2018年3月14日(水)~3月15日(木)
温泉の多い台湾でも知本温泉は全国屈指の名湯。日本にもありそうな地名なのは日本統治時代に開発されたのが由来か。交通の便があまりよくない台湾東部の南に位置しているため、毎年台湾へ来ていながらまだ一度も訪れたことがなかった。その知本温泉を初めて訪れた。
いつものように羽田から朝一のチャイナエアラインで台北松山空港へ入り、そこから初めての国内線で台東へ。チケットは航空会社(立栄航空)のネット早割で購入済み。一人5000円ぐらいだった。乗り継ぎには日本で預けた荷物を台北で一旦ピックアップして、国内線のチェックイン時にまた預けなければならない。本当は預け荷物は有料らしいが、日本からの搭乗券を見せると30キロまでタダになる。
チェックインを済ませ、まだ3時間もあるので初めて松山空港の展望ロビーに行ってみた。いきなりモワっと暑くて台湾に来たことを実感。「展望」と云っても空港を一望できる感じではないが、台湾らしいかわいい絵やキャラクターもあって楽しめた。
立栄航空の出発ロビーはとってもローカルな感じで人も少ない。乗り込んだ飛行機は左右2席ずつの小型のプロペラ機。台湾の国内線と云うと向田邦子のことを思い出してしまうが、無事に着くと信じよう。
プロペラがブンブンとうなり声を上げて回転し、滑走路を加速して離陸した。台北の街が窓に広がる。プロペラ機なんて乗り心地はどうなんだろうかと思っていたが、たまに激しい揺れはあれどなかなか快適だ。フライトアテンダントのお姐さんたちはみんなカワイイ!飛行機は台湾の屋根とも云われる3000メートル級の山が連なる高山地帯上空へ。台湾最高峰の玉山(3952m)と思われる雪化粧した山も望めた。
台東が近づくと長い海岸線と広大な水田の風景が続いた。これが台東縣の眺めかぁ!このあたりは池上米など米どころとしても有名。飛行機は45分で台東空港へ着陸した。
台東の空港はローカル色満天。お願いしておいたホテルからのピックアップサービスの運転手さんが出迎えてくれ、車でホテルへ向かった。道は広いのに車は少なくのどかな田園風景が続いた。20分でホテル(知本金聯世紀酒店)に到着。うちらが泊るにしては超豪華なホテルだ。でも台北でいつも泊る中級ホテルより安い。ロビーの原住民(台湾では先住民のことを「原住民」と呼ぶ)が使うボートの展示や中央の吹き抜けが豪華さを演出している。
部屋は畳のいい香りがする和室だ。ちゃぶ台がくつろげる。
知本温泉周辺の散策
ちょっとだけ休んでお散歩開始。目指すは白玉瀑布という滝。滝へ向かう道すがら、原住民族が多いこの辺りならではのエスニックな装飾やオブジェ、壁画をあちこちで見かけた。
車道から山道に入ると台湾らしいジャングルの遊歩道になった。
木の階段を下りると滝はもうすぐ・・・
間もなく白玉瀑布に到着。ネット情報では水が少ないときはしょぼいとあったが水量は豊富、高さは50メートルあるとのことで優しさを感じるいい滝だ。
次は清覚寺というお寺へ行こうと、道端で草むしりしていたお姐さんに行き方を尋ねたら「とても遠いわよ。40分はかかるからバスで行くといいよ。」と、バス停まで案内してくれた。時刻表を見てくれたら丁度バスは行っちゃったばかりで次は50分後。それでは遅くなってしまうので、今日はお寺はやめて近くを散歩することにした。
ファミマの入口横にこんな原住民族のトーテンポールがあってエスニック気分が高まる。
さすが温泉の名勝、温泉卵を店先で茹でている。
知本渓という川にかかる大きな橋を渡り川沿いを歩いていたら川辺にはサギ、民家には猫や放し飼いの犬がたくさんいて、台湾らしいカラフルな狛犬ちゃんにも出会った。
農協がやっているっぽい大きなお土産屋さんがあり、地元米の池上米で作ったおこし(池上米香)や小米酒というお酒を買ってみた。
その裏手に花咲く公園を発見。「知本花海」と書かれていた。
一面に広がるマリーゴールドのお花畑
さらに奥は草原が広がっていた。キャンプ場のようだ。そこにはまたまた原住民族のオブジェが点在していた。
夕食は散歩中に見つけておいた原住民料理のレストラン「大頭目野食館」に入った。原住民の民族衣装を着たウエイトレスさんの一人が「バスの時刻表見ますか?」と声をかけてきた。なんと、滝に行った帰りに清覚寺の行き方を尋ねたお姐さんだった。見違えるほどキレイな姿で、声をかけられるまで気づかなかった!
