2023年に3年以上ぶりにようやく再開できた台湾旅行。コロナの規制で台湾に行けなかった間、それまでは台湾へ行くときに上空を通過するだけだった沖縄を訪れたことですっかり沖縄にも魅せられ、今回はお互いに近い沖縄と台湾をセットで訪れました。沖縄に2泊して台湾へ渡り、台湾では6泊しました。8泊9日の沖縄&台湾旅行のレポートをお届けします。
2024年3月26日(火)
第二市場
霧峰林家の見学を終えた後は台中市内へ戻って徒歩観光です。霧峰林家近くのバス停から200番の路線バスに乗って最初の目的地、第二市場に行きました。ここはB級グルメのお店が軒を連ねているうえに、日本統治時代の建築がそのまま残っているということで、見学の価値もありそうです。
バス停のある交差点に面して、両翼に伸びる巨大で古めかしい第二市場が目に飛び込んできました。

第二市場の中にある「六角楼」という建物が見どころだという情報を読み、あちこち迷いながらも六角形の建造物に辿り着きました。ウェブの情報では「平日は2階の見学が可能」と書いてあったので外階段を上ってみましたが、2階の中には入れませんでした。

六角楼の1階は、昔は日本のどの町にもあったような市場になっていて、食べ物のお店がひしめいています。エアコンが効いていなくて蒸し暑い
入口近くの柱に店舗案内の掲示があり、ここでネットで調べておいたお店を探します。

市場にいたニャンコ

最初に行ったのは「山河魯肉飯」。カウンターで注文してその場で料理を受け取ります。

魯肉飯と大根&肉団子入りのスープ。デカい角煮がドーンと乗っかったこういうこの魯肉飯は初めて。これが柔らかくて味がよく染みていていてメチャウマでしたー

次に大根餅で評判の「王家菜頭粿糯米腸」を探したけれど、なかなか見つかりません。やっとこの名前を掲げるお店を通り沿いに見つけて大根餅「菜頭粿」を注文しました。

この大根餅、外はカリっと香ばしくて中はアツアツでとろける美味さ!

でも、何気なくお店の名前を見ると、ここはお目当てだった「王家」のとなりの店?隣で食べていたお姐さんに訊ねたら、「そっちは今日はお休み。でもここの大根餅もおんなじよ。」と教えてくれました。
第2市場にはこんな美味しいお店がひしめいていて、人がいっぱい。こんなレトロ感満載の市場が今でも現役で地元民の胃袋を満足させているというパワーに圧倒されました。3度目の台中で初めて訪れたけれど、美味しいものを食べたいならここは絶対に外せないと思いました。
緑川沿いの遊歩道を経由して、次の目的地の台中文学館に向かいます。気持ちのいい散歩道に見えますが、日差しが強くてとにかく暑かった~。

台中文学館
台中文学館は、日本統治時代の警察官舎群跡を修復した台湾の文学を紹介する施設です。ガジュマルの巨木が生える公園内に6つの日本時代に建てられた家屋があり、自由に内部を見学できます。

(拡大可)
気根をはびこらせて成長するガジュマルの巨木。なにか神々しさを感じます。

(拡大可)

(拡大可)
ガジュマルの巨木に覆われるように建つ建物内は、風通しが良さそうな明るくて広々とした空間です。

(拡大可)
大きな窓いっぱいにガジュマルが迫っています。

ガジュマルの気根の間に自転車?

長い年月をかけて成長したガジュマルが自転車を閉じ込めてしまったそうです。すごい生命力!

