英国、米国にもアホは、いるもんだ。
こんな写真を駐留米軍が、わざわざ英大衆紙に提供し”抵抗する武装勢力に打撃を与える”などとしている。
なんの打撃を狙ったのか。
その結果、起こる事をどのように考えたのか。
全く理解できない。
まあ英大衆紙が売り上げを伸ばそうという意図は、わからないでもないが..
この写真を見て武装勢力が、どう考えるだろうか。
今はどうだかわからないが、もし日本の敗戦後、天皇がこのような仕打ちを受けたら、日本の一部の武装勢力(または日本全体)が、どのような気持ちになったか、どのような行動をとったか。
考えると恐ろしい。
ひょっとしていまだに日米戦争が続いていたかもしれない。
まあ、サダムと天皇陛下では、格が違いすぎて比較するのは、適当ではないが。
イラクの武装勢力にとっては、全く逆の効果(かえって米英に対し不撓不屈の感情が高まる)でしかない。
イラクの大衆はどうか。
彼らもサダムが神などとは思っていない。まがりなりにも宗教心がある彼らは”米英は、結構ひどい事をするものだ”と思うだけである。
英米の大衆はどうか。
おそらく最初は、興味本位で話題にはなるのであろうが、とても”ヒトラーと同類で、時代の終焉(しゅうえん)を思わせる極めて象徴的な報道写真”とは、とらないと思う。
サダムが捕獲されたときに、すでに”サダムは終わった”と思ったのではなかろうか。
この写真で彼らが思う事は、”こんなの大衆紙の写真で載せていいのか”だと思う。
全ての米英人ではないと思うが やっぱ
”相手の心”がわからないアホは、どこにでもいるものだ。
でも
このニュースのように同族の人間を平気で殺しイスラムの宗教上、正当化するキチガイよりは、かわいい気がするが..
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フセイン元大統領下着姿、英紙が掲載 「捕虜」条約に違反も
米軍筋提供? 神格化の武装勢力に打撃
【ロンドン=蔭山実】英大衆紙、サンが拘置されているイラクのサダム・フセイン元大統領の下着姿の写真などを連日、掲載し、国際的な波紋を広げている。同紙は、元大統領を神格化して抵抗する武装勢力に打撃を与える目的で駐留米軍筋が提供してくれたとし、掲載継続の方針を貫く構えだ。これに対し、ブッシュ米政権は戦争捕虜の人権に配慮したジュネーブ条約に違反する可能性もあるとみて、写真流出経路の調査に乗り出した。
「パンツ姿の暴君」?。サンは二十日付一面でこんな大見出しを躍らせて、ブリーフ一枚でズボンをたたんでいる刑務所内のフセイン元大統領の写真を大きく掲載した。二ページ目以降にも白いシャツを着てズボンを手洗いする姿と寝顔を写した二枚の写真を載せた。
二十一日付では、白装束をまとった元大統領が鉄条網の向こう側で目を閉じ両手を胸の前で上向きに広げ、イスラム教の祈りの最中とみられる写真を新たに掲載した。
化学兵器を使用したとして、「ケミカル・アリ」の異名を取ったマジド元国防相と、生物兵器の専門家で、「ミセス・炭疽(たんそ)菌」と呼ばれた女性科学者、フダ・サリー・マーディ・マフダ氏の拘置中の写真も載せた。
サンは、駐留米軍筋から「武装勢力に打撃を与えるよう期待する。サダムは超人でも神でもなくただの卑しい老人に過ぎない。イラク国民が写真を見て神格化されたイメージを打ち壊すことが重要だ」と言われて写真を渡されたとしている。
同紙編集幹部はBBCテレビに、「元大統領が何十万人も殺したことは忘れられているようだ。ヒトラーと同類で、時代の終焉(しゅうえん)を思わせる極めて象徴的な報道写真だ」と写真掲載に踏み切った判断の正当性を主張した。
元大統領は昨年六月の主権移譲後、「被拘束者」として裁きを受けることになったものの、その前は、ジュネーブ条約に基づく「戦争捕虜」と米国に認定されていた。写真は、背景や元大統領の風貌(ふうぼう)などから、昨年一?四月に撮影されたものとみられており、写真の公開は同条約に反するという指摘が出ている。
二十一日付の英紙、タイムズなどはフセイン元大統領の弁護士の話として、元大統領がジュネーブ条約違反だとして、サンを相手取り百万ドルの損害賠償訴訟を英国内で起こすと伝えた。米政府も訴えるという。
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■米大統領、調査を指示
【ワシントン=近藤豊和】フセイン元大統領の半裸写真などが報道された問題で、ダッフィ米大統領副報道官は二十日、「ブッシュ大統領は拘置担当者が写真を撮り、外部に流出させた可能性があることに失望している」とし、国防総省などに徹底調査を指示したことを明らかにした。
イラク駐留米軍は声明を出して、写真が一年ほど前に撮影された可能性があるとの見解を表明し、「これらの写真は国防総省の規定に明らかに違反しており、拘束者の扱いなどを定めたジュネーブ条約に違反している可能性がある」と非難した。
イスラム教の聖典、コーランがトイレに流されたとの米誌報道が反米暴動を引き起こした直後ながら、ブッシュ大統領は、「写真(流出)は暴動には発展しないだろう」と冷静な見方を示した。
2005年05月22日02時37分
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フセイン元大統領下着姿、英紙が掲載 「捕虜」条約に違反も