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草堂

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弥生賞(GⅡ)オブセッション7着の大敗 今後も応援します

2018-03-07 | 競馬

完成度ではダノンプレミアム、ワグネリアンには敵わないだろう、とレース前から思っていたが、想像以上の大敗だった。レース後のインタビューで「4コーナーで待避所を見つけて、思い出してしまったらしい……」とルメール騎手が話している(待避所とは、馬場に出た競走馬がゲート入りの集合が掛かるまで待機している、ちょっと大きめな四阿)。待避所に帰ろうとしたらしい。相変わらず舌を出すなど馬が子供でレースに集中していない、というのが大きな原因だが、まあそれにしても不器用な走り方で、特にスピードが乗るまでのユラユラと揺れるモーションが愛らしい(?)。管理している藤沢和雄調教師が「キリンみたいな恰好で走る」と言っていたが、上手いこと言うなあと思った。さすが名調教師だ。

どう見てもオブセッションは中山、京都などの小回りコースには向いていない。ここは皐月賞を早々とあきらめて、阪神開催でダービーの権利取りをするか、府中まで休んで青葉賞かプリンシパルSの一発勝負に賭ける、というスケジュールでいいのではないでしょうか。無理してダービーに間に合わせなくてもいいと思うし。なにより類稀な素質が大きく開花するのが見たい。惨敗したあとでこんなに期待させる馬も珍しい。


あさってのエリザベス女王杯、ルージュバックは8枠17番

2017-11-10 | 競馬

18頭の出走馬中、前走で勝っているもの6頭、二着2頭、三着2頭。それ以外でもほとんどの馬が僅差で入線しており、大敗しているのはウキヨノカゼ(京王杯AH、2.1秒差)のみ。好調なメンバーが揃った。

マンハッタンカフェのヴィンテージ・イヤーと言われた2012年生まれが三頭出走して、どの馬も勝ち負けに絡んできそうだ。その中でも三歳時から天才少女と注目されていたルージュバック、GⅠを勝てそうでなかなか手が届かず五歳の秋になり、ついに今回が最後のチャンスになった。

一年前のエプソムカップの追い込みが凄い。手前を替えるときに大きくスキップしているのがご愛敬だ。前走オールカマーでは内を割って豪快に伸びて優勝。勝ったときの爆発力が尋常でない。

ただ、ルージュバックが勝った重賞はいずれも牡牝混合のレースで、牝馬限定ではなぜか振るわない(このあたりキンショーユキヒメに似ている)。同性ばかりでは闘志に火が付かないのか?あるいはナメているのか?

あと二日あるので、ゆっくり考えようっと。


天皇賞(秋) キタサンブラック魂の激走!王者の秋

2017-10-29 | 競馬

先週の菊花賞につづいて今週も日本列島に台風接近で、天皇賞は不良馬場が避けられない。ここまで悪化すると道悪巧者か否かは関係がなくなって、レース慣れした馬、精神的に動じない馬が勝利を収めるのではないか。という推理で、レース経験が豊富な高齢馬を探すと……8歳のディサイファがいた。3歳の2月にデビューして以来、42戦9勝、2着9回、3着4回。これほどのレースキャリアで複勝率52.38%は素晴らしい。重賞勝ちは4鞍。2012年ダービー世代だからディープブリランテ、フェノーメノ、ゴールドシップ、トーセンホマレボシなどと同期で、競馬の5年は大した時間だと思う。

昨日ここまで書いて、結局馬券を買いに行かなかった。凄い雨ふりなのでメゲました(勝ち馬予想に根性論を持ち出しておきながら、己の根性のなさに呆れるわ)。

キタサンブラックの発馬、すごかったですね!馬が逸ってゲートに突進、武豊が手綱を引っ張ったときに扉が開いてしまった。顔面の右を扉に強打するキタサンブラックの姿が、正面から撮ったパトロールフィルムに映っている。

出遅れたキタサンブラックには道悪馬場が幸いした。馬群が密集しないから内々を通って追い上げることが出来、コース損をしないで済んだ。1000メートル通過が64.2秒(勝ちタイムが2:08.3なので、前後半が同じペースだった)、後方からじわじわ差を詰めていった武豊キタサンブラックには負担のかからないペースだ。もっともそれはキタサンが道悪を苦にしないからで、スベッたりノメッたりを嫌がる馬はスタミナが切れる前に走るのをやめてしまう。

直線は進路を内に取り、一度グレーターロンドンとぶつかっているようだが、早めに抜け出し(武騎手が思っている以上に早かったらしい)、2番人気サトノクラウンの強襲をクビ差振り切ってゴールイン。能力の高さだけでなく、タフな精神力、あらゆる状況に適応する能力も見せつけた、王者の復活にふさわしい優勝だ。

1着から18着まで上りタイムの速い順にほぼ並んでいる、しかも人気上位馬がほぼ予想通りに入着している、ということは馬場が悪いなりに実力どおりの結果になったといってよい。人気薄で好走したのは3着のレインボーライン(13番人気)、6着のディサイファ(15番人気)……、ディサイファ来てるじゃん!来てる、って言わないか。6着じゃ。

秋の初戦でこれほど激走して(しかも不良馬場で)、このあとのジャパンカップ、有馬記念に反動が出ないのか?と心配なくらいだ。キタサンだけでなく、きょう出走した馬はこの後の疲労残りが気になる。となると、来週のアルゼンチン共和国杯の結果がかなり重要になるんじゃないかな、っと思っております。