年輩のスタッフの男性が、英語に中国語や日本語も交えてたくさん説明してくれました。台湾は昔、日本だったこと、戦後、日本人が引き揚げた後に残ったここにあるような家に、自分も昔住んでいたこと、お母さんは日本語が話せたことなど、いろいろ聞かせてくれました。

ずっと説明してくれた親切な丁さん、ありがとうございました。

樹齢100年越えというガジュマルにあらためて触れて、気をもらいます。

園内の他の建物もくまなく回りました。台中文学館は、どこもきれいに修復・整備されていてエアコンも効いていて、行かなかったけれどおしゃれなカフェもある快適なリノベスポットです。またまた日本が残したものを大切にしてくれる台湾を感じることが出来ました。



台中文学館から台鉄台中駅の方へ歩いて行く途中に廃墟となった日本家屋があり、「歴史建築 台中刑務所官舎群」と書かれた看板が立っていました。落書きされていたけれど、この廃墟ももしかしたら修復対象物件かも知れませんね。古い建築を大事にする台湾って素晴らしい!


更に歩いて行くと、またまた日本家屋がいくつも建ち並んでいるエリアにやって来ました。

そこには「國家漫画博物館」という看板が立っていて、さっき訪れた台中文学館を更に上回る日本建築群がリノベされていました。残念ながらこの日は定休日で、建物内に入ることはできませんでしたが、後で調べたら、つい前年の2023年の暮れに開館した台湾の漫画文化を伝えるカルチャースポットとして、日本統治時代の刑務所関連の家屋をリノベしたとのこと。街を歩けばあちこちに修復された日本時代の建物に出逢い、それらが有効活用されているって、本当に凄いことです。
日本時代の建物は全部で15棟もあり、現在まだリノベされていないエリアも含めた2029年のグランドオープン目指して準備が進んでいるそうです。また来なきゃ。

また緑川沿いの遊歩道を歩いて駅へ向かいます。緑が多くて小鳥も囀り、暑さも少し和らいできて、散歩を楽しめました。


台中駅前のお菓子屋さんで台中名物の太陽餅を買ったり、昨日も訪れた鉄道文化園区をまた覗いたりしたあと、奥さんはホテルで一休み。娘と二人で駅の反対側の大規模なリノベ施設「台中文化創意産業園区」を訪れました。ここのレポートは、台湾が国ぐるみで取り組んでいるいわゆる「文創」の発信拠点として、別記事を立てました。
文化創意産業園区を出る頃は辺りはだいぶ暗くなってきました。夜の灯りに照らされた街がノスタルジーを誘います。

ホテルへ向かう途中で、「台中肉圓(バーワン)」のお店を通りかかりました。ここは明日は定休日のはず。これから夜市で色々食べますが、一皿だけバーワンを頼んで2人で食べました。目の前で揚げて出してくれるアツアツのバーワンのこの美味さ、なんて言えばいいのかな


忠孝観光夜市
ホテルで一休みして、夕食は歩いて行ける忠孝観光夜市へ。この夜市は、ガイドでは殆ど紹介されていなくて、観光客は殆ど来ない地元型のディープな夜市だそう。車道に沿って食べ物系の店舗や屋台が並び、なかなかの賑わいでした。

色んな種類の美味しそうなお店や屋台がずらっと並んでいて、お店に入って座って食べたり、屋台で買って歩きながら食べたりしながら、台湾ならではの絶品のB級グルメでお腹を満たしていきました。

おなじみの牡蠣入り麺線

小籠包のお店

蒸したての小籠包

サツマイモを揚げて甘酸っぱい梅の粉をふりかけた甘梅薯條

鶏肉飯と牡蠣入りオムレツの蚵仔煎(オーアーチェン)

