今日アタリから本格的に仕事が動き始めました。
ということはブログもおろそかに、なっちゃったりするかもですが、今日は更新有りです。
…久しぶりに映画の記事です。古いけどね(あと長いですが)
「ロード・オブ・ザ・リング Special Extended DVD Edition」
(監督:ピーター・ジャクソン、出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、2001年アメリカ)
昨年から計画していた、DVD(Special Extended DVD Edition)のロード・オブ・ザ・リング一挙鑑賞&レビュー…そう簡単には無理でした。やっぱり長いですこの映画。
で、やっと1本目
しかも、新作・もしくはレンタル開始間際・廉価版発売間際等々「今から見る人がこのレビュー参考にするかも?」というタイミングの映画なら「面白かった」とか「オススメです」的な簡単な内容でも別に良い訳ですが(良くない??)、古いDVD引っ張り出してきて鑑賞して、レビューまでわざわざ書こうっていう場合には、そんなので良いの??
…なんていう事まで考えちゃうと簡単には書けなくもなります。
…結構悩んで書き始めました(結果はダラダラですがご容赦を)
記事に貼ってるトップの画像、コレクターズ・エディション(いわゆる通常版)のパッケージのものですが、観たのはスペシャル・エクステンデット・エディションです。緑色の箱載せてもなぁって思ってこちらの画像にさせていただきました。
ちなみに両方(コレクターズ・エディションとスペシャル・エクステンデット・エディション)持っています(※どちらかを購入…という形で悩む方はスペシャル…の方がオススメ。通常版は説明不足です。劇場で上映するには良い尺ですが)
ストーリー
J.R.R.トールキン原作の『指輪物語』の映画化。
かつて中つ国を支配しようと冥王サウロンは一つの指輪を創ります。
しかしそれはかつての戦いの際、サウロンの手を離れ、めぐりめぐってホビット族という温厚な種族の一人フロド・バギンズ(イライジャ・ウッド)の手に。
指輪によって完全に復活するサウロン。それによって招かれる暗黒の時代を指輪の破壊によって阻止すべく、指輪をモルドールの「滅びの亀裂」と呼ばれる火口へと、9人の仲間と共に旅立つ冒険物語(映画も小説も3部作)の第一部です。
自ら意志を持ち、簡単にはコントロールできない指輪に翻弄されながら冒険を続ける主人公たちですが…というお話。
ちなみにこの映画の邦題には“旅の仲間”という副題は付いていませんね。このブログのタイトルには書いちゃいましたけど
ピロEK的感想&点数
(長いので注意)
…さて、どうしましょう。
まず最初に言っちゃうと、3部作の中で、1作目のコレが一番好き(というか楽しめました)。
私は高校生ぐらいからファンタジー(の中でも剣と魔法が登場するジャンル)のファンです。
きっかけは“D&D”(ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ)というTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)。
パソコンとかビデオゲームのRPGではなくて、人間どうしで遊ぶRPGです。シナリオを作ったり進行を行なうゲームマスターと、その他のプレイヤーで話をしながらゲームを進めます。スピルバーグの映画“E.T. ”の最初の頃のシーンで子ども達が遊んでいるのが“D&D”です。“E.T. ”の中ではなんだかフィギュアとか使いながら遊んでいるんでしたっけ?(うるおぼえ)…あういうセットはなくても遊べますし、E.T.劇中の子ども達よりも、もう少し年齢は高めがターゲットのゲームだと思います(※外交的ヲタク向き)。
…かつてのTRPGへの熱意の話は別の機会にまわすとして、その“D&D”の中には、エルフ、ドワーフ…といった今では聞きなれた言葉が登場します。ホビットは版権(?)の問題なのか登場せず、ホビットに類似したハーフリングという種族が登場します。
…美しい容姿で魔法と剣術(そして弓術にも)に優れた種族エルフ。
…宝石や貴金属に愛着をもち地中に広大な坑道を掘って暮らすドワーフ。
これらに魅せられていった若き日の私は、この原点が「指輪物語」という小説だと知ります。で、当時の小説を全巻購入したのですが、古い文体に挫折(比較的簡単に挫折)。
…そんなこんなで10年以上小説は放置。いつか読もう、老後に読もう。と思っていたところ、2001年に映画化との話が耳に入りました。ビバ21世紀
前置きが長くなりましたが、私は結構特殊な感じでこの映画に臨んだ層なのではないでしょうか(?)…というのは、
原作のファンではなく、憧れだけ。なんとなく予備知識アリ(劇中の単語で???なものは殆んどなし)。しかし、お話の内容はほとんど知らない。
なんにも判らないで「ロード・オブ・ザ・リング」というヒット映画があると思って観にいたわけでもない。
…こういう人、多いのでしょうか?、少ないのでしょうか??
