差し迫る危機、そなえよ

”世の中の危ない行動、事象、主張を 「
わたくし素人」 が警告し自分自身の欲求不満のはけ口とする勝手な言い分”

核なき世界

2009年04月12日 | 米国
おばまさん、 結構 挑戦的なことを言ったものだ。
これって人間が自ずから持っている攻撃本能、利益欲求を否定し、現時点における最高の破壊兵器の廃絶を訴えているようだ。
ま 普通に考えて無理だと思う。
どのみちアホな強大な権力の持ち主が、人間のひ弱さゆえアホな行動に走るのは目に見えている。
キレイ事では、絶対になくならない。
だいたい ワールドトレードセンターが、一部の過激テロリストによって破壊され、多数の人間が殺されたからといって どこかの国に言いがかりをつけ 一国か二国 潰してしまうのが、アメリカの真髄なのを忘れてはいるのではなかろうか。
これって 逆のことも真なりで、アメリカが、ちょっとした介入をしただけで その恨みを持つ少数派が、核でもって仕返しをする ということは十分 あり得るわけなんだが..
人間の知識レベルが上がれば、核なんぞ誰でも作れる時代が やがてやってくる。
これを防ぐことはできないが、少なくするためには、先進国による絶対統治と世界の教育レベル、生活レベルを絶対的に共通化し、その知能レベルを上げることしかないように思う。
言い換えれば 危険分子の絶対的な排除 と 危険分子が生成しないような高レベルな環境づくりなのではなかろうか。

核なき世界、難しい問題であることには、変わりがないし、理想主義に走っても無理だということは間違いない。

差し迫る 核なき世界の理想主義、そなえよ。
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オバマ米大統領の「核なき世界」、前途多難との声が大勢
2009年4月12日(日)11:33

(トムソンロイター)
 [ワシントン 7日 ロイター] 核軍縮はこの数十年、何人もの米国大統領が求めてきた課題と言える。そして今、オバマ大統領が「Yes we can」で知られる理想主義で、それを実現しようとしている。
 オバマ大統領の挑戦は、過去に行われた試みと違いはあるのだろうか。専門家の中からは、オバマ大統領が核軍縮を外交政策の中心に位置付けていることから、確かに異なるとする声も聞こえる。
 80年代にレーガン大統領は、「あらゆる核兵器」の廃絶を提唱。レーガンからジョージ・W・ブッシュまでの4人の大統領は、冷戦時代に米ロ両国が備蓄した核弾頭の削減に取り組んだ。
 しかし、核兵器の保有がもたらす安全保障を維持するということは、言うまでもなく、一撃で相手を壊滅できる能力を持つということで、欲望をかきたてられるものと言える。

 現在、米ロのほかに核兵器を保有する国は、英国、フランス、中国、インド、イスラエル、パキスタン、北朝鮮で、イランも核保有国の仲間入りを狙っているとみられる。また、敵を攻撃するために核兵器を手に入れたいと考える武装グループもいる。

 オバマ大統領は、5日のプラハでの演説で「米国が核兵器のない世界の平和と安全を実現するために取り組んでいくと、はっきりと信念を持って宣言する」とし、「すぐにたどり着けるゴールではない。

私が生きている間には、おそらく無理だろう。忍耐と粘り強さが必要だ。しかし、わたしたちは、世界は何も変わらないという声を無視しなければならない」などと訴えた。
 核問題の専門家たちは、オバマ大統領の政策が過去の大統領の上を行くものとみる。戦略国際問題研究所の核専門家、クラーク・マードック氏は、核兵器のない世界という目標を外交政策の中心に置いている点で、オバマ大統領が前任の大統領らをしのぐとしている。
 「これはオバマ氏にとって完全な政治的課題。わたしが思うに、率直に努力をしようとしており、それが過去の試みとは違うところ」と同氏は語る。

 <あらゆる人の究極の野望>

 ブッシュ前大統領も、ロシアとの戦略兵器削減交渉を拡大しようとしたが、オバマ大統領はさらに、包括的核実験禁止条約(CTBT)への批准を積極的に進めると公約している。
 CTBTはすべての核実験を禁止する国際条約で、1996年に国連特別総会で採択されたが、まだ発効していない。米上院は1999年に条約への批准を否決。オバマ大統領は、批准について再考するよう上院に要請する構えだ。

 ブッシュ前政権時代の国連大使で、タカ派で知られるジョン・ボルトン氏は、オバマ大統領が掲げる核兵器のない世界という目標は「あらゆる人の究極の野望」と指摘。しかし、「核兵器を廃絶するという考えは現実的でない」と断じる。
 またボルトン氏は、ミサイル実験を行ったばかりの北朝鮮が交戦姿勢を増長させ、イランも核開発を進めているとされる中で、オバマ大統領の試みは空々しく聞こえると言う。

 「新しい条約を作れば、今目の前にある脅威に対処できるというものではない。米国も条約ならたくさん批准している。しかし、北朝鮮やイランのようにすべて合意しておきながら、繰り返し約束を破る国と対峙(たいじ)しているのだ」と語気を強める。
 軍事情報などを提供するGlobalSecurity.orgのジョン・パイク氏は、オバマ大統領の政策は歓迎すべきものだが、「核を廃絶したいと言うのは簡単だが、実際にその方法を見つけるのは難しい」と語る。

 「核保有国は対外安全保障を理由に核兵器を持っている。そういう国を説得することができるだろうか。その可能性はある。しかし、すぐには無理だろう」と、交渉の難しさを予想する。
 米シンクタンク、アメリカ進歩センターの外交専門家で、クリントン政権下で国家安全保障会議の報道官を務めたP.J.クローリー氏は、1つの大きな目標として、北朝鮮とイランの核開発計画を背景に懸念されるアジアと中東での軍拡競争の阻止を挙げる。
 クローリー氏は、「もし核兵器への依存が広がっているなら、核が悪の手に渡ってしまうのを防ぐことはますます難しくなる」と危ぶみ、オバマ大統領が掲げる「核兵器のない世界」への道のりが前途多難となる可能性を示した。

(ロイター日本語サービス 原文:Steve Holland、翻訳:橋本俊樹)
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