%以上の湿性ラ音、心原性ショック)
5.消火器症状(嘔気・嘔吐、下痢、黄疸を伴う肝障害)

a. 必須項目に加え、中枢神経症状+他の症状1つ以上、または
b. 必須項目に加え、中枢神経症状以外の症状3つ以上
の場合は、確実。

c. 必須項目に加え、中枢神経症状以外の症状2つ以上、または
d. 甲状腺疾患の既往があって、a.b.の必須項目以外を満たす
場合は、疑われる。

これでも、該当しそうですが(笑)、中枢神経の症状に重点を置いているのがポイントで、救急の場面では役に立ちそうです。
甲状腺ホルモン不応症の場合は、部分的に激しい症状が出ることも考えられるので、あんまりすべてを満たすということにこだわるのもよくないみたいですが(笑)

ちなみに、こういう状態になったときは…
1)甲状腺ホルモンを作るのを抑える
2)甲状腺ホルモンが働くのを抑える
3)起きている症状を抑える
4)原因を除く

ということが必要です。

1)甲状腺ホルモンを作るのを抑える…は、抗甲状腺薬メルカゾールやプロパジールの出番です。メルカゾールなら4錠(20mg)を6時間ごとに投与と言うので、1日16錠!? わたしの場合は、副作用でのAnca関連血管炎との兼ね合いが微妙ですが、とにかく最初は、救命のために飲んで、6時間の間に、先生たちで相談してもらうんでしょうか。
抗甲状腺薬の他にも、βブロッカーやステロイドでもT4から活性度の高いT3への変換を抑える効果があるようで、負荷検査の前には、いざというときは、ステロイドのミニパルスをしようね、という話になっていました。(肝炎があるとステロイド・パルスは危険なので、肝炎になってないかどうかの検査もしました。)

2)甲状腺ホルモンが働くのを抑える…は、βブロッカーです。これまた、喘息が出るので、わたしの場合は禁忌でつかえません。
ステロイドのプレドニンを飲むと、甲状腺ホルモンのT3が抑制されるという説もあるので、わたしの場合は、これまた、ステロイドで対応になりそうです。

3)起きている症状を抑える…は、呼吸の確保をしたり、脱水していたら点滴したり、中枢神経の状態によっては、鎮静剤を使ったり、それぞれの症状に対応するものです。

4)原因を除く…というのは、クリーゼの原因として、感染症の場合が多いようで、その対策をすることが多いようです。

お勉強すればするほど、わたしの場合は、どうやら単純にステロイド・パルスしかない感じです(笑)
万が一、クリーゼが起きたら、意識が混濁する前に、迷わず救急車を呼んで、「ステロイドパルスをして、主治医と連絡を取って!」と言うしかないなぁと思って、救急メモを用意し、念のため、いつもの頼りになる膠原病の先生にも、甲状腺の状況と救急はどういう対応をすることになったか説明しておいたのでした…。

とりあえず、負荷検査でも、そのあとのバタバタでも、危機的な状況にならなくて、よかったです♪ もうクリーゼ用の救急メモは、必要ないといいなぁ~。

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頻脈の代わりに、脱力中~

2009-04-01 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
引っ越しをする家族を新しい町まで送り、脳梗塞で入院中の家族にも会ってきました♪
徐脈で不調のまま、引っ越しした家族も、倒れずに来られてよかった~。
入院している家族も、前に会ったときより、ずいぶん体調がいいみたいで、一安心です。発作の頻度も減って、外出の許可も出ました。ほっ。

安心して帰宅の途につくと、わたしも溶けたように寝てしまいました(笑)寒いし関節はずっと痛いから、これは、膠原病のダルさかもしれないけど、今回は、疲れて当然ですもんね。
それでも、しっかり食べたり寝る体力がまだ残っているのは、ちょっと驚きです。
まだ気が張っているけど、一息ついて、気が抜けたら、疲れがどっと出てくるような気もします~。ドキドキ。

というわけで、明日は、お仕事をして、翌日はお休みする予定でいます♪
血圧123/77、脈拍63で、もうがんばっている間のような頻脈や高血圧はないです~。

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引越の任務完了!

