京漬物近清の九代目日記

毎日、お店や九代目の周りで起こった事、九代目からのお知らせ等を日記形式でお伝えしていきます。

マスターの話「最終話」 2

2006年12月14日 | Weblog
「注文をする内容やタイミングも大事ですが、その後の飲み方でも粋な方は少し違います。」

「先ず自分からカクテル名を指定して注文された場合、例えばマテイーニならオリーブとそれを刺したステイックがついています。オリーブは齧っても良いし、そのまま外してもらってもいいんですが、その際馴れた人はさっと紙ナプキンを手元に置いてステイックやオリーブの残った種や実をくるっと包んで置いておき、カクテルグラスを下げる際にこちらが処理し易い様にされます、是はこちらサイドから見ていて本当にお洒落ですね!」

「やはり直接テーブルに置いたり、コースターにのっけるのは見っとも無いです、灰皿に入れるのはちょっとマナー違反、他の方が少しでも不快感を覚えられるのはよくありません。それならいっそ、このステックやオリーブどうしましょ?って聞いてもらった方がこちらとしてもカウンターが汚れずにさっと捨てられるのでいいですね」

「それにカクテルのショートをわざわざオーダーしているにも関らず、かなりの時間をかけてちびちび飲まれるのは、はっきり申し上げてあまり格好のいい物ではありません。」

「マテイーニ、サイドカー、マンハッタン、カクテルを代表すると言えばこの3つですが、お店によってレシピやステアの仕方は其々の特色を出しますが、入れるグラスは日本全国どのバーへ行っても口径が広く脚のついた、いわゆるカクテルグラスで出されます。」

「このカクテルグラスで出された物は通常ショートと呼ばれ、容器も酒もきんきんに冷やして出され氷は入っていませんので、室温で温まるまでに飲んでしまうのがマナーですね。」

「ショートはアルコール度数が強い物が多いので、量は少なめにしてあり、粋に飲むなら3~4口でくいくいって行くのがいいでしょうね~」

「ショートカクテルをちびりちびりとやりながら長居するってのは良いバーライフとは言えません」

「一方少し度数が弱くて氷を入れるカクテルは、通常タンブラーと呼ばれる口径の狭い背の高いグラスに注がれ、ロングって呼ばれ、まあゆっくりと優雅に飲んで頂いていいと思いますよ」

続く

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