差し迫る危機、そなえよ

”世の中の危ない行動、事象、主張を 「
わたくし素人」 が警告し自分自身の欲求不満のはけ口とする勝手な言い分”

パキスタンの混乱

2007年11月13日 | 中央アジア
ここパキスタンの政情も 最近 かなりの騒動になっている。
いろいろ調べてみると どうも 事の起こり(間違っているかもしれんが)は、大統領任期が迫っている ということらしい。

それに伴い公正な(?)選挙による民主化要求が 英、米によって仕掛けられている ということか。
英米の論理で、英米の利益の為に わけのわからん非難をするのは、常套手段で 日本もよくやられる から よくわかる。

それに乗じて ブット元首相(英国育ち?)が、8年ぶりに パキスタン入りして 大統領を争う? 構図かな。
その争いにつけ込んで アルカイーダなのか 普通の反政府勢力かは、わからんが、自爆テロを仕掛けて政情不安定化に導こうとしているようだ。

ブット氏、 8年も母国を離れていて(ぬけぬけ)帰ってきて 大統領を争う というのも理解に苦しむ。
他にいないのか とも思う。

非常事態宣言、ブット氏 軟禁 などに対して欧米では、ムシャラフ氏を非難しているようだが、どうもおかしい。

ブット帰国と同時に テロが 何回か起こっている。 
● ブット氏狙い自爆テロ 138人死亡、550人以上負傷 パキスタン
● パキスタン 警察検問所で男が自爆 少なくとも6人死亡
● パキスタンで空軍バス狙い自爆攻撃、少なくとも6人が死亡

ここまでテロが起これば、非常事態宣言、ブット氏保護(軟禁)もやむを得ない 気がする。
まあこれも ムシャラフの策略である可能性は、否定できないが..

海の彼方の話なので 決め付けることはできないが、ブット氏は、どうも あまり評判のよい政治家ではないような気がする。
ここ(ブット一族に私物化されたパキスタンを立て直せるか)にもあるが、
ブット元首相は、2回ほど とんでもない腐敗政治で排斥されているようだ。

またムシャラフ政権で安定したことを喜ぶ民衆も多いらしい。 ブット氏の台頭を嫌う民衆は、もっと多いのかもしれない。

ムシャラフ軍事政権になってからパキスタンが安定し始めたものらしい。
まあ 普通の民主主義から言えば 大統領 と 軍参謀総長 が1人で兼任するのは、よろしくない。 が、国家意識の希薄な部族、宗派が乱立する地域では、少数の過激な行動で簡単に政権転覆、奪取される。 パキスタン安定という意味では、いまの形(ムシャラフ政権)がいいのかもしれない。
選挙をしても負けたほうが、不正選挙だといって 過激な行動にでる可能性は十分にある。

英米の勝手な策略か 押し付けか は わからんが、下手に策略を施してパキスタンが 
”イラクる” 
のだけは勘弁してほしい。

差し迫る パキスタンの混乱、 そなえよ。
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パキスタン 総選挙1月9日までに 非常事態宣言は継続
11月13日8時2分配信 産経新聞

 【バンコク=菅沢崇】パキスタンのムシャラフ大統領は11日、首都イスラマバードで記者会見し、来年2月15日までに実施するとしていた総選挙について、約1カ月前倒しして1月9日までに行う方針を明らかにした。今月3日に発令された非常事態宣言の解除時期については言明しなかった。米国などは早期の選挙実施を求めてきており、圧力を前に日程を早めた形となった。

 ムシャラフ大統領の会見は非常事態宣言発令以来、初めて。非常事態宣言で停止された憲法は1月中旬までの選挙実施を規定しており、総選挙は当初の予定通り実施される見通しになった。下院が今月15日に任期満了後、州議会を解散し、同時に選挙を行う。解散後、選挙管理内閣を発足させ、選挙日程は選挙管理委員会が決める。

 一方、ムシャラフ大統領は非常事態宣言に関して、「完全に公正で透明な選挙を保証するには必要」と、総選挙の実施までは解除されない可能性を示唆した。陸軍参謀長の兼務問題では、10月に実施された大統領選の立候補資格を審理中の最高裁が、大統領の再選を認め次第、参謀長職を辞任し、文民大統領として2期目に臨む考えを改めて示した。

 ムシャラフ大統領は非常事態宣言を発令したことについて、「人生でもっとも難しい決断だったが、国益にかなうと考えた」と述べた。

 一方、野党パキスタン人民党総裁(PPP)のブット元首相は滞在先のラホールで11日、総選挙の1月実施について「前向きな第一歩」と一定の評価をしたが、「非常事態下では自由で公正な選挙は困難」と強調。フランス通信(AFP)によると、ブット氏は12日、「過去の方針を変更した。憲法を停止し、非常事態を強い、司法を虐げる者と一緒に行動はできない」と述べ、大統領と合意していた権力分担に向けた協議を今後は行わない考えを示した。

 ブット氏は13日に計画しているラホールからイスラマバードまでの抗議デモを決行する構えで、当局との間で混乱が起きるおそれがある。
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