とにかく、世間で言う「難しい単語が多くて、よく判らなかった」感は全くなく(むしろ雑誌とか見て予備知識バッチリ気味)、かつストーリーは知らない状態で映画館へ…ちょっと幸せでしょ?
…で、最初に映画館で見た感想は…感涙!!!
想像していた(それ以上の)映像美。ファンタジー世界がそこにありました。
それまでの映画で多くあった、幼稚な(もとい子供向けな)ファンタジー世界の表現ではなくて。
RPGで遊んでいたときに私が想像していたファンタジー世界です。
児童小説風にではなくて、どちらかというとRPG風に描かれていたと、私は感じましたが皆さんはどうでしょう???
素晴らしいニュージーランドのロケーションとセット…最初のホビット村なんか素晴らしすぎます。
でしゃばりすぎず、それでいて派手でもあり、緻密で完璧に近いCG・特撮…上手くミニチュアとCGを使い分けていてごく自然な特撮は現状ではこの3部作が頂点では?
もちろん演技やアクションシーンなんかも手抜き・妥協せずに撮影されてるからこの映画の完成度が高いんでしょうね。
そして音楽。
…これら全ての調和がとれた素晴らしい映画に思えました。
役者さん達も、完璧に近いナイス配役と私は感じましたよ。
…顔が濃いとか、クドイとかの評価もチョイチョイ耳にする、主人公のフロド役の“イライジャ・ウッド”ですが、一昔前の映画なら、小人症の俳優さんが演じてた役(ウィローみたいに)。それを小さめの役者さんで演じても不都合無いように映像技術が追いついてる。
それでも小さい俳優さんってあんまり層が厚くないのかもしれません。
なんだか消去法的な人選とも考えられますが、この場合、派手(?)な顔は主人公の重要な要素。
他の3人(ショーン・アステン、ビリー・ボイド、ドミニク・ハナモン)がフロド役だと地味すぎるし(彼らに限定するわけではありませんけどね)、今となってはかもしれませんが、キャラが違いますよね。
イライジャで正解、最良という感じではないでしょうか(ただ、イライジャ・ウッドが「スパイ・キッズ3」に出てきたときはゲンナリしたなぁ)。
…アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)は完璧なキャスティングの一人。
最初、アラゴルン役にはスチュアート・タウンゼントがキャスティングされていたらしいのですが、年齢的に役柄とあわない(アラゴルンは80歳代ですからね)という理由で降板したということ。
今となっては降板は正解。スチュアート・タウンゼントだと、色っぽすぎるというか、アラゴルンはカッコイイけど泥臭いと思っています(原作だとアラゴルンはブサイクらしいので、原作ファンには印象違うキャスティングかもしれませんねヴィゴ・モーテンセン)。ヴィゴはカッコつけてますけど硬派な感じで、私的にはいい感じ。
…ガンダルフ(イアン・マッケラン)も完璧。
クリストファー・リーがガンダルフ役を希望していたらしいですが、かの暗黒卿閣下には、やはりサルマン役が適任な気がします。
飄々としたガンダルフにピッタリ。イアン・マッケランは“Xメン”で観たとき「なんてヘルメット被されてんの!?にあわねぇこのお爺さん」なんて思いましたが、ガンダルフには適役。文句なしです。
言い出すとキリがありません。オーランド・ブルームもエルフに適役の美形でしたし(クシャ顔&シャクレですが)…これ以上はコメントとかで聞かれたら答えましょう。…心配していた“リブ・タイラー”も意外と良かったし(アルウェン姫は原作と登場人物変えてまでの無理やり出演でしたが、色恋は映画に必要)。
ピ-ター・ジャクソンは配役の評価が高い映画監督らしいですが頷けます。
劇中で好きなキャラクターは、ナズグル(ほとんど役者関係無いですが)。
ナズグルはRPG好きにはたまらなくカッコイイです。コンピューターのRPGでもナズグルにインスパイヤされた敵キャラは多いですよね。
特に「二つの塔」「王の帰還」で“翼を持つ獣”に乗っているナズグルよ「旅の仲間」で黒い馬に乗ってるナズグルが凶悪に怖くて好きです。
他にはバルログ(また役者関係無いですね)。
色んな映像やイラストの中で描かれているバルログよりも映画のバルログが一番格好良くて、ガンダルフたちとの戦いのシーンは凄く格好良かったです。
バルログとの戦いの直前からモリア脱出までのシーンは、このシリーズの中でも私にとってのベストシーンのひとつです!!
