株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
会社のこと、仕事のこと、プライベートのこと、あれこれ書いています。

その186.ジェネレーションギャップ克服の秘策はあるのか?

2014-11-27 07:55:48 | 制作会社社長の憂い漫遊記
私の長女は25歳、時々話が噛み合わない。
ジェネレーションギャップというヤツだ。
私が仕事をするスタッフも長女と年齢は変わらない。
時には20歳という助監督や技術スタッフと仕事をする。
まぁ仕事中に限るのだが、彼らとの会話に
ジェネレーションギャップを感じることは少ない。
それは長女と違って、彼ら側が私の考えていることを
理解しようと努力しているからだ。
おそらく関係のないオヤジなら、
次女の十八番「ウザイ!」で以上終わり、
否それ以前に私のことなど見向きもしないのだが、
彼らは必死で仕事に向き合っているので
私の一挙手一投足に神経を尖らせている。
真正面で私を見ているのだ。
したがって私が彼らに感じるジェネレーションギャップの
100倍以上を彼らは私に感じながら
私と仕事をしているはずだ。

もちろん夜の飲み会にも彼らは参加する。
飲み会の始まりは今日の反省や明日の段取り話が中心だが、
酔いが進むにつれ人生観や恋人の話など
私的な話題に変わってくる。
「生きざまこそがセンスの源泉だ!」なんて
強面で言うものだから、加速的に私的会話にも熱を帯びてくる。
私は占い師か?教祖か?と思うぐらい、
悩みをぶつけてくる若者もいる。
勿論これも監督の仕事の一環であるから
私は苦にすることなく杯を重ねる。
てか、益々ピッチが上がり声も大きくなってくる。
この辺りになると実の娘より、
彼らの方が余程実の息子や娘っぽい。
しかも私の女房役ともいえるカメラマンも
会話に参加してくるから話はコンガラガッテくるのだが
さらに彼らの目のキラキラ感は増してくる。
古き善き昭和の家族の団らんの絵図がそこにはある。
まるで「寺内貫太郎一家」だ。
考えてみると実に幸せな環境で仕事をさせてもらっている。
勿論良いことずくめではないが、
ことスタッフと一緒になってひとつのモノを作り上げる喜びは
それを差し引いても余りある。
精神的上下関係は、良いモノを作る上で必須条件だ。
下の者にはいつも耳をダンボにし吸収する素直さが求められる。
何事にも必死に食らい付いていくファイトが必要だ。
一方、上の者は一生懸命勉強し、
思いを伝える努力しなければならない。
あやふやな思いは伝わらない。
見えるカタチになるまで考え抜かねばならない。
伝えるということには苦しみが伴う。
双方の立場による違いはあれど
双方の努力により双方の精神的上下関係は保たれる。
そして精神的上下関係が崩れるのは概して上の者の怠慢である。
上の者は立場の上下関係に甘んじて怠慢を決め込むのではなく
精神的上下関係を維持し、
より良きモノを作るため日々研鑽の努力を惜しんではならない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