ミスターポポの「のほほん日記」

のほほんと生活している中で、ふと感じる無駄話をぼちぼち書いていきます。

女児吸い込まれ死亡 その2

2006-08-03 | Weblog
「やっぱりか...。」

埼玉県ふじみ野市の市営プール事故の続報で、ずさんな管理体制が明らかになってきた。

・さくを針金で固定
・下請けにまる投げ
・役に立たない監視員
・チェック機能の不備
など、たたけばたたくだけ「ホコリ」が出てくる。

最近のマスコミはちょっとした出来事でもオーバーに表現するクセがあるが、
そのオーバー分を差し引いて考えても「あんまりだ!」と思う。

いや「ひどすぎる!」


事故を起こそうと思って起こす人はいないと思うが、
本件は「おこるべくしておきた事故」で完全な「人災」といえる。
(「人災」より「殺人」という表現が正しいか?)


「石橋を叩いて渡る」ということわざがある。
物事を用心深くおこなうという意味だが、人命に関わる現場なら、
「石橋を叩いて叩いて叩き割る!」くらいの注意が必要だと思う。
(いまさらだが...。)

・ちょっとした事で、「楽しい思い出」が消えてしまう
・ちょっとした事で、「今までの信用」がゼロになる
・ちょっとした事で、「とてつもなく重い十字架」を背負うことになる

ほんの一瞬の出来事で、無限大の「プラス」が全て無くなるという
厳しい現場にいることを自覚してほしい。


「お役所」からの委託・下請け業務で「ぬるま湯」につかっている企業はたくさんあると思う。
朝から新聞読もうが、昼寝しようが、早退したってかまわないから

「やることだけはやってくれ!」

と切に願う。


「たられば」を言っても後の祭り。
いくら謝っても女の子は帰ってこない。

埼玉プール事故「合うボルトがない」

 小2女児が死亡した埼玉県ふじみ野市の市営プール事故で、脱落した吸水口のふたは
4隅とも針金で固定されていたことが2日、埼玉県警の調べで分かった。

下請けとして実際にプールを管理していた「京明プランニング」も、6、7年前から
針金で固定していたことを認めた。県警は、不透明な下請け発注などで管理がずさんに
なった可能性があるとみて、管理業務委託契約を市と結んでいた「太陽管財」や
「京明-」などを業務上過失致死容疑で近く家宅捜索する。

 県警によると、京明の現場責任者(36)は脱落したふたについて「4カ所の
固定穴全部を針金だけで固定していた。プール開きの7月15日前に、古くなった
針金を新品に交換した」と説明。ふたはボルトで固定する構造だが、実況見分では、
切れた状態の針金が1カ所に残っていた。プールには、事故があった吸水口のほかに
2カ所の吸水口があるが、いずれも一部をボルトの代わりに針金で固定。
針金使用は常態化していた。

 京明の佐藤昇社長(48)も現場から6、7年前に「吸水口のねじ穴の位置が
ずれており、合うボルトがないので針金で留めた」と報告があったことを明らかにした。

社長は「うまく対応したと信じていた。針金はボルトの補強として使っていると
思っていた」と弁明。針金だけによる固定というずさんな管理を事実上、黙認していた。

 京明は、市から管理を受注した太陽管財から口頭で仕事を請け負い、社員が市の
担当者に会う際は「太陽管財のスタッフ」と偽っていた。京明は十数年前から
このプールの管理に携わってきたが、太陽管財とは契約書などの書面も交わしていなかった。

社員が「太陽管財」と偽ったことには、佐藤社長は「太陽管財から仕事をいただいているので、
それが下請けの礼儀とマナーだと思った」と釈明した。

 京明は、自社の管理マニュアル(8ページ)を現場責任者だけに渡し、アルバイトの
監視員らには口頭の説明だけだった。マニュアルも衛生管理や人工呼吸法などについてで、
吸水口の危険性については「安全確認(防護設備)、流量など」との記述だけだった。
佐藤社長は「ふたが外れたことは過去に1度もなく、吸水口への認識が足りなかった」
と話した。

 太陽管財は、今年まで6年連続でふじみ野市教育委員会発注のプール管理業務を
指名競争入札で受注。市に無断で、京明に業務を丸投げしており、県警は連続受注や
不透明な下請け発注を重ねるうちに管理がずさんになった可能性があるとみて
関係個所を近く家宅捜索する方針だ。
[2006年8月3日8時48分 紙面から]

埼玉プール事故「合うボルトがない」 - 社会ニュース nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060803-70018.html