ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【映画】ブラック・レイン…日本語もろくに話せない若山富三郎が英語を話せる設定

2021-12-25 09:29:13 | 映画・DVD
本日2021年12月25日(土曜日)妻は仕事です。



以下は映画鑑賞記録
ネタが多いのでその部分を読んでいただけたら幸い。



「ブラック・レイン」🥢
監督 :リドリー・スコット
出演 :マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健
制作年:1989年
制作国:アメリカ合衆国🇺🇸
原題 :Black Rain

2021年12月6日(月曜日)にNHK BSプレミアム「プレミアムシネマ」枠で字幕版放送されたものを録画。
2021年12月12日(日曜日)の深夜までに数回の分けて鑑賞しました。
字幕版での鑑賞でしたが、日本語吹替版の方が鑑賞しづらそうな気がしますねこの映画…日本語吹替版を観たかどうかは記憶の彼方…覚えておりません。



概要
ニューヨーク市警察の刑事ニック・コンクリン(マイケル・ダグラス)は、麻薬組織の売上金を横領した疑いをかけられ内部監査を受けていた。そんなある日、同僚のチャーリー・ビンセント(アンディ・ガルシア)と一緒にレストランで食事をしているところ、日本のヤクザ同士の抗争の場面に遭遇、幹部の一人を刺殺したヤクザ佐藤浩史(松田優作)を追跡したニックは何とか佐藤を逮捕するが、佐藤は日本の警察に引き渡すことになり、この護送のためニックとチャーリーが日本の大阪に向かうことになる。大阪伊丹空港に着いたとき、受け渡しに現れた警察官に佐藤を引き渡すが、その警察官達は佐藤の手下達の変装であることが直後に分かる。
佐藤の逮捕のため、強引に動こうとするニックとチャーリーに対し、刑事部長の大橋(神山繁)は、銃を押収した上、監視役として刑事部捜査共助課の松本正博警部補(高倉健)を2人の監視役に充てる。



感想
何度目かの鑑賞。
リドリー・スコットファンだと思っている私ですが、この「ブラック・レイン」は、そこまで好きな方ではないかな。
(ミーハーな感じですが「ブレードランナー」を除けば「グラディエーター」以降の作品に好きなものが多い)

この「ブラック・レイン」は、日本の裏社会を描いた“雰囲気”もの
そこまでズレてはいないけど、
描きたいものはリアリティではなく、リドリー・スコットが思い描いた異国日本👘の雰囲気なのだろうと思う。

製鉄所の制御室でヤクザが話し合い(まず無いと思うのだが)
謎の農村でヤクザ親分連中が集結、農民達が頭を下げてお出迎え(ファンタジー)
どれだけ広い農地なのか知らんけど1980年代後半に延々と未舗装の農地でバイクチェイス等々…

「ブレードランナー」にも出てきた、謎のアジア感の延長で作られた感じで、故にか…
地味な「ブレードランナー」という感じがするかな。
よくよく「ブレードランナー」と「ブラック・レイン」を比較したら、結構似ている作りよね。

任侠映画あたりも参考にしているのでしょうか…
1980年代後半だと、すでに任侠映画、ヤクザ映画は下火
もう少し古い時代の映画しかないから、参考にしてしまった結果、古びた日本の表現になったのかもしれないです。
(同じ時代の裏社会を描いた「孤狼の血」と比べると、時代の描き方の違いがわかりやすいかも)

あと、舞台が大阪なのに大阪弁を誰も話さないのも…こういうこと言い出すとキリがないですかね💦

雰囲気モノなので、ヒロシマの原爆投下にからめた(実際はからんでない)タイトルや申し訳程度の若山富三郎のセリフも…日本人からすれば蛇足感有り。

当時のリドリー・スコットには、ディレクターズカット版とかロングバージョンの制作など許されていなかったのか、多分唯一のこのバージョンは、やや行間が多めの作りでもあります。
ケイト・キャプショーの扱いも…要るの…という感じだし。
事件の描写、各シーンをつなぐ細かい部分(たとえば空港からどうやって抜け出したかとか)小野みゆき松田優作の関係描写とかそういうのも全くないし。
これは日本人観客だけの問題なんだろうけど、
内田裕也ガッツ石松安岡力也といった知った顔が単なる脇役なのも、観づらい部分かな。
逆にもっと無名な人使えばよかったのに…(いや、内田裕也だけは当時そうでもなさそうかな)