〆は目の前でミキサーにかけてくれる木瓜牛奶(パパイヤミルク)
このほかにも潤餅や花生捲冰淇淋(ピーナッツとパクチー入りアイスクレープ)などなど色々食べて大満足。忠孝夜市は思っていた以上にグルメ系が充実していて、行列に並ばずに済む程度の賑わいで、ネットで書かれているほど車に気を遣うこともなく、快適で美味しく楽しめて、翌日のお昼も来ちゃいました(開いているお店は少なかったけれど)。台中ではおススメの夜市です。
台湾旅行2024⑦ 台中の「文創」の中心地、台中文化部文化資産園区(近日公開予定)
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沖縄旅行2024② 読谷村を巡る(やちむんの里、座喜味城跡、残波岬)
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沖縄旅行2024④ 琉球王国時代の遺産を訪ねる(中城城跡、中村家住宅、識名園)
台湾旅行2024① 桃園市の古都、大渓老街を訪れる
台湾旅行2024② 桃園は空港だけじゃない(桃園市中壢の日本家屋)
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台湾旅行2024④ 台中捷運に乗って台中の名所を巡る
台湾旅行2024⑤ 台中~豪族林家の名建築群「霧峰林家」を訪ねる~
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霧峰林家の見学を終えた後は台中市内へ戻って徒歩観光です。霧峰林家近くのバス停から200番の路線バスに乗って最初の目的地、第二市場に行きました。ここはB級グルメのお店が軒を連ねているうえに、日本統治時代の建築がそのまま残っているということで、見学の価値もありそうです。
バス停のある交差点に面して、両翼に伸びる巨大で古めかしい第二市場が目に飛び込んできました。

第二市場の中にある「六角楼」という建物が見どころだという情報を読み、あちこち迷いながらも六角形の建造物に辿り着きました。ウェブの情報では「平日は2階の見学が可能」と書いてあったので外階段を上ってみましたが、2階の中には入れませんでした。

六角楼の1階は、昔は日本のどの町にもあったような市場になっていて、食べ物のお店がひしめいています。エアコンが効いていなくて蒸し暑い


市場にいたニャンコ

最初に行ったのは「山河魯肉飯」。カウンターで注文してその場で料理を受け取ります。

魯肉飯と大根&肉団子入りのスープ。デカい角煮がドーンと乗っかったこういうこの魯肉飯は初めて。これが柔らかくて味がよく染みていていてメチャウマでしたー


次に大根餅で評判の「王家菜頭粿糯米腸」を探したけれど、なかなか見つかりません。やっとこの名前を掲げるお店を通り沿いに見つけて大根餅「菜頭粿」を注文しました。

この大根餅、外はカリっと香ばしくて中はアツアツでとろける美味さ!

でも、何気なくお店の名前を見ると、ここはお目当てだった「王家」のとなりの店?隣で食べていたお姐さんに訊ねたら、「そっちは今日はお休み。でもここの大根餅もおんなじよ。」と教えてくれました。
第2市場にはこんな美味しいお店がひしめいていて、人がいっぱい。こんなレトロ感満載の市場が今でも現役で地元民の胃袋を満足させているというパワーに圧倒されました。3度目の台中で初めて訪れたけれど、美味しいものを食べたいならここは絶対に外せないと思いました。
緑川沿いの遊歩道を経由して、次の目的地の台中文学館に向かいます。気持ちのいい散歩道に見えますが、日差しが強くてとにかく暑かった~。

台中文学館は、日本統治時代の警察官舎群跡を修復した台湾の文学を紹介する施設です。ガジュマルの巨木が生える公園内に6つの日本時代に建てられた家屋があり、自由に内部を見学できます。

(拡大可)
気根をはびこらせて成長するガジュマルの巨木。なにか神々しさを感じます。

(拡大可)

(拡大可)
ガジュマルの巨木に覆われるように建つ建物内は、風通しが良さそうな明るくて広々とした空間です。

(拡大可)
大きな窓いっぱいにガジュマルが迫っています。

ガジュマルの気根の間に自転車?

長い年月をかけて成長したガジュマルが自転車を閉じ込めてしまったそうです。すごい生命力!