…予断ですが「ストリート・ファイターII」っていうゲームに「バルログ」っていうキャラ出てきましたが、やはり「指輪物語」のバルログからとった名前なんですかね?
「旅の仲間」では、ホビット族の小ささが際立つような演出が多用されてました。
多分、最初だから意識したんだと思います。人間視点から見下ろされるホビットとか、逆にホビット視点から見上げられる人間とか。
ホビット村で巨人に描かれてるガンダルフとかね。…こういうのにイチイチ感動させられましたよ初見のときは。
…「二つの塔」以降はめっきり減るんですけどねこういうシーン。
ナズグルから見つからないように木の根っこに隠れてるホビット4人を覗き込もうとするナズグルの巨大感とかは本当に怖い感じでした。
…DVD版(スペシャル・エクステンデット・エディション)の追加シーンについてですが、
スペシャル・エクステンデット・エディションには追加シーンがありますが、これはボーナスシーンではなくて、本来はこういう映画だったというシーンです。
ですから「旅の仲間」では確認していませんが、「王の帰還」では差し替わったシーンもあります(つまり劇場版からのカットシーン有り)。
劇場で見ること考えたら、スペシャル・エクステンデット・エディションの尺で上映されてしまうと、後半は尿意との戦いになってしまいます私の場合。
私が生まれる以前の映画のように「休憩」とかあるなら良いのですが、ぶっ続けで見るにはチト辛いです。ですから劇場尺は正解というか、仕方ないのでしょうね。
…しかし、この後に「二つの塔」「王の帰還」と観進めていくことを考えれば、追加シーンは重要です。映画館だけで3本見た人は???なこと多かったのではないでしょうか。
…例えば「レンバス」このボソボソパンみたいな食べ物。「王の帰還」でサムを陥れるためにゴラムが捨てるアレですが、何であの程度の食料がそんなに重要なのか(数切れだし)?とか、アラゴルンが何故裂け谷のエルフと親交が深いのか?とか、こちらも言い出すとキリないですが、家でじっくり見る方にはスペシャル・エクステンデット・エディションがオススメです(下手すると売れ残ってて安いですし)。
…追加シーンでも説明不足では?なんて思う点もあるかもしれませんが、それは雰囲気とかイメージのための演出(LOTAは神話ですから、説明の前に設定があったり)…という部分もあるはずです。
何にしても、ピーター・ジャクソン監督は、原作からカットする(場合によっては追加する)バランス感覚に優れているのではないでしょうか。
と、語りだしたら止まらないですね。
この続きは思い出したら追記&コメントで書こうと思っていますので、このあたりで。
…なんだか、またまたレビューになっていない気もしますが。
で、点数は7点(5点満点中)。
7点というのは、反則ですけど、思い入れと作品の出来がこれほど合致した作品に巡り逢えることも少ないです。で、40%増し。
…1作目の「旅の仲間」は長い予告編と評されるのを聞いたこともありますが「ヒット作だから観にいってみよう」というスタンスだとこうなるかも知れません。でもヒット作は見に行きますよね。
私は楽しめたので、私の観方を参考にしてもらえて、楽しめてもらえたら幸い。劇場の迫力は味わえないかもしれませんが、DVDでも十分に楽しめる作品です
補足・蛇足
「キング・コング」興行成績が不振との噂。
長いんですよ多分。なかなか観るタイミングの難しい映画です。
朝8:00から観始めるか、お昼ご飯を犠牲にするのか?
