これは完全に買いだろう。グリッドマンとダイナゼノンに適合できる人なら、これは青円盤買う事必至だ。
もう何というか。製作したトリガーの「これでもか!」とばかりに、てんこ盛りの戦闘シーン動画の盛り込み。これはお布施としても買ってあげないと、という気になる。
話の内容は、想像以上によくわからない。基本、平行宇宙の話っぽいが。しかし、まあ。そういう事が重要なアニメではない。
少年少女×特撮ヒーロー×怪獣×アニメ。これが成立していれば、ちゃんとした作品なのがアニメ版グリッドマンだ。
視聴して思ったのが。今回の敵とは?何がトリガー版グリッドマンにとっての敵であるのか?という事。
今回の敵は「既知の攻撃無効化」との事から。
そしてオーイシマサヨシの書いてきたグリッドマン関係OP歌詞から推察するに。
「こうでないといけないという、凝り固まった概念が、こういったSF作品を殺してしまう」という事だろうか?と思った。
いわゆる「お約束を守ろうとする人々」がSFを殺す、という作品だと思う。
現在は情報社会とあって。誰よりも早く、正確に情報を収集し対策できる能力が尊ばれる。
しかしそこには懸念もあって。情報を素早く収集、かつ迅速に対応する能力ってのは弊害もある。
それはほぼ、条件反射能力と同じことだという事。既知の事柄に対しての反撃、正しい反応を無数に用意して万全の迎撃を構えるという事は、とどのつまりが
「条件反射」能力の強化、という事に他ならないだろう?
発生した事案に対し、正しい解答、反応を示せるように無数のデータをそろえ続ける事。
それの何が悪い?と言われるだろう?発生した状況に対し、無数にある既知の事柄、経験値から一番正しい解答を選択し、迅速に対応する。
無駄のない最適化。台風がくれば、すぐに過去に事柄から得たデータを元に、すぐに正しい避難情報や経路を示せるだとか。
企業にしろ。自動車とかで発生した故障などを、過去のデータから迅速に該当する条件を全て抜き出し、一番正しいと思われる対策をリコールとして届け出るだとか。
何が悪い?
その通りだ。
何も悪くない。
しかし、社会全体が、それを要求していたら。
想像力が求められる業種はどんどん殺されてゆくのみだ。
無数にある既知、経験値をストックし続けて万全の備えを取る。
今のコミックやラノベなども、その傾向が次第に強くなっている。既存の方法に固執して。
それ以外の冒険を好まない。失敗を嫌がる。そんな余裕などない、と。
しかし、そもそもがコミックなどは「食える仕事」ではなかったはずだ。
勿論、芸能界もそうだろう。芸能界などが出来たのも、ラジオやTVが普及した後の世界の話で。
それ以前はとても食べられた仕事とは言えない。一部の天才を除き、大抵が生活が苦しいか、安定には程遠かった。
だからサーカスなどの巡業が一般的で。
食べ続ける為に、盗賊も出る街道を重いワゴンをひきずって移動し続けるリスクの原因は、固定した土地で食べ続ける事が困難だからだ。
それが情報社会となり、富と権力を一瞬で得る事が出来る仕事のひとつになって。
良い事ばかりではない。
自由な発想が、どんどん蝕まれている。
ひとつの作品がヒットすれば、たちまち似たような作品が小売店に並ぶ。
我々、買い手が飽きてしまって見向きしなくなってもだ。
元々、食べ続ける仕事でもない仕事が
食べられるようになった結果。
食べていくために。
自由な発想がどんどん殺されていく。
それではヒットしない。
それでは大衆に響かない。それが重要になって。
一番大切な
「自由な発想」を芸能界が自ら殺している。
グリッドマンは、それを警告しているようでもある。
世界を壊す事を望む者は例外なく。既知のこと。経験から。世界を自ら定義していて。
だから破壊する事を求めるのだから。
「世界とはこんなものだ」と語る者こそが
世界を壊す者に一番近くなる。
世界とは自由であり、無限に続くと信じられたなら
世界を壊している場合じゃないだろう?と思えるのに。
ほら、手を伸ばせばそこに。
無限に続く自由な世界があるのだから。
それこそが「グリッドマン」であり、彼の友人たちの見ている世界。
世界はずっとデカくって、とんでもなく広がっていけるから。
壊している場合じゃないぞって。