年輩のスタッフの男性が、英語に中国語や日本語も交えてたくさん説明してくれました。台湾は昔、日本だったこと、戦後、日本人が引き揚げた後に残ったここにあるような家に、自分も昔住んでいたこと、お母さんは日本語が話せたことなど、いろいろ聞かせてくれました。

ずっと説明してくれた親切な丁さん、ありがとうございました。

樹齢100年越えというガジュマルにあらためて触れて、気をもらいます。

園内の他の建物もくまなく回りました。台中文学館は、どこもきれいに修復・整備されていてエアコンも効いていて、行かなかったけれどおしゃれなカフェもある快適なリノベスポットです。またまた日本が残したものを大切にしてくれる台湾を感じることが出来ました。



台中文学館から台鉄台中駅の方へ歩いて行く途中に廃墟となった日本家屋があり、「歴史建築 台中刑務所官舎群」と書かれた看板が立っていました。落書きされていたけれど、この廃墟ももしかしたら修復対象物件かも知れませんね。古い建築を大事にする台湾って素晴らしい!


更に歩いて行くと、またまた日本家屋がいくつも建ち並んでいるエリアにやって来ました。

そこには「國家漫画博物館」という看板が立っていて、さっき訪れた台中文学館を更に上回る日本建築群がリノベされていました。残念ながらこの日は定休日で、建物内に入ることはできませんでしたが、後で調べたら、つい前年の2023年の暮れに開館した台湾の漫画文化を伝えるカルチャースポットとして、日本統治時代の刑務所関連の家屋をリノベしたとのこと。街を歩けばあちこちに修復された日本時代の建物に出逢い、それらが有効活用されているって、本当に凄いことです。
日本時代の建物は全部で15棟もあり、現在まだリノベされていないエリアも含めた2029年のグランドオープン目指して準備が進んでいるそうです。また来なきゃ。

また緑川沿いの遊歩道を歩いて駅へ向かいます。緑が多くて小鳥も囀り、暑さも少し和らいできて、散歩を楽しめました。


台中駅前のお菓子屋さんで台中名物の太陽餅を買ったり、昨日も訪れた鉄道文化園区をまた覗いたりしたあと、奥さんはホテルで一休み。娘と二人で駅の反対側の大規模なリノベ施設「台中文化創意産業園区」を訪れました。ここのレポートは、台湾が国ぐるみで取り組んでいるいわゆる「文創」の発信拠点として、別記事を立てました。
文化創意産業園区を出る頃は辺りはだいぶ暗くなってきました。夜の灯りに照らされた街がノスタルジーを誘います。

ホテルへ向かう途中で、「台中肉圓(バーワン)」のお店を通りかかりました。ここは明日は定休日のはず。これから夜市で色々食べますが、一皿だけバーワンを頼んで2人で食べました。目の前で揚げて出してくれるアツアツのバーワンのこの美味さ、なんて言えばいいのかな



ホテルで一休みして、夕食は歩いて行ける忠孝観光夜市へ。この夜市は、ガイドでは殆ど紹介されていなくて、観光客は殆ど来ない地元型のディープな夜市だそう。車道に沿って食べ物系の店舗や屋台が並び、なかなかの賑わいでした。

色んな種類の美味しそうなお店や屋台がずらっと並んでいて、お店に入って座って食べたり、屋台で買って歩きながら食べたりしながら、台湾ならではの絶品のB級グルメでお腹を満たしていきました。

おなじみの牡蠣入り麺線

小籠包のお店

蒸したての小籠包

サツマイモを揚げて甘酸っぱい梅の粉をふりかけた甘梅薯條

鶏肉飯と牡蠣入りオムレツの蚵仔煎(オーアーチェン)

〆は目の前でミキサーにかけてくれる木瓜牛奶(パパイヤミルク)
このほかにも潤餅や花生捲冰淇淋(ピーナッツとパクチー入りアイスクレープ)などなど色々食べて大満足。忠孝夜市は思っていた以上にグルメ系が充実していて、行列に並ばずに済む程度の賑わいで、ネットで書かれているほど車に気を遣うこともなく、快適で美味しく楽しめて、翌日のお昼も来ちゃいました(開いているお店は少なかったけれど)。台中ではおススメの夜市です。
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