スマホのG5熱

　いつの間にやらG5熱が冷めてしまいましたね。^^; まあ、今のG4
でも、日常の用には十分に足りていますからね。
　展開スピードが必須の一部のゲームを除けば、G4の通信速度でも
問題なく使えています。むしろ、より便利なコンテンツなどの充実
が求められている昨今です。例えば、スマホで電子錠の施錠／解錠
が可能だとか、最寄りのレストランが探せるとか、日常の便利さを
追求するコンテンツが増えています。一般のユーザーにとっては、
スピードよりも便利さです。これらのコンテンツは、通信スピード
をあまり必要としません。

　元々G5は単にスピードの向上もさることながら、ローカルな近傍
の装置の相互間で情報のやり取りがしやすいように、と考えられた
通信方式なのです。オフィス内でのさまざまな機器との連携とか、
工場内での複数の機器間の連携に携帯回線を使って運用するとか、
ローカルなネットワークを構築することを目的に開発されました。
オフィス内、工場内の通信で完結するのに、外部のインターネット
環境に繋がなければいけない理由なんてないですから。そのために
ローカルネットワークのみでも完結できるようにと、G5規格が制定
されたのです。

　ただ、不幸なことに通信各社が「通信速度の向上」しかアピール
出来なかったのが敗因でしょうね。ただ単にG5を謳っただけでは、
一般ユーザーの関心を集めることが出来ないので、スマホの売上が
伸びない事態に至ったのでした。^^; G5通信に関心がない人は7 割
にも昇るのだそうです。
　元々G5を必要とする市場＝ターゲットへのアプローチを失敗した
のでしょう。

　https://spc.jst.go.jp/experiences/coverage/coverage_1936.html

　私は、先ごろスマホを買い替えましたが、G5に対応していること
は確認をしましたが、通信回線の契約をG5に替えることはしません
でした。必要を感じませんからね。今や「G5対応」だけでは、自慢
にもなりません。^^;