菊花賞 本命馬不在の混戦 馬場悪化でますます……

2017-10-22 | 競馬

ダービーの1着~3着馬が軒並み回避して主役を決めにくい上に、台風の接近で馬場の悪化は避けられない。不確定要素が増すばかりで、こういうときは本命サイドでも意外に付く!という狙い方もあるが、サトノアーサー、サトノクロニクルの『サトノ』ブランドは去年ほどの勢いがなく、決め手が魅力のミッキースワローは馬場の悪化がネックになりそう。キセキが人気で勝ったらそれは奇跡でなくなるし、春の実績№1のアルアインは松山弘平からルメールに乗り替わって、馬券的な妙味が減った。このあとで再び松山とのコンビが復活するかもしれないが、三冠レースはすべて松山で行ってほしかった。

一枠2番という逃げ馬に絶好の枠を引いたウインガナドル。前走の新潟記念は17番の大外枠から積極的に逃げて、ゴール寸前まで粘って2着。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという血統も後押ししている。鞍上の津村明秀は裏開催で腕を磨き、最近では中央でも徐々に頭角を現している。田辺裕信の再来を思わせる活躍ぶりだ。このあたりでGⅠを奪取して周囲をアッと言わせ、実力を再認識させるのに絶好の機会だ。

逃げ馬の戦法がハマるときは、1頭ガチガチの本命馬をみんながマークしすぎて、結果的に仕掛けが遅れ、その間に逃げた馬がすいすいとゴール板を駈け抜ける、というパターンが多いが今回は人気が分散しているので、各自銘々の思惑で動き出すと思う。そういった意味では逃げ馬に有利な展開にはなりにくいのだが、全部がいいほうにお膳立てされる場合など滅多にないわけで、実力伯仲のメンバー、逃げ馬に絶好の内枠、腕を上げた津村騎手、これだけでも好材料が揃ったとみるべき。

2番ウインガナドルの単複(複勝を多めに)。あんまり雨が強くなったら、場外まで行くのがしんどいけど。


アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

2017-10-15 | 競馬

きのう14日の東京競馬のメインは11Rのアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)。むかしの牝馬東京タイムズ杯だ。その頃は1600mで、1971年にトウメイが59キロのハンデを背負って楽勝している。2着パールフォンテン。トウメイはそのあと続けて天皇賞(2着スピーデーワンダー)、有馬記念(2着コンチネンタル)に連勝して年度代表馬に選出された。400キロそこそこの牝馬が、3200m2500mのレースを牡馬を争って連勝したのだ。オールドタイマーは『名牝』といえば第一にトウメイの名を挙げるのにやぶさかでない。

天皇賞はその当時は秋も3200mで、今みたいに距離別体系がないから、3歳馬はダービー、古馬は天皇賞を目指すしかなかった。そのうえ中央競馬では、ダート(砂の馬場)は格下というより評価外だった。ハイセイコーもダービー、菊花賞に出走せざるを得ない。というか他に選択肢がない。それなのに(?)面白いのは障害レースが今より盛んで、開催日にはほぼ1レース、日によっては2レース組まれていて、障害のトップホースは現在では考えられないくらいのヒーロー、ヒロインだった。フジノオー、フジノホマレの兄弟、ライバルのタカライジン、バスター、ナスノセイラン、メリーダンサー、グランドマーチス……。古いことばかり憶えているのは年寄りの特性です。

暮れの中山のフィナーレが中山大障害だった(有馬記念はその一週間前)。ほんとうです。それでじゅうぶんに盛り上がった。法理弘が操るグランドマーチスの、華麗な赤レンガ飛越に大観衆が沸いた。なんで障害レースがあんなに面白かったのだろう?長年にわたる障害ファンとしては、JRAの番組構成委員にひとこと申したいところだ。

それとアラブ競馬もありました。アラブといっても純血種でなく血量25.00%ならばOKのアングロアラブで、外観はサラブレッドとほとんど区別がつかない(全般にやや小さい)。さらにすごい(?)ことに、アラブの障害レースもあった。番組として障害は必須のコンテンツだったらしい。

こうして見ると、むかし(ほぼ40年以上前)はレース番組の多様性は今よりずっと豊かだったということが分かる。一方でサラブレッドの能力を測るモノサシは長距離一本で、これは『軍馬の育成振興』という明治以来のスローガンが、亡霊のように競馬会を覆っていたせいだろう。

すっかり府中牝馬ステークスが本題でなくなってしまいましたが、昨日の同レースにはキンショーユキヒメが出ていたので話題にせざるを得ない(?)。人気はヴィブロス、アドマイヤリード、クイーンズリングなどのGⅠウィナーだが、この三頭は4週間後のエリザベス女王杯が目標なことは明らか。重賞のタイトルがほしいキンショーユキヒメ、クロコスミア、ワンブレスアウェイなどの『本気』度がきょうは上回るとみて、馬連で三角買い。あとキンショーユキヒメに義理立てして(なんだ?そりゃ)単勝を買い足す。

結果。クロコスミアのきれいな逃げ切り勝ち。最近、ステイゴールドは牝馬がよく走る(気がする)。ひさびさだったけどヴィブロス、きっちり追い込んでくるところはさすがだ。アドマイヤリード、クイーンズリングも後方にいながら上がりの競馬にそこそこ対応して3、4着に来ている。キンショーユキヒメは……、内田が外に回そうか内に入れようか逡巡しているうちに出しどころがなくなって、ゴール前伸びきれず6着だった。7レースのモクレレ(4着)を見たとき、いやな予感がしたんだけれど。まあ、次がある。あるけど次はデムーロか川田か和田を希望。