ただの考察好き

ただ考えるの好きです

不倫の境目は誰にも決められない

2018-05-02 22:50:00 | 日記
 先日より不倫疑惑にあるふたりについては、職場上司も交えて話し合いの場をもった。しかし、不明瞭な表現を何故か多用するために、誰しもが「限りなく黒に近いグレー」という感想しか持てない。

 しかも、これだけ職場に注目されても、逆にふたりはこっそり会おうと画策を続けてはバレるという事の繰り返し。仕事が終わったずいぶん後に、ふたりだけ残っていたのを私が見つけてしまって非常に気まずいなんてもんじゃない。

 誰も止めないのだ。面倒だからである。「やらせるだけやらせてガキでも何でも作らせてクビにしちまえ」という事なのだろう。

 普通、これが根拠のない疑惑であるなら、疑われているにも関わらず、ひと月も経過していないのに、ふたりで残ろうとはしない。するだけ変に思われて損だからだ。何も得しない。

 問題の不倫疑惑にある男性は「あくまで、彼女(新入社員女子)を育てられるのは俺だけだ。誰にも譲らない。俺だけが面倒を見る。誰も間に入ってくるな」と言ったりして、職場長も不安にさせている。

 一応、職場長と私の意見は合致していて「新入社員は職場全員で面倒を見る」となったが、それを頑なに聞き入れない。何で疑われる方向に舵をきる?

 本当に何もないのなら、何で無理やり関わろうとする?しかし、これ以上揉めても仕方がないので、この問題に関しては一応、何も解決しないまま終わらせる事にした。しかし職場長には「ふたりが会おうとした場合、そこに私が必ず立ち会う許可を下さい。何もしていないと言うなら、それは職場として何も問題ないはずです」と伝え、許可は得る。

 そして女子にも、それは伝えた。今後、ふたりだけで会う事は職場として認められない。私が必ず立ち会うと。そもそも「ふたりだけで会おうとする」事自体が、異常ではあるし、こんな取り決めを必要とする事さえも異常事態なのだが。

 TOKIO山口問題と同じだ。異常が続けば、どこまでが異常なのか、現場がどんどん判断を鈍くしていって、結果として「世間が認められない行為」すら容認してしまうようになる。

 しかし。私の職場の場合。TOKIO山口のほうとは問題が少し異なる点がある。それは間違いなく、女子が不倫相手に強い好意を持っているからだ。こうなると止めるだけ燃え上がってしまう。
 だから「バレてるよ」という事を伝えてみた。

 ここまでの事を整理する意味で時系列で語る事にする。

 まず去年、別の職場より預かった女子が私の職場へ。私は至極、標準的な面倒見を行っていたのだが、そこに今回の不倫男が入ってきて、仕事もしないまま、一日中、彼女の工程に入り浸り、遊び続けるという事を何週間に渡って続けていた。
 この頃に、個人的にLINEをこっそりやり取りしあっていたようで、女子はこの頃、手作りのカラーボックスなどを送られていたとの事。

 それを当然、当時の私が知る由もなく。彼女は自職場に戻るものの、去年の年末よりまた戻ってくる事になる。
 そして今年。私が知らないところで、誰かに交際を彼女が持ち掛けられた(断ったとの事)との事で、それも秘密裏に、不倫男に打ち明けていたとの事。

 その頃から異様な密着を職場で繰り返すようになり、私の目に留まる。あまりに近寄り過ぎて、事故とはいえ、キスまでしてしまうようになり「これはおかしい」と彼女に事情を問い合わせた。

 ここでキス事故当日の記憶は彼女にあり、一応、話は通じたのだが。2度目の問い合わせでは不明瞭な言動となっていた。
 そして私は一応、まだ疑惑でしかないけれど、不倫男の行動は去年より褒められたものではないため、距離を置くよう彼女に指示。

 すると不倫男は彼女をしきりに追い回すようになり、危険を察知した私は職場長にこれまでの事を報告。
 職場として問題に対応していた。

 職場としても、恐らく「疑惑を持っている」という事はふたりに伝えたのだし、会合の場も持ったようだ。
 しかし、それでもふたりはこっそり会おうとするのを止めず、それも私の目に留まる。

