いつまでも悲しんでいるのは
人間が弱い
犬に頼りすぎていた
暇なんだ
なんて言葉が
私を縛っていたことに気が付いた四十九日。
いいんだよ。
だって、すごーく大事に思っていたんだもん。
こんな風にならないように、距離を持って愛せばいい?
そんな小細工が効くようなもの、愛じゃないでしょ。
暇もなにも、一瞬のスキを突いて鼻先突っ込むのは
ぽんちゃんの昔からの得意技。
私がその立場であったなら・・・
おかーさんより先に旅立って
空からおかーさんを眺めたら
ひと月やふた月でおかーさんフツーにルンルンしてたら。
えぇーっ もう悲しくないのーっ って、思う!
私は、思う。
ぽんちゃんは私だから、彼も絶対思う!
悲しいし、寂しいし、泣ける。
朝起きて今日また彼がいないことを確認して、悲しい。
生活のあちらこちらが思い出だらけで、いちいち悲しい。
夜寝る前に明日も明後日もそのあとも
ずーと彼が居ないつまらない日が続くと思うと、悲しい。
ぽんちゃんは16年生きて、それって割と長生きの方で
長患いしたわけでもなく、ギリギリ最後までご飯もたべられて
だから、彼は幸せだったのだ。
だから悲しまなくても!?
いえいえ、あの間際に
私の腕の中であれだけ訴えた
彼はできるならもっと私と居たかったはず。
あんまり悲しむと彼があっちへ行きにくくなるって?
大丈夫。
彼は昔から私が弄り過ぎてウルサクなると、あっちへ行ってしまう犬でしたから。
愛した分だけ、悲しみもある。
腹を括って受け止めようじゃないか。
ぽんちゃんに会いたい!
ぽんちゃんに会いたい!
ぽんちゃんに会いたい!
異議も諭しも、受付けません。