★アニメのプラモを紹介しますガッチャマンものなのですが...
●この斎藤模型 というメーカー、今回静岡に発祥したという事が判りましたがその活動はあまり知られていません。SFオリジナルメカの日本ホビーなんかの製品を再版していたのですが(戦艦もあったような?)短期間のうちに消滅してしまったらしく詳細は不明です。今回のガッチャマンスコープもそんな混乱と混沌が見て取れるような商品になっています。
●フィギュア王でのオタキング岡田氏の記述によりますと都内では5000円で買える程度のものらしいのですがまったく実物にはお目にかかった事がなくて大昔に季刊 宇宙船 で小さく紹介された記事みて以来の邂逅になりました。(オクでも一度しかみてないし...)アニメ ガッチャマンに登場するはずもないメカニックですので一種のゲテもの扱いのプラモなのですが...正体は皆さんご存知のコレです。
●日本よりも海外で大きく評価されるかもしれません。そう タイムトンネル 転がる石のように名作SFドラマも放送から10年も経てば番組は忘れ去られて源氏名を替えられ日本のアニメ商品になってしまうのでありました。
●箱の横にスコープというだけあってスライドが紹介されています。これをセットすると”筒”のような本体に豆球で照らし出されてガッチャマンの活躍が浮かび上がるという子どもだましのような仕掛けがあります。
▲筒状の本体が見えます。本家のフジミ タイムトンネルの時代もそうですが”売り”のカラースライドが欠品しているロットが多いのです。斎藤模型のガッチャマンスコープに至ってもその伝統は受け継がれているらしく いままで遭遇したガッチャマンスコープにおいては説明書がなかったりフィルムがなかったり何かしら欠品のあるものが多かったです。斎藤模型も早くに操業を停止してしまったようなので倒産後 不良在庫が市場に叩き売りで出回ったのではないか?とも思います。今回入手のものもフィルムがない状態ですがそのうちまた 手に入れてコレクションに加えようと思います。まあ 会社の断末魔の後期生産時期のもので会社の混乱を示すコンディションとおもえばこの状態の方が自然に思えますけどね。
最後にこのキットにご縁をいただいた 静岡のアンティークショップさんに厚くお礼を申し上げる。長年の探索の旅に一応の区切りをいただいた故に。