レイトショーで観始めたら午前様。なかなかお客さんを選んでくれちゃってます。おかげで私は観れていません。
1回が長いから、回転も悪いでしょうしね。
今日はこんなところです(って、十分ですか)。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
先週末(2006年1月7日・土曜日)で、
5,000hit(アクセスIP数で)越えました(3ヶ月チョイでこの件数が多いか少ないかは判りませんが)。
閲覧数だと15,000hit程度。こちらは更新するとドンドンカウントされちゃうと(多分)思うので、見に来てくれた方がのべ5,000と理解しています(皆さんはいかが判断されているんでしょうか??)。
お付き合いくださった方々、本当に感謝しています。ありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(追記)
2006年01月13日 午前1:37分
…時間がたてばたつほど、アレも書けばよかった。コレも書けばよかったとイロイロ出てきます。
「二つの塔」レビューのときは「旅の仲間」で書き足らなかったことがドンドン出てきちゃうかもしれませんね。
…今日は私、夜更かしですね。もう寝ますでは
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(LOTR公式HP)
http://www.lotr.jp/
(当ブログ内の関連記事)
2005年11月03日 「絵物語ホビット ゆきてかえりし物語」読みました。
2006年01月15日 ロード・オブ・ザ・リング・二つの塔Special Extended DVD Edition
★当ブログ内映画DVDレビューの検索はこちらで★
ということはブログもおろそかに、なっちゃったりするかもですが、今日は更新有りです。
…久しぶりに映画の記事です。古いけどね(あと長いですが)
「ロード・オブ・ザ・リング Special Extended DVD Edition」
(監督:ピーター・ジャクソン、出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、2001年アメリカ)
昨年から計画していた、DVD(Special Extended DVD Edition)のロード・オブ・ザ・リング一挙鑑賞&レビュー…そう簡単には無理でした。やっぱり長いですこの映画。
で、やっと1本目
しかも、新作・もしくはレンタル開始間際・廉価版発売間際等々「今から見る人がこのレビュー参考にするかも?」というタイミングの映画なら「面白かった」とか「オススメです」的な簡単な内容でも別に良い訳ですが(良くない??)、古いDVD引っ張り出してきて鑑賞して、レビューまでわざわざ書こうっていう場合には、そんなので良いの??
