ぱう チャオ

イタリアングレーハウンド
POW & CIAO と過ごす日々

意外な多頭飼いの弱点?

2013年08月31日 | 体調・医療
POWとCIAOが仲良しなのは我が家の自慢…でした。
だからPOWが3週間ぶりに帰ってきても、2人の間に問題が起ころうとは思っていませんでした。
しかし問題はPOWが退院するときに起きました。
いつもクルマ移動のときは1つのカルソニック(ソフトクレート)の中に仲良く入っているので、いつものように2人一緒に入れようとした瞬間、CIAOがPOWに「ガゥ」と威嚇したのです。
こりゃイカンと2人を引き離し、CIAOをカルソニック、POWを助手席のMICAの膝に乗せようとしたらCIAOが怒り出し、POWが遠吠えのように細く鳴きはじめた。とにかくPOWの口の中の傷が心配。今度は逆にしてみましたが結果は同じ。こんなコトは初めてです。結局、CIAOをMICAの膝の上、POWを運転するボクの膝の上に載せて帰りました。
まさか、こんな時に多頭飼いの弱点が露呈しようとは思いませんでした。


「今から兄ちゃん迎えに行くよ~」このとき何も考えずにCIAOを連れて病院に向かったのです。

2人の間の緊張は自宅に帰っても続きました。
お気に入りの場所をめぐってCIAOが怒ったりするし、寝るときも緊張してる感じ。
まるで先住犬CIAOのところにPOWを迎えたみたいです。
たぶん3週間ひとりっ子だったCIAOがお気に入りの場所やMICAを取られたくなかったんだと思います。
いつになったら以前のように仲良くぴったりくっついて寝てくれるんだろ?


退院後、初めてくっついてるPOWとCIAO。

そして変化は2日目に起こりました。お散歩後の日向ぼっこの時にくっついて寝てるとMICAからメールが…。やったぁ~。
CIAOが以前を思い出してきたのか? 大嫌いな病院のニオイがするPOWからニオイが抜けてきたのか? 理由はわかりませんがとにかく良かったです。


以前のようにCIAOの脇にドスンと寝るPOW。これはPOWがCIAOにビビッてない証拠。

この日から寝る時も緊張感もなく以前の定位置で寝ています。
やっとPOWも落ち着いて寝られるな。

実は2人は昔から仲良かったワケじゃないんです。8年前、CIAOを迎えたとき先住犬POWが受け入れず、よくシメてたし、くっついて寝ることもなかった。それが数か月続いて寒くなった時期にくっついて寝るようになったというエピソードがあります。久しぶりにそれを思い出しました。多頭飼いって楽しさも多いけど、こんなこともあるんですね。

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POW、退院しました

2013年08月25日 | 体調・医療
予定より少し早いですが、本日POWが退院しました。


病院のスタッフの方にお祝いにお花のついたバンダナをつけてもらいました。
POW、お花なんてつけてもらったの初めてだね。
あっ尻尾はぶつけてちょっと血が出たので包帯を巻いてます。


今日、胃ろうチューブを外した箇所を縫ったのでサポーターみたいな洋服を着てます。
これも一週間くらいで脱いでも平気みたいです。

入院前、6.83キロあった体重は、5.5キロまで減ってしまいました。
こんな小さなPOWを見たのはパピーのとき以来。
でも今までと変わらず食欲はあるから大丈夫です。
ご飯をモリモリ食べて早く体力つけなきゃですね。

ホントは久しぶりに会ったPOW、CIAOのハナシとか、今後の治療のハナシとかいろいろ書こうと思ったんですが、何だかうまく書けなかったんで、それらのハナシはまた今度書きますね。取り急ぎ退院の報告だけ。
POW、早く元気な姿をみんなに見せてやろうなっ!!

