茶飲み富士サンの定点観測

いつも見慣れていたものが、少しずつ変化する。コツコツとデジカメすれば、表情豊かな季節が見えてくるはず・・・。

定点富士山2010.12.28

2010年12月28日 | 各所遠望・霊峰富士山

もうちょっと早く起きれば、朝焼けの赤富士が撮れるかもしれないけれど、
寒ければ寒いほど、布団からなかなか出られないのが人情でしょう。

そういえば、富士山を撮影する人は“早死にする”という、
都市伝説みたいな話がある。

よくよく調べてみると、
富士山のベストショットシーズンは「冬」だそうで、
それも空気が澄み渡り、靄もドンヨリした雲もなく・・・
となると、
前日から夜、未明まで風が吹く日、晴れの天気予報を信じつつ出かけて、
プロ写真家が発表しているベストポジションを確保、
カメラを三脚に据えたら、
夜の白む頃から撮影態勢に入り、
空、富士、湖面、木々などの色が変化するのを逃さずに撮影しなければならない。
すると、指先はもちろん、体も芯からガチガチに凍るほど・・・。

そんことを繰り返してたら、早死にするに決まっている。

最近、亡くなった親戚のおじさんは、
農作業の合間に、自分の畑から見える富士山を撮影することで、
地元では有名な人だった。

享年92歳

母を2歳で、父を10歳のときに亡くし、目の見えない祖母を養うため、家と畑を守った。
農作業を終えると、目の前の海に飛び込み、
夕陽に沈む富士山を見ながら、往復約5キロの遠泳を欠かさなかったそうだ。


定点富士山2010.12.24

2010年12月24日 | 各所遠望・霊峰富士山

今日は、風が冷たかった。
富士山も雪を舞い上げて、人を寄せつけまいとしているかのようだ。
富士山は「不二」の山とも言う。
この世に2つとないからだ。

「竹取物語」では、天(月)へ帰るかぐや姫から不老不死の薬をもらった帝が、
そんな薬をもらったところで、かぐや姫のいない世に未練はない、
天に一番近い山で薬を燃やしてくるよう大勢の兵に命じ、登らせたことから、
(富)む(士)の(山)と呼ぶようになったとも言う。

以来、富士山は噴煙を上げ続ける。

これが逆に、不老不死の薬を得ようと登った者が、
2度と戻ってこなかった。
それは、死なない身体を得て、天で暮らしているとも信じられたために、
「不死」の山とも言うようになった。
という俗説まである。