2009-03-31 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
終わった~~~!!!

2時に積み込み完了する予定が、5時までかかりました(笑)が、予定より遥かに多い荷物を、ぶじに搬出できました♪

家族は、挨拶もあるし、不整脈もひどいので、主のように座ったままで、わたしが、勝手に「これは積む」「これは破棄」と指示したり、手伝いに来てくださった方に、箱詰めやお掃除の割り振りをお願いしたり、引っ越し屋さんとキズがすでについているものの確認をしたり…、駆け回りました。

甲状腺機能が少し亢進ぎみで、頭が回るときで、よかったかも(笑)低下の症状が出てていたら、わたしの場合は、ムリだったような気がします…。

とはいえ、その分、ふつうより燃費が悪いカラダなので、あとで、どっとくるのでしょうね(笑)

今日は、途中で一泊、明日、家族を送り届けて、入院中の家族を見舞ったら、久しぶりに自宅に戻ります♪

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お引越は明日♪

2009-03-30 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
家族が入院している間に、お引越を完了させるという無謀(笑)な計画も、明日で終わりそうです♪
荷物の引き渡しまでして、引っ越し先まで同行すれば、そのあとの開梱は別の家族が引き受けてくれることになりました。

…しかし、人のものは捨てにくくて、一軒家からマンションに引っ越すわりに、荷物が全く減ってない……。入るのか心配です(笑)

そんなわけで、今日もよく働いたけれど、積み込みのめどもたったので、安心して、ちょっと元気です♪
血圧116/76、脈拍78。薬を飲んだわけでないのに、落ち着いてます~。

やっぱり気持ちが焦って、具合が悪くなっていたみたいです。
…ということは、のんびりって、元気のためには大事なんですね~(笑)

入院中の家族も、引越の進み具合を聞いて一安心してくれました。暖かくなってきたら、一時退院させてもらえそうです。

さて、書きたい話はいろいろあるけれど、今日は積み込み作業をガンバリます~!

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血圧・脈拍がぁ!

2009-03-29 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
お引っ越しでバタバタしていたら、ついに血圧が164/101、脈拍128なんて値になってしまいました。測り間違いかと思った(笑)高すぎです。最後のワソラン1錠を飲んでみました。
片頭痛の前兆のような、目のチカチカのようなものも出ているので、作業がしにくいです~!
このあとは、ワソランがなくなったので、あとは、一休みして、おいしいお茶をいれて、ゆっくりするようにするかなぁ♪

手が振るえるということはあまり出ていませんが、寒い寒いといいながら、手のひらに汗をかくから、甲状腺機能亢進症の症状が出ているのかもしれません。甲状腺ホルモンは活動するためのホルモンだから、「がんばらくちゃ~!」というときには、自然と分泌が増えちゃうんですよね。
そんなせいもあるのかもしれません。

手首と足首が痛いのは、膠原病の痛み…というより、弱い関節を使っちゃったからだと思います~。

家族の引越まで、あと少し♪
いろんな懐かしい荷物に「さようなら」をする儀式もほとんど終わり。近所の方にトラックに積んでもらって、何度も何度も、ゴミ集積所に行きました。おうちもすっかり広くなりました。
引越のたびに、せっかくならいらないものを捨てて、広々と暮らしたらよかった、と思うのですが(笑)、きっとこの家族は、引っ越した先でも、捨てられない~っていいながら、暮らすんだと思います(笑)

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ひと段落したら、次は家族!

2009-03-19 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
昨日でヨード制限もぶじに終了! さっそく病院からまっすぐ稲庭うどんのおいしいお店へ行きました~。やっぱりダシっておいしい♪
久しぶりに鰹だしに、昆布を刻みこんだ浅漬けを食べました。

昨日の夜は、家族の治療の進め方をあれこれ考えているうちにマイスリーに勝利して(笑)、眠そこねたり、甲状腺が亢進しているときに緊張で起きる全身がぷるぷる振るえる症状が出てきちゃったりしたけど、朝になると回復♪
昨日・今日と、ときどき視界が欠落するのは不便だけど、痛みはないまま、一時間以内で消えていきます。偏頭痛かな?