ちょこっと前述してしまった出演者ですが…

マイケル・ダグラスは、この頃毎度のマイケル・ダグラス

アンディ・ガルシアは、この頃毎度のアンディ・ガルシア
(同時に観ていた「キャッシュトラック」と比較して随分若いです💦当たり前ですが)

主演2人の配役は、硬派で堅物な日本人キャストに対して、ナンパ女好き風味を出そうとしたんでしょうかね

高倉健は…真面目な警官という役には合っていましたが、見せ場が少なくオイしくない感じです。
(日本人の感覚からすれば)団地にまぁまぁの年齢の(知らん俳優の)息子と住んで要る設定は、高倉健としては斬新な設定です。

松田優作は…この映画を含めて伝説になったわけだけど…
個人的にはそんなに評価していないのよね
何やっても同じ演技だし面白くない
滑舌も良くなくそれを個性と思っている…個性派風味だったらそれでいいのかよ…と。
雰囲気カッコいいものに憧れるIQ低め男子と松田美由紀からだけ評価の高い松田優作ですが、実にそうでもないよね
…息子の松田翔太の方が全然良い俳優です松田龍平は嫌い
私がよく言う話なんだけど…
松田優作って、若いうちにお亡くなりになったから伝説の俳優なだけで、
生きていたら普通に「おしゃれカンケイ」とかに出て、つまらないエピソードトークしてる感じなんじゃないかな。
下手をすると、大晦日の「笑ってはいけない」に、ガッツ石松と一緒に出てきて「ブラック・レイン」ネタで大爆笑を拐うといった事もありえたかもしれません。
(だったらそこは評価しますが😅)
…まぁもしも話はさておき、松田優作はこの映画とともに過剰評価されているほど良い俳優とは思いません

ケイト・キャプショーは前述のように何故か活躍が少なく脇役。

ガッツ石松が良かったかな👊
彼はもっと評価されて然るべきかも。
バラエティでバカにされて要るような方ではないと思うのだけど。

内田裕也安岡力也島木譲二小野みゆき…あたりは顔が怖いだけの有象無象

若山富三郎がね
何を言っているかわからない日本語しか使えない人物なのに
英語話せる設定なのね…吹替だけど💦

やや、偏った日本人俳優ばかりが出るかな…この頃に比べて、現代の日本人俳優って随分進化していますね

日本人配役で一番上手かったのは神山繁ですかね


色々とマイナスなことを書きましたが、
当時日本のことを愛して()ハリウッドで日本が舞台のこういう映画がキチンと作ってくれた部分は有り難いです。
興味は持てないし違和感は否めないけど、退屈しない(日本人視点でなければ)面白い雰囲気のある映画です
アンディ・ガルシアが殺されて松田優作が実に憎々しく思えてくる部分など、素晴らしい演出も多々あります


点数は4点(5点満点中)です。


…あと当時のハリウッドアクション映画の例に漏れず、エンドロールで当時のアメリカンポップスが流れるのは興醒めポイントです😅



では、このあたりで



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ゆーゆ)
2023-05-06 21:11:25
ひじょうに共感を覚えたご感想です🙂
松田優作はこの映画に懸けるため、ガンの治療を遅らせた結果帰らぬ人となってしまったとのことでしたが、改めて見てもハリウッド映画というだけで命をはるほどの大した映画ではなかった。役者としてこれからが円熟味を増ていった筈なのに、この程度の映画で勿体ないことをしたと感じてしまいます。
返信する
Unknown (piro-ek0324)
2023-05-06 22:21:27
ゆーゆさん
コメントありがとうございます😊
当時の役者にとって、ハリウッド映画に出るということは、命をかけても良いことだったのかもしれませんが、この映画も松田優作の演技も世間の評価ほどよく思えないんですよね、確かに。
生き延びた時間軸では、もっと凄い廃油だった可能性は確かにありそうです。
(私は単純に揶揄してしまいましたが)
では、また来てくださいね。
ブログお持ちであれば、URL貼っていただければ、こちらからも伺います。
返信する
Unknown (piro-ek0324)
2024-06-26 12:30:30
> piro-ek0324 さんへ
> ゆーゆさん... への返信

今更訂正

誤)廃油
正)俳優返信
返信する

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