…なんていう事まで考えちゃうと簡単には書けなくもなります。
…結構悩んで書き始めました(結果はダラダラですがご容赦を)
記事に貼ってるトップの画像、コレクターズ・エディション(いわゆる通常版)のパッケージのものですが、観たのはスペシャル・エクステンデット・エディションです。緑色の箱載せてもなぁって思ってこちらの画像にさせていただきました。
ちなみに両方(コレクターズ・エディションとスペシャル・エクステンデット・エディション)持っています(※どちらかを購入…という形で悩む方はスペシャル…の方がオススメ。通常版は説明不足です。劇場で上映するには良い尺ですが)
ストーリー
J.R.R.トールキン原作の『指輪物語』の映画化。
かつて中つ国を支配しようと冥王サウロンは一つの指輪を創ります。
しかしそれはかつての戦いの際、サウロンの手を離れ、めぐりめぐってホビット族という温厚な種族の一人フロド・バギンズ(イライジャ・ウッド)の手に。
指輪によって完全に復活するサウロン。それによって招かれる暗黒の時代を指輪の破壊によって阻止すべく、指輪をモルドールの「滅びの亀裂」と呼ばれる火口へと、9人の仲間と共に旅立つ冒険物語(映画も小説も3部作)の第一部です。
自ら意志を持ち、簡単にはコントロールできない指輪に翻弄されながら冒険を続ける主人公たちですが…というお話。
ちなみにこの映画の邦題には“旅の仲間”という副題は付いていませんね。このブログのタイトルには書いちゃいましたけど
ピロEK的感想&点数
(長いので注意)
…さて、どうしましょう。
まず最初に言っちゃうと、3部作の中で、1作目のコレが一番好き(というか楽しめました)。
私は高校生ぐらいからファンタジー(の中でも剣と魔法が登場するジャンル)のファンです。
きっかけは“D&D”(ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ)というTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)。
パソコンとかビデオゲームのRPGではなくて、人間どうしで遊ぶRPGです。シナリオを作ったり進行を行なうゲームマスターと、その他のプレイヤーで話をしながらゲームを進めます。スピルバーグの映画“E.T. ”の最初の頃のシーンで子ども達が遊んでいるのが“D&D”です。“E.T. ”の中ではなんだかフィギュアとか使いながら遊んでいるんでしたっけ?(うるおぼえ)…あういうセットはなくても遊べますし、E.T.劇中の子ども達よりも、もう少し年齢は高めがターゲットのゲームだと思います(※外交的ヲタク向き)。
…かつてのTRPGへの熱意の話は別の機会にまわすとして、その“D&D”の中には、エルフ、ドワーフ…といった今では聞きなれた言葉が登場します。ホビットは版権(?)の問題なのか登場せず、ホビットに類似したハーフリングという種族が登場します。
…美しい容姿で魔法と剣術(そして弓術にも)に優れた種族エルフ。
…宝石や貴金属に愛着をもち地中に広大な坑道を掘って暮らすドワーフ。
これらに魅せられていった若き日の私は、この原点が「指輪物語」という小説だと知ります。で、当時の小説を全巻購入したのですが、古い文体に挫折(比較的簡単に挫折)。
…そんなこんなで10年以上小説は放置。いつか読もう、老後に読もう。と思っていたところ、2001年に映画化との話が耳に入りました。ビバ21世紀
前置きが長くなりましたが、私は結構特殊な感じでこの映画に臨んだ層なのではないでしょうか(?)…というのは、
原作のファンではなく、憧れだけ。なんとなく予備知識アリ(劇中の単語で???なものは殆んどなし)。しかし、お話の内容はほとんど知らない。
なんにも判らないで「ロード・オブ・ザ・リング」というヒット映画があると思って観にいたわけでもない。
…こういう人、多いのでしょうか?、少ないのでしょうか??
とにかく、世間で言う「難しい単語が多くて、よく判らなかった」感は全くなく(むしろ雑誌とか見て予備知識バッチリ気味)、かつストーリーは知らない状態で映画館へ…ちょっと幸せでしょ?
…で、最初に映画館で見た感想は…感涙!!!
想像していた(それ以上の)映像美。ファンタジー世界がそこにありました。
それまでの映画で多くあった、幼稚な(もとい子供向けな)ファンタジー世界の表現ではなくて。
RPGで遊んでいたときに私が想像していたファンタジー世界です。
児童小説風にではなくて、どちらかというとRPG風に描かれていたと、私は感じましたが皆さんはどうでしょう???
素晴らしいニュージーランドのロケーションとセット…最初のホビット村なんか素晴らしすぎます。
でしゃばりすぎず、それでいて派手でもあり、緻密で完璧に近いCG・特撮…上手くミニチュアとCGを使い分けていてごく自然な特撮は現状ではこの3部作が頂点では?
