京漬物近清の九代目日記

毎日、お店や九代目の周りで起こった事、九代目からのお知らせ等を日記形式でお伝えしていきます。

昨日の夜は・・。

2008年02月16日 | Weblog
昨日は大人しく事務所でお仕事。

途中、晩御飯休憩の時に日本アカデミー賞をちら見、まあ結果はここでは得に詳しくは書きませんが、どの賞にしてもいまいち盛り上がりに掛けたような印象でした。

よく考えてみれば、僕が今回のアカデミー賞ノミネート作品で見た映画と言えば「舞妓HAAAN~N」1本だけ。

作品賞の東京タワー、主演男優賞の三丁目、両方とも見ていません。

それも有るのかな~って感じもしますが、それ以上に俳優の役不足を感じました。

主役の欠席も目立ちましたし、選ばれた役者も特に気の利いたコメントも無く、昨年はかろうじて渡辺謙が主演男優賞で感激の受賞コメント、会場の涙を誘い、その瞬間は短編の映画並みになかなかの感動物でしたが、今年はほんにお粗末でした。

渡辺謙がプレゼンターコメントとして「先人のお陰で世界に出て行ける有り難味を感じる、皆さんも映画と言うキーワードを通して世界へメッセージを送ろう」ってエールをぶち上げましたが、野球ならまだしも、映画は当分無理なんじゃないの?って少し白けて受け取ってしまいました。

だって日本人で有る上に、この映画好きの私にさえ何も届かないのに。

それに大してNHKの坂崎幸之助の一夜限りの音楽ライブ VOL2はかなりよかったです。

この坂崎幸之助ってえ人はミュージシャンと言うより物凄い音楽好きのおっさんで、70年代~80年代の曲なら邦楽、洋楽、POP、ロックを問わずほんま全て知ってる、演奏できるって言う、正に音楽に関して言えば博覧強記の人。

その坂崎幸之助が、前半は泉谷しげる、元赤い鳥の山本潤子、尾崎亜美をゲストに迎え、懐かしいエピソード、人となりの話、そして懐かしの名作を競演、後半からはもっとも坂崎幸之助が尊敬すると言う加藤和彦が参加って段取り。

僕にとっては泉谷、加藤和彦は歴代の日本の好きなアーチストを10人選べって言われたら、順位はともかく必ず入れる二人、いや~感動的な番組でした。

特に昨日は泉谷の「眠れない夜」あの独特の世界観とグルーブは相変わらずよかったです。

加藤和彦が尾崎亜美をボーカルで演奏した「タイムマシンにお願い」もなかなかの物でした。

前半の泉谷が話す、フォークゲリラ時代のエピソード(僕が小学校5~6年生の頃でもっとも泉谷に嵌った時代)は聞いているだけで血湧き肉踊るって感じでしたし、後半の加藤和彦物語は実に面白く、坂崎幸之助のみならず当時のミュージシャンが如何に加藤和彦を畏敬し影響を受けていたのかと言う事がよく判りました。

又加藤和彦の話す内容が実に興味深く、木村カエラを何故第三次ミカバンドのボーカルに迎えたのか、それは彼女がしっかり日本語を話せなおかつグルーブ感を失わないから(暗に桑田から始まる巻き舌ロックに少し皮肉を込めて)って話。

今日はどうしていつも断る嫌いなTVで出演し演奏をしたのか?

その答は「TV局の都合で、音合せ、カメリハ、ランスルー、通しリハって何回も演奏させて一番テンションの下がる本番、残りかすを放映する、大体どのバンドも本番が一番悪い、何故なら音楽って言うのはテンションとグルーブ、溜めた物を吐き出すパワーなんだから演奏は一回目が一番いい、その点この番組は軽く合わせて本番ってスタイルでやらせてくれるってんで出たの。

もうこの話聞いてめちゃくちゃ嬉しかったです。

欣喜雀躍って言葉はこの時の僕を指すのでしょう!

僕が思っている事と同じ事を加藤和彦も考えてたんやって思ったら嬉しくて嬉しくて。

今日は昨日に引き続き実に気分がいいです。

やっぱ加藤和彦や!

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