ハイビスカスのスープや椰子の花の炒め物、キノコの鉄板焼きなど、原住民料理っぽいものをいろいろ頼んでみた。どの料理もとーっても好吃!まろやかで優しい味がした。家族みんな「おいしい!」とよく食べました。
ハイビスカスのスープ
多種類のプリプリのキノコがアツアツで出て来た鉄板焼
ステキな民族衣装を着たお姐さんたちと記念写真。「何族の服?」と訊いたら「ブーナンヅー(プユマ族)」だって。
宿に戻る途中、「釈迦頭」という変わった果物を売る屋台があった。何だろう…と眺めていたら、その果物を切り分けて試食させてくれた。「甘~い!!」とろけるような甘さだった。後から知ったが、この果物は日持ちしないので輸出はできないらしい。台湾でしか味わえない絶品ということだ。
翌朝、もう一度名湯を楽しんだ。山を眺めながらぬるめのお湯(39℃)に長湯した。
知本森林遊樂區
ホテルの種類豊富な朝食バイキングを済ませ、ホテル近くからバスに乗って知本の自然を満喫できるという「知本森林遊樂區」へ。
遊樂區手前のバス停で下車すると、目の前は深い森林で覆われて探検が始まる気分でワクワク。
ゲートで一人50元の入園料を払って園内に入ると、またまたエスニックな像がお出迎え。けれど思ったような熱帯の自然体験という雰囲気ではなく道も広くて整備され花々で飾られ、列を成した大勢の小学生や高校生たちで賑わっていて日本の昭和記念公園のような雰囲気。
こういうところだったかぁ、、、と少々期待外れ気分で歩いていくと長い木の階段が続く道があった。案内パンフを見るとこの階段は1088段もあるが、その後は周遊コースでぐるりと園内を巡れるみたい。整備された公園とは違った風景に出会えるかも知れないし、周遊できるというので登って行った。
300段、まだまだだ~。。
雄大な遠望が開けてきた。
クリックで拡大
はびこる熱帯の樹木。人にも殆ど会わなくなってきた。
歩く度に様々な眺めが現れる。これこそ期待していた展開。けどキツイ。。
1088段目まで登りついた!大汗をかいた。奥さんはかなりバテている。でも1088段のはずがまだ階段が続いているではないか!?
そのうち頂上らしい場所に着くのでは… と登り続けてみたものの1300段を過ぎても階段は終わらず、周遊コースになる様子はなし。いったいどこまで連れて行かれるのだろうか?以前日月潭のハイキングで案内がデタラメでタイヘンな目に遭ったことを思い出した。登ってくる途中に「森林浴歩道」の案内があったのでそこから周遊できるかもと思い、引き返すことにした。
ここから「森林浴歩道」の方へ入って行った。
こちらの道は平坦だが狭くて普通の登山道といった感じ。樹木もうっそうと繁っていて南国のジャングルの雰囲気。色鮮やかな鳥(赤い鳥も!)がさえずりながら木々を飛び交い、サルやリスにも出遭った。
おとぎ話に出て来そうな木だー
「森林浴歩道」へ入ってからは誰にも会わないまま整備された公園エリアへ戻ってきた。期待以上のアドベンチャー気分を味わえる楽しいハイキングだった。
もう一か所行く予定にしていた、昨日行けなかった清覚寺に行く時間は結局全くなくなり、ホテルへ戻るバスにギリギリで飛び乗った。
ホテルで荷物をピックアップしてタクシーで最寄りの知本駅へ。途中、一青妙さんの「わたしの台湾・東海岸」という本で紹介されていた「屏東肉圓」というお店の肉圓(バーワン)が食べたかったので寄ってもらうよう頼んだ。本には「店主は一年のうち数カ月だけ店を開き、あとは旅行に出かけてしまう。」とか「たいてい昼過ぎには売り切れてしまい、さっさと店じまいする。」なんて書いてあった。運転手さんもそれを知っているようで「やってるかどうかわからないよ。」と言いつつ寄ってもらったら運よく開いていた!