もちろん演技やアクションシーンなんかも手抜き・妥協せずに撮影されてるからこの映画の完成度が高いんでしょうね。
そして音楽。
…これら全ての調和がとれた素晴らしい映画に思えました。
役者さん達も、完璧に近いナイス配役と私は感じましたよ。
…顔が濃いとか、クドイとかの評価もチョイチョイ耳にする、主人公のフロド役の“イライジャ・ウッド”ですが、一昔前の映画なら、小人症の俳優さんが演じてた役(ウィローみたいに)。それを小さめの役者さんで演じても不都合無いように映像技術が追いついてる。
それでも小さい俳優さんってあんまり層が厚くないのかもしれません。
なんだか消去法的な人選とも考えられますが、この場合、派手(?)な顔は主人公の重要な要素。
他の3人(ショーン・アステン、ビリー・ボイド、ドミニク・ハナモン)がフロド役だと地味すぎるし(彼らに限定するわけではありませんけどね)、今となってはかもしれませんが、キャラが違いますよね。
イライジャで正解、最良という感じではないでしょうか(ただ、イライジャ・ウッドが「スパイ・キッズ3」に出てきたときはゲンナリしたなぁ)。
…アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)は完璧なキャスティングの一人。
最初、アラゴルン役にはスチュアート・タウンゼントがキャスティングされていたらしいのですが、年齢的に役柄とあわない(アラゴルンは80歳代ですからね)という理由で降板したということ。
今となっては降板は正解。スチュアート・タウンゼントだと、色っぽすぎるというか、アラゴルンはカッコイイけど泥臭いと思っています(原作だとアラゴルンはブサイクらしいので、原作ファンには印象違うキャスティングかもしれませんねヴィゴ・モーテンセン)。ヴィゴはカッコつけてますけど硬派な感じで、私的にはいい感じ。
…ガンダルフ(イアン・マッケラン)も完璧。
クリストファー・リーがガンダルフ役を希望していたらしいですが、かの暗黒卿閣下には、やはりサルマン役が適任な気がします。
飄々としたガンダルフにピッタリ。イアン・マッケランは“Xメン”で観たとき「なんてヘルメット被されてんの!?にあわねぇこのお爺さん」なんて思いましたが、ガンダルフには適役。文句なしです。
言い出すとキリがありません。オーランド・ブルームもエルフに適役の美形でしたし(クシャ顔&シャクレですが)…これ以上はコメントとかで聞かれたら答えましょう。…心配していた“リブ・タイラー”も意外と良かったし(アルウェン姫は原作と登場人物変えてまでの無理やり出演でしたが、色恋は映画に必要)。
ピ-ター・ジャクソンは配役の評価が高い映画監督らしいですが頷けます。
劇中で好きなキャラクターは、ナズグル(ほとんど役者関係無いですが)。
ナズグルはRPG好きにはたまらなくカッコイイです。コンピューターのRPGでもナズグルにインスパイヤされた敵キャラは多いですよね。
特に「二つの塔」「王の帰還」で“翼を持つ獣”に乗っているナズグルよ「旅の仲間」で黒い馬に乗ってるナズグルが凶悪に怖くて好きです。
他にはバルログ(また役者関係無いですね)。
色んな映像やイラストの中で描かれているバルログよりも映画のバルログが一番格好良くて、ガンダルフたちとの戦いのシーンは凄く格好良かったです。
バルログとの戦いの直前からモリア脱出までのシーンは、このシリーズの中でも私にとってのベストシーンのひとつです!!
…予断ですが「ストリート・ファイターII」っていうゲームに「バルログ」っていうキャラ出てきましたが、やはり「指輪物語」のバルログからとった名前なんですかね?