ひと段落したから、これからしばらく、お仕事はお休みをいただいて、ゆっくり家族のお手伝いをします~。

久しぶりに、甲状腺のお勉強をしたので、いろいろ書きたいこともあるけれど、そちらもぼつぼつと書いていきます♪

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負荷検査、ようやく終わりました~!

2009-03-18 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
暖かい一日でした。ゴールデンウィークの頃のような暖かさだったかも!

さてさて、1月末から、甲状腺のお薬(メルカゾール)を止め、2月末にヨード制限をはじめた、甲状腺の負荷検査がようやく今日で、終了しました!!

先週、基礎代謝、甲状腺ヨード摂取率、TRH負荷検査をしたのと同じ検査を、1週間、甲状腺ホルモン(T3)の薬を毎日75μg飲んだ状態で、検査することになります。

朝一番は、昨日、飲んだ放射線ヨード(123i)の24時間後の甲状腺ヨード摂取率を撮影です。いつもの機械に寝て10分。レントゲン板みたいなカメラが迫ってくる前に、目をつぶって、あっという間に終わりました。

それから、TRH負荷検査です。視床下部が出すホルモンを注射して、それに対する下垂体の反応を見る、脳の検査です。
今回は、1年目の看護師さんが担当してくれました。偶然、前に、胃カメラ(上部内視鏡検査)で担当してくれて、検査の間、ずっと背中をさすっていてくれた人です♪
検査の準備から、もうドキドキしているみたいで、処置室で寝たまま、頑張れ~と心から応援。
TRHの検査は、針を入れたままにするので、血管を慎重に探してくれました。先週は右腕だったので、今回は左腕で。血管のなかで探ってましたが、あざにはならず♪
採血して、TRHを注射でゆっくり入れます。そこから、30分、60分、90分後に、採血して、ホルモンの反応を見るわけです。
途中、輸液を落とす速さがちょっぴり速めだったので、「輸液を90分もたさないといけないから、点滴はすごーくゆっくりにするんですってね」なんて声をかけたり、いつもお世話になっている先輩のナースが通りかかって合流して、点滴と針と薬を入れる3つ又になっているところのつまみは斜めにして採血するのは、点滴をとめずにできる技採血できるんだよー、なんて教育状態になってました(笑)
準備やら何やらで、すごーく時間がかかっていたものだから、内分泌の先生から電話がかかって、「何かショック症状のようなことが起きてますか?」と問い合わせがあったりした模様です(笑)元気だったんですけどね~!

検査が終わってから、最後に先生のところに立ち寄ってきました。検査の結果は出揃ってないのですが、出てきたレポートだけ覗いてみました。

チロナミンという甲状腺ホルモン(T3)をこの一週間、たくさん飲んだので、今日の血液検査では、活動している甲状腺ホルモンFT3は13を越えていました。2.3-4.3pg/mlが基準値だから、べらぼうです!
ふつうは、こうなるとドキドキしたり、手が振るえたり、やたらと汗をかいたりするんですけど、そんな気配がありません。血圧は118/85、脈は76、体温35.9度。これが不応症ですね~。というか、2007年末と症状の出方がまったく違って、何が起きているんだ?という感じ。

それに対して、下垂体もちょっとは重い腰をあげたらしく(笑)、少し活動性の低い甲状腺ホルモンFT4は、1.3くらいまで抑制されていました。TSHという分泌をコントロールするホルモンの値は、まだ結果が出ていなかったけれど、一応、少しくらいは抑制する反応があったということみたい。

ヨード摂取率(24時間後)は、負荷前が約50%でしたが、今回は20%。
20%というと、健康の人と同じ値です。甲状腺にかかわる自己免疫抗体がどれも陰性だったとはいえ、なぞの自己抗体が甲状腺を刺激しているんじゃないの?という疑惑は晴れました! 甲状腺ホルモンがたくさん出ているのは、やっぱりたくさん分泌されているTSHという下垂体ホルモンが刺激しているのが原因のようです。

