いま、ふと思いついて、タイトルに入れた文字をそのままGoogleで検索してみたが、出てきたのは先代(八代目)の正蔵か、九代目松本幸四郎、または『九代目』という名のついた日本酒……。念のため某大手通販サイトでも検索してみたが、同様の結果だった。
九代目正蔵は、いったいどのように評価されているのか?ときどき寄席で見かけるが、出てくると客がけっこう沸くし人気も上々のようだ。テレビで見ると案外……、というのは落語に限ったことでなく、芝居でも宝塚でも舞台(ライブ)と映像では印象がぜんぜん違う。
先代と比べたら、の言いぐさは何も彼に向けてだけでなく、文楽、小さん、そのほかにも数多いるわけで、それで噺家の技量を云々するのもどうかと思うが。
しかし現行発売されているものがなくては、確かめようがない。僕がおもに聞いている明治生まれの噺家で高座姿を見たことがあるのは、八代目正蔵(彦六)、六代目圓生だけで、そのほかはCDやテープ、レコードを聞いて、上手いの下手だのと失礼なことを言っているのだ。CDで聞いたら、九代目も意外な拾い物(失礼)かもしれない、と思って探してみたがダメでした。現実のマーケットは厳しい、ということか。