そう諭されたような気になる映画でした。
もう何というか。製作したトリガーの「これでもか!」とばかりに、てんこ盛りの戦闘シーン動画の盛り込み。これはお布施としても買ってあげないと、という気になる。
話の内容は、想像以上によくわからない。基本、平行宇宙の話っぽいが。しかし、まあ。そういう事が重要なアニメではない。
少年少女×特撮ヒーロー×怪獣×アニメ。これが成立していれば、ちゃんとした作品なのがアニメ版グリッドマンだ。
視聴して思ったのが。今回の敵とは?何がトリガー版グリッドマンにとっての敵であるのか?という事。
今回の敵は「既知の攻撃無効化」との事から。
そしてオーイシマサヨシの書いてきたグリッドマン関係OP歌詞から推察するに。
「こうでないといけないという、凝り固まった概念が、こういったSF作品を殺してしまう」という事だろうか?と思った。
いわゆる「お約束を守ろうとする人々」がSFを殺す、という作品だと思う。
現在は情報社会とあって。誰よりも早く、正確に情報を収集し対策できる能力が尊ばれる。
しかしそこには懸念もあって。情報を素早く収集、かつ迅速に対応する能力ってのは弊害もある。
それはほぼ、条件反射能力と同じことだという事。既知の事柄に対しての反撃、正しい反応を無数に用意して万全の迎撃を構えるという事は、とどのつまりが
「条件反射」能力の強化、という事に他ならないだろう?
発生した事案に対し、正しい解答、反応を示せるように無数のデータをそろえ続ける事。
それの何が悪い?と言われるだろう?発生した状況に対し、無数にある既知の事柄、経験値から一番正しい解答を選択し、迅速に対応する。
無駄のない最適化。台風がくれば、すぐに過去に事柄から得たデータを元に、すぐに正しい避難情報や経路を示せるだとか。
企業にしろ。自動車とかで発生した故障などを、過去のデータから迅速に該当する条件を全て抜き出し、一番正しいと思われる対策をリコールとして届け出るだとか。
何が悪い?
その通りだ。
何も悪くない。
しかし、社会全体が、それを要求していたら。
想像力が求められる業種はどんどん殺されてゆくのみだ。
無数にある既知、経験値をストックし続けて万全の備えを取る。
今のコミックやラノベなども、その傾向が次第に強くなっている。既存の方法に固執して。
それ以外の冒険を好まない。失敗を嫌がる。そんな余裕などない、と。
しかし、そもそもがコミックなどは「食える仕事」ではなかったはずだ。
勿論、芸能界もそうだろう。芸能界などが出来たのも、ラジオやTVが普及した後の世界の話で。
それ以前はとても食べられた仕事とは言えない。一部の天才を除き、大抵が生活が苦しいか、安定には程遠かった。
だからサーカスなどの巡業が一般的で。
食べ続ける為に、盗賊も出る街道を重いワゴンをひきずって移動し続けるリスクの原因は、固定した土地で食べ続ける事が困難だからだ。
それが情報社会となり、富と権力を一瞬で得る事が出来る仕事のひとつになって。
良い事ばかりではない。
自由な発想が、どんどん蝕まれている。
ひとつの作品がヒットすれば、たちまち似たような作品が小売店に並ぶ。
我々、買い手が飽きてしまって見向きしなくなってもだ。
元々、食べ続ける仕事でもない仕事が
食べられるようになった結果。
食べていくために。
自由な発想がどんどん殺されていく。
それではヒットしない。
それでは大衆に響かない。それが重要になって。
一番大切な
「自由な発想」を芸能界が自ら殺している。
グリッドマンは、それを警告しているようでもある。
世界を壊す事を望む者は例外なく。既知のこと。経験から。世界を自ら定義していて。
だから破壊する事を求めるのだから。
「世界とはこんなものだ」と語る者こそが
世界を壊す者に一番近くなる。
世界とは自由であり、無限に続くと信じられたなら
世界を壊している場合じゃないだろう?と思えるのに。
ほら、手を伸ばせばそこに。
無限に続く自由な世界があるのだから。
それこそが「グリッドマン」であり、彼の友人たちの見ている世界。
世界はずっとデカくって、とんでもなく広がっていけるから。
壊している場合じゃないぞって。
そう諭されたような気になる映画でした。