基礎代謝率は、負荷前が標準値の約1.5%、負荷後が10%。やせないわけですね~(笑)甲状腺ホルモンの量が多いのに、反応していない証拠ですね。

でも、尿には骨が代謝して溶け出しているみたいで、「骨は甲状腺ホルモンに反応してるみたいね~」と先生が喜んでくれましたが、「それっていいんですか~?」と笑ってしまいました。

甲状腺の大きさは、幅が4.5cmくらい。23gくらいで、気持ち小さくなったかな。

来月、データが揃ったところで、ゆっくり方針を相談することになりますが、どうやら甲状腺ホルモン不応症の状態が進んでいるという気がします。後天性の不応症ってあんまりないんですけどね~。
甲状腺を抑える薬でなくて、T3を飲んでTSHの分泌を抑えていく方が負担が少ないのか、そうなると骨が溶けたり、多少、動悸があるのをどうコントロールするか、相談することになりそうです。

とりあえず、来月まではメルカゾールもチロナミンも、どちらもなし♪
ドキドキしたらワソランを一応、飲むことで様子をみることになりました。

さーて、これから脳梗塞の家族のところに行ってきます。退院しようとしたら、発作がおきるので、心臓の動脈瘤を観察して、状況によっては血栓溶解剤を使うかなと言ったり。2週間を越えたら退院しないと厳しいかなと思っていたので、循環器の適用が加わって、もう少し病院にいられるのはよかったかな。そのあとは、ひとりでお留守番をしている方に行ってこなくちゃ。
いやはや、とりあえず自分が入院するような体調にならなくて、ほんとによかった~。

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T3負荷後の甲状腺シンチがはじまりました~

2009-03-17 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
今日は、またまた甲状腺シンチ♪
体温37.3度、血圧108/76、脈拍82。こんなに負荷をかけているのに、亢進しているっぽい症状がおさまってしまってます(汗)

先週、甲状腺シンチで、甲状腺のヨード摂取率を測ってから1週間、毎日75マイクログラムの甲状腺ホルモンT3(チロナミン)を飲んで負荷をかけた結果を計測します。

朝いちばんは、まず基礎代謝検査です。朝、起きた状態で30分安静にしたあと、呼吸を5~6分計測して、二酸化炭素を測り、代謝率を計測します。
安静に、でも眠らないように、というのがポイントなのですが、なにせT3を飲んでいると夜はちょっぴり興奮状態で、なかなか眠れなくて、少し寝不足ぎみ。
安静中は、本を読んだり、起き上がったりしてもいけないというので、横になって、じーっとしていると、ふーーーっと睡魔が!!(笑)
あとに検査が控えているから、やりなおしにならないように、頑張りました~!

それから、核医学(RI)の検査室で、放射線ヨード(123i)のオレンジのカプセルを2つ飲みました♪

受付のときに、血液検査・検尿もありますよ、と表示されたのですが、検査室で「ヨード取り込みの検査があるから、TRH負荷検査は明日ですよね~」と聞いたら、そのとおりでした。あぶない、あぶない。ここで失敗して、また、1ヶ月断薬→ヨード制限→T3負荷という準備をくりかえすのは、ちょっとつらいです~!!(笑)

おとなりのビルで、のんびり豆乳ラテ(ミルクはヨード制限にひっかかります♪)を飲んで、3時間後に、核医学(RI)の検査室で甲状腺のシンチをしました。あいわらず、迫ってくるカメラを無視して爆睡しているうちに、10分ほどで検査終了♪
昔はこの検査にドキドキしたものですが、慣れってコワイですね(笑)

楽勝のうちに、本日の検査は無事に終わりました~!
T3負荷もあと1日。家族の看病もあることだし、先生としては、75μg以上の負荷をかける予定がないそうなので、これで検査シリーズがひと段落するかな。
1月末から、「長いなぁ」と思っていたけれど、不応症の症状が進んでいるせいか膠原病が安定していたせいか、負担になる症状もないまま、ここまでこれて、よかった~。
これが研究の役にたつといいんだけど。先生を応援してます♪

あ、ピロリ菌の検査結果が、明日ごろ出てくるはずだけど、これは再除菌になっても、がんばろっと!

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