「旅の仲間」では、ホビット族の小ささが際立つような演出が多用されてました。
多分、最初だから意識したんだと思います。人間視点から見下ろされるホビットとか、逆にホビット視点から見上げられる人間とか。
ホビット村で巨人に描かれてるガンダルフとかね。…こういうのにイチイチ感動させられましたよ初見のときは。
…「二つの塔」以降はめっきり減るんですけどねこういうシーン。
ナズグルから見つからないように木の根っこに隠れてるホビット4人を覗き込もうとするナズグルの巨大感とかは本当に怖い感じでした。
…DVD版(スペシャル・エクステンデット・エディション)の追加シーンについてですが、
スペシャル・エクステンデット・エディションには追加シーンがありますが、これはボーナスシーンではなくて、本来はこういう映画だったというシーンです。
ですから「旅の仲間」では確認していませんが、「王の帰還」では差し替わったシーンもあります(つまり劇場版からのカットシーン有り)。
劇場で見ること考えたら、スペシャル・エクステンデット・エディションの尺で上映されてしまうと、後半は尿意との戦いになってしまいます私の場合。
私が生まれる以前の映画のように「休憩」とかあるなら良いのですが、ぶっ続けで見るにはチト辛いです。ですから劇場尺は正解というか、仕方ないのでしょうね。
…しかし、この後に「二つの塔」「王の帰還」と観進めていくことを考えれば、追加シーンは重要です。映画館だけで3本見た人は???なこと多かったのではないでしょうか。
…例えば「レンバス」このボソボソパンみたいな食べ物。「王の帰還」でサムを陥れるためにゴラムが捨てるアレですが、何であの程度の食料がそんなに重要なのか(数切れだし)?とか、アラゴルンが何故裂け谷のエルフと親交が深いのか?とか、こちらも言い出すとキリないですが、家でじっくり見る方にはスペシャル・エクステンデット・エディションがオススメです(下手すると売れ残ってて安いですし)。
…追加シーンでも説明不足では?なんて思う点もあるかもしれませんが、それは雰囲気とかイメージのための演出(LOTAは神話ですから、説明の前に設定があったり)…という部分もあるはずです。
何にしても、ピーター・ジャクソン監督は、原作からカットする(場合によっては追加する)バランス感覚に優れているのではないでしょうか。
と、語りだしたら止まらないですね。
この続きは思い出したら追記&コメントで書こうと思っていますので、このあたりで。
…なんだか、またまたレビューになっていない気もしますが。
で、点数は7点(5点満点中)。
7点というのは、反則ですけど、思い入れと作品の出来がこれほど合致した作品に巡り逢えることも少ないです。で、40%増し。
…1作目の「旅の仲間」は長い予告編と評されるのを聞いたこともありますが「ヒット作だから観にいってみよう」というスタンスだとこうなるかも知れません。でもヒット作は見に行きますよね。
私は楽しめたので、私の観方を参考にしてもらえて、楽しめてもらえたら幸い。劇場の迫力は味わえないかもしれませんが、DVDでも十分に楽しめる作品です
補足・蛇足
「キング・コング」興行成績が不振との噂。
長いんですよ多分。なかなか観るタイミングの難しい映画です。
朝8:00から観始めるか、お昼ご飯を犠牲にするのか?
レイトショーで観始めたら午前様。なかなかお客さんを選んでくれちゃってます。おかげで私は観れていません。
1回が長いから、回転も悪いでしょうしね。
今日はこんなところです(って、十分ですか)。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
先週末(2006年1月7日・土曜日)で、
5,000hit(アクセスIP数で)越えました(3ヶ月チョイでこの件数が多いか少ないかは判りませんが)。
閲覧数だと15,000hit程度。こちらは更新するとドンドンカウントされちゃうと(多分)思うので、見に来てくれた方がのべ5,000と理解しています(皆さんはいかが判断されているんでしょうか??)。
お付き合いくださった方々、本当に感謝しています。ありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(追記)
2006年01月13日 午前1:37分
…時間がたてばたつほど、アレも書けばよかった。コレも書けばよかったとイロイロ出てきます。
「二つの塔」レビューのときは「旅の仲間」で書き足らなかったことがドンドン出てきちゃうかもしれませんね。
…今日は私、夜更かしですね。もう寝ますでは
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(LOTR公式HP)
http://www.lotr.jp/
(当ブログ内の関連記事)
2005年11月03日 「絵物語ホビット ゆきてかえりし物語」読みました。
2006年01月15日 ロード・オブ・ザ・リング・二つの塔Special Extended DVD Edition
★当ブログ内映画DVDレビューの検索はこちらで★
文章の長さが物語ってまふ。(採点も)
まさにD&D!
ファンタジーの世界がソコにはアリますよね!