運転手さんに待っていてもらい急いでお店へ。本には「不愛想な店主」と紹介されていた店主さん、確かにへんくつそうに見えたが「ズーベンレン(日本人?)」とか「ズーベンツァイナーリー(日本のどこ?)」とか話しかけてきて面白かった。
タクシーに戻り再び知本駅へ向かったのだが、途中「知本站」の標識と違う方向へ行ったので、もしや台東駅まで連れて行かれてしまうのでは?と不安がよぎった。「火車站(鉄道駅)」としか伝えていなかったので、念のため「知本駅でお願いします」と運転手さんに言ったら「台東まで乗っていけば?」と云われた。やっぱり台東まで行くつもりだったんだ。知本→台東間は鉄路で廃車間際のレトロ車両に乗るというミッションがあるので、タクシーで台東まで行くわけには行かない。理由を説明して引き返しもらった。
知本駅にはレトロ車両発車の30分前に無事到着。さっき買った肉圓を食べた。これは本当にウマい!ツルリと入ってしまう。スープの出汁も優しい味。奥さん「バーワンが初めて美味いと思った!」。今までバーワンは味見する程度だった息子も2個食べた。さて、これからレトロ車両に乗って台東へのショートトリップだ。
【メニュー】台湾旅行2018(知本温泉・鹿野・台東・埔里・台北)
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温泉の多い台湾でも知本温泉は全国屈指の名湯。日本にもありそうな地名なのは日本統治時代に開発されたのが由来か。交通の便があまりよくない台湾東部の南に位置しているため、毎年台湾へ来ていながらまだ一度も訪れたことがなかった。その知本温泉を初めて訪れた。
いつものように羽田から朝一のチャイナエアラインで台北松山空港へ入り、そこから初めての国内線で台東へ。チケットは航空会社(立栄航空)のネット早割で購入済み。一人5000円ぐらいだった。乗り継ぎには日本で預けた荷物を台北で一旦ピックアップして、国内線のチェックイン時にまた預けなければならない。本当は預け荷物は有料らしいが、日本からの搭乗券を見せると30キロまでタダになる。
チェックインを済ませ、まだ3時間もあるので初めて松山空港の展望ロビーに行ってみた。いきなりモワっと暑くて台湾に来たことを実感。「展望」と云っても空港を一望できる感じではないが、台湾らしいかわいい絵やキャラクターもあって楽しめた。
立栄航空の出発ロビーはとってもローカルな感じで人も少ない。乗り込んだ飛行機は左右2席ずつの小型のプロペラ機。台湾の国内線と云うと向田邦子のことを思い出してしまうが、無事に着くと信じよう。
プロペラがブンブンとうなり声を上げて回転し、滑走路を加速して離陸した。台北の街が窓に広がる。プロペラ機なんて乗り心地はどうなんだろうかと思っていたが、たまに激しい揺れはあれどなかなか快適だ。フライトアテンダントのお姐さんたちはみんなカワイイ!飛行機は台湾の屋根とも云われる3000メートル級の山が連なる高山地帯上空へ。台湾最高峰の玉山(3952m)と思われる雪化粧した山も望めた。
台東が近づくと長い海岸線と広大な水田の風景が続いた。これが台東縣の眺めかぁ!このあたりは池上米など米どころとしても有名。飛行機は45分で台東空港へ着陸した。
台東の空港はローカル色満天。お願いしておいたホテルからのピックアップサービスの運転手さんが出迎えてくれ、車でホテルへ向かった。道は広いのに車は少なくのどかな田園風景が続いた。20分でホテル(知本金聯世紀酒店)に到着。うちらが泊るにしては超豪華なホテルだ。でも台北でいつも泊る中級ホテルより安い。ロビーの原住民(台湾では先住民のことを「原住民」と呼ぶ)が使うボートの展示や中央の吹き抜けが豪華さを演出している。
部屋は畳のいい香りがする和室だ。ちゃぶ台がくつろげる。
知本温泉周辺の散策
ちょっとだけ休んでお散歩開始。目指すは白玉瀑布という滝。滝へ向かう道すがら、原住民族が多いこの辺りならではのエスニックな装飾やオブジェ、壁画をあちこちで見かけた。
車道から山道に入ると台湾らしいジャングルの遊歩道になった。
木の階段を下りると滝はもうすぐ・・・
間もなく白玉瀑布に到着。ネット情報では水が少ないときはしょぼいとあったが水量は豊富、高さは50メートルあるとのことで優しさを感じるいい滝だ。
次は清覚寺というお寺へ行こうと、道端で草むしりしていたお姐さんに行き方を尋ねたら「とても遠いわよ。40分はかかるからバスで行くといいよ。」と、バス停まで案内してくれた。時刻表を見てくれたら丁度バスは行っちゃったばかりで次は50分後。それでは遅くなってしまうので、今日はお寺はやめて近くを散歩することにした。
ファミマの入口横にこんな原住民族のトーテンポールがあってエスニック気分が高まる。
さすが温泉の名勝、温泉卵を店先で茹でている。
知本渓という川にかかる大きな橋を渡り川沿いを歩いていたら川辺にはサギ、民家には猫や放し飼いの犬がたくさんいて、台湾らしいカラフルな狛犬ちゃんにも出会った。
農協がやっているっぽい大きなお土産屋さんがあり、地元米の池上米で作ったおこし(池上米香)や小米酒というお酒を買ってみた。
その裏手に花咲く公園を発見。「知本花海」と書かれていた。
一面に広がるマリーゴールドのお花畑
さらに奥は草原が広がっていた。キャンプ場のようだ。そこにはまたまた原住民族のオブジェが点在していた。
夕食は散歩中に見つけておいた原住民料理のレストラン「大頭目野食館」に入った。原住民の民族衣装を着たウエイトレスさんの一人が「バスの時刻表見ますか?」と声をかけてきた。なんと、滝に行った帰りに清覚寺の行き方を尋ねたお姐さんだった。見違えるほどキレイな姿で、声をかけられるまで気づかなかった!
ハイビスカスのスープや椰子の花の炒め物、キノコの鉄板焼きなど、原住民料理っぽいものをいろいろ頼んでみた。どの料理もとーっても好吃!まろやかで優しい味がした。家族みんな「おいしい!」とよく食べました。
ハイビスカスのスープ
多種類のプリプリのキノコがアツアツで出て来た鉄板焼
ステキな民族衣装を着たお姐さんたちと記念写真。「何族の服?」と訊いたら「ブーナンヅー(プユマ族)」だって。
宿に戻る途中、「釈迦頭」という変わった果物を売る屋台があった。何だろう…と眺めていたら、その果物を切り分けて試食させてくれた。「甘~い!!」とろけるような甘さだった。後から知ったが、この果物は日持ちしないので輸出はできないらしい。台湾でしか味わえない絶品ということだ。
ホテルに戻って屋上の露天風呂へ。「四季美人湯」なんて名前がついていた。入口でルームナンバーを云うとロッカーキーとバスタオルをくれる。 男女別で裸で入るということだったが、一昨年行った礁渓温泉のホテルの大浴場は裸で入るはずなのにみんな海パン履いてたのでどうかな、と思って覗いてみると・・・ ここはみんな裸で入っていた。 大きな浴槽が2種類。眼前には山が迫り、明るければ良い景色も楽しめそうだ。洗い場やシャワーもあり日本の大浴場感覚で気持ちよくゆったり入れた(泳いでいるおじさんはいたけど)。 |
翌朝、もう一度名湯を楽しんだ。山を眺めながらぬるめのお湯(39℃)に長湯した。
知本森林遊樂區
ホテルの種類豊富な朝食バイキングを済ませ、ホテル近くからバスに乗って知本の自然を満喫できるという「知本森林遊樂區」へ。
遊樂區手前のバス停で下車すると、目の前は深い森林で覆われて探検が始まる気分でワクワク。
ゲートで一人50元の入園料を払って園内に入ると、またまたエスニックな像がお出迎え。けれど思ったような熱帯の自然体験という雰囲気ではなく道も広くて整備され花々で飾られ、列を成した大勢の小学生や高校生たちで賑わっていて日本の昭和記念公園のような雰囲気。
こういうところだったかぁ、、、と少々期待外れ気分で歩いていくと長い木の階段が続く道があった。案内パンフを見るとこの階段は1088段もあるが、その後は周遊コースでぐるりと園内を巡れるみたい。整備された公園とは違った風景に出会えるかも知れないし、周遊できるというので登って行った。
300段、まだまだだ~。。
雄大な遠望が開けてきた。
クリックで拡大
はびこる熱帯の樹木。人にも殆ど会わなくなってきた。
歩く度に様々な眺めが現れる。これこそ期待していた展開。けどキツイ。。
1088段目まで登りついた!大汗をかいた。奥さんはかなりバテている。でも1088段のはずがまだ階段が続いているではないか!?
そのうち頂上らしい場所に着くのでは… と登り続けてみたものの1300段を過ぎても階段は終わらず、周遊コースになる様子はなし。いったいどこまで連れて行かれるのだろうか?以前日月潭のハイキングで案内がデタラメでタイヘンな目に遭ったことを思い出した。登ってくる途中に「森林浴歩道」の案内があったのでそこから周遊できるかもと思い、引き返すことにした。
ここから「森林浴歩道」の方へ入って行った。
こちらの道は平坦だが狭くて普通の登山道といった感じ。樹木もうっそうと繁っていて南国のジャングルの雰囲気。色鮮やかな鳥(赤い鳥も!)がさえずりながら木々を飛び交い、サルやリスにも出遭った。
おとぎ話に出て来そうな木だー
「森林浴歩道」へ入ってからは誰にも会わないまま整備された公園エリアへ戻ってきた。期待以上のアドベンチャー気分を味わえる楽しいハイキングだった。
もう一か所行く予定にしていた、昨日行けなかった清覚寺に行く時間は結局全くなくなり、ホテルへ戻るバスにギリギリで飛び乗った。
ホテルで荷物をピックアップしてタクシーで最寄りの知本駅へ。途中、一青妙さんの「わたしの台湾・東海岸」という本で紹介されていた「屏東肉圓」というお店の肉圓(バーワン)が食べたかったので寄ってもらうよう頼んだ。本には「店主は一年のうち数カ月だけ店を開き、あとは旅行に出かけてしまう。」とか「たいてい昼過ぎには売り切れてしまい、さっさと店じまいする。」なんて書いてあった。運転手さんもそれを知っているようで「やってるかどうかわからないよ。」と言いつつ寄ってもらったら運よく開いていた!
運転手さんに待っていてもらい急いでお店へ。本には「不愛想な店主」と紹介されていた店主さん、確かにへんくつそうに見えたが「ズーベンレン(日本人?)」とか「ズーベンツァイナーリー(日本のどこ?)」とか話しかけてきて面白かった。
タクシーに戻り再び知本駅へ向かったのだが、途中「知本站」の標識と違う方向へ行ったので、もしや台東駅まで連れて行かれてしまうのでは?と不安がよぎった。「火車站(鉄道駅)」としか伝えていなかったので、念のため「知本駅でお願いします」と運転手さんに言ったら「台東まで乗っていけば?」と云われた。やっぱり台東まで行くつもりだったんだ。知本→台東間は鉄路で廃車間際のレトロ車両に乗るというミッションがあるので、タクシーで台東まで行くわけには行かない。理由を説明して引き返しもらった。
知本駅にはレトロ車両発車の30分前に無事到着。さっき買った肉圓を食べた。これは本当にウマい!ツルリと入ってしまう。スープの出汁も優しい味。奥さん「バーワンが初めて美味いと思った!」。今までバーワンは味見する程度だった息子も2個食べた。さて、これからレトロ車両に乗って台東へのショートトリップだ。
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