 そして「今後、ふたりがこっそり会う事は認められず、その場には必ず私が立ち会う」という事を職場で認めさせた。
 それを彼女に伝えた時の事だ
「(キス事故)その日の記憶がありません」
 と言い出した。だが私も言い返す。
「しかし、直後、2回の会合をもった時に、君は明らかに当日の事を詳細に記憶に残っていたのを私は確認しているが?」
「・・・・」
 恐らく、記憶にないと言えば通ると考えたのだろう。この時点でもう彼女への信頼度は地に落ちていた。これはどっぷり浸かってしまっている。だから「バレてるよ」という事を分かりやすく伝えた。
「君の面倒見をみて、一年が経過した。そして紛れもなく、君と私の間に恋愛感情はない。これがもし(不倫男)彼も条件が同じと言うなら、何故、去年、彼が工程に入り浸ったのを見過ごした?普通なら迷惑だろう?彼の行為をどう理解していた?」
「・・・仕事をさぼっていました」
「それは君の中でどう処理されている?そういう事を奨励するよう、教育をされただろうか?」
「いえ、それはいけない事です」
「では、何で彼を受け入れたのか?個人的にLINEのやり取りをするようになったのだろう?私とはそんな事になっていないのだが?」
「・・・・・分かりません」
「そしてカラーボックスを作ってもらい、それを受け取ってもいる。明らかに自工程で不審な行動をとる人間から、手作りのものをどうして受け取れた?これが私であったなら?君は受け取っただろうか?」
「・・・・・いいえ」
「そうだね。職場長に報告もされて、私は厳重注意を受けていただろうね。しかし、現実には違う事が起こっている。納得のいく説明を聴かせて欲しい」
 当然、答えなどでる訳がない。
 自分が明らかに不倫男に好意があるという説明しか、何も通れないからだ。
「更に、別の男性に告白を受けた事を彼に相談したね?」
「はい」
「何の恋愛感情もない、ただの異性の先輩に?」
「はい」
「それはおかしいよね。私は現に、その相談を君より受けていないし、でもそれは至極当然だ。普通、何の好意も持たない異性に自分の恋愛トラブルなど、女性は打ち明けたりしない。それは間違いなく、私に対しては作動しているから、君の判断能力は正常に機能している。しかし、彼に対しては違う反応をした。説明をしてくれないか?」
 これも当然、説明などできない。
 これは嫁さんを含め、相談した多くのおばさんも認めている。好意がなければ、自分の恋愛事情なんか打ち明けられないと。それはそうなのだ。
 俺も職場のおばさんに、恋の相談などしない。告白されて困っているなどと誰がいうか。

 秘密の共有相手として認めたからこそ、そういう事をした。
 つまり、ふたりは既にこの段階で「言えないこと」をかなり共有していた事は事実が裏付けている。

 つまり「不貞、不倫行為が行われていて久しい」という状態にあったのだろう。

 そして「キス事故」があって、それで私の疑惑が固まったのだった。
「当日の記憶がないと言い張るなら仕方がない。しかし、彼とかなり密着していた事は認めるね?」
「・・・・はい」
「私とは、そういう距離に一度もなった事がないし、それは至極当然の反応なんだ。パーソナルスペースという言葉を知っているかい?」
「いいえ」
「これは個人が持つ、警戒範囲の事で大抵の場合、それは50センチ範囲だと言われている。君は私に対して、それは立派に働いているから、そこも至極常識的なのだろう」
「はあ」
「だが、このパーソナルスペースを女性が外す場合がたったひとつだけ存在する。恋愛関係に陥った場合のみだ」
 こう言われ、ここまでの流れで彼女は反論の機会を全て粉々にされたと知ったのだろう。
 もう何も言えないだろう。予測していた。もっと正確に言えば「肉体関係にある男女関係」という事だ。そこまで行かないと外れない代物なのである。そこまで言及はしない。

 それが稀にない女子も居るが、それはいちいち、私や他の男性行員への態度をつぶさに確認して「そうではない」事をきっちり確認していた。

「・・・これでも、君は私に、何も知らないし、何も覚えていないし、彼を特別に扱った事は無いと言い張り、それを私に認めろと言う。なら、こちらとしても、何もない証明を立てるべく、君らの間に入り続けるしかない。それは理解して欲しいが、構わないかね?」

 TOKIO山口問題に対して、周囲の対応が無関心過ぎたと言われるが、ここまで描いて理解してもらえると思うが、こういう事は踏み込みにくいし、下手をするとこっちが大損害を被る事になるので、滅多な事は言えないのである。

 それが「限りなく黒に近いグレー」であってもだ。私のように、止めに入る人間はほぼ居ないだろう。
 だが私は善良な人間だから、これをしているんじゃない。

 見ていないところでは、好きにやれって事なんだ。
 見ているところではするな。変な疑惑は職場の雰囲気を悪くする。それは迷惑なんだ。ただでさえ仕事はトラブル満載なのに、個人的なトラブルまで面倒を見ていられない。

 特に「子供ができた」となれば、大問題だ。それも男は4人の子持ちである。離婚となれば発生する慰謝料と養育費は総額で1000万円を下回るまい。それは個人の事情管轄を超えて、会社の信用問題に発展しかねない。
 その現場に私が居て、気付きながら放置していたとなったら?
 とんでもない大損害だ。だから止む無く、関わるしか選択肢がないのである。

 一応、職場長には「私か、彼女の転籍を検討して欲しい」とは懇願している。もうこれ以上は嫌だ。元々、他人がそんなに好きではないし、興味もない。
 私は嫁さんと息子の平穏な生活さえ守られたら、それでいいのだ。

 どっちかが転籍できたなら、それは私の管轄ではなくなる。後は子供ができるまで好きにしろ。どうでもいい。
 職場で行われる事に関しては、それは関わらなくてならないのが社員の勤めだが。
 どうしても不倫したいのなら、外でやる分にはどうでもいい。バレさえしなければ。

 不倫とは、男だけでやれるものじゃない。必ず好きって言う女が居て初めて成立できる。

 だから、俺のような嫌われ者など、条件的に最初から該当していないのだ。不倫問題は「女性に好かれる、女性が中々嫌えない女好きの男」が居て、初めて成立できる。

 そこら辺、女子に理解して欲しいね。うん。