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ひとりになった CIAO

2013年08月25日 | 体調・医療
CIAOは我が家に着てからずっとPOW兄と一緒。
ご飯も、お散歩も、留守番も、寝るのも一緒…つまりほとんど1人になったことがない。
昔、試しにCIAOだけで近所をお散歩したことがあるけど、家から出てすぐに「怖いよ~。帰る~」状態でした。
唯一POW兄と長時間別々になったのが震災の時。別々になったと言ってもドアが閉まっちゃって、別々の部屋になってしまっただけですが…。このときもよほど寂しかったのか部屋が大変なことになってました。

CIAOのコトをよく知ってる人なら知ってるコトですが、実はCIAOって極度のビビリ。
イタグレは平気だけど他犬種はまったくダメで、小さなチワワちゃんに会っても「怖いよ~」と抱っこをせがむ。
そんなCIAOが今回の入院では3週間もPOWと別々になりました。



それが意外と平気だったんです。あの落ち着きのないCIAOがびっくりするほと穏やか。
どうやらPOW兄と一緒だと気が大きくなるようです。
特に心配してたのは食事。元々食の細いCIAO。ちょっとでも気になるコトがあると食べなくなっちゃうので、POWがいないと食べなくなると思ってたら、いつもと同じ調子で食べてくれました。(たまに食べないのもいつもと同じ)
お散歩も最初の1回だけかなりビビッてましたが、慣れると平気。しかもPOWと一緒のときは結構グイグイ犬なのに1人になると引っ張ることもなくて、ほぼ脚側歩行。「あれっCIAOってこんなに良い子だっけ?」って感じ。
まぁ実際のところは、怖いから足元から離れなかったんでしょうね。



またCIAOひとりになって我が家の大きな変化はトイレ掃除。
元々CIAOは外でマーキングする子だけど、家の中でのトイレは百発百中。
逆にPOWは外でマーキングすることはないけど、家ではウロウロして外しちゃうことも多いし、汚れたトイレが嫌いで1回した場所にはしないという贅沢なタイプ。(これはPOWは尿の量が圧倒的に多いってのもありますが…)
というワケでCIAOだけだと1日のトイレシーツ消費量がラージ1~2枚。しかも1箇所にするので掃除も楽。

あと1人で留守番させるのも心配でしたが、これも平気。
出かける時も騒がず「ボクお留守番でしょ? 良い子で待ってるね」という感じで定位置で大人しくしてました。
ただやはり寂しいのか人がいるといつも以上にベッタリの甘えっ子になってましたが…。
1頭だけ飼うなら穏やかなPOWの方が楽と思っていたけど、実はCIAOの方が楽なんだと気づいた3週間でした。

とにかくPOWがいない時のCIAOには驚かされるばかり。穏やかだし、しっかりしてるし…「ボク、1人でも頑張るよ」って思ったのかな?
CIAOも早くPOW兄に帰ってきて欲しいよね。
もうちょっと待っててね。


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手術から2週間が経ちました

2013年08月13日 | 体調・医療
手術が終わって2週間、面会をしなくなって10日が経ちました。
そして今日、担当医の先生に話をお聞きしました。

検査結果
今回の検査は、手術の際に切除した部位の細胞を調べる病理検査。がん細胞がちゃんと切除できたかを調べるのが目的です。まず切除した腫瘍ですがやはり骨肉腫でした。そして腫瘍の周囲でマージンとして切除した部位からはがん細胞が見つかりませんでした。これは検査した限りでがん細胞はすべて切除できたということ。つまり手術成功です。良かったぁ。
POWの顔の右半分は切除できるギリギリまで切除してるため、がん細胞を取りきれなくても再手術できないと言われていたので、実は検査結果を聞くのもドキドキでした。

再縫合の手術
先週の水曜日、開いてしまった口内の傷口の再縫合の手術をしていただきました。手術が遅くなってしまったのは、口の中は雑菌が多いので一旦口の中の菌を培養して調べ、その菌に対応する抗生剤を投与して口の中の菌を減らしてから手術するためだったそうです。傷口が開く危険性が高いのは、糸に緩みがでてくる縫合7日目だそうです。前回は5日後に開いてしまったので、ここ数日が肝心ですね。

転移率
骨肉腫は進行が早く転移しやすいというのが定説です。四肢に出来た骨肉腫の場合は8割もの確率で転移すると言います。しかし四肢以外の場合は転移率はそんなに高くなく、部位によって1割から4割だそうです。
顔というのは症例が少ないので転移率は不明ですが、センターでは四肢以外ということで1割から4割じゃないかと考えているようです。とにかく再発しないように精一杯の治療をしてあげようと思います。


ブログに載せられる写真がなかったので昔の写真を載せますね。

POW、今では以前よりかなり元気になってるそうです。
胃ろうチューブの利点は胃の中の内容物をチェックできること。
手術が終わって数日はあまり食べ物が消化されてなかったそうですが、最近はしっかりと消化されているそうです。
ただ寂しいのかケージの中で鳴くことがあるとのこと。傷口が開いてしまうことを懸念して普段はケージの外でカゴに入れてもらったり、スタッフのお膝に乗せてもらったりしてるとか。
いろいろと対応してくださってる病院のスタッフの方々に本当に感謝です。


前回、ブログで病気のことを告白して以来、多くの方々に応援のお言葉をいただきました。
本当にありがとうございます。
この調子で治れば、最短であと10日くらいで退院できるかも知れません。
もう少し待っててくださいね。

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久しぶりにブログ村見たら10位になってるぅ。
これは皆さんから温かい声援がいっぱい届いたってことですね。
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POWの病気について

2013年08月10日 | 体調・医療
POWはウチの自慢の子です。
のんびりした性格、整った優しい顔、力強い走り…そのすべてが自慢です。
そして何より9年と4ヶ月、大きな怪我も病気もしたことがないのが自慢でした。
今回ブログに書くのは、そのPOWの骨肉腫という病気のハナシです。

まずお伝えしたいのは骨肉腫が遺伝性の高い癌ではないということ。
(このことは病院の先生にも確認しました)
POWの兄弟や血のつながりのあるお友達の皆さん、ご心配なさらぬようお願いします。


●7月6日(土)
発症1:歯茎からの出血
夕食後の歯磨きの際、右上奥歯の歯茎から出血。
出血と言っても、かすかに血が歯ブラシに付いた程度。

●7月7日(日)〜7月10日(水)
同様に歯磨きの際にかすかに出血することがあったので右上奥歯の歯磨きを控える。

●7月11日(木)
発症2:頬の腫れ
夜。右頬(右目尻の下)が腫れる。

●7月12日(金)
かかりつけの病院で診察
朝イチ、かかりつけの病院へ。
診察の際、ネットで調べた口腔メラノーマ(悪性黒色腫)を心配していることを先生に伝える。
(ネット検索は「ペット 口内の出血 顔の腫れ」等で検索)
レントゲン撮影。歯周病による膿が溜まって腫れている可能性が高いとの診断。
1日2回の抗生物質(クリンダマイシン)7日分を処方される。

病院でのPOW。右の頬が腫れてる。しこりというより腫れてる。

●7月15日(火)
病理検査へ
3日間投薬するも効果なし。若干腫れが大きくなったので電話にて相談。同日午後診察。
原因の可能性の高いと思われていた第2後臼歯(右上最奥の歯茎に埋まった小さな奥歯)付近に黒い肉塊を発見(大きさ2mmくらい)。
先生も悪性腫瘍の可能性を心配し病理検査へ出すことに決める。
「良性の腫瘍とは考えにくいので、心の準備をしてください」
先生の言葉はうろ覚えですが、そんな内容だったと記憶しています。

●7月19日(金)
骨肉腫の可能性を伝えられる
病理検査施設から「骨肉腫の可能性が高い」との連絡が入ったと病院から伝えられる。
正式な検査結果は月曜日の予定。
とにかくネットで骨肉腫のことを調べる。
しかし悪い事しか書いてないので止める。
だいたい足の骨肉腫のことばかりで顔の骨肉腫なんて見つからない。

とにかく抗がん作用のあるトッピングを食事に加える。
荏胡麻油、かぼちゃ、にんにく、アスパラ、納豆など。
POWは大好きなかぼちゃが入ってるので嬉しそう。
だいたい肉よりもかぼちゃを先に食べる犬ってどうなの?

●7月21日(日)
POWが元気のうちにお友達に会わせてあげようと早朝ゼブラへ。
疲労を考えて1時間だけ遊ばせる。
ちょうど夏のお誕生会でたくさんのお友達が来ていた。
久しぶりにお友達と遊ぶのは本当に楽しそう。
たまに自分からタライに入って足を冷やしながら、若い子と同等に走る姿はいつも通り。


早く元気になって得意の”真ん中寝”を見せてやろうぜっ!!

まだPOWの病気については極少数の方にしか伝えていませんでした。
何人かの飼い主さんがPOWの顔の腫れに気づき教えてくれましたが、「今検査してるんです」とだけ答える。
正式な検査結果の出ていない状況なので、ゼブラで会った仲の良いお友達にも伝えませんでした。
ただ元気なPOWを見て欲しくて、お友達に「POWだよ〜」と遊び回ってるPOWを見せたりもした。

●7月22日(月)
検査結果~転院
病院から電話があり検査結果を伺う。検査結果は骨肉腫。
以下はPDFで送ってもらった病理検査報告書からの抜粋。

診断:骨肉腫
病変分類:悪性腫瘍

顕微鏡所見:
歯周囲組織を含め、複数個の組織全体に腫瘍病変の形成が認められる。
腫瘍病変内にはしばしば類骨形成が認められ、類骨内および辺縁を取り囲むような腫瘍細胞の配列が認められることから、腫瘍細胞は骨芽細胞への分化を示す細胞と判断され、病変は骨肉種と判断される。
核は概ね軽度から中等度に肥大しており、細胞密度は高く、核分裂頻度も4/HPFと高い。

先生に今後のことについて相談。がん治療に関して関東で有名なのは麻布大(神奈川県相模原市)、日本獣医生命科学大(東京都武蔵野市)、日本小動物がんセンター(埼玉県所沢市)だそうです。いずれも紹介いただけるとのことでしたが、自宅から比較的近く、有名な先生を直接紹介いただける日本小動物がんセンターに転院することを決め、紹介の手続きと初診の申し込みをしてもらった。運良く2日後の予約が取れた。

●7月24日(水)
初診前日
POWの今後についてMICAと話し合った。
・治る可能性があるなら出来る限りの治療をしよう。
・治る見込みがないならPOWが苦しむ期間が長くなる延命治療はしない。
・最期までPOWの大好きな“食べる”“走る”“寝る”をさせてあげよう。


問診票に記入するため自宅にて体重測定。6.83kg。僕の考えるPOWのベスト体重。
実は万が一病気になった時のことも考えてのガッチリ体型だったりする。

●7月25日(木)
精密検査
午前9時預け〜午後6時引き取りの1日検査。
検査項目は11項目。総額129,800円に少しびっくり。
まぁCT検査が高いからしょうがない。
検査結果は1週間後。

担当医師から転移が見つかった場合、緩和治療になることを告げられる。
緩和治療とはがんそのもの根治を目的とせず、痛みや症状を和らげるための治療だそうだ。
(説明を聞いた僕の認識なので医学的には間違っているかも?)
この場合だと進行のスピードにもよるが、余命は数ヶ月程度~。
また転移がなく根治目的の積極的な治療を行った場合、右眼は失われる可能性が高い事を告げられる。
手術の場合は眼球の摘出、放射線治療の場合は失明するという事だそうだ。
僕の想いとしては、たとえ片目になっても、それで治るなら手術をしてあげたい。
そのためにはとにかく転移していないで欲しいということだけでした。

●7月26日(金)
胃ろうチューブのことを知り、ネットで調べる。
ワンちゃんのブログから医療の論文までネットにある情報を閲覧した。
胃ろうチューブのことは病院から言われていないが、手術によって片方の顎関節を切除すれば、胃ろうチューブによって胃に直接流動食を入れる生活になるんじゃないか?という心配だ。もしそうなったら食べることの大好きなPOWのQOLは? お留守番中のCIAOと共有している水入れは? 万が一の食糞は? お散歩中のゴロゴロすりすりは? お散歩の際に雑草を食べるのは? 疑問点が多く、無性に心配になる。


●8月1日(木)
検査結果と治療プラン
検査結果の「転移なし」は何よりの朗報でした。
担当医の先生と根治目的の積極的治療プランの話を進める。

1 手術プラン
・メリット
 がん細胞除去に対する効果が大きい
 1回の手術で済む
 入院が短い(5〜14日間)
 放射線治療よりコスト低(入院費込みで約50万円)
・デメリット
 機能障害の可能性(右眼・顎関節等)
 がん細胞の取り残しの可能性がある
 外貌に変化がある(除去した骨格・眼球のくぼみ)

2 放射線治療プラン
・メリット
 外貌に変化がない
 患部より広範囲に照射するため取り残しがない
・デメリット
 頻回の全身麻酔と放射線照射
 右眼の視力を失う
 入院が長い(約1ヶ月)
 手術よりもコスト高(入院費込みで約80万円)

心配していた右眼摘出ですが、現在のところ摘出しない方向で手術を考えているという事を先生から伝えられる。ただし手術して病変部が眼窩に達していたら摘出は免れないとのこと。右眼を残してあげられる可能性があるというのは嬉しかった。
また気になっていた胃ろうチューブではなく短期間の食道チューブ装着を考えているとのこと。

確実にがん細胞を取り除く事、そして早く骨肉腫の激痛から開放してあげたいという理由から手術プランを選択しました。
顔は神経が多く技術的に難しい手術だそうで、時間も4〜6時間かかるとのこと。がんセンターでも年に1回あるかないかの大手術になるそうだ。ただし手術自体が命に関わる可能性は低いとのこと。


腫瘤が眼を圧迫するのか涙が出ていることが増えた。

●8月2日(金)
散歩もOKとのことだったので、たまに疲れない程度に遊ばせてました。
骨肉腫は激痛を伴う病気。遊んでる間だけでも気がまぎれればいいなと。
この日は手術前の最後の走りになる。
好きなだけ走らせてあげたいけど、やっぱり15分だけ。



本人も分かっているのか?全速力で走ることはなく、のんびりとテッテケ走り。
もしかして右眼でこの大好きな風景を見ることも最後なのかも…と思うと悔しくて泣けてくる。
15分間、メモリーカードの続く限りPOWだけを撮り続けた。

●8月3日(土)
入院
病院の近くの公園でトイレを済ませ、11:30入院。チャオは見送りのために同行。
体力をつけるために食事を増やした影響で、7/24の6.83kgよりは重くなっている印象。
体重を量っておけばよかったと少し後悔。

●8月4日(日)
手術
9:15 手術準備開始。
11:20 担当医の先生から連絡。検査時より口内へ腫瘤が肥大しており切除する部位を大きくする必要があるとのこと。それに併せて眼球摘出の可能性が高いこと、短期間の食道チューブではなく中長期の胃ろうチューブに切り替える可能性が高いことを伝えられる。
16時前後:6時間におよぶ手術終了
18:00 麻酔から覚めたPOWと面会。

面会と言っても飼い主が近くに行くと動いてしまう可能性があるとのことで遠くから覗く程度。
手術の結果を担当医の先生から聞いた。右眼は残っていて瞼も閉じられること、胃ろうチューブを装着したことなどを伝えられる。手術して切除した部位の病理検査は1週間ちょっとかかるそう。普通の腫瘍に比べると骨の病理検査は時間がかかるとのことでした。また入院期間も現時点では未定。

●8月5日(月)
面会
受付で名前を伝えると、そこにいた別の先生が「元気ですよー」と教えてくれた。やったー!!
しばらくすると生まれて初めてのハーネスとエリザベスカラーをつけたPOWが普通に歩いて現れた。
骨を切除した部分が凹んでいるのと眼の周辺が腫れ上がっているのとで凸凹の顔が痛々しい。でも眼の輝きは以前のPOWと同じ。間違いなく眼で「オレ、頑張ったよ」って言ってた。
トイレをさせに病院の周囲を10分ほど散歩。CIAOもPOWに接触しないように気をつけながら散歩に同行したんだけど、終始接触できないのを怒っていた。
別れ際、POWは一緒に帰れると思っていたらしく病室に入るのを一瞬拒んだ。
「ごめんな。もう少しの辛抱だからな」


いつも通りの優しくて力強いPOWの眼光を見て思った。
「POWは本当に強い。病気なんかに負けるわけがない」と。

●8月9日(金)
傷口
午前2時くらいに鳴き出し、夜勤の先生が診察したところ口内の傷口が約2cm開いてしまっていることが確認されたとのこと。
午後10時に担当医の先生から連絡。夜、短時間の全身麻酔の上、担当外科医の先生と開いた傷口を確認したということでした。
再縫合は口内の細菌を培養・検査した上での抗生剤を与えた後になるそう。
少なくとも再縫合までは直接の面会はNG。ただしデジカメやビデオをスタッフに渡して撮るということも対応できるとのこと。
POWが可哀想に思ってこれまで毎日面会してきたけど、それによって傷口が開いたりしては本末転倒。
再縫合が終わっても傷口が塞がるまでは面会は控えようと思う。



治ったら大好きな場所で思い切り走らせてあげよう。
大好きなゴハンをいっぱい食べさせてあげよう。
大好きなCIAOといっぱい遊ばせてあげよう。
大好きなMICAにいっぱい甘えさせてあげよう。


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