タージマハルに到着~・・・の前に、
そういえば、インドへ着く前の話を書いていませんでした。
ドバイでデリー行きの飛行機に乗り継いだ時から、私のテンションは最高潮!
だって、隣の席が“ターバン姿”のインド人おじさんだったから。
近くで見ると、、、おー、キレイに巻いてあるんだなぁ。
その上、機内食にカレーとチャパティが出てきて、
(選択は「フィッシュ?orチキン?」じゃなくて「どのカレーにしますか?」。カレー必至(笑)!)
もうインド気分が、否が応にも高まってきます。
インド人の友達はいるので、
なにも今さら「インド人がインドカレーを食べる様」が珍しいワケじゃないんだけど、
日本人のインド人に対するコテコテのイメージ“ターバン姿”が
インドカレーと共演するのは初めて見るので、興味津々です。
おぉ、食べてる食べてる・・・
食べ方はいたってフツー(そりゃそーだわな)。
、、、と、おじさん、モグモグした後、口から何か取り出しました。
何やら、糸のような、毛のような。
じー っとソレを凝視した後、おじさんはCAを呼んで
「こんなモンが入っとたぞ!」
とクレームを挙げました。
インド人って、英語を話すけど独特の発音だし、特にこのおじさんは訛りが強くて
正直私は殆ど聞き取れなかったんだけど、CAもやはり同じなようで何度も聞き返し、
「取り替えますか?」という質問におじさんが曖昧に答えたがために、
結局そのまま放置される結果に。
左手に糸のような毛のようなモノを持ったまま、
食べ進むこともできず固まってるおじさん・・・。
その間、食べ終わったお客さんのトレーをCAが次々と片付け始めています。
取り残されるおじさん・・・。
「おぅい!新しいの持って来い!」
勇気を出してもう一度訴えた。
「あ、取り替えるんですね?(だからさっきも聞いたのに・・・)」
ヤレヤレ・・・って感じでCAが対応する。
しばらくして出てきたのは、陶器の器に移し替えられたライスとカレー。
トレーは片付けられちゃったので、サラダやデザートも食べないまま撤去されました。
一瞬戸惑ったおじさん、居残りして給食食べてるみたいに独りで
その器の“カレーライス”を食べ始めました。
するとまたまた、口から糸のような毛のようなモノが・・・!
でも、私が隣で見てる分には、恐らくソレは異物とかじゃなくて
野菜か何かの繊維というかスジというか、そんなモノだと思うんだけど。
確かに、アンタのターバンからはみ出してる硬そうな白髪と よぅ似てはいるけどさ。
CAもそう思ってるはず。
おじさんはまたもや訴えます。
CAの上の方の人が出てきて、とりあえず謝っています。
周りの乗客も、おじさんの言い分をフムフムと聞いてあげたりして
クレームを煽るような雰囲気に。
もう一回替えてもらったとしても、また白髪(笑)が出てくるかもしれないので
んもー、なんとも収まりません。
そうこうしているうちに、もうすぐデリー到着。
カレーライスの器も、はよ返してもらわんと着陸時に割れるとイカンでね。
ハイハイ、片付けますよ。
到着間際におじさんトコにやってきたCAが差し出したものは、
詫び状と「GODIVA」の小箱。
「海老で鯛」ならぬ、「カレーで高級チョコ」釣ったおじさんの話でした。