映画、日日是好日
をみました。
希林さんの最後の映画となりました。
若き主人公の行き場のなさ、取り残され感などが、お茶のお点前を通して描かれ、
また、その頃の空気感を思い出しました。
主人公は、恋人の裏切りにより結婚を取りやめ、仕事においては、
アルバイトだったが正社員になる試験を受けるもおちて、希林さん演じるお茶の先生には柄杓を持つ手が雑だと注意され、
ますます居場所をなくしていると感じるのである。
その後フリーライターと言う横文字の言葉ができて、
なんとか格好がつくようになった。
ままならぬ人生に気持ちが揺れる感じが
すごく共感しました。
24年後、主人公は変わらぬまま、お点前は、そつなく完璧になっていました。
もう迷いは、ない感じです。
美しいです。
希林さん演じる先生にそろそろお茶を教えてみない❓
と言われます。教えるということは、教わることも多いのよ。と。
これからが、静かな始まりだと感じたようです。
ここからは、何が起こっても、何か多少迷っても
おそらくもう大丈夫、自分の人生を歩いていく。
そんな映画で、物語はここでおしまい。
おしまいでいいんだと思いました。
何があってももう大丈夫。