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アニメ「迷い家」第5話まで見た考察

2016-05-08 00:26:46 | 日記
巨大な「光宗」を見た、という証言がマイマイよりもたらされ、キャラクター達が一気に「光宗」への不安を高め、疑心暗鬼に陥る話。

現時点での行方不明者は「よっつん」「氷結」「ジャック」の3名。思っていたより減らなかった。しかし「氷結」のHNを全員がまともに覚えていなかったり、謎の生物の吠える声の解釈が全員違う。

総じて、謎はいよいよファンタジーな方向へ・・・という事を思わせる回でもある。そういうアニメなのかも知れない。

しかし、製作者サイドのミスリードの回なのかも知れない。散々「行方不明者だけが住む謎の村」であるにも関わらず、郵便ポストや電話、車、鉄道まで描いて見せた。ここらで視聴者が「これは何かの詐欺ではないのか?」という疑念も高まった頃合いだろう。そこで、流れを一気にファンタジーな方向に向かっているかのような、ラストシーンを出す事で、視聴者の疑惑を一度吹き消して困惑させる狙いかも?という解釈もできる。

・明らかに変移が激しい運転手の発言

当初は「一般人」としての発言があり、見解を述べており、このツアーには批判的だった。「地元に残ったかかあからしばらくぶりに連絡があったかと思えば金、金、金、俺はATMか」「出稼ぎ」「煮玉子」の発言が1話ではあった。それが突然2話以降から変貌していて5話目にはキャラ崩壊レベルになっており「死んだ娘が見えた」「死んだ娘を取り返せば、取られた家も取り返せる」などと言う。「地元に残ったかかあ」と「出稼ぎ」の話が一気にここで白けてしまう。「煮玉子」の話は出るのに「死んだ娘」の話は1話目で出なかった。記憶のすり替わりがあったのか?とさえ思う。死んだ娘が居る、といつしか思い込むようになった?しかし「演技」というなら、無い話ではない。

バスが落ちた後で「こういう役を演じてくれ」という指示を受け、そうしているうちに「そういう人間になりきってしまった」という事なのかも知れない。心理学ではあり得る話だ。

・マイマイが見た巨大な光宗

最初は見たと主張するも、段々と本人も果たしてそうだったのか、迷い始める。むしろ、過去に因縁ある人物の姿に似ているようだ。それに、まず「ニャンタ」が見ているはずなのに、彼女は「光宗だった」とは主張していない。違うものが見えたのか?あるいは酷く、漠然としたイメージの映像であったのかも知れない。

・謎の生物の声が、全員違って聞こえている

これがキーポイントとするなら、恐らくは本人たちも気付かないまま、集団ヒステリー状態に陥っている可能性が高い。何がしかのファンタジーな伏線なら、張り方が下手糞過ぎる。たぶん、吠える声が違って聞こえるのは、それは「本人が一番嫌悪感を持つ音」だという事だろう。

・5話時点での考察推移

最初、俺は「これはTV局の仕掛けた悪質なドッキリ企画に、意図せぬ意思が紛れ込んだパニックアニメでは?」と推理した。今でもその路線で説明は出来る。例えば「光宗」が最後に見た「膨らむ何か巨大なもの」には、何かの姿が浮き出ていた。人の顔のようでもあり、そうでもないような。

実は、ああいうアトラクションは存在する。膨らませるバルーンの中から映像を映し出す技術があるのだ。夜中しか使えないという点でも合致する。恐らくは意図的に、酷く抽象的な映像を映し出し、どのようにも見える映像で各自が「最も強いストレスを感じる対象」が見えるようになっているのかも知れない。

人間の心理を操る事は難しいが、ああいった閉鎖空間では至極容易く出来てしまう。自分を冷静にさせてくれる存在が無いからだ。高いストレスにさらされた後、意味不明の映像を見せられただけで、人は簡単に恐怖してパニックを起こす。
トンネルでマイマイが見たという「巨大な光宗」も、実はそうじゃなく、何かの理解し難い映像を見せられ、今、彼女にとって最もストレスを感じる存在を、その映像に見出したとも推察できる。それが「光宗」であったワケで「光宗」にとっては「トキムネ」だったか?そういう名前の存在であったという事だ。

と、すると別の推察も思いつく。

何かの心理実験の為に、用意されたものじゃないかという事だ。最初から、実験の為に彼らは招かれたとも推察できる。だが、そうだとすると非常に悪質な研究だ。実際に1971年、スタンフォード大学で行われた監獄実験が存在する。

今回、集められたメンバーは多種多様に富むものの、基本的に他者を信用していない、他者に攻撃的、他者に無関心であったりする事が共通する。そういった人間だけを集めて、様々な装置で威嚇し、恐怖状態に落とし込んでの精神支配は可能か、検証する実験場であるとも考えられる。

リオンは言った。「私に見えるのは、これから死ぬ人だけ」つまり、彼女の言葉を信じるなら、誰にも死相が出ていない事になる。だから「よっつん」「氷結」「ジャック」も無事で、今進行中の脅威も身命に危害を加える意図はない。

TV局のドッキリか、心理学の実験場なのか。どちらにせよ、非情に悪質なものだ。もし、結末がそうなら、この事を仕組んだ人間に対し、ラストは気持ち良い断罪で裁いて欲しいものである。

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