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a mezza voce(ア メッツァ ボーチェ)

タイトルは、柔らかい感じでお話しするイメージだと言われてつけてみました~。のんびり~を心がけた日々を綴っていきます。

好日

2020年06月25日 | 日々のこと

映画、日日是好日

をみました。

 

希林さんの最後の映画となりました。

若き主人公の行き場のなさ、取り残され感などが、お茶のお点前を通して描かれ、

また、その頃の空気感を思い出しました。

主人公は、恋人の裏切りにより結婚を取りやめ、仕事においては、

アルバイトだったが正社員になる試験を受けるもおちて、希林さん演じるお茶の先生には柄杓を持つ手が雑だと注意され、
ますます居場所をなくしていると感じるのである。

その後フリーライターと言う横文字の言葉ができて、

なんとか格好がつくようになった。

ままならぬ人生に気持ちが揺れる感じが
すごく共感しました。

24年後、主人公は変わらぬまま、お点前は、そつなく完璧になっていました。

もう迷いは、ない感じです。

美しいです。
希林さん演じる先生にそろそろお茶を教えてみない❓
と言われます。教えるということは、教わることも多いのよ。と。

これからが、静かな始まりだと感じたようです。
ここからは、何が起こっても、何か多少迷っても
おそらくもう大丈夫、自分の人生を歩いていく。
そんな映画で、物語はここでおしまい。
おしまいでいいんだと思いました。
何があってももう大丈夫。