オイラも見たいと思いながら、まだ1作目しか
見ていませんねぇ。
ソノ、スペシャルほにゃららエディション
っつ~ヤツを見たいんすよねぇ。
ヒトの評価聞いたら、カットされた部分ってば、
スゲーハナシに影響スル部分だそーで。
(ピロEさんも言ってますが・・)
ヤッパ剣と魔法の世界はイイナ~!
このシリーズ全てDVDを購入しております
しかも 一本1万円位する
まさに スペシャルエクステンデットエディション
うーん 最初に見たのがこれだったのでどの部分がカット部分なのかいまだに知りません
しかしこれ すごいスケールで面白かったです
映像美ですよね グー♪( ̄∀ ̄)b
こんばんわ。
コメントありがとうございます。
“D&D”体験者ですか???
そんなに年齢も変わらないオタクなら可能性も高いですが、この長い付き合いの中で話したこともなかったですね。
ロード・オブ・ザ・リング以前のファンタジー映画といえば「ネバーエンディングストーリー」とか「ウィロー」とかが有名ですが、D&D妄想家の私を満足させてくれるものではりませんでした。
その点、「LOTR」は完璧!!
モリアの入り口から出口までなんか、D&Dのダンジョンそのもの!!!
…D&Dファンでも「ダンジョン&ドラゴン」の映画はですけどね
スペシャルエクステンデットエディションと劇場公開版の差は、ライナーノーツ見たら判りますよ。
DVD鑑賞なら「スペシャルエクステンデットエディション」の方が正解なんでご心配なく。
通常版と言われている「コレクターズ・エディション」の方がマニアアイテムだと思いますよ(劇場公開バージョンも持っていたいという)。
「スペシャルエクステンデットエディション」⇒通常版。
「コレクターズ・エディション」⇒マニア向け廉価版。
という図式じゃないでしょうか。
高いですけどね、私のいう通常版は。
しかし、この映画の映像美は凄いですよね。
記事、楽しく拝見させていただきました。
何だかんだ言っても一番すきなのは、「旅の仲間」です。
でも最初の公開時に時間が無かったので劇場で観る事ができなくて、「旅の仲間」を大画面で見ることが出来たのはSEEの上映会ででした。
あと、NZのロケ地ツアーで見ることが出来たのは感激でした。
ピロEKさんの思いの強さが窺い知れました。でも語りたりないんですよね(^^)指輪物語について知らなかったミケでも、感想書いたとき、「まだ語り足りない」って思ったほどですから(笑)。
今作はとにかく映像が美しいですよねっ!!ホビット村に行ってみたい…。
何度も見れば見るほど好きになっていく素敵な作品でした!
出演者については…初めて見た時、みんな知らない俳優さんだったので、違和感とか感じずに見れました。
ニュージーランドに行かれたのですね。
ぐるぐるさんのブログ、羨望の目で拝見しております。
(まだ全部は読ませて頂いてはおりませんが)。
LOTRのロケ地でなくても美しい風景の素晴らしい場所みたいですね。
「旅の仲間」は美しい映像が多めで、私も一番好きです。
羨ましいなぁ
よかったらまたいらしてください。
はい。語り尽くせません。
ただ、長いわりに内容無いというか、表現ベタ、ボキャ不足ですけどね。私の記事。
キャスティングは特に秀逸な部分ですよね。この作品。
…「二つの塔」でも助けに来るエルフの人は頭でかいけど
めちゃめちゃ長い文章ご苦労様です。
思い入れの深さを感じました。
明日は「2つの塔」を再度鑑賞して、またブログに書き込むんでよろしければ、見に来てください。
これからもよろしくお願いします。
こちらこそコメントありがとうございました。
…長けりゃいいという訳じゃないんですよね。記事。
我ながら話をまとめることの下手さに少し嫌気が…
バシっと短く的確な文章が書けるように精進したいものです。
「二つの塔」の再度鑑賞。もちろん私も企画中です。
やっさんさんの記事も拝見しに伺います。楽しみですよ。
こちらこそよろしくお願い致します。