2018年3月16日(金)
昨夜の大雨は上がったが曇り空。でも青空も見える。今日はチャリで台東の町巡り。台東は台湾東部で最大の都市だが、チャリがあれば要所はラクに回れるようだ。チャリはホテルで無料で借りられた。しかも台湾が世界に誇るジャイアント自転車。とても軽くてスイスイ走り、乗り心地は抜群だ。
ホテル(台東南豐鐵花棧)を出るとすぐに品の良い日本風の建物があった。貸し切りのパーティー会場かなにかのようで、オシャレした人たちが出入りしていた。後で調べたら「太麻里文創咖啡館」という、古い日本家屋をリノベしたカフェだった。店名にある「文創」とは「文化創意」のことで、台湾では日本統治時代の建物を工夫して再生させたリノベスポットによく見る文字だ。行ってみたかったな。
その近くにまた一軒、日本家屋があった。ボロイけど(失礼・・・)今でも民家として使われているっぽい。
海濱公園
ホテルでもらったマップをみながら海濱公園を目差す。車道をしばらく走ると海濱公園入口に来た。海の近くに建つこの廃墟?はなんだか絵になる。ここからは自転車専用道路が海辺へ延びていた。
浜辺に出た。曇っていた空に青空が広がり強い日が差してきた。眩しい。海濱公園は海沿いにどこまでも続いている。自転車道もずっと続く。
オブジェが点在する広場があった。人もそこそこいる。チャリを置いて行ってみた。
でかいフレーム!大自然のギャラリーのなかの一作品になる。
こちらは自然の素材を使ったドーム状の体験型オブジェ。スロープもあってチャリで上がることもできる。近づくと鳥のさえずりの大合唱が聞こえた。ドームの外には無数のスズメがへばり付き、内側にはムクドリや珍しい鳴き声の鳥もいた。内部は広い日影が出来ていて休憩にいいが、フンには注意!
スズメが何羽?
再びチャリに乗り、地図にある「琵琶湖」なる場所へ向かった。なぜか自転車専用道路を外れて車道に出てしまい、すぐ近くにサイクリングロードが見えるのになかなかそこに行けないなど苦労しつつ琵琶湖へやって来た。これは「湖」というよりは「池」だった。緑に囲まれて静かではあるが、なぜここが「琵琶湖」と命名されたのだろうか・・・
この辺りは緑が多くていい気分でサイクリングできる。大きな木の幹の途中にバルコニーが設けられた「樹屋」という展望休憩所があった。
森林公園と呼ばれるエリアは森と云うほど樹木が密に生えているわけではないが、緑のなか、そこここに様々な花が咲き、鳥がさえずり、観葉植物のような鮮やかな植生の群落が見られ、五感を楽しませてくれる。
どこまでも続く快適なサイクリングロード
放し飼いのワンちゃんがたくさんいる
ホテルの近くまで戻り、今度は車道を走って市内の「鐵花村」へ行ってみる。息子の情報によれば、ここには旧台東駅跡を改装して「台東鉄道芸術村」という鉄道好きにはたまらないエリアがあるそうなのだが・・・ お腹も空いてきたので食べ物屋さんもあるかなぁ。
まず目に入ったのはずらっと吊るされたカラフルなランタン。ネットで「イルミネーションがキレイ」と紹介されていたので昨夜行こうと思っていたけれど、大雨だったのでやめたところだ。来れたらキレイだっただろうなぁと思いつつも、イルミネーションとしたは控え目な感じになりそう。
「藝術村」にちなんだようなオブジェも点在
鐵花村でお昼を食べられそうなところを探したがお店も屋台も見つからず。和風レストランっぽい建物はあったが営業は夜だけみたいで、結局近くのファミマでおにぎりを買った。ファミマの近くにもリードに繋がれていないワンちゃんが2匹。台東にはこんなワンコがとても多い。
