草堂で紹介する大黒屋の江戸木箸は、全体のごく一部です。大黒屋は約130のアイテムがあり、草堂で扱っているのは、納豆箸を入れてもその中の7つです。
ご存知の方も多いと思いますが、大黒屋で有名?なのは、三角箸から一角きざみで九角箸まである、面取りの箸です。特に七角箸は、その意匠の素晴らしさと実用性が高く評価されて、各方面で様々な賞を獲得しています。
自分のところで扱わない商品を褒めるのもナンですが、七角箸はデザインもすっきりしているし、多くの『〇角箸』の中で一番よくできた商品だと思います。では、なぜ草堂はほかの箸でラインナップを構成しているのかというと……、うちで以前から扱っている『手彫り』や『四方胴』、または今度新しく仕入れた『おぼろ彫り』などと比べると、なにか違う色を感じるからです。
全アイテムがそろう大黒屋のショールームでは、七角箸はスター的な存在ですが、草堂のラインナップには馴染めないようです。
という話を、友だちとしていたら
「じゃ、七角箸がほしい、とお客さんに言われたら?」
と聞かれて、……それは他所の店で買っていただくことになるだろうね、と答えましたが、これは七角箸のみの問題でなく、意外と深い話だと思いました。
というわけで、草堂がお勧めする大黒屋の江戸木箸『新手彫り』、よろしくお願いします。