
(よく目を凝らすと我々が写ってるのがみえます。)
前回レポの続きです。槍ヶ岳を行ったついでに念願の小槍の上にも立ってきました。

(左端、グレーの上着を来ているのが私になります。)
まずは、小槍の基部に到着。槍ヶ岳山荘から10分とかからないのですが、
ここまで到達するのに浮き石だらけといいますか、浮き石が幾層にも重なっているルートをたどることになり、慎重に足をすすめないとすぐに落石になってしまいます。

ザイルをハーネスにつなぎ、安全確保をします。これがないと、小槍には登れません。
いや登れないことはないでしょうが、命のスペアを2つ3つ準備する必要があるでしょう。
それでもレベルは中級くらいでしょうか。
ひとつボルダリングと違うのは、分厚く堅いビブラムソールがついた普通の登山靴だということ(^^;
つま先、かかとのダイレクト感など皆無。

小さくて見え難いですが、ほぼ垂直の崖を登っています。下は極力、見ないようにします。

トップロープなので、ザイルで安全確保されているとはいえ、すさまじい高度感。
10階のビル壁どころではありません。
高所恐怖症でないと思ってたのですが、意外にそうなのかもしれない、
ジムでは経験したことのない恐怖で足は無意識にも震えています。
といって、今更弱音はいて後戻りできない!とあれこれ考えてるところ。
ジェットコースターのスタートで最高地点に達したとき、やめとけばよかった(>_<)でも戻れない。。という感覚と同じ。

やっとのことで、緑のパーカを着たガイドさん(なかじまさん)のところまで辿り着きました。
僕はここまでで十分満足です!と何度言いたかったか。。
ちなみに、なかじまさんはカモシカスポーツの専属ガイドをされている方で、このようなヤバいところでも冷静にきっちりと我々の安全確保、的確なアドバイスをしていただきました。
さて、いったんココ中間点で休憩(^^; 実はココからが小槍クライミング最大の難所!
上の写真で、なかじまさん(緑パーカ)のあたりから横に5mくらい先にある亀裂まで、トラバース(横切って歩く)するというのです。

ここはマジ垂直な岩で、落ちると確実に死にます。写真では写ってないですが、ずっと下まで垂直です。
ハイボールどころか、5mや10m下に床など見当たりません。
岩面には数センチくらいの出っ張りが2-3カ所あるだけのつるっつるの一枚岩。それも朝露でちょっと湿ってるような。。(>_<)
マジっすか!!
ここをクライミングシューズではなく底の分厚い重登山靴のつまさきでひっかけて歩くわけで。。
こりゃいくらなんでも無理でしょ!!
なかじまさんはココを年季の入った重登山靴で難なくそれも安全確保もすることなくヒョイヒョイと岩を横切りあっという間に上まであがってゆきました。
途中、滑らないようにホールドするところにチョークをかけてくれました。
それを目印にしながら登ることになりますが、下への恐怖でなかじまさんの登りを全然見ておらず、
いきなりオンサイトといった状況。
そして、「はいきてください♪」の号令が。。 ここまで来たら後戻りはできない!と、勇気をふりしぼって挑戦することに。
そして案の定、数歩すすんだがいいが、右手をしっかりとホールドする前に、ずるっと足を踏み外し滑落!!
しかし、なかじまさんがザイルで確保してくれてるので実際には落ちることはありませんでしたが、自分の山経験で初めての滑落。
その後、壁に思いっきりしがみつき、傍からみてるとむちゃ格好悪い(^^;
いずれにしてもザイルがなければ確実に今、ここにはいません。

そしてやっとのことで、小槍の先端に到着。槍ヶ岳山荘がみえます。
普通の山ならここでホットするのですが、座ってる石、立ってる石、全てが不安定な感じで、ずっと緊張しっぱなしです。

(新入社員君による大槍からの撮影。感謝!)
アルペン踊り? 踊ったとたんにガラガラと足下の岩と一緒に落ちていきそうな気がして、できませんでした。

帰りは一気に50mを懸垂下降。いやーーラクチン。

(Wikipediaより)
なかじまさん曰く、3度立てばルートもわかって難なく登れるようになる、、のだそうで(^^;
いやいや、私はまだまだ未熟です。
ボルダリングジムでまずはもっと練習して、来年こそは、アルペン踊りを!
そしていつかリードクライミングできるようになりたいです。
小槍といっても全然小さくないじゃないですか!?圧巻でした。。
高所恐怖症じゃないのに心の中で育ちそうですよ(笑)
滑落したのですかっ!!
まちがいなくちびっちゃいそうっすwww
高度感がハンパないっすね(汗)
こんな高いところで怖いのは 普通の感覚です!
いやいやいつかはこの上で燻製なんぞしたいのですがねー( ^ ^ )/ 今、鈴鹿にいますー
滑落といってもブランブランとなっただけなのですが、ほんと悔しくて!
でも人工ウォールとは違う恐怖に病み付きになりますよ
山ではこういう恐怖体験がおおくていろいろと人生考えちゃいますね。命の尊さを実感してます