ことし五月下旬、駒場の店舗の頃に在庫だった商品の販売コーナー『裏草堂』を開設して160日たちました。先日も取引きが一件あり、その商品が無事届いたという連絡を今日いただきました。
『裏草堂』は、おもに備前や唐津の作家物を扱っているので、こういうものほど実物を見てさわって、確かめたうえで買うかどうか決めたい。とお客さまは思うだろうし僕が実際そうですから、そのうえ磁器よりも陶器は各人のイメージの幅(?)が広いので、色や質感をどう伝えたらいいのか、考え出すといろいろ悩むことがあったのですが、まあ、やりながら問題が起きたらその時ごとに対応しよう、と思って始めました。
いま思うと、その二か月前に浜野まゆみのぐい呑み、猪口の合計9個をWebShopで販売して、それらがほとんど即日完売したのが『裏草堂』を始めるきっかけになったと思います。浜野さんの作品は人気があって常に品薄状態だし、そのうえ作者自身のセレクションで唐津から送ってもらっているので、すぐに売れても驚きではないのですが、単価にしていつもより高め、いちばん上に20000円の猪口があったけど、これが最初に売れたので「お!」と思いました。
そもそも「磁器だ陶器だ」と分類して鑑賞したり商売のうえで分けるのは、今時ナンセンスではないかと思います。淡水魚と海水魚ほどの違いもない。16世紀末~17世紀初頭の唐津と初期伊万里を見たら、フナと金魚(ヒブナかな?)くらいの差しかない。古九谷が好きな人は鍋島より唐津の方が趣味が合う、というか分かりやすいと思う(個人の感想です)。
浜野さんは唐津に拠点を移して以来、陶土や釉薬の研究にますます嵌っているようです。それらが作るうつわの魅力を増し、さらに味わい深くしているのはご存じのとおりです。磁器だの陶器だのと分けるのはナンセンス、というのはこういうことです。
WebShopの運営は、お客さまの想像力と決断に最後は託すしかない!とこの頃よく思います。画像4点と説明文を読んでいただいて、それだけの情報からどう作品をイメージするか?実店舗以上に各個人の差が大きいと思います。以前はそれを恐れて『裏草堂』の開設をためらっていたのですが、それを言い出したらWebShop自体が運営できない、ということになります。
店側が良い(と思われる)ものを提供する、というのが前提ですが、どうぞ想像力を発揮して商品をご覧頂きたく存じます。ご質問などありましたらメールでお尋ねください。WebShopとして出来ることには対応いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。