ファミマで買ったおにぎりはここで食べた。
鉄道藝術村
鉄道芸術村も近くのはずだが・・・ と歩いていたら古い車庫のような建物があった。「1919年建造の機関車庫」という説明パネルが立っていた。その手前の塔は「日本統治時代の給水塔」だって。
車庫には「鉄道文化館」という看板が掛かっていたが、囲いが張り巡らされていて中には入れなかった。「旅々台北」サイトの説明によると、以前は展示館などが整備されていたが、今はその名残をとどめているだけとのこと。
車庫の奥には軌道が残っていてホームもある。車輌も見えるぞ。
ホームには「台東」の駅名表示が。2001年まではここが台東の中央駅だったそうだ。今の新駅よりここの方が市内の中心にある。
展示されているのか放置されているのか1編成分の車輌が「停車中」
「TOKYU」と刻印されている
懐かしい改札
鋏をパチパチいわせながら駅員さんが切符に入鋏したんだろうな・・・
そんな昔日のシーンもうっそうと繁るガジュマルが覆い隠す
鯉魚山公園
鐵花村のすぐ向かいに小高い緑の丘があり、丘の途中に朱色の多宝塔が建っていたので行ってみた。この丘は鯉魚山と云い、丘と周辺は「鯉魚山公園」として整備されている。
高いところが好きな僕はこの塔(龍鳳塔)に登ることにした。奥さんと息子は「いいや、待ってるよ・・・」な~んだ、、
117段の階段を上って行き着いた展望台からはすぐ下のお寺、さっきいた鐵花村、その向こうには海が見渡せた。風が気持ちいい。2人も来ればよかったのに。
ここにもワン公が!
「鯉」をあしらったデザインがあちこちにあった
公園内には戦争で戦った英霊を祀る忠烈祠もあった。鯉魚山公園は想像以上に奥が深くハイキングコースもあるみたい。時間があれば楽しみ方はいろいろありそう。
ふたたびチャリに乗り、街中を走ってみる。台東はまあまあの都会だが、高いビルは少ないし車も人も少なくのんびりした雰囲気。食べ物屋さんもあまり見かけないなか、僕の好物の肉圓(バーワン)のお店があったので1個注文。その場で揚げてくれた。胡椒が効いた肉、甘めのタレ、プルプルの皮、いいわ~コレ!
ホテルで荷物をピックアップして、ホテルのお姐さんにお見送りしてもらいタクシーで駅へ。
駅の一角には本を自由に持って(借りて?)行けるコーナーが。本を置く人もいるのだろう。ベルリンの街中にあった「本の森」を思い出した。
これからこの自強號に乗って台北へ向かう。さよなら、台東!のんびりゆる~い空気に癒され、楽しめた。
台北までは4時間24分の長旅だ。でも20分後に停車する関山駅では名物「関山弁当」を買うというミッションがある。
關山便當
台東縣の関山は香りのいい関山米が穫れる米どころ。関山駅ではこの関山米を使った「源昌」の駅弁が売られていてとても人気があると云う。これは食べてみたい。ホームでも売り子が販売していると云うが、停車時間は2分しかない。ホームのどこで売っているかもわからないので、お金を握りしめて到着前からドアにはりついてスタンバイ。
けれどホームではそれらしき売り子さんは見当たらない。ドアが開いたのでホームへ降りてキョロキョロ・・・ するとすぐ後ろで「ベント~」という威勢のいい声が聴こえた。おばさんが弁当を首に下げて売っていた。3個購入!よかった~、、、
弁当は木箱に入っていて開けるといい香りが立ちのぼった。お肉にソーセージ、キャベツに煮玉子、お漬物・・・ おかずのどれもが上品な美味。ホカホカで香りのいい関山米もナイス!
水田と山が続くのどかな車窓風景を眺めながらの幸せのランチタイムを味わえた。この弁当は車内販売してなかったし、次の駅の池上もお米が有名で駅弁もあるらしいがホームでは見かけなかったので、米どころで食べられるご当地オンリーの駅弁として貴重な存在ではないか。
自強號は台東では空いていたが、停車するたびに乗客が増えてほぼ満席になった。長い乗車だったが、海、山、太魯閣の岩壁、町、田園など変化に富んだ車窓風景を楽しみつつ予定通り台北に到着した。
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昨夜の大雨は上がったが曇り空。でも青空も見える。今日はチャリで台東の町巡り。台東は台湾東部で最大の都市だが、チャリがあれば要所はラクに回れるようだ。チャリはホテルで無料で借りられた。しかも台湾が世界に誇るジャイアント自転車。とても軽くてスイスイ走り、乗り心地は抜群だ。
ホテル(台東南豐鐵花棧)を出るとすぐに品の良い日本風の建物があった。貸し切りのパーティー会場かなにかのようで、オシャレした人たちが出入りしていた。後で調べたら「太麻里文創咖啡館」という、古い日本家屋をリノベしたカフェだった。店名にある「文創」とは「文化創意」のことで、台湾では日本統治時代の建物を工夫して再生させたリノベスポットによく見る文字だ。行ってみたかったな。
その近くにまた一軒、日本家屋があった。ボロイけど(失礼・・・)今でも民家として使われているっぽい。
海濱公園
ホテルでもらったマップをみながら海濱公園を目差す。車道をしばらく走ると海濱公園入口に来た。海の近くに建つこの廃墟?はなんだか絵になる。ここからは自転車専用道路が海辺へ延びていた。
浜辺に出た。曇っていた空に青空が広がり強い日が差してきた。眩しい。海濱公園は海沿いにどこまでも続いている。自転車道もずっと続く。
オブジェが点在する広場があった。人もそこそこいる。チャリを置いて行ってみた。
でかいフレーム!大自然のギャラリーのなかの一作品になる。
こちらは自然の素材を使ったドーム状の体験型オブジェ。スロープもあってチャリで上がることもできる。近づくと鳥のさえずりの大合唱が聞こえた。ドームの外には無数のスズメがへばり付き、内側にはムクドリや珍しい鳴き声の鳥もいた。内部は広い日影が出来ていて休憩にいいが、フンには注意!
スズメが何羽?
再びチャリに乗り、地図にある「琵琶湖」なる場所へ向かった。なぜか自転車専用道路を外れて車道に出てしまい、すぐ近くにサイクリングロードが見えるのになかなかそこに行けないなど苦労しつつ琵琶湖へやって来た。これは「湖」というよりは「池」だった。緑に囲まれて静かではあるが、なぜここが「琵琶湖」と命名されたのだろうか・・・
この辺りは緑が多くていい気分でサイクリングできる。大きな木の幹の途中にバルコニーが設けられた「樹屋」という展望休憩所があった。
森林公園と呼ばれるエリアは森と云うほど樹木が密に生えているわけではないが、緑のなか、そこここに様々な花が咲き、鳥がさえずり、観葉植物のような鮮やかな植生の群落が見られ、五感を楽しませてくれる。
どこまでも続く快適なサイクリングロード
放し飼いのワンちゃんがたくさんいる
ホテルの近くまで戻り、今度は車道を走って市内の「鐵花村」へ行ってみる。息子の情報によれば、ここには旧台東駅跡を改装して「台東鉄道芸術村」という鉄道好きにはたまらないエリアがあるそうなのだが・・・ お腹も空いてきたので食べ物屋さんもあるかなぁ。
まず目に入ったのはずらっと吊るされたカラフルなランタン。ネットで「イルミネーションがキレイ」と紹介されていたので昨夜行こうと思っていたけれど、大雨だったのでやめたところだ。来れたらキレイだっただろうなぁと思いつつも、イルミネーションとしたは控え目な感じになりそう。
「藝術村」にちなんだようなオブジェも点在
鐵花村でお昼を食べられそうなところを探したがお店も屋台も見つからず。和風レストランっぽい建物はあったが営業は夜だけみたいで、結局近くのファミマでおにぎりを買った。ファミマの近くにもリードに繋がれていないワンちゃんが2匹。台東にはこんなワンコがとても多い。
ファミマで買ったおにぎりはここで食べた。
鉄道藝術村
鉄道芸術村も近くのはずだが・・・ と歩いていたら古い車庫のような建物があった。「1919年建造の機関車庫」という説明パネルが立っていた。その手前の塔は「日本統治時代の給水塔」だって。
車庫には「鉄道文化館」という看板が掛かっていたが、囲いが張り巡らされていて中には入れなかった。「旅々台北」サイトの説明によると、以前は展示館などが整備されていたが、今はその名残をとどめているだけとのこと。
車庫の奥には軌道が残っていてホームもある。車輌も見えるぞ。
ホームには「台東」の駅名表示が。2001年まではここが台東の中央駅だったそうだ。今の新駅よりここの方が市内の中心にある。
展示されているのか放置されているのか1編成分の車輌が「停車中」
「TOKYU」と刻印されている
懐かしい改札
鋏をパチパチいわせながら駅員さんが切符に入鋏したんだろうな・・・
そんな昔日のシーンもうっそうと繁るガジュマルが覆い隠す
鯉魚山公園
鐵花村のすぐ向かいに小高い緑の丘があり、丘の途中に朱色の多宝塔が建っていたので行ってみた。この丘は鯉魚山と云い、丘と周辺は「鯉魚山公園」として整備されている。
高いところが好きな僕はこの塔(龍鳳塔)に登ることにした。奥さんと息子は「いいや、待ってるよ・・・」な~んだ、、
117段の階段を上って行き着いた展望台からはすぐ下のお寺、さっきいた鐵花村、その向こうには海が見渡せた。風が気持ちいい。2人も来ればよかったのに。
ここにもワン公が!
「鯉」をあしらったデザインがあちこちにあった
公園内には戦争で戦った英霊を祀る忠烈祠もあった。鯉魚山公園は想像以上に奥が深くハイキングコースもあるみたい。時間があれば楽しみ方はいろいろありそう。
ふたたびチャリに乗り、街中を走ってみる。台東はまあまあの都会だが、高いビルは少ないし車も人も少なくのんびりした雰囲気。食べ物屋さんもあまり見かけないなか、僕の好物の肉圓(バーワン)のお店があったので1個注文。その場で揚げてくれた。胡椒が効いた肉、甘めのタレ、プルプルの皮、いいわ~コレ!
ホテルで荷物をピックアップして、ホテルのお姐さんにお見送りしてもらいタクシーで駅へ。
駅の一角には本を自由に持って(借りて?)行けるコーナーが。本を置く人もいるのだろう。ベルリンの街中にあった「本の森」を思い出した。
これからこの自強號に乗って台北へ向かう。さよなら、台東!のんびりゆる~い空気に癒され、楽しめた。
台北までは4時間24分の長旅だ。でも20分後に停車する関山駅では名物「関山弁当」を買うというミッションがある。
關山便當
台東縣の関山は香りのいい関山米が穫れる米どころ。関山駅ではこの関山米を使った「源昌」の駅弁が売られていてとても人気があると云う。これは食べてみたい。ホームでも売り子が販売していると云うが、停車時間は2分しかない。ホームのどこで売っているかもわからないので、お金を握りしめて到着前からドアにはりついてスタンバイ。
けれどホームではそれらしき売り子さんは見当たらない。ドアが開いたのでホームへ降りてキョロキョロ・・・ するとすぐ後ろで「ベント~」という威勢のいい声が聴こえた。おばさんが弁当を首に下げて売っていた。3個購入!よかった~、、、
弁当は木箱に入っていて開けるといい香りが立ちのぼった。お肉にソーセージ、キャベツに煮玉子、お漬物・・・ おかずのどれもが上品な美味。ホカホカで香りのいい関山米もナイス!
水田と山が続くのどかな車窓風景を眺めながらの幸せのランチタイムを味わえた。この弁当は車内販売してなかったし、次の駅の池上もお米が有名で駅弁もあるらしいがホームでは見かけなかったので、米どころで食べられるご当地オンリーの駅弁として貴重な存在ではないか。
自強號は台東では空いていたが、停車するたびに乗客が増えてほぼ満席になった。長い乗車だったが、海、山、太魯閣の岩壁、町、田園など変化に富んだ車窓風景を楽しみつつ予定通り台北に到着した。
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