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ブルターニュ紀行 46 < ラルゴゥエット城塞 ケルゲヘネック城 ロクミネの聖救世主教会 など > ヴァンヌ から 内陸へ 

2021-05-19 00:05:58 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : ラルゴゥエット城塞

海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を訪れよう
46


この辺りで湾を離れて
モルビアン県の県庁所在地「ヴァンヌ」から北側の内陸へ行ってみよう

ヴァンヌから北東に15km「エルヴェン」という町の手前に
『Forteresse de Largoët ラルゴゥエット城塞』という城の廃墟がある


遠目には塔が二つ


どこから見ても
塔が二つ



城門へのアクセスを守る城壁のあった「出丸」の中を
城門に向かって歩く光景はこんな感じ
この一角には「礼拝堂」の残滓もある


この「出丸」ももちろん城壁で囲まれていた
そして城門



この城門自体
左右に頑丈な丸い塔(基礎部分の一部のみ残る)で守られた
『Chatelet シャトレ(小砦)』だった



お約束の「跳ね橋」を鎖で吊って上げ下げする腕木の縦長の隙間が残る
左側の歩行者用の小さい入口は
一本腕で吊り上げていた





小砦で会ったからには最上部に巡警路があったわけで
「Machicoulis 水平狭間」の跡が見られる


空堀は結構な深さ
今の橋は
もちろん当時のものではない
跳ね橋が無くなった跡に現代の仮設の橋が架けられている


『Donjon 天守』

場内に入って前方左の巨大な塔が「Donjon 天守」
下にいる人間と比べると
大きさがわかります

上の巡警路は
水平狭間(石落とし)の石を落とす開口部の間隔を支える控えの部分を残して
やはり残っていない


この「ドンジョン」の内部は
見学者用に置いてある見取り図を見ていただくと
よく理解していただけると思うが


壁が異様なまでに厚くできていた
右のオレンジいるの部分がドンジョン
内部は縦の空間が二つ
中心部の丸い部分と
その横の楕円形状の平内部分とがある





狭い方の空間
各階のフロアーは全部消失して吹き抜け状になってしまっている



螺旋階段を上の方まで登って
矢狭間から外を見ると


城門を入って左奥にある丸い塔が見える
高さの差が明らか

『Tour Ronde 丸い塔』


「丸い塔」の頂上は
巡警路も水平狭間も頂上小屋も残っている


堀に映る「丸い塔」の佇まいは
極めてロマネスクな雰囲気

場内の敷地は
城門と左右の塔の基礎だけが残る「小砦」
戦の差異の防御の拠点である「天守」と「丸い塔」
そして
居住用建屋が二棟あった

 『logis 居館』

現存する居住よう建屋はこの一棟のみ
おそらく主人のための居館


 もう一棟
従卒たちや召使い用のものがあったはずだが残っていない


オペラの舞台背景の装置のような
城塞です


※  ※

さて「ラルゴゥエット城」から北北西の17〜18km
(「オーレ」と「ヴァンヌ」を結ぶ線の真ん中あたりから真北に15kmほど)に
『Locminé ロクミネ』という町がある

そこの境界が実にユニーク


『eglise Saint-Colomban ou Saint-Sauveue 聖コロンバン/聖救世主教会』

よく見ていただきたいのですが
何か気づかれただろうか

実は
かつてここにあった「聖救世主教会」の正面ファサードだけが残って
その後ろのもともと教会本体があった位置に
そのまま
超近代的な現代の教会「聖コロンバン教会」を建ててあるのです






それで
全体で「聖コロンバン・聖救世主教会」と呼ばれています



古い教会のファサードに一番近いところは
正三角形を真ん中から半分に切った形


その先は
プラミッドの縦割りのような三角形


その先を
縦軸から少しずつはみ出して行くように付け足して
その幅の変わるところの幅の部分にステンドグラスを使ってある



広部に面したファサードと
その続きの部分がほんの少々残るのみ






正面には古い「カルヴェール」が残されていた




当然この町にも「泉」があります

『Fontaine de Saint-Colomban』


町に残る古井戸


木の柱と梁の民家もある


※  ※

「ロクミネ」から8kmほど東に城が一つ
『Domaine de Kerguéhennec ケルゲエネック荘』

敷地も広く
その全体を「荘園」という言葉「Domaine ドメーヌ」と呼び



建物自体は
「ドメーヌ」とも「シャトー」とも呼ばれる

『Château de Kerguéhennec ケルゲエネック城』

まず
かなり離れて正面を見る


ここから門へ近づくアプローチがいい感じだ


各所に現代美術が置かれている




門を入ると池がある

池から門を望む

頻繁にイヴェントを行うが
ある時現代彫刻家展をやった時には池の中まで作品が並んだ

池越しに母屋を望む

普段は池はこのような感じ
建物に近づいて斜めから見てみよう



非常に均整のとれた上品で洗練の極みとでも言える17世紀古典主義



建物の向かって左側は敷地が斜面になっていて
そのまま谷につながってゆく




流れを一部堰で閉ざして池のようにもなっている


周歩道もありくつろげる

室内も見学できます










書庫


大階段




そこかしこのオブジェを見て回るのも